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2012/10/05

失敗談ほど美味しい経験はない。

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成功話をわざわざ人に話すのは自慢になってしまうが、失敗談であれば話しやすい。聞く側も、自慢げに話された成功談は、うがった捉え方をしてします。「本当にこの人の手柄なの・・・」と。

しかし、失敗談であればアイスブレイクにもなり、そこでその人が体験したこと、学んだことがすんなりと心に入ってきます。失敗談を話してもらえると、初対面の人でも、一気に信頼感が高まることまでありますよね。

自分がよく使う失敗談は、入社二年目で任された雑誌の関西版で「表紙の定価ミスが、印刷会社で深夜に発覚し、翌日昼までにピックアップに来るトラックに、正しい定価の雑誌を積み込まないと掲載している広告費などが損害賠償になるという恐怖体験」です。

まさしく修羅場であり、どうやってトラブルをシューティングするか機転も実行力も求められる話でありながら、雑誌の流通構造・本が書店に並ぶまでの仕組みを伝えられるお話です。(と、自分では思っています・・・)

会社のプリンターで大量に出力した正しい定価を明記したステッカーシールと、社員&臨時アルバイトをかき集めての人海戦術で事なきを得ました。あのとき、正しい定価が貼られた本を新大阪駅の書店で見つけたときの感動は一生忘れないでしょう。

情報を編集して、社会に届けることの責任や影響力も慣れてくると麻痺してしまいます。しかし、この事件を思い出すことで、初心に戻れます。

多くの方々に迷惑をかけることで、トラブルを沈静化できたことなので、もちろん反省も感謝もしています。しかしだからこそ、多くの人に迷惑をかけたせっかくの事件を失敗談としてネタにして、使わないともったいない。

話がうまい人は、一つや二つの失敗談をもっているものです。(僕はもっとあるけどw)

何かをはじめるときに失敗したらどうしようと躊躇する人もたくさんいるでしょう。会社で失敗したら自分のキャリアに傷がつくとか気にしている人もたくさんいるかもしれません。

でもね。時間がたつと失敗談って、美味しい経験談になるのです。誰かに話しても嫌みにならず、みんなが面白がって聞いてもらえて、さらに自分の印象を残すことができる。いいことだらけです。

何かに挑戦してみて、成功したら褒められるし。失敗したって数年後の自分に感謝してもらえるんだよね。



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