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2011/08/01

金融機関の評価軸で作られた「属性」評価社会をぶっ壊せ!



今までは、金融機関が融資評価として使う「個人属性」が、日本社会に蔓延しているヒエラルキー思想に広まっているように思えます。

日本社会のヒエラルキー思想というのは、年収の多寡で人を判断したり、どこの会社に属しているか、肩書きを気にする社会のことです。

金融機関の融資判断って、個人の場合は、勤続年数、勤務先、年収、持ち家の有無、未婚か既婚か・・・といった評価軸です。

勤続年数は長いほうが有利で、勤務先は上場企業で社員数が多いほうが高い。民間企業よりも公務員のほうが評価が高く、士業も有利。年収は当然高いほうが有利で、なぜか持ち家が有って、結婚しているほうが評価が高い。

これが、日本社会のヒエラルキー判定にいつのまにか広まってしまったのではないでしょうか?

そもそも、なんで持ち家有りのほうが有利なのか? 民間企業よりも公務員のほうが有利なのか?という理由に今現在ロジカルに説明できる人はいないでしょう。

さて、その上でやっと違う評価軸がやっと出てきだしている兆しを感じます。「信頼」の評価軸です。いままでもあったものの見えなかったものが可視化されてきている動きです。

個人の人物評価が、web上に残っていくことで信頼を確認できるようになってきています。blogの評価、発信している内容、繋がっている人たちとの親密度、書籍などを出していればその評価、過去に仕事やプロジェクトを一緒にやった人からの評価など。

誰でも評価されて可視化されてしまう社会を監視社会だと捉える人もいるかと思いますが、僕は違うと思っています。今まで一元化されていた「銀行から見た属性評価=お金を貸したら返ってくるのか?」とは違う「信頼の評価=一緒に仕事をする、仲間になるのに適しているのか?」という新しい評価軸を手に入れられるようになるからです。

そして、この「信頼の評価」が高い人たちは、銀行などの間接金融のシステムを必要とせず、自分たちのプロジェクトや解決したい課題に共感してくれた人から、お金や人的パワーや知恵が流れ込んでパワーが持てる時代が来るでしょう。

こうやって、日本社会を覆う閉塞感の原因の一つである「属性ヒエラルキー」が薄まっていけばいいなぁ。だからこそ、僕らは銀行属性とは関係ないところで、古くて新しい信頼評価での成功事例をつくっていく必要があると思っています。


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