2016/01/20

フランク・ゲーリーってテクノロジーと一番離れたところにいる建築家だと思っていた。

先日、六本木の21_21で開催中の建築家フランク・ゲーリー展をやっと見に行けました。

自分の仕事の信条的に、建築家でも芸術家的な人が苦手です。美しさと機能性、予算がかかるものを作っているための合理性のバランスが取れることが建築家として大事だろうという思いがあるからです。

そのため、フランク・ロイド・ライトやコルビジェには共感できるけど、ガウディって…。という好き嫌いがありました。

その中で、フランク・ゲーリーは苦手な建築家のほうに入っていたわけです。ビルバオのグッゲンハイム美術館のイメージが強く、うわぁアート系の建築家という認識でした。


しかし、21_21での展示を見て、フランク・ゲーリーに対する認識が変わりました。

自分の頭の中のイメージを手を動かしてモックを作りながら考えていく身体性を持ち。そこからモデリングと構造解析をデジタルで行い、最も生産コストが小さくなるよう最適化を行う合理性を持ち合わせている。CATIAというシステムを用いるゲーリー・テクノロジーという会社まで設立している。

前者はもともとのイメージ。後者のテクノロジーを活用した合理性の武器があってはじめて、自分がイメージした建築物が無機質で合理性だけで作られた建築プランに勝てるということを見えていた人だったわけです。

80代の建築家が、デジタル・テクノロジーを活用して、美しい建築が建てられる革命を起こしていた。建築に興味ある人以外にも、テクノロジーで既存の業界を変えていきたい人も見に行っておくべき展示だと思いますよ。



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