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2010/06/27

「従業員という生き方」から離れている人たちの5つの秘訣





人生を心から楽しんでいる人たちに会うと、ホント生きるってコトのすばらしさを実感します。independentに生きるって、そういうことだよなぁ。

最近、昔の仲間で元気に頑張っているメンツ(リクルート卒業生ですね)に会う機会が続いています。先週金曜は同期のJAZZピアニストに会ったし、過去に一緒に働いていた先輩で、今また新しい事業にチャレンジしている人に続けて会ったので特に意識しました。

今月始めの同期会でもそうでしたが、会社に残っているメンツは悩んでるけど、一方で独立しているメンツは本当にパワフルでした。正直、安定した収入や社会的な地位(属性ってやつですね。銀行の言う)でいえば、会社に属していたほうがメリットは大きいはずです。しかし、独立しているメンツは「カラッと」している。

つまり、人生とは本当は「安定していること」よりも「自分の人生を生きていると実感できる」ことのほうが充足されるのでしょう。こう書くと、当たり前のことですが。。。


やはり、これは実例を見てもらわない限り伝わらないものなのかもしれません。多くの人にとって「そんなことは、わかっているけど。生活はどうすんだよ?」とか「一部の能力あるヤツにしかできないことだろ?」という話に捉えられることでしょう。

で、このindependentな生き方をしている人たちの流儀を自分なりにまとめておきます。なぜなら、従業員として生きるための学校教育では習わないことを、彼ら(僕も含む)は育ってきた環境の中で身につけているように思えるからです。つまり、当時のリクルートでは、一般の会社の採用基準とは別のところでセレクトしており、あくまで僕の実感値ですが自営業者の子供だったり、以下のような基準を持っている人を好んで入社させていたのではないでしょうか?


1:嫌いなこと。やりたくないことを明確に持っている
好きなことを見つかるのはラッキーですが、多くの人にとってはなかなか1つに絞れません。また、能力に恵まれていないと難しい。でも、「嫌いなこと」であればそれを選ばないことが喜びになります。僕の場合は「不合理に強制されること」。自分が納得していないことをやらされないこと。そのため、高校も私服の高校で、バイクで通っていました。

2:人に答えや手法を押しつけられるのを嫌い、自分で見つけて試すことに喜びを覚える
人には決まっている手順で、言われた通りに仕事をしていることが気持ちいい人もいると思います。しかし、このメンツに共通するのはゴールを決めたら、そのルートは「自分で決めさせてくれ」という意識。そして、自分で決めたのだから泣き言を言わない。

3:常に、「自分がどうなりたいか?」を意識している
1から発展して、どうなったら自分の目指す姿なのかのプリンシプルを持っています。それは生き方だったり、生活で大事にすることだったりで地に足のついたイメージ像を持っています。

4:社会や世の中の不満を自分の言葉で語れ、それを改善しようとしている
自分も「Hate something,Change something.」というコピーが大好きです。自分が感じた不満や、世の中に対してこうしたらいいのにというメッセージを持っています。そして、評論家として語るのではなく、あくまで自分の取り組みとして語れます。だから、聞いていて気持ちがいい!

5:出会いに対してオープン。チャンスが来たときにつかむ体制ができている
フットワークが軽くて、人と会うことをめんどくさがらない。だからこそ、出会いによって得られるアイデアやチャンスが手に入ります。コミュニケーション能力が高いから、初めての人とあっても会話が広がるし、好奇心が強いので話しているほうも気持ちいい。だからこそ、普段は人に話さないようなことまで共有してしまい、そこから次の展開が広がります。


と、5つに簡単にまとめてしまっていますが、輝いている人を目の前にすると感化されて、自分も頑張らなくちゃという気持ちになります。このチャンスが多い人こそが、independentに輝いている人になれる最大の秘訣なのかもしれませんね。




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2010/06/24

翔泳社CAREERzine<人事が教える「採用の決め手はここだ!」>で紹介していただきました。

リクルート時代の同期で「就職ジャーナリスト」の常見くんのコラムで「空気読み」&当Blogを紹介してもらいました!ありがとう!!


人事が教える「採用の決め手はここだ!」
仕事のキレイゴトを疑え【3】就職・転職活動ではKY(空気読めない)が有利?

大人になってからの最大の楽しみって、こうやって昔一緒にもがいていたメンツがいろいろなところで活躍していて、お互いに尊敬しあえるってことだなぁと再認識しました。

リクルートでは若い頃から「おまえはどうしたいんだ?」を常に問われ続ける環境だったためか、常見くんが「どうなりたい」と言っていたかをはっきりと覚えてます。

そのときに、「本を書きたい」ということと「大学で教えたい」という、まさに今やっている二本柱をすでに語っていたことを強烈に覚えています。下北で飲んだときかなぁ? バンダイに行ったときだったかなぁ?

こちらも負けずに頑張らなくちゃと元気をいただきました!ありがとう!




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2010/06/21

日経MJ2010年上期ヒット商品番付から読み取る「ヒット商品5つのキーワード」

恒例の日経MJヒット商品番付上期分が先週水曜日に発表されました。
番付を紹介した後、その背景にある消費者心理を「空気読み」しておきます。
今回は「5つのキーワード」としてまとめてみました。



【東】
横綱:該当なし

大関:スマートフォーン
米アップル「iPhone」の独断場に参入したNTTドコモ向け「エクスペリア」が好評。普及に弾みがつく

関脇:iPad(アップル)
タッチパネル式多機能端末。5月下旬の発売直後から品薄に。電子書籍普及につながるか

小結:東京スカイツリー
東京・墨田区の自立式電波塔。完成すれば634メートルで世界一。建設風景見たさに観光客殺到

前頭:コロプラ(コロニーな生活☆PLUS)
携帯電話の全地球測位システム機能を使う位置ゲーム。利用者は116万人を超えて観光にも寄与

同:220ボルト家電
春節で訪日した中国人観光客が電圧220ボルトの日本メーカー製家電に殺到。大手量販店もコーナー設置

同:デパクロ
デパート+ユニクロ。フォーエバー21なども含め低価格衣料品店が百貨店に相次ぎ進出し集客

同:1Q84 BOOK3(新潮社)
200万部以上売れた村上春樹さんのベストセラーの続編。発売から12日で100万部を突破

同:250円牛丼
ゼンショー「すき家」と松屋フーズが導入した牛丼の最安値。月間客数が前年比1割以上伸びた

同:坂本冬美
ビリーバンバン「また君に恋してる」を酒類CMでカバー。シングルCD32万枚、音楽配信150万件

同:薄型テレビ
家電エコポイント制度の対象機種見直しで特需発生。3月の販売台数は前年同月比2.5倍の伸び

同:手荒れ予防洗剤
手肌の荒れにくさと洗浄力の両立をうたう台所用潜在。花王やP&Gが相次ぎ投入

同:山スカート
登山を楽しむ20〜30代の「山ガール」御用達。おしゃれなアウトドア派女性の増加を象徴

同:カット野菜
天候不振で野菜が高騰した4月に人気上昇。冷凍野菜や野菜ジュースにも特需が及んだ

同:ハイパーヨーヨー(バンダイ
懐かしの玩具が復活。イベントで認知度上げ、国内累計500万個の販売目標が達成可能なペース

同:鎌倉シャツ(メーカーズシャツ鎌倉)
5245円均一価格のまま品質を高め、口コミで人気に。ここ3カ月平均売上高は前年比50%増

同:低価格均一居酒屋
ドリンクや料理を300円均一価格で提供する居酒屋。「安くてうまい」で人気広がり参入相次ぐ

同:お試しかっ!(テレビ朝日)
飲食店のメニューを食べまくるコーナーが人気の番組。集客にも貢献し、晴れてゴールデン帯に

【西】
横綱:3D
国内で984万人を動員した「アバター」など映画がヒット。対応テレビが続々登場し、3D放送・配信元年の予感

大関:竜馬
大河ドラマのヒットで高知県の経済効果は400億円超との資産。酒類や玩具にあやかり商品が続出

関脇:LED電球
電球全体の販売額に占める割合が4月、初めて過半に。低価格化も進み家庭に浸透

小結:ラー油
桃や「辛そうで辛くない少し辛いラー油」の人気衰えず競合商品も。「食べるラー油」が定着

前頭:もしドラ(ダイヤモンド社)
女子高生と大物学者という取り合わせの妙がうけた青春小説の通称。昨年末発売で51万部突破

同:ビックアメリカシリーズ(日本マクドナルド)
ボリューム2.5倍のハンバーガー4種。第一弾の「テキサス」は発売4日間で予想の2.2倍を売る

同:オルニチン
肝機能を高めるとされるシジミ由来のアミノ酸。みそ汁やビール風味飲料に添加した商品が人気

同:ストライド(キャドバリー・ジャパン)
味が長持ちするガム。二つ折りのパッケージもうけて、売上は当初計画の2倍超のペース

同:150円ロールケーキ
コンビニ各社が相次ぎ発売。味の種類も増え、少なくとも国民の3人に1人が食べた計算に

同:ミルミル(ヤクルト本社)
5年ぶり発売の乳酸菌入りヨーグルト飲料。当初目標の2倍の売れ行き。復刻商品の代表格

同:エコ内窓
政府の住宅版エコポイント制度の代表的な対象品。前年比で4倍も売れたメーカーも

同:ポケットドルツ(パナソニック)
女性が携帯しやすいように小型化した電動歯ブラシ。3〜5月で年間計画の30万台を突破

同:クラフト
毛糸などでアクセサリーやマスコットを作る手芸が人気。お金がかからない趣味は不況にも強い

同:AKB48
秋葉原の専用劇場へ「会いに行けるアイドル」がヒット連発。最新作も出荷ベースで65万枚と好調

同:CR-Z(ホンダ)
スポーツタイプのハイブリット車。2月発売から4カ月で年間販売目標の1.3倍の1万6000台受注

同:カラーゴルフボール
昨年夏にプロゴルファーが使い始め需要拡大。市場全体に占める割合は28%とほぼ倍増

同:10分フィットネス
10分単位で利用可能なフィットネスクラブ。無駄を嫌う人向けの「時間シェア」はレンタカーにも

同:トイレの神様(植村花菜)
収録アルバムが発売から3カ月間で10万枚を出荷。約10分間の演奏時間と泣ける詩が話題に


殊勲賞 せんとくん  高齢者向け住宅
技能賞 ダダ漏れ中継 加齢臭抑制下着「MXP」
話題賞 岡本真夜
残念賞 バンクーバー五輪


ということで、2010年上半期のヒット番付から「空気読み」した5つのキーワードです。


キーワード1:「もやもやを解消してくれるもの」
先の見えない、正確にはマシな未来が見えない日本の閉塞感に対して
さっぱりと希望や夢を見せてくれたり、気分を開放してくれるものが受けたようです。
そして、自分たちを肯定してくれ、元気づけてくれるもの。これが求められました。

ex.東京スカイツリー、坂本竜馬、もしドラ、AKB48、山スカート(登山ブームという意味で)、ビッグアメリカシリーズ(低カロリーものが多い中での、あえての「ビッグ」感が気持ちいい)



キーワード2:「ライフスタイルが変わるかもしれないという期待を抱かせてくれるもの」
昔新製品が出てきたときに感じたドキドキを感じさせてくれるものが成熟した製品分野では少なくなってきています。そこに、「自分のライフスタイルや生活がこの商品によって変わるかも?」という明確にイメージできるような提案をもった商品があるとヒットしています。

ex.3D、スマートフォン、iPad、ダダ漏れ中継、ポケットドルツ、コロプラ、山スカート

上記キーワードのものは「体験による驚きや感動」「使用感」を伴うので、口コミの共有が起こり話題になりやすいという特徴をもっています。だからこそ、口コミで話題になる商品はさらに話題を呼び、それによりヒットが大きくなっていくという傾向がより顕著に。



キーワード3:「国の政策による特需を伴うもの」
残念ながら、官主導による経済的メリットを餌にヒットを創る分野もかなりランクインしています。素直に時流に乗ることも必要ということでしょう。

ex.薄型テレビ、エコ内窓


キーワード4:「ノスタルジーを抱かせるもの」
新しい物や技術が出てきて、わんさかマスメディアで盛り上がっていると、そこについていくことにストレスを覚える感覚ができます。実際、キーワード2の分野が盛り上がれば、一方でこのノスタルジーや安心感のある分野が求められます。

ex.東京スカイツリー(場所・東京タワーができた時代への郷愁)、坂本冬美、ハイパーヨーヨー、ミルミル、クラフト、坂本竜馬、岡本真夜


キーワード5:「価格メリット、時間メリットなどの付加価値を提供してくれるもの」
手堅い分野ですが、現在あるものの改善でヒットが産まれる分野です。
すこしでも、費用対効果がいいもの。所有から利用へという流れの中で固定概念を崩して勝負したものが受けています。

ex.LED電球、ストライド、150円ロールケーキ、エコ内窓、10分フィットネス、250円牛丼、手荒れ予防洗剤、オルニチン、カット野菜、鎌倉シャツ、低価格均一居酒屋


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2010/06/14

フロッグデザイン創設者ハルトムット・エスリンガー著「デザインイノベーション」との共通点

新幹線での移動時間が増えたおかげで、本を読むことが圧倒的に増えています。twitter以前の読書量に戻ったというのが正確な表現ですね。

そうすると「自分が共感する文章とは、自分と同じ考えのもの」だということに気づかされます。知らず知らずのうちに自分の考えに近い本が好きな本であり、同じような本ばかり読んでしまう危険性に陥ってしまいます。そのため、リアル書店では、一冊は読みたい「目的の本」。少なくとも一冊は普通だったら「手を出さないテーマの新書」を同時に買うようにしています。

さて、話は戻って共感した本から抜き出しておくと、フロッグデザイン創設者のハルトムット・エスリンガー著「デザインイノベーション」は、デザイナーにビジネス戦略から描く必要を説いている部分が非常に共感できます。そうそう、僕もここをやりたくて自分の会社を創りました。そして、自分の著書「空気読み企画術」で書いたことも共通しています。

デザインとは優れたビジネス戦略の一部であって、芸術ではない。

そうそうこれです。デザインとは見た目やカタチのことを指すわけじゃなく、サービスや体験すべてを包含する。だからこそ、企業が顧客に提供する価値を設計するのが「デザイナー」の仕事とも言えるわけです。

IDEOのティム・ブラウンの「デザイン思考が世界を変える」を読んでいても、共通の立ち位置で書かれています。企業戦略を描くデザイナーが必要になってきているのは間違いありません。

もう一つデザインイノベーションから共感した部分を書き出しておきます。
フロッグデザインの前身の企業を創設したときに設定した目標です。とても、よく理解できます。そして、とても大切なエッセンスが6つの箇条書きに濃縮されています。

1.トップを狙っている「ハングリー」なクライアントを見つける
2.ビジネス意識を持ち、自分のためではなくクライアントのためになる仕事をする
3.名を広める  まがままな芸術家としてではなく、ビジョンを描ける者として
4.その名声を会社の運転資本にする
5.世界一のグローバルデザイン会社を築く
6.常に最高の人材を求める 従業員も、パートナーも、クライアントも
自分も、社会に価値を提供する企業を立ち上げるときによく考えたので、この6つに収束したことがよく理解できます。株式会社空気読みも、この6月で2期目が終了・7月から3期目に入るので、この本を読みながら、いろいろ振り返り、いろいろと考えさせられます。(本を読んでいると、いろいろな有名企業との実績が鼻につくぐらい何度も強調されているので、ちょっと胡散臭い感じもしてしまうのが残念ですが。。。)

「自分が共感する文章とは、自分と同じ考えのもの」というネガティブな捉え方よりも、「必要なタイミングで、必要な本と巡り会う」というポジティブな面に重要なメッセージがありそうです。






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2010/06/07

「空気読み企画術」いただいた感想まとめ9

しばらくblogの更新が止まっていましたが、新幹線移動中にやっと新しい記事を書くことができました。。。

引き続き、「空気読み企画術」へ対してありがたいコメント頂いております。本当にありがたいことです。
ひとまず、blogで追えて分だけでも紹介します!

.@atobeck さんに著書『「空気読み」企画術』をいただく。時代の空気を如何にして手早くストックし読み込むかについての実践法が素晴らし過ぎ。必読と言いたくない。ライバルは読んじゃダメwless than a minute ago via Echofon




通勤中に、『今日から始める思考のダイエット』 http://amzn.to/bd5y3w を再読。自分のまわりでは読んでいる人が少なそうなのだけど、本当に勉強になる本。ぜひ、『「空気読み」企画術』 http://bit.ly/aqcWIu などと併読してくださいませ(^^;less than a minute ago via web




「空気読み」企画術/跡部 徹を読みました。今はとても便利な世の中で、しかも、新たな課題は日々改善され続けています。このため、その課題をいち早くキャッチして企画に落とし込むことが重要だと思います。この本に紹介されている「空気読み」の方法は実践的に書かれているため参考になるかと。less than a minute ago via web




先日お会いした@atobeckさんが書かれた「空気読み」企画術って本がすごくおもしろい件。企画屋さんだけじゃなくて、マーケター、事業開発系必読!less than a minute ago via Echofon




私もオススメ!RT @atobeck: 感謝感激です!うれしいです。RT @neohawk: 先日お会いした@atobeckさんが書かれた「空気読み」企画術って本がすごくおもしろい件。企画屋さんだけじゃなくて、マーケター、事業開発系必読!less than a minute ago via Echofon




ありがとうございます!
こうやって反応をいただけることが何よりうれしいです。


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