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2012/09/28

楽でも、派手でもなく「丁寧に暮らしたい」

2012 09 28 19 11 40

仕事が忙しくて、生活が荒れぎみのときほど、「丁寧に暮らしたい」という気持ちがわきあがってきてくる。ホッコリしたいんだけど、だらしないのは嫌なんだよね。

別に派手な生活をしたいわけではなく、ラクして暮らしたいわけでもなく、ちゃんと「丁寧に暮らしたい」。僕らの生活が、便利になんでも手に入るようになり、どんどん効率的になんでもできるようになってきた揺り戻しとして「丁寧に」「手間をかけて」暮らすことへの憧れが生まれてくる。

不思議なものです。

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大阪でWSWS(wisdom sharing work shop)という会で講演するために大阪に行き、翌朝京都にいる同期と2時間強おしゃべりして帰ってきた。

お茶一つとっても、観光客向けの顔と、日常生活に溶け込んでいる生活としての顔がある。僕個人は後者の顔を見たり、体験することに興味がある。住んでいる人にとっては「必要とされる・必要だと思われている」のは前者である観光客向けの顔。

観光客のほうもハレの姿をいくらみても日常生活が“ハレ”化しているから、希少価値を感じなくなっている。むしろ、ラクでも・派手でも・わかりやすいものでもない、「丁寧に暮らしている」“ケ”の姿のほうが興味深く感じると思う。

例えば、「丁寧に暮らす」ということを体験するために京都に旅に行って1日だけでも、その生活に浸ってみる。水をくんできて、植物に水を与えて、その後丁寧に朝食を作って食べる。そんなプログラム体験したい人は多いだろう。

丁寧に暮らしている人は、便利に暮らしている人を羨み。便利に暮らしている人は、丁寧に暮らしている人に憧れる。人間は、ないものねだりなんだから。

観光で本当に提供して欲しいのは、「普段ないもの」のほうなんだよね。そして「普段ないもの」が時代の移り変わりによって、「いつもあるもの」になってしまう。

そういうことに気がつけるように、常に第三者の眼を忘れずにもっていたいですね。

2012/09/19

新しいワークスタイルに憧れるのは「自分の気持ちに嘘をつく働き方を続けたくない」から


話題の書籍『ワークシフト』ではマクロ的に労働環境の変化が書かれています。

マクロの動きとリンクしているのか、たまたまなのかはわかりませんが、個々人は「自分の感情」に従って、今の居心地の悪さをなんとかしたいと動き出しているようです。


自由大学で行っている「脱藩学」「アメーバワークスタイル」の講義参加者と対面して感じるのは、彼らが「新しいワークスタイル」に惹かれる根っこにあるのは「これ以上、自分の気持ちに嘘をついて仕事を続けていいのだろうか?」という疑問です。


顧客にとって本当にいいことをやっているのだろうか?

自分の働き方は誰かを犠牲にしていて、それを見ないようにしているのではないだろうか?

自分はおかしいと思っていることも、「みんながやっているから、組織とはそういうもんだ」とのみ込んでしまっているのではないか?


こういったモヤモヤたちです。


新しいワークスタイルに求めるのは、「どこでも・いつでも・誰とでも仕事ができる」という浮ついた言葉よりも、もっと地に足がついたもの。誰かを騙したりせずに、正々堂々とゆっくりとまっすぐに生きたいという実現手段です。

彼ら・彼女たちは、もともと破天荒に自分の好きなこと・やりたいことを追求してやってきた人たちではありません。

今までの自分の枠からはみ出ること。今まで築いてきたものを手放すこと。組織にいる仲間とは異なる価値観を歩み始める必要があること。。。これらの悩みからどう動き出せばいいのかが見えないのです。でも、もうこれ以上嘘を続けることがつらい・・・。


社会的に認められてきた合理的な道を一生懸命に歩んできた人たちが、自分の気持ちに嘘をついていることに気が付いてしまった。だから動き出したくて悩んでいます。


新しいワークスタイルをただ煽るだけではなくて、この悩める層に「こっち側」の世界を体験させながら、ソフトランディングさせてあげる。

ある程度予測可能な生き方から、不安定だけど、何が跳ねるのかわからない生き方へ。メリットだけでなく、デメリットや苦労を伝える場が必要だと思っています。

顕在化したニーズや共通の悩みを見つけることが難しくなった社会で、はっきりとしたモヤモヤがここにはあります。


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2012/09/08

自由大学「脱藩学」第一期のまとめ。皆さんありがとうございました。


以前、このblogでも告知しました自由大学での「脱藩学」が無事第一期が終了しました。写真は、最終回終了後すっきりした顔で卒業した集合写真です。ちゃんと卒業証書授与もやりましたw

脱藩学で伝えたいなぁと思ったことは以下のことでした。

「脱藩する=自分の選択肢を作って生きる」こと。そのためには、自分が何を求めているのか?どんなことを大事にしていて、何が許せないのかに気が付くこと。自分の気持ちに嘘をつかない生き方を求めているのに、前に進めない人たちに動く最初の加速度を付けること。これが脱藩学でやりたかったことでした。



カリキュラムとしても、自分を掘り下げ発表し、自分が話を聴いてみたい先行脱藩者にアポを取り、その上で自分たちが発見したことをお互いシェアするという実習型。多くの人にアポイントを取り、実際の話を聞くことで、現実的にイメージができたと思います。


第1回:[認識]仲間と自分を見つける
第2回:[探索]自ら動いて調べるヒントを得る
第3回:[発見]師匠を見つける
第4回:[丁稚]私淑・丁稚する
第5回:[共有]学んだことを仲間と深める

自分が求めるものを追求していく生き方をするためには、自らチャンスを掴みに動くことが必要になります。学校や会社で求められてきた「見返りとかリターンを説明して動く」という考え方から、どうなるかわからないけれど、好奇心でどんどん動いていく習慣を身につけて欲しいと思い上記のようなカリキュラムを組みました。


学生・主婦・会社員・自営業と本当にさまざまな方が集まりました。それぞれ時間がない中で、チームごとに話を聞きたい人にインタビューに行くというアクションを通して学んだことは多かったと思います。


このカリキュラムを自由大学という場でできたのはすごく良かったです。

教えられる側が一方的に先生から話を聴いて教わるのではなく、自ら動きながら体得していくというスタンス。わざわざ駅から遠い場所に毎週集まるというハードル。

また第二期もやりますが、第一期で見えてきた「毎回タイムオーバー」という問題を見据えて、改善策を準備して始めたいと思っています。

■脱藩学卒業生のコメント(脱藩学ウォールのものを一部転載しました)

全5回の講義、本当にありがとうございました。想像してた以上に得られたものが多かったとしみじみ感じてます。最初脱藩したいと思ってたしがらみもいつのまにか抜けてることに気づきました。そして臆せずまずは行動しようという意気込みや積極性が出てきました。素晴らしい場を提供してくださった皆さんに本当に感謝です。


昨日で脱藩学の講義が終了。
今日は祭りの後の余韻というか、終わってしまった寂しさも少しあり。
とにかくこの講義はとても内容が濃かった!!今まで参加した勉強会や講義の中でもかなり印象に残るものだった。
そもそもこの講義に参加している時点で、生きることに前向きなメンバーだと思うので話していて気持ちがいいし、自分自身も大いに振り返ることが出来た。自分の真の気持ちにも気付いたし。。
受身でも押しつけでもなく、自らとても興味をもって参加できました。
昨日特に心に残ったキーワードとして
・直観、インスピレーション、グレーゾーン、人、本、書き留める、問い、、etc
番外編として、スタンプラリーw
そういえば、質問した直観・インスピレーションですが、よく考えたら脱藩学を見たとき、すぐに「これ、受けたい!!」って感じてたな。グループワークを始め、インタビューに協力して下さった皆様、また他のグループ発表やデータのアップデートもかなり参考になりました。今後ともいい関係が続きますように。
そして自分自身も磨きつつ、来月の同窓会が早くも楽しみです!


自分をよく観察し、分析するというすごい時間を頂き感謝しております。脱藩学はおわってしまいましたが、本番はこれからなのかなと思います。今回の学びをもとに自分を少しずつ改革できたらと思っています。みなさん今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

実は、僕の頭はまだモヤモヤしていて、あんまり終わった気がしてないんですね。ただ、そのモヤモヤの中身は、受講前から比べるとどんどんカタチが変わってきました。悶々と自分が出来ないことを嘆いていたところから、自分がやりたいことを、まず小さく始められそうなことをやるにはどうしたらよいかという発想に、ですね。という意味でも脱藩の勉強会など、Try and Errorで進んで行ければと思ってます。

普段、人前で伝える・発表する機会がなかなかないので本当に有難い経験でした。脱藩学のメンバーからもお誉めの言葉を頂きとても嬉しかったですし、少し自信にもなりました。振り返ると面白い気付きが幾つかありまして、例えば、自身の価値観を探るワークで、就活の自己分析の際には出てこなかったポイントがすらすら出てきたことに驚きました。また、チームで物事をやり遂げることは本当に達成感があります。脱藩学に参加してから、姿勢や考え方が変わっていく自分に気付きました。今後も脱藩学で学んだ姿勢や考え方をもとに、積極的に人・本・場所を求め、行動したいと思います。今後もフリユニや同窓会でお会いできること楽しみにしております。
皆さん 本日はお疲れ様でした。この一月、皆さんと一緒に脱藩者へのインタビューを行い、ディスカッションを行うことで、気付けた事が沢山有りました。そして、同時に自身の課題がかなり浮き彫りになりました。皆さんと過ごした一月は僕の血肉となりました。本当に有難う御座いました。自分に、時間・お金を投資して本当に良かったと思っております。と、形式ばった文言でさよならしてしまうのは絶対嫌なので、ぜひ勉強会を実施させたいと思います。


ー今回の脱藩学で学んだ結果見えてきた、自分の方向性ー ワクワクする事を仲間と考えることが好き自分だけの力では小さな特技でも、仲間とのコラボで成り立つこともある。ただ、経済性は無視できないので、副業というカタチで小商いコラボを始めたい。 今年に入ってから、技師の仕事しかない自分の先が見えなくて、変えたくてもがいた中で得た仲間たちに、各々の得意分野で助けてもらいながら、顔の見える小商いで小さな循環システムを築けたらと思うようになった。  現代版、組内といったところか?
皆様、短い期間でしたが、濃い時間をありがとうございました!毎回時間が足りなくなるほど充実していて、個性豊かな方たちと一緒に新しい発見がたくさんでき、本当に楽しかったです。これからも宜しくお願いします!

個人的に、一番嬉しかったのは、脱藩学卒業生が「今後もお互いの進捗&学びを共有する脱藩学同窓会」を提案して、さっそく企画してくれたことです。学び続けるためのコミュニティがこうしてできあがっていくのは、本当に嬉しいですね。もちろん、僕も関わっていきます!。


最期に、キュレーターとして一緒に脱藩学を作ってくれた古屋さん、ゲスト講師として登場いただいた板羽さん。自由大学の皆さん。そして、受講生の突然のインタビューアポイントにご協力いただいた皆さん。本当にありがとうございました!

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