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2011/10/30

友人の初小説「就活の神さま」は、僕にとって初めての就活擬似体験だった




リクルート時代の同期常見陽平くんが、「就活の神さま」という初小説を上梓しました。いままでも人材コンサルタントして書籍を何冊も出していますが、小説で仕掛けてくるとは思いませんでした。

きっと小説を書いてみたかったから、このような作品に仕上げたわけではないでしょう。今から就活に挑む層に対して、メッセージを届けるときに、一番伝わりやすい方法として「小説」という解決策を選択したのだと思います。

小説だからこそ、就活の最初から最後までの流れが時系列で物語形式でつかめます。さらに、何をやればいいのか?どんな壁にぶつかるのか?大切にしなければならないことは何なのか?をつかむことができます。実は、読み終わったときに、「なんでいままでの就活本って、ストーリー形式のものがなかったんだろう?」と考えてしまいました。それだけ、解決策がハマっているということです。

でも、作る側からしたら、キャラクター設定やどういうストーリー展開にするのか?など、大変な苦労だったと思います。


上記のように感じた理由は、僕自身が就職活動というものをちゃんとくぐり抜けてきていないからです。僕にとっては、この「就活の神さま」を読むことで、就職活動をはじめて疑似体験できたのです。(学生時代のバイトの延長線上で就職してしまったので)

社会に出るために、就職活動があるからこそ、自分を客観視すること、自分が中心で世界が回っているわけではないということを強く意識する通過儀式という大切な役割であることをやっと今頃になって理解できました。

一方で、就職活動によって、自分で仕事を創っていくという選択肢が見えなくなってしまうのも事実だと思います。組織があって、自分が活かされるというのも疑いない事実です。しかし、古来から自分で仕事を作ってビジネスをやっているほうが、主流でした。

八百屋さんが自分が向いているものや企業分析をして仕事を始めたわけではありません。野菜を仕入れる方法と、販売する方法を見ているうちに自分もやってみようと思って始めたはずです。

ダンボールをリアカーで集めている人を見て、どうして商売として成り立つのか興味を持ってついていくことで、古紙回収の買取場所を知り、自分でも真似して始めた人もいるはずです。

今の起業とか、ベンチャーというと小難しく考えてしまうでしょうが、古くからある商売を考えてみると、興味や自分のツテを作りながら商売を創りだすノウハウが理解しやすくなると思います。やっぱり、就職活動だけじゃない「創職の選択肢」もぜひ学生に見せてあげてほしいと思います。

僕が創職側に知識が片寄っていたように、両方の振る舞いの違いや選択肢を知った上で、就職できたら、その後の人生の見え方も変わってくるかもしれません。

ついつい、いい本だったので、本のレビューだけではなく、さらなる要望を書いてしまいました。そして、僕にとっての足りない経験を少しでも補うことができました。いい本をありがとう!!

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