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2013/05/21

「山寺」で感じたエンタテイメントとしての仕掛け


山形県の山寺(立石寺)の本尊御開帳タイミングで、近くにいたため、50年に一度というチャンスを逃すまいと、参拝してきました。



本尊の「薬師如来坐像(ざぞう)」(国重要文化財)の御開帳が前回行われたのは1963年! 東京オリンピックの前年ってことかぁ。

次回この薬師如来坐像に会えるのは50年後。。。自分の場合生きていれば88歳になっているはず。体力的なことを考慮すると山寺まで来て見る可能性はかなり低くなります。(80歳でエベレストに三度目のチャレンジをしている三浦雄一郎さんのような方もいるわけですが・・・)

こうやって、自分の命の有限性を突きつけられます。御開帳という行為自体が、命の有限性を考えさせるためにあるものかもしれません。

もう次は見ることができないかも?という気持ちから、生きているうちに何を成さなくちゃいけないかを意識させられ、ますます神妙な面持ちになりました。

その後、山寺の1015段ある山道を登った一番頂上にある「奥の院」までお参りして、顔を上げると、中に鏡が設置してあるため、お参りしている自分が映ります。

「誰かに頼るんじゃなく、自分でなんとかしてみろ」というメッセージなのでしょうか?



こんな急な山の上に、お寺を沢山つくってしまうこと自体、ものすごいエンタテイメントです。さらに、お参りすることで(先ほどの鏡などのような仕掛けを)いろいろと体験できるように設計されていました。

子供の時に来たときには気がつかなかったなぁ。

つい最新のものばかり見てしまいがちですが、旧いもの味わってみると、長期的に魅力のある(心理的な)仕掛けを学ぶことができます

郵便局の人が、歩いて登ってきていました。ご苦労様です

他にも、頂上付近には郵便ポストがあり、そこからハガキやなぜか「通信こけし」が送れるようになっていました。この場所から送付されたという限定感や、その時に感じたことを書くリアル感がありがたがられるのでしょう。

こけしを郵便で送れるのが画期的?送られたほうはどう思うのだろう?

いろいろ調べてみると、一時期山頂から降りてくる用の「滑り台」が作られたそうです。遊園地並のアトラクションです。どうやら摩擦などの問題で廃止されたらしいのですが。。。※滑り台遺跡を探した人のレポートを発見しました





ちなみに、ご本尊は境内は撮影禁止となっているため、写真などでは残せないようになっているのですが、パンフレット表紙に、薬師如来の写真が掲載してあるのは興ざめでした。。。禁止されてないのだろうか?



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