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2014/11/07

「飽きたから、新しいことを始めます」を肯定する。


「飽きてきたので、新しいこと始めます」というと、否定的に捉えられることが多いですよね。もちろん、何年も“○○一筋”で修練し続けることを否定しているわけではないです。

“○○一筋○十年”ということに価値を置いている人が多いから、深くはないけれど広くいろいろな領域の知識・経験があることの価値を否定してほしくないと思っています。


学習曲線のどこにいるのかの問題

何か新しいことを始めた時って、どんどん知識を吸収でき、できなかったことができるようになったり…とすごく楽しい時間がやってきます。

一方で、ある程度できるようになってくると、もう一段上に成長するのが難しくなる時がやってきます。ここからは相当の時間や鍛錬が求められます。それまでの楽しい時間から、やってもやってもなかなか上達しない倦怠感の時です。

学習曲線が上がっているときには万能感、学習曲線がサチったときには倦怠感、というのはすごく当たり前の状態です。

以前、羽生善治さんの表現で以下のようなものを読んだことを覚えていて、素晴らしい比喩だなぁと感心したことがありました。
“ITとネットの進化によって将棋の世界に起きた最大の変化は、将棋が強くなるための高速道路が一気に敷かれたということです。でも高速道路を走りぬけた先では大渋滞が起きています。”via.http://www.pixy10.org/archives/585508.html
子供から大人になるというのも、同じことなんだと思います。赤ちゃんは意識していなくても、ものすごい勢いで日々学習曲線を駆け上がります。一方で大人になると、自分で新しい分野を設定しない限り、日常分野で学習曲線を駆け上がるような恍惚感を味わうことなんかできるわけありません。

倦怠感を感じているなら、新しい分野を設定する

ものすごく単純な話ですが、今自分がやっていることに倦怠感がある人は、他の新しい領域のことをはじめればいいと思います。自分の問題ではなく、学習曲線の問題だから。

新しい分野での学習曲線を駆け上がる愉しさを味わいながら、いままでやってきた分野のこそこそコツコツ感を楽しめばいい。

既存事業が安定したら、新領域に。事業も一緒。

事業においても、既存事業が安定期に入ったら、次代の柱になってくれる事業を育てるように新規事業を準備しはじめます。プロダクト・ライフサイクルにあるように「導入期→成長期→安定期→成熟期」と事業もいつかはサチり衰退していくものだから。

事業の例で考えれば、学習曲線がサチって来て倦怠感があるので、次の新しい分野に手をつけ始めるのは、非難されることではなく、むしろ求められることです。

まとめ
と考えると…
・飽きたら新しいことに挑戦してみる
・一つじゃなく幅広く首を突っ込む

その結果…
・複数のタグを持っている人
・何が専門なのかよくわからない人
になるのは、学習曲線の位置によって感じる感情を使って、自然に学習していった結果となります。

人間の本能や感情が生存のために最適化してきたと考えるなら、これも感情に従った自然な生存戦略なのかもしれません。


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