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2013/04/09

仕事が足りないわけじゃなくて、尊厳を感じられる仕事が足りない


ふと気がつくと、丁寧な暮らし方や、地方での暮らし方に魅力を感じる人が多くなっている。

一方で、株高と資産高期待感で、以前の浮ついた生活が再び浮上してきそうな雰囲気もある。

しかし、一時的に景気が良くなっても、日本が抱える構造的な課題が解決しないことは周知の事実だ。やはり、もう後戻りはできない。

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多くの人は自分たちが求めているものが「個人として必要としてもらえること」「個人の尊厳を感じられること」だということに気がついてしまった。

経済的な不安や、生活が苦しいという問題は解決されなければならない課題だが、自分が人として、一人の人間として誰かに求められている、必要とされているということを実感できるようにならないと、根本的な問題は解決できない。

仕事が足りないわけじゃなくて、尊厳を感じられる仕事が足りない

スキルや自分の名前をベースで売り込むことができる人は、勝手に尊厳を感じられる仕事を作ることができる。だから、この層にとっては、自由競争ができる市場環境があればいい。


一方で、大きな市場で通用するスキルやエッジをもたない人が、どうやって尊厳を得ればいいのだろうか?

それは、大きな市場で勝負しないこと。もしくは、収入を得る仕事とは別に、尊厳を得るための仕事を別に持つこと(金銭的な報酬は得なくてもいい)だろう。

大きな市場で勝負しない=自営業として、ニッチでいいので、自分の仕事に価値を見いだしてくれる人だけを相手にして仕事をする。お金よりも、自分の尊厳を優先して働けばいい。

金銭的な安定も必要なのであれば、尊厳を得られることをメインの仕事とは別にやればいい。コミュニティ運営をサポートさることでもいいし、ボランティアでもいい。

どちらにしても、自分が欲しいものに気がついたら、工夫して欲求を満たす方法を自分で考えなくちゃいけない。そして、いいとこ取りだけじゃなくて、トレードオフできる部分を見いだす必要がある。

それができれば、じぶんの選択肢はじぶんで作れるのだから。

関連エントリー:楽でも、派手でもなく「丁寧に暮らしたい」

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