2月:西安
西安で考えた「この時代の日本だからこそ得られるハイブリッドな生き方の恩恵」
成長著しい中国。沿岸部にはいままでも何度か行ったことがあったのですが、内陸部は始めての訪問。この写真でもわかるように空気と引き替えに経済成長を謳歌しています。
一番印象的だったのは、現地の人たちがこれからの豊かになっていくこと、今までの不自由から解放されて新しいチャンスが生まれていることへの希望でキラキラに光っていたことです。
日本にいると中国経済についてのネガティブな情報にばかり流れてくるように感じますが、ぜひ自分の足で沿岸部と内陸部の違いなどを感じて、「これから」のことを考えて欲しいと思います。
5月:台北
エントリー書いてなかった・・・。関連しそうなエントリーがこれですかね。「新しいだけ」では、もはや優遇されない。
台北はアジアという目線では、すでに成熟しています。日本と同じトレンド上にあるとすごく感じる都市です。軍需工場やミシン工場跡地を使って、クリエイティブ産業を振興するための「基地」が興味深く、自分のツボでした。
日本人クリエーターが、香港や台北・シンガポールで起こっていることと、彼らとのネットワークをもっておくことがここ数年ですごく大きな価値になると思います。
11月:ポートランド
【ポートランドで考えた】その1:なぜ、ポートランドに興味を持ったのか?
ポートランドは、かなり前から興味があったのですが、いろいろなタイミングが重なって、やっとこの11月に行くことができました。
経済的にも文化的にも成熟した都市なのに、なぜか新しいものが出てくる、「個人が活躍できる土壌」のある都市。ここにこれからの日本の地方都市が参考にできる要素を発見することができました。もちろん、なにが日本の地方都市の「しがらみ」や「壁」になっているかもクリアーに見えました。
魅力的な「人」が「人」を呼ぶ引力をもつことの強さ、全体的な成長ではなくて、個人が自分の欲しているものを求めていくという次の方向性にすごく共感できました。
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「この時代に、どの都市を観るか?」という選択肢
都市を巡るときに、その都市の置かれているポジションについてよく考えます。経済の成長カーブと都市の歴史的・地政学的位置付けを頭に入れながら、“今”どこに行くべきかを考えています。
西安は成長カーブが始まりだした古都としてのポテンシャルと、シルクロードの拠点だったという地政学的にも重要な場所。一方で、ポートランドは経済は成熟期に入り、「個人・自分たちで楽しく暮らす」ことに成功したお手本の都市。そして、台北がその中間で、日本と同じようなポジションにいる都市という捉え方をしています。
自分が今観たいもの、学びたいものは何で、“今”行っておくべき都市はどこなのか?という問いが重要なのだと思います。自分が問題意識を持っていることを明確にし、その問いがあるからこそ、現地で解像度高く、いろいろなものを体験でき、人に会って話を聞くことができます。
上記の位置づけでの僕の2012年の旅は、非常に収穫が大きい旅でした。現地でお世話になった方々、行く前にヒアリングさせていただいた方々に感謝です!
さて、2013年はどんな問いを抱いて、どんな都市を選び、そしてどんな発見をしてくるんだろう。2013年は国内の地方都市とも、もっと向き合っていこうと考えています。
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