独立して事業をやっているからか、自分の進むべき方向を模索している人の相談を受けることが多い。
僕がキャラクター的に飄々としているせいでもあるが、軽々と生きているように思われるらしい。いやいや、誰しも大変なことはたくさんあるし、ダメな部分だって本当にたくさんある。
自分の影の部分にはよく気がつくのに、他人の影の部分は見えづらいのかもしれない。(逆もあって、自分の得意なことは自分では見えないけれど、他人の得意なことはすぐ羨む)
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そんなこともあり、相談してくる人には、自分の苦労話や失敗談をできるだけ披露するようにしている。自分が好きなことと苦手なことを紹介し、得手不得手を痛感しているからこそ、自分戦略として選択している働き方を説明している。
自分の光の部分も影の部分も両方を伝えることで、はじめて相手の腹に落ちると思っている。光の部分しか語らない人とはいつまでたっても、本当の意味での信頼はできない。
自分の影の部分をさらけ出せないプライドが高い人よりも、自分のダメな部分を笑いながら共有してくれる人のほうが、ずっとチャーミングだし、一緒に何かやってみたいと思える。
自分のことを笑ってさらけだせる。そういう自尊心がある人は、とっくに「光も影も両方見せたほうが、得だ」ということに気がついている。
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