2011/03/29

「腹8分目ライフスタイル」が新しい日本を創るかもしれない


ここのところ、東京では多くの人が「経済を回さないと」とか「経済を回します!」と口にします。

被災地じゃない東京が、いつまでも暗い気分になってちゃいけないし、経済活動を支えるということの大切さも重々わかっているのですが、だんだん違和感を感じるようになってきました。

「経済を回す」という言葉自体の違和感もあるのですが、震災、節電、買占めによる物資不足に際して、「腹八分目」の生活を、選択するという方向もあるよなぁという思いが日に日に強くなっています。

ふと立ち止まって考えてみると、今までが過剰に無駄遣いしてきていただけのような気が…。今までの生活自体、自分が望んだことなのか? それとも、それこそ「経済を回す」ために、消費者として飼いならされてきてしまったものなのか? よくわからなくなりました。

無理やり夜中に、街を明るくすることで消費意欲を煽る必要って、そこまであったのだろうか? 夜は暗いものという前提で、家で本を読んだり、音楽を楽しんだりする時間があっても良かったのかも?

年中快適に効率的に働くために、暖房や冷房が効いた部屋である必要性って、そこまであったのだろうか? 季節によって、暑いときは「仕事にならん!」と言って早めに飲みに行く時期があっても良かったのかも?

どんどん拡大していった欲望を、ここらで一旦八分目にするいいタイミングです。
節電じゃなく、収入が8割になるという前提で、消費を8割に設定して生活してみる。
それによって、自分にとって譲れない消費分野と、なんとなく雰囲気でお金を使っていたと気付く分野が見えてきます。

そして、最大のメリットが、個人・家庭の損益分岐点が下がることです。

こんなこと提言すると、「経済が縮小するじゃないか!」と「経済を回す」発言の方々は思われるでしょう。はい。一旦は経済は縮小すると思います。でも、このタイミングは無理したからといって経済拡大できるタイミングではありません。

高くジャンプするためには、一度思いっきりしゃがむ必要があるのです。

だったら、まずは腹八分目生活をやってみて、損益分岐を下げましょう。
個人の生きるための損益分岐点が下がることで、今までより給与などの収入への依存度が下げられます。さらに、余剰時間も生まれてくるはずです。

依存度が下がり余剰時間が生まれることで、自分の能力を使ってやるべきプロジェクトを見つける人が出てきます。そしてその中から、起業する人が増えて、新しい産業を興していく人が出てくるでしょう。

「経済を回す」ことに感じた違和感は、現状ルールを踏襲するのをやめて、より自分らしいライフスタイルで経済寄与するせっかくの機会なのに…ということから発生していたのかもしれません。

現在の生活水準、いままでのライフスタイルを見直すいい機会です。
固定費を落とした生活を構築できれば、より未来に向けた選択肢は増えるはずです。

にほんブログ村 経営ブログ 広告・マーケティングへ
にほんブログ村

2011/03/24

結局、「無形資産」に勝るものはない!



今回、震災で改めて思ったことをBlogに残しておきます。
数年後、このタイミングだから気付けたんだと振り返るときがくるかもしれないので。。。
前回更新した「やっと愚直な人の時代が来たよ。」に続いて、「無形資産に勝るものはない!」というのが今回の題材です。
有形資産である「貨幣」や「家」「土地」「車」すべてが、平時において「価値があるように見える」ものだということに気がつきました。
ここまでの甚大な震災が起きたことで明白になったのが有形資産の頼りなさです。持っていたとしても一瞬で失ってしまうことがあります。震災じゃなくても、みずほ銀行のトラブルでも露呈したように貨幣もただの数字になり、引き出せない可能性だってあります。
一方で、再評価されているのが無形資産である「人とのつながり(人脈や関係性)」や、蓄積してきた「自分ブランドに対する信頼」などです。
裸一貫、出直そうと思ったときに有利になるのは、結局こういった「無形資産」のほうなんでしょうね。
そして、普段から「なぜあの人はいつもうまくいくのか?」の答えは、目に見えない無形資産をたくさん持っているからなんでしょうね。
こんなことが起きない限り、私たちの目は、つい有形資産ばっかり見てしまいます。そして羨んでしまう。でも、目に見えない無形資産に注意して、自分の周囲の人たちを眺めてみると、羨むべきは「無形資産」だということに気がつけるはずです。
有形資産をたくさん獲得できた人たちが、一番持っていたのは無形資産。有形資産を持っていなくても、幸福な人たちがたくさん持っているのは無形資産かもしれません。

にほんブログ村 経営ブログ 広告・マーケティングへ
にほんブログ村

2011/03/22

やっと愚直な人の時代が来たよ。



震災後、ガラッと世の中の価値観が変わりましたね。
私が東京にいるからであって、関西や九州にいるとまたちょっと違うのかもしれませんが。。。

一番大きな変化は、「愚直な人」「自己犠牲の人」にスポットが当たっていることです。ほんの数年前のリーマンショック前には「効率化」「楽して稼ぐ」「自己成長」がキーワードだったことを考えると、180度価値観が変わったように感じます。

ここまでの期間、愚直で謙虚で自己犠牲の人はつらい想いをしてきたと思います。
期待を上回る品質の仕事をしていたり、丁寧なコミュニケーションをしていると「効率が悪い」と言われ、さらには「なんでもっと効率的にやらないんだ!」と叱責されていたと思います。

これからは「愚直な人」の時代です。
粛々と正直に生きている人が尊敬される時代です。
愚直が日本の強みだということが、世界からの賞賛で気付かされました。

ソーシャルメディアにあわせて、マーケティングが変化することを求められています。
そんな中、必要となるのが、発信者が「愚直」に
「自分の想いを実現するために粛々」と行動していることです。

広告中心の時代のコミュニケーションのように、
「オレはこんなにスゴイ!」と声高に発信する時代ではもはやありません。
「自分の想いを実現する」ために「愚直」な活動を行っていると
その姿に共感した人たちが手助けしてくれ、頑張っている姿を他の人に伝えてくれます。

今回の震災で、「愚直な人」にスポットが当たったことと
マーケティングの世界で求められている「愚直な活動」がシンクロしたように思います

愚直に、周囲の人を幸せにするため、
世の中をより良くするために、今日も粛々と生きていきましょう!


にほんブログ村 経営ブログ 広告・マーケティングへ
にほんブログ村

2011/03/17

自分よりも恵まれていない人を思う目線に変わり、魅力を取り戻した日本。


いまだに東京の臨戦態勢が続いています。節電で真っ暗ですし、過剰な自粛モードが続いています。


HDDに録画されていた番組などを眺めてみても、3/11の地震以前のものは空気感が違いすぎて見る気になれません。一方で、ニュースを見てしまうと心がざらつくので遠ざけて、できる限り音楽を聴くようにしています。


さて、地震後すごく聞くようになった言葉に「私はまだ恵まれています。もっと大変な人のことを思うと・・・」と、自分より悲惨な状況の人への気遣いです。


仙台北部で被災している両親も、「電気だけでも来たので、恵まれている」と言います。
近所の人たちと給水車に並びながら、「いままで浮かれていた」とお互い反省していると言っていました。そして「ここよりひどい地域のことを考えると涙が出る」と。。。


東京で節電をしながら感じているのも、この「もっと悲惨な人のことを思うと・・・」だと思います。そして、そのために、真っ暗でも寒くても節電が徹底されています。一生に辛い体験を少しでも共にすることで、痛み分けをしているような気がします。


東京で買い占めをしている醜い人たちを除いて、多くの日本人の目線が変わったように感じます。


今までは、自分より恵まれている人を見て、羨んだり、ねたんだりする目線が多かったように感じます。だからこそ、強者を叩くような論調が強かったと思います。モンスター消費者に、モンスターペアレントに・・・、と。


一方震災後、目線は下になりました。自分より恵まれていない人を心遣い、自分が恵まれていると感じ、慎んだり、手を差し伸べる目線にガラッと変わりました。


そして、目線が恵まれていない人への心遣いに変化した瞬間、日本には可能性がまだまだ残っているという希望が見えてきました。日本の一番の資源は、この思いやりができる人の心だったんだなぁ。


私も今回のことで、日本が大好きになりました。がんばれ日本。がんばれふるさと!


にほんブログ村 経営ブログ 広告・マーケティングへ
にほんブログ村

2011/03/13

"Operation Tomodachi" 結局、友達とか家族とか誰かのために。




3月11日の東北大地震、津波も原発も。今回の危機で、いろいろなことを感じました。

私は、仙台で産まれて、実家のある宮城県黒川郡大郷町(松島の隣町)で大学卒業まで過ごしました。小学校・中学校・高校・大学の友達もほとんどが、今回の地震・津波の影響を多少なりとも受けていると思います。

実家に居た父と母には地震当日は、ネットで連絡が取れていました。幸い家が役場の隣なので、情報にしても物資にしてもマシな環境にいるとは思います。停電して水道が使えない状態ですが、ガスはプロパンです。次の日以降は連絡とれてませんが、安全な場所なので安心しています。

弟夫婦は、仙台駅近くのマンションにいます。昨日ケータイが充電が復活したらしく連絡をもらいました。電気、ガス、水道ダメだけど避難所に行くと人が多いのと寒いので、マンションにいるとのこと。(先ほど、公衆電話から連絡があり、水道が復活。電気が夜には復旧するとの連絡あり)

しかし、大学の友人や高校の友人で心配な人がたくさんいます。ニュースで取り上げられる地名を聞くたびに、「○○の家のとこだよなぁ・・・」と頭をよぎります。さらにヘリコプターからの映像を見ると、懐かしい場所の変わり果てた姿です。

野蒜海外。矢本の自衛隊基地。七ヶ浜。荒浜。。。さらに町がなくなった陸前高田って。。。避難場所になっている学校の名前を聞いていても知っているところばかり。。。

そして、多くの知り合いから僕のところに、心配してもらい連絡をいただきました。海外からも仙台出身だということを覚えている人は驚いて連絡をもらいました。いやぁ。本当にありがたいですよね。こういう時こそ、人のつながりや手を差し伸べてくれることのありがたさを認識します。人間同士の思いやり以上のものはないかもしれません。


アメリカが空母を出しての日本への救援プログラムの名前がOperation Tomodachiとのことです。いいネーミングですよね。世界が急速に繋がって狭くなっている中、みんな誰かの知り合いやその知り合いです。そんなか、アメリカからも友達を助けようと手を差し伸べてくれる名前なのに、感動しました。

Facebookやtwitterで繋がっている人が増える時代。コミュニケーションが国を超える時代。そして、個人と個人がどんどん繋がっていく時代だからこそ、世界の人からの心配や応援の声が聞こえてきてすごく嬉しいお互いがいがみ合うのではなく、個人という弱い存在同士が、相手を思いやって応援し支えあえると本当に実感しました。

こうやって東京で、直接の被害は何も受けていませんが、仙台出身者にとっては、世界からメッセージが寄せられて、手を差し伸べてもらえているということが、当事者として本当にうれしいのです。

今回のことで、もう一歩価値観のシフトが進みそうです。「自分だけよければ・・・」なんてもう興味ない。経済のゲームへの興味も一気に減退しました。自分のメリットとかもうどうでもよくなってきそう。お互いが助け合って、手助けしあって、暮らしていく社会により移行しそうです。あと、エコも節電も。ファッションとかじゃなく、「痛み分け」としての節電。自分ができる「お裾分け」として。

個人的には、今は節電と募金しかできていませんが、この危機が終わった後も東北地方の復興は時間がかかるはずです。東北地方の復興のために、何かアクションをしていこうと決めました。微力ですが、復興のお手伝いになるような仕掛けをやっていきます。



にほんブログ村 経営ブログ 広告・マーケティングへ
にほんブログ村

2011/03/10

80年代の「日経トレンディ」にあたる雑誌コンセプトを考えてみた。



80年代 新製品がニュースだった時代。みんなが消費することを夢見ていた時代。
そんな時代に一番象徴的な雑誌が「日経トレンディ」だったかもしれません。(調べてみたら87年創刊です。)
次から次と出てくる新製品が輝いていて、
「新しいものが、欲しい物」という時代。
その時代「トレンディ」ってワードは輝いていたのでしょうね。
今、「トレンディ」って言葉にはちょっと気恥ずかしさがあります。
じゃあ今は何だったら、どんなものが考えられるのでしょう?
2010年代 二つにキーワードが分かれそうです。
一つはこの厳しい状況を戦いながらも、
人からの見られ方・格を重視する「エスタブリッシュ」。
もう一つは、自分次第でまだまだ楽しめるよという「ノマド」の世界
例えば、「日経エスタブリッシュメント」と「日経ノマド」です。
<日経エスタブリッシュメント>
英語、海外ワーク、現地法人の作り方、新興国・コモディティ投資
勝てる子供の教育法などの次世代エスタブリッシュを育てるネタも満載
ラグジュアリーなライフスタイルを送るセレブ情報
どうやったら成功者になっていけるか?に答えるエリートマガジン
<日経ノマド>
クリエイティブで、エコで、社会に貢献しながら楽しく生きる!
子供と長く過ごせる仕事のやり方などなどライフスタイル事例満載
既成概念にとらわれずに、自由に自分らしく生きる人を応援する
お金よりも幸福感・貢献感・Quality of Lifeを高める人のゆるい生き方マガジン
もちろん、日経さんからこんな雑誌が出ているわけじゃなく、
あくまで僕の勝手な想像です。
ちょうど、僕の世代(74年産まれ)はこの両方の人がいます。
二つのコンセプトの端境期のようです。
格に重きを置く人もいれば、僕のようにノマドを目指す人もいます。
twitterやFBでいただくブログへのコメントを見ていても、両方の意見があります。そして、リアルで会う人たちでも。
価値観と価値観がぶつかるポジションにいるおかげで
気がつくことも多いので、非常に面白いです。


ちなみに、僕のライフスタイルや価値観は「日経ノマド」ですが 
新興国ネタや海外ネタなど、何でもかんでもネタは仕入れておきたいのと
好奇心がだまっていないので、どっちの話にもついていけます。

今回雑誌というテーマで考えてみたのは、
ある程度意志を持った生き方をしている人で
考えることができると思ったからです。


多くのサイレント・マジョリティは、
どっちでもなく、現状に適応するだけで
時間が流れていってしまうので、価値観の変化を捉えるには
遅効指標にしかならないように思えるからです。

どちらの価値観がいいとか悪いとかじゃなく、
やっぱり、自分で意志を持ってライフスタイルや
生き方を選んでいくことをさぼっちゃいけないよなぁ。



にほんブログ村 経営ブログ 広告・マーケティングへ
にほんブログ村

2011/03/09

なぜ「儲かったら飲み屋やろうぜ!」なのか?

どうして成功した経営者は
「儲かったので、飲み屋でも持つか」と考えるのでしょうか?

なぜに、リタイアした人が
「喫茶店でもやって、ゆっくり過ごすか」と思うのでしょうか?

会社に勤めたくない若者が
「自分たちでブランド作って、店出そうぜ」って言い出すのでしょう?

「アプリ作ろうぜ!」とか「サイトやろうぜ」
「新しいサービス提供しよう」と考える人はまだまだ少数派です。

一つには、技術的なことやリテラシーの問題が
あることも事実ですが、それは大きな理由ではないと思います。
まだまだリアル(オフラインの場所)には、
オンライン上では得られない大事な価値があるからです。

自分たち、仲間たちの「居場所」であり
何かあったときにフラリと寄れる
ホームベースを持つ
ということへの魅力です。
また、リアルに場を持つことは、
何らかの「箔」をつけることにも繋がります。

基地に集まってきた仲間や同志たちと、
悪巧みやプロジェクトを立ち上げる機能を持っています。
この辺りに、リアルの場が持つ無視できない価値があるのです。

そこに惹かれるからこそ、
飲み屋や喫茶店やお店をやりたいと動物的に感じるのです。

さて、よく考えてみてください。
仲間との居場所であり、ホームベースであり、
仲間や同志とプロジェクトを立ち上げる場所という機能。
これって、クローズドなソーシャルメディア(Facebookやmixi)の
得意とするところですよね。

でも、仮想空間では、自分たちの「基地感」が足りません。
常にある場所で、匂いや感覚がないと物足りないのです。
それと、現実の場所は簡単には持てないからこそ価値があります
結局、secondlifeだってリアルの場を代替できませんでした。

果たして、今後、テクノロジーが進化して
「仮想空間が、リアルに負けているところを補って代替していく」のか?

それともやはり、「リアルの空間の重要性がより増して行く」のか?

現在のところは、後者だと考えています。
「儲かったら、飲み屋やろうぜ!」の魅力がしばらくは続きそうです。





にほんブログ村 経営ブログ 広告・マーケティングへ
にほんブログ村

2011/03/06

物欲の減退の行き着く先は、次の新しいライフスタイルへの準備

年々、物欲が減退しています。個人差はあるとは思いますが、きっと皆さんも同じ傾向はあるのではないでしょうか?

個人的な消費傾向について説明しておきます。
もともといろいろと新しいモノが出るとチェックしておかなくちゃと感じる傾向があったのですが、今ではすっかり、消費の中心は交際費や旅行、書籍代、服飾費ぐらいです。

テレビも買い換える気が起きないため、随分前に購入したFORIS TV(地デジ対応する気もナシ)で満足してるし、他の家電も買い換えるのが正直めんどくさい。よりいいものが出ていることは知っていますが、消費意欲が起きません。

正直、明確に欲しい物がないのです。誕生日に何が欲しいと聞かれたことで、「別に何もないなぁ。。。」と改めて感じた人もいると思います。

一つだけ例外があるとしたらアップル製品。iPadやiPhone、MacBookAirなどについては、真っ先に購入します。新しいライフスタイルの可能性に対して、お財布を開く感じです。つまり、モノじゃなくて可能性に対してお金を払っています。

書籍も金額的には月2万円ぐらいですが、コンスタントに買い続けています。
全部を読むかどうかは別としても、書籍も「可能性」に対してお金を払っている気がします。この本を読むことで、得られる知識や、それによって変わる自分に対してお金を払っています。

この観点で考えていくと、旅行も交際費も服飾代の消費理由も同じです。
旅行することで、得られる経験や見識の可能性に対して消費します。
飲み代も、その場に行くことで出会える人や会話に対しての消費。
服も、その服を買うことによって、自分がどう見えるかという可能性への消費です。

もともと物欲って、物が欲しかったわけじゃなくて、自分や生活が変わるかも?という「可能性」に対して産まれてくるものだったのでしょう。

家電だって、昔はライフスタイルを変える可能性にあふれたものでした。
しかし、今ではほとんどの分野の物には、自分を変えてくれる可能性を秘めた分野が少なくなってきています。

しかし、こうやって考えてみると、今の時代にも消費意欲がわく分野が残されているのが見えてきます。自分のライフスタイルを変えてくれる分野とは、ジャック・アタリが言う「オブジェ・ノマド」達です。以前、「ノマドワーカーにならなければ、死が待っている」という記事にも書きましたが、iPhoneやMacbookAir。リモワのスーツケース。カメラ。移動の時に便利な着心地のよくていろいろな状況に使える服達etc.

つまり、移動しながら暮らしていくために必要な物に関して、触手が動くのです。実際、ノマドワーク仕様の物であっても、そこまでの機能が必要じゃなくても「可能性」が大切なのです。

いつの間にか、長い記事になってしまいましたが、物欲の行き着く先は、次の新しいライフスタイルです。次の新しいライフスタイルを手に入れるための、トレーニングや商品には触手が動きます。

だから、企業の方々。今の消費者は物欲がないって嘆かないでください。我々は、次に必要なライフスタイルに進化するために準備をしているのですから。

にほんブログ村 経営ブログ 広告・マーケティングへ
にほんブログ村

2011/03/02

「既存の仕組み」の外から、日本を揺さぶる

昨日、某勉強会で加藤順彦さんのお話を聞いてきました。
(ここに書いてもいいようなことだけ書きますね。クローズドな勉強会なので)

加藤さんが学生ベンチャーから初めて、
NIKKOの創業から成長、GMOへの譲渡。
ダイヤルQ2からインターネットへと、
日本でも新しいマーケットが生まれて追風が吹く時代の経験。

そして、急激な官僚による規制。
クライアントやマーケットが急激に冷え込み
信用収縮を起こしてしまう様などなど。
実体験を臨場感を持って、熱く熱く語っていただきました。

「日本という市場が縮小していることから、官僚が規制で
 ベンチャーを締め出し、信用収縮が起きて官製不況が起きている。
 小泉政権以降、ずっとこの状態が続いている。

 だからこそ、日本の外で活躍する起業家を育てることで
 結果的に、日本を外から揺さぶって刺激を与える。」

この考え方に、すごく共感しました。
やっぱり現状を打破するには、
既存の仕組みの外から、日本を揺さぶらないとダメですよね。

私も同じく、既存の仕組みを揺さぶるためには
モルモットとして、「その他」の生き方を提示して
後についてくる人が増えていくことによって、
既存の仕組みに亀裂を生じさせるしかない、と考えています。

なぜなら、日本では加藤さんがまさしく体験したように
派手にやってしまうと、目をつけられてつぶされてしまいます。
見せしめとしてやられてしまうのが日本社会の仕組みです。

加藤さんが、シンガポールなどアジアでの起業を支援することで
日本人が起業にむいていないのではなく、
官僚が作っている日本というシステムが問題だということを
証明しよう
としている動きにはとても共感します。

ますます成長するアジアというキーワードに対して
自分がどう関わっていくのがいいのか?何ができるのか?
考える非常にいい機会になりました。







にほんブログ村 経営ブログ 広告・マーケティングへ
にほんブログ村