しかし、日本でもストリートスナップ以外は
結局、読者モデルもお金をもらって仕事をしていることは変わりないので
ある意味「読者出身モデル」でしかないような気がするのですが。
どちらにしろ、リアル感のないモデルに価値を見いださなくなったということですね。
読者はファッション誌を現実逃避の憧れのシーンを見るために眺めるものではなく、
あくまでHowtoや実用のファッション情報、コーディネート情報が欲しいということに
変化したことが大きいのでしょう。
ファッションは、もう憧れ<実用の要素のほうが全世界的に強いのかもしれません。
以下、引用です。
ファッションや動きを“美しく見せる”体型を備え、多くの人から羨望の眼差しを送られるモデル。生まれ持ってのスタイルの良さに加え、日々の努力によってそのボディーラインはキープされているが、一方で健康を害するほど痩せてしまうという問題もたびたび指摘されている。そうした中、ドイツで最も人気があるという女性雑誌が、モデルたちが「普通の女性と違いすぎる」として、来年からプロのモデルを起用しないと発表。欧米で話題を呼んでいる。
この雑誌は、ドイツ国内で最も販売されている女性雑誌「Brigitte」。米ニュースサイトMSNBCでは、「ここ20年読者数の減少に苦しんでいるが、現在でも71万9,000部という数字は、ドイツで最も読まれている女性雑誌」と紹介されている。そんなBrigitte誌が「革命の開始」として打ち出したのが、来年からのプロモデル起用中止だ。同誌の編集長を務めるアンドレアス・リーベルト氏は、来年からモデルの代わりに「著名な女性と一般の読者」を起用する考えを明かしている。
また、今後の雑誌のコンセプトは「現実の女性のイメージに変えていく」そう。リーベルト編集長は「もはや突き出た骨を見たくないという、読者の不満に対する反応」と、決定に至った理由を説明し、「今のモデルは、普通の女性より23%くらい体重が少ない」として、モデルに対する摂食障害の懸念を示すとともに、“痩せすぎモデル”を根絶する考えも含んでいるそうだ。
さらにリーベルト編集長は「一般女性とかけ離れた体重不足のモデルのために、写真を修正しなければならないのに飽きた」(英紙ガーディアンより)とも。Brigitte誌では長年に渡り、痩せすぎのモデルに肉付けを行うため、画像編集ツールの「フォトショップ」で写真を加工していたことを明かしている。
ちなみに、Brigitte誌はすでに読者モデルの募集を開始。来年に向けて急ピッチで人材発掘を進めているようだ。
しかし、こうした人気雑誌の動きに対し、ドイツのモデル界からは疑問の声も上がった。あるモデル事務所経営者は「体重が少ないモデルへの怒りは理解するが、読者が本当に一般女性を見るために雑誌を買いたがるのか」(ガーディアン紙より)と否定的。「結局、女性は美しい人がまとった服を見たいはず」と、プロモデル締め出しの決定に反発している。
また、一部評論家からは部数低迷による経費削減の中で、読者を引き付けるために話題性を狙ったキャンペーンとの批判もあるそうだ。これに対しリーベルト編集長は、起用された普通の女性にもモデルと同じ分ギャラを支払うとして、これまでと支出の総計は変わらないと反論している。
リーベルト編集長は「モデル界への宣戦布告と思わないでほしい」(MSNBCより)と業界への配慮も見せているが、果たしてこの試みは読者の支持を得られるのか、しばらく注目を集めることになりそうだ。
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