いつも僕の心を揺さぶってくれるブログに「お互い強く生き抜きましょう」というエントリーがありました。本人を知っていることもあり、なおさら心に響きました。
“移動はコストでもリスクでもない。移動は投資です。移動が投資とすれば、なんのリターンがあるのか。リセットできること、です。”
“ぼくはこれからの時代、強い主観が大切とかんがえてます。移動によってこの主観が磨かれる。客観的にみようとすればするほど主観が磨かれます。
個人で生き抜くことが求められる時代に、
自己完結の力は必須でして、そこに強い主観がないと生き抜けないとおもうからです。”
実際本人はここ数年で、浜松→中国のハルビン→中国の西安→フィリピンのフォート・ボニファシオと移住しながら、事業を起こしてきています。(不動産事業だったり、就職斡旋事業だったり、飲食事業だったり…)。
新しいマーケットを知るためにその国に移住し、そこで何が事業としてできるのかを考える。外部からの目線を持っているから、他のマーケットとの差異が見える。だからこそ、新しい事業チャンスを見出すことができる。
さらにすごいのは、数年でその都市での事業オペレーションを作って(つまりある程度手離れできるようにして)、次の都市へとまた移動する。
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こういったケースだけ見るとすごく特別なことのように感じてしまうかもしれませんが、普遍的なものが「移動は投資」という思想にはあります。
“移動によって、客観的に見ようとすればするほど主観が磨かれる”がまさにそうです。客観的に異なるものを見ていくと、自然に自分の中に「ものさし」ができていきます。これがものすごい武器になります。
複数の視点という「ものさし」を持っているからこそ、見えてくる「発見」「抜け道」「切り口」があるのです。この複数の視点は、都市の違いということだけではありません。複数の業界、複数の仕事、複数のコミュニティ、複数のプロジェクト、複数の趣味…なんでもあてはまります。
客観的に複数のモノを経験するためには、取捨選択が伴います。一定の自分のリソースの中で、新しい経験をするためには、何かを捨てて新しいことに挑戦しなければ視点は磨かれません。移動するために、時間を確保して身軽にして、新しいところに飛び込むのとまったく同じです。
旅をしょっちゅうしている人は、取捨選択することや、新しいものに乗る決断をすることに慣れています。
「移動は投資」という思想をもって実践している人は、「ものさし」という視点と、取捨選択して動けるという2つの大きな武器のトレーニングをしているとも言えるかもしれないですね。
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