自分が直接関わっている業界・分野の報道やニュースを見ると、「ちゃんと取材してるのかな?」「結論ありきで、組み立ててない?」という経験をしたことがある人がほとんどでしょう。
でも、自分の知らない分野の話題だと、「へー、そうなんだ。」と納得してしまう。
もちろん、すべてのニュースや報道がそうだというわけではないので、害のないものならそれでもいいのかもしれませんが、自分や自社が事業としての意思決定をするときの情報ソースは、きちんと「一次情報」を集めて「自分の頭で考えたい」ものです。
念のため、一次情報とは、自分の目で見たもの、自分が直接聞いたもののことを指します。二次情報とは、本やメディアなど第三者が介在した上で仕入れた情報です。
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そんなことを改めて考えたのも、週末に中国の西安を訪れたから。二年半ぶりぐらいの訪問でした。お世話になっている友人のお母様が亡くなったので、香典を渡して焼香するのが主目的。二番目に、日本ではネガティブな情報であふれている中国の地方都市の状況を自分の目で確認しておきたいという理由です。
前回訪れてからの間は、反日デモの報道だったり、中国のシャドーバンキング問題などネガティブな話題ばかりの時期でした。普通に考えれば当たり前ですが、中国とくくっても大きすぎるわけで、アメリカだって州や都市で全然状況が違うし、いろいろな階層・考え方の人がいるのは、人口的にも地理的にも大きくなればなるほど、一括りにはできません。
西安という都市に久々に行ってみた感覚では、都市への人口流入が続き、城壁の外側へ広まっていった新興エリアに住民も仕事をする人も、商売をする人も着実に拡がっているのを感じました。ニョキニョキと建っている高層レジデンス(だいたい40F建て)に下層階は商売エリアという組み合わせの便利さを謳歌し始めています。
ショッピングモールの広場には夜になると、踊りに来る団体が多数
各団体、自由に本当に楽しそうに踊っている
開発中のエリアでも人が住み始めると、飲食店を始める人がまずはお店を開き始める
若い人のマナーはすごく良くなっているし、年上の人達では旧来のままの人もいる。お店で働いている若い子たちの愛想もすごく良くなっていて、洗練されてきている。
もちろん、長安であった頃から国際都市であったため、異国の人たちを知っているということもあるのでしょうが、自分たちの社会の位置付け(発展度合い)を世界の目で俯瞰してみて考えている人達と話ができたのも興味深かったです。
お通夜やお香典、焼香などの風習だって、細かい違いはあるもののほとんど日本と同じ。(中国から伝わってきたものだから当たり前かw)亡くなった方を弔う気持ちに至っては、世界共通でしょうしね。
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長くなりましたが、世の中でネガティブなことが言われている時こそ、自分の足で一次情報を集めて、本当かどうかを考えてみましょう。
もし、事実がポジティブであれば、価値があるものが不当に評価されていないタイミングかもしれません。商売にしても、事業にしても、企画にしても、本来の価値に気づかれていない状態こそが、チャンスなのだから。
まさにこの「弱いつながり」は、旅をして現地を訪れることで「検索ワード」を発見することのメリットを書いている、今の社会での情報リテラシーの新しいあり方を感じられる本で、おすすめです。
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