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2007/08/22

神保町花月で考えた「お笑いブーム」の背景

吉本興業と小学館の共同事業により
7月にオープンした神保町花月に行ってみました。

出し物と映画の2つの会場があるようです。
今回は出し物。「パパはヒットマン」を見たわけですが。

大塚製薬が提供している部分もあるらしく
「オロナミンC」劇場のようにネーミングライツも行っているようでした。
終演後に、オロナミンCの自販機で使えるコインも配られました。


さて、ここからが空気読みです。
前売り2000円、当日2300円という価格。
火曜日と平日であるにも関わらず席はほぼ満席。

客層は圧倒的に20代、30代の女性。F1層です。
なぜ、この層に「お笑い」がマッチングしているのでしょうか?
ターゲットであるF1層の
「なぜ芸人が今モテルのか?」というのがわかれば、
上記の問いに答えられそうです。

「自分を客観的に見れていて、
 自分の弱み・欠点をさらすことで笑いをとっている」
これがキーな感じがします。
人が言いづらいような自分の欠点を自ら指摘する。
それを自分で言って、笑いをとる。
これ共感を生みますよね。

「マイナスイオンの法則」という言い方もあります。
自分の欠点や、失敗談を最初にさらすことで
相手が共感や、協力してあげたいという
気持ちを抱かせるというものです。

芸人がモテるのは、まさにこれだと思っています。
今、世の中では競争が激化して隙を見せない人たちが増えています。
隙を見せる余裕はないのです。
一方で、出来るわけもないのに根拠のない自信のみで
うぬぼれて自分を客観的に見れない人も増えてきています。
自分大好きな人たちです。

そんな中、芸人たちは「笑い」をとるために
自分の欠点をむしろさらして、「笑わせる」のです。
だから、F1層に笑いが支持されるように思えてなりません。


もう一つ。
F1というターゲットから切り離せば
お笑いは、もう一つ今の世の中に受ける
重要なファクターを持っています。

それはコントやギャグという「フォーマット」です。
短い時間での一発芸。ギャグ。
メディアにのりやすいのです。

小泉元総理のコメントも同じです。
5秒とかに収まるように、短い言葉でメッセージを出します。
だから、ニュースの最後のぶら下がりにでも
とにかく何度も露出されます。

お笑いはYOUTUBEなどのメディアとの相性も抜群です。
コミュニケーションはどんどんビジュアル化され、
短くなっていきます。わかりやすく人をひきつけます。

というのが「お笑いブーム」の背景に
あるように思うのですがいかがでしょう?

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