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2007/08/31

所有欲の減退する若者。引き続きY世代のメモ。

「首都圏・若者消費意識調査」


日経新聞が首都圏の20代、30代を対象にやった
調査結果が結構、話題になっています。

========================
「無駄な支出を嫌い、貯蓄意欲高い」

クルマを買わず、酒もあまり飲まない一方、

休日は自宅で過ごし、無駄な支出を嫌い、
貯蓄意欲は高いという、予想以上に堅実で慎ましい
暮らしぶりが浮き彫りになりました。

=========================

やはりY世代(ポスト団塊ジュニア世代)は
不確実な未来に対して、対処するために
無駄な支出を嫌って、貯蓄意欲が高いという結果が出ています。

また、住宅購入の意欲が高いのも
彼らの特徴のようです。
自分たちのコミュニティ、家族。
そこが落ち着ける場所、信頼できる場に
お金を払う傾向がありますね。

こっちのY世代に関する考察もあわせて読んでみてださい。
http://kuuki-yomi.blogspot.com/2007/08/blog-post_31.html

ジェネレーションY、Y世代についての考察

自分のメモのためにも
ここに記入しておきます。
ちょっと、Y世代についてのサービスについて
企画書を書いたばっかりだったので。

Y世代のことをポスト団塊ジュニアとも言いますが、
もちろんジェネレーションXの次の世代ということで
Y世代と呼ばれています。

ジェネレーションXはダグラス・クープランドの小説。
ここに書かれている世代像がまさしく
ジェネレーションX世代をあらわにしていました。
一方でジェネレーションY(Y世代)については、
この後書かれた「シャンプー・プラネット」が
当てはまるかもしれません。
日本でいうY世代よりはちょっと上かなぁ?

ちなみに、日本では1976年~1980年代初頭
生まれあたりを指しています。
この世代の親には団塊の世代や
その少し下の世代が多いので
「団塊ジュニア」とも呼ばれているというわけです。


さて、このジェネレーションY(Y世代)ですが
生まれたときから、家にはほとんどすべてのものがあって
自分の部屋を持ち、
早い段階でポケベルやケータイの洗礼を受けています。

満たされた環境で育っているので
「ハングリーさがない」とか
「何をやりたいのかがわからない」とか言われています。

しかし、彼らの立場からしたら
親の姿を見ているわけです。
親は「いい会社」に入って、
一生懸命にやっていれば・・・と言っていたのが、
どうやらそれが間違いだったことに気がついた世代です。
もう少し上の世代は逃げ切ったのに、
自分たちには、おいしいところが残っていなかった。。。
それを見ているので、
頑張っても、必ずしも報われるとは思っていません。

また、正解のない社会になっていることを気がついています。
もはや全員が同じ方向を目指していた時代ではない。
親が苦しんでいる環境を見ている。
これから、どういう方向に進んだら希望があるのか見えていない。
そんな環境にありながら、「どうなりたいんだ?」と問われても
彼らも無邪気に答えが出せるわけはありません。
その部分を外から見られて
「もやもや」層ととらえられてしまいます。

だからこそ、Y世代は、お互いのことを信頼しています。
社会は信頼できないけど、家族や地元の友人、
近しいコミュニティを信頼し、リスペクトしているのです。
また、繊細でまじめです。無邪気に明るく馬鹿になれないのです。
馬鹿をやる場合でも、周囲の空気を読んだ上で演じている。
あくまで、第三者の目線をかなり意識している世代だと思います。

邪悪なことや、マナーを守らないことを嫌がり、
自然や環境に対して本当にまじめに考えています。


ちなみに企画書を書いていて
参考になったのが以下の資料です。

リクルートの住宅総研が出している「ポスト団塊ジュニア」考
「ポスト団塊ジュニア」考

日経BP社から出ている
「平成男子図鑑」~リスペクト男子としらふ男子~  深澤真紀
平成男子図鑑 リスペクト男子としらふ男子

追記
NBonlineで参考になる対談があります。
「平成男子図鑑」を書かれた深澤真紀さんと
「だめんず・うぉ~か~」の倉田真由美さんの対談。
こちらもあわせてご確認ください。
「だめんず」と「平成男子」~知らないことが、怖くない 深澤真紀氏×倉田真由美氏

2007/08/26

「白い恋人」はなぜ不祥事を起こしたのか?

食品に関わる不祥事のニュースを見ていて
ハッと気がついたことがあります。
ニュース単品で見ていると見落としてしまうことがありますので
必ず、因果関係を見るようにしましょう。

白い恋人の石黒製菓ですが、
社長の人柄とかを見ていてもなんだかいままでの
悪質な利益を求めただけの不祥事と違うような気がします。

不正を始めたタイミングがヒントになります。
白い恋人の石黒製菓は11年前からと言っているので
1996年からということですよね。
北海道拓殖銀行が97年に経営破綻。99年に法人解散しています。

北海道拓殖銀行の不良債権がいよいよまずくなり、
融資が続かなくなってくるタイミングなのです。
政府はこのことがばれないようにしているのでしょうか?
マスコミはなぜ、この視点で質問をしないのでしょうか?

他の企業不祥事の中にも
銀行の不良債権や政府の対応のせいで
追い込まれてやったケースはないのでしょうか?

今回の件は、ただ単に時期があっているだけなのかもしれませんが、
どうも一致しているような気がします。
こういう目線をなくさないように空気読み続けようと思います。

2007/08/25

レゲエの人気と、リスペクト世代。

渋谷駅の山手線フォームにある立て看板に
タワーレコードが広告を出していた。

そのメッセージがざっくり言うと
レゲエは「ファミリー」を大事にし、
「リスペクト」大事にする音楽というようなメッセージが書かれていた。

ブラザー、シスターなどと呼びかけする
文化もブラックカルチャーにはやはりある。
これもファミリーとして、自分たちを意識することからもあるからだろう。

そうそんなレゲエだったり、R&Bだったり
HIPHOPの人気は年々高くなる。そして、年々日本は熱くなる。
ジェレレーションY世代以降のファッションにも
ブラックカルチャーの流れを受けている。
暑さをやわらげるファッションでもある。

そう、日本が暑くなり
レゲエの人気が高まり、
この世代の価値観はより「ファミリー」を大事にし
お互いを「リスペクト」する方向になってきている。

これっていいことだと思うんだけど。
どうでしょうか?

2007/08/23

「今すぐ自信回復する20ハック」こういうの大事だね。

セルフイメージが低くなると、どうもうまくいかなくなることって多いですよね。

そんな中、こんな役立つライフハックを書いてあったサイトがありました。
「モチベーションは楽しさ創造から」というblogです。

以下、転記させていただきますね。
20個からなるライフハックです。

1.「競わない。比べない。自分が今できることを精一杯やろう。」と意識する。

2.自分をスクリーンに映して遠くで見ているような気分で、まるで他人のように見る

3.自分のサポーターとなってくれる人を5人上げてみる。彼らが、今の自分に何と声をかけてくれるか書き出してみる。

4.許せない人を許してみる

5.あなた自身を愛することが、 あなた自身を好転させる最も素晴らしい方法。

6.「あなたの価値」の重要性を確認する

7.NOを言う勇気を持つ

8.「うまくいっていない時は、今は、準備をしている時だ!」と言い聞かせる。

9.「自分の大好きなことは何だろう?」に取り組む

10.自信がなくなったら、取りあえず壁をうち破る方法をブレーンストーミングしてみる

11.「無理だよ!」と考え始めた時には、別の質問をしてみる

12.大きすぎる問題ならば問題を小分けに切り分ける

13.自分の中のグレムリン(あなたの自信を奪っている、言葉、固定概念)を知る

14.自分が勇気を出せた状況を思いだし、再利用する

15.自分らしさを整理する

16.自分の枠を外す

17.自分の前進を阻む思いこみを知る

18.自分が自分をリラックスさせたり、可能性を開いてくれる思いこみを再利用する

19.自分が誇れる事を再確認する

20.自分を認めてあげる。承認してあげる。自分を褒めてあげる。

なんだか、元気がなくなったから
ここに戻ってきて、唱えてみたくなりますね。
こんなルールがあるといいですよね。
ライフハックはやっぱり重要です。

2007/08/22

神保町花月で考えた「お笑いブーム」の背景

吉本興業と小学館の共同事業により
7月にオープンした神保町花月に行ってみました。

出し物と映画の2つの会場があるようです。
今回は出し物。「パパはヒットマン」を見たわけですが。

大塚製薬が提供している部分もあるらしく
「オロナミンC」劇場のようにネーミングライツも行っているようでした。
終演後に、オロナミンCの自販機で使えるコインも配られました。


さて、ここからが空気読みです。
前売り2000円、当日2300円という価格。
火曜日と平日であるにも関わらず席はほぼ満席。

客層は圧倒的に20代、30代の女性。F1層です。
なぜ、この層に「お笑い」がマッチングしているのでしょうか?
ターゲットであるF1層の
「なぜ芸人が今モテルのか?」というのがわかれば、
上記の問いに答えられそうです。

「自分を客観的に見れていて、
 自分の弱み・欠点をさらすことで笑いをとっている」
これがキーな感じがします。
人が言いづらいような自分の欠点を自ら指摘する。
それを自分で言って、笑いをとる。
これ共感を生みますよね。

「マイナスイオンの法則」という言い方もあります。
自分の欠点や、失敗談を最初にさらすことで
相手が共感や、協力してあげたいという
気持ちを抱かせるというものです。

芸人がモテるのは、まさにこれだと思っています。
今、世の中では競争が激化して隙を見せない人たちが増えています。
隙を見せる余裕はないのです。
一方で、出来るわけもないのに根拠のない自信のみで
うぬぼれて自分を客観的に見れない人も増えてきています。
自分大好きな人たちです。

そんな中、芸人たちは「笑い」をとるために
自分の欠点をむしろさらして、「笑わせる」のです。
だから、F1層に笑いが支持されるように思えてなりません。


もう一つ。
F1というターゲットから切り離せば
お笑いは、もう一つ今の世の中に受ける
重要なファクターを持っています。

それはコントやギャグという「フォーマット」です。
短い時間での一発芸。ギャグ。
メディアにのりやすいのです。

小泉元総理のコメントも同じです。
5秒とかに収まるように、短い言葉でメッセージを出します。
だから、ニュースの最後のぶら下がりにでも
とにかく何度も露出されます。

お笑いはYOUTUBEなどのメディアとの相性も抜群です。
コミュニケーションはどんどんビジュアル化され、
短くなっていきます。わかりやすく人をひきつけます。

というのが「お笑いブーム」の背景に
あるように思うのですがいかがでしょう?

2007/08/20

その人の「持ち調子」 人が持つクオリア

表題に書いたことって、ちょっとわかりづらいかもしれません。
自分でもうまく整理できていないので、ここに書いておこうと思いました。

人にはそれぞれ「持ち調子」ってものがありますよね。
言葉を変えると、その人のカラーとか
その人の雰囲気とか。
ちゃんとは説明できないけどありますよね。

あの人とあの人は同じ「くくり」っていうのもつかめますよね。

もちろん、いろんな切り口や「くくり」方があると思っています。
世の中でよく使われているのが
血液型や星座、年代など。
客観的なFACTを使って、「くくっている」例だと思います。

でも、みんなわかっているように
そんなに人間って単純じゃないですよね。
あまりにもざっくりしすぎていて、
これで人を分類していると、「あいつとおれを一緒にすんな!」がおきますよね。

でも、なんだかうまくいえないけど
脳は「あの人とあの人は、同じトーン」
「あの人と会うと、あの人のことを思い出す」などなど
言語化できないけど、高度な分類を勝手にやりますよね。
クオリアを認識しているんでしょう。

で、今ずっと、これをこんなに複雑にしない形で
言語化できる範囲で分類できないのかを考えています。
そのためには、嗜好、動機、生活信条などなんらかの切り口で
しっくり来るモノを探そうと思っています。
もちろん、世の中にいろんな分類があることはわかっているのですが
脳で感じるほど、しっくりこないのです。

この言語した分類ができたときには、
それを使って、検索軸、生き方軸の提案。
「もやもや層」に対してのサジェスチョン。
自分と同じ「持ち調子」の人を見ることで
人生にきっかけを与えるなど、
なにか揺さぶるモノができないのかと考えています。

さて、もっともっと右脳でぐりぐりと
マッピングや軸探しをしっくりくるまでやってますか。

2007/08/18

24時間テレビに見る 時代の空気の変化

1978年にはじまった「24時間テレビ 愛は地球を救う」も
今年で30回を迎えたようです。
長期間続いている番組は、時代の変化、
見ている人の求めている「時代の空気」を
読み取るにぴったりの題材。

「24時間テレビ 愛は地球を救う」から
時代の空気の変化を自分なりに考察してみます。

1978年〜1991年の第一期
まさに「愛は地球を救う」をコンセプトに
・饑餓に苦しむ難民への寄付
・身障者への寄付
この2本柱で、番組が構成されています。

なにより、各地での募金に並ぶ人の様子や
人気のあった萩本欽一さんが各地を訪れて
握手をする姿を中継することをメインにしていました。

この時代には、
日本の成長がピークに達しているタイミングで
「日本人が世界の貧しい人を助ける」という
余裕があったのかもしれません。
1年に1度は寄付を行う。
そして、テレビで流される飢えに苦しむ人を見て
募金することで、自分の汚い行いを清めるような
効果があったのかもしれません。
とにかく、硬派でした。

それが、視聴率を意識した番組づくりに変更されたのが1992年。
多くの人が「24時間テレビは、日本テレビを救う」
なんてことを言い出したのもここからだったように記憶しています。

しかし、それも時代の空気が変わったから
そうならざるをえなかったととらえられます。
むしろ、ここでうまく時代に合わせたことは
賞賛されることだと思っています。
1992年からリニュアルを行って、
マラソンのある今の形にばっさり変更。

それまでの時代とは変わって
日本はデフレに突入していきます。
人のことを心配する余裕があるわけでもない。
募金をする心の余裕がなくなっていく。

そんな中で、番組の内容も
・難病と闘う人、子供のドキュメンタリー
・芸能人がマラソンで走ることでの「感動」
・サライに代表される「助け合い」の歌
・一人一人が自分を変えた瞬間の発表
と変更していきました。

すでに時代は、上からの目線による善意の時代から
同じ目線、身近な人としての絆を感じられる「助け合い」に変化しました。
不特定の誰かに対しての募金ではなく、
もっと身近な助け合いにシフトしているのだ。

それと、世の中に対する取り組み方も
「そこそこ」で「地域」や「家族」など
目に見える人たちが幸福であればいいというふうに変わってきている。
(若年層でここのところ、日本語のレゲエ人気がどんどん高まってきているが
 気候的に熱くなって来ていることと、歌詞の内容が
 地域や家族、恋人など身近の人たちへの愛のメッセージ、
 そして「リスペクト」であることがはまっているのだと思う。)
そうキーワードは「絆」です。

テレビで芸能人がマラソンで頑張っている姿を見て
「プチ感動」をする。それで自分が走り出すわけではないが
自分も同じ「感動」を消費できるのだ。
そして、ちょっとでもハードルの高くない
募金に参加することで
身近な社会に貢献できればいい。
自分も助け合って生きて行ければいい、という構造です。

だから、飢えに苦しむ人の映像も減るし、
間違ってもメインキャスターに叶姉妹なんかもってきません。

随分と長くなってしまったが、
最後に1つだけ。
村上龍がこう書いていました。
やはり、この人も時代がよく見えている。
(以下引用)

現代を象徴するキーワードは「趣味」だろう。ありとあらゆることが趣味的になった。考え方や生き方の変更を迫るような作品は好まれない。その作品を見たあとで何か新しいことを始めたくなるような小説や映画やテレビの番組はほとんど消滅した。また現代のほとんどすべての表現は洗練され、何かをなぞるような性格を持っている。感動の精神的機序をなぞるだけだから考え方や生き方を変える必要はない。タレントがマラソンを完走したシーンを見て涙を流しても、せいぜいジョギングを始めたり募金に応じたりするだけで、その人が生き方を変えるわけではない。(すぐそこにある希望 村上龍)

2007/08/17

編集者という病い 見城徹

帰省する新幹線の中で、一気に読んだ。

いつも本を読むのが速い自分が、
ゆっくりと考えながら
自分に当てはめながら
珍しく感傷的に読んでいることを感じた。

この本は、見城徹が編集者としての壮絶な出来事、
交友関係、幻冬舎を創ったときの思いなどが綴られている。

エピソードに出てくる人物は、尾崎豊、浜田省吾、
坂本龍一、ユーミン、大江千里などのミュージシャン。
中上健次、村上龍、山際淳司、石原慎太郎、
五木寛之、重松清、銀色夏生、高橋三千綱などの作家。

とにかく、ロマンチストで熱く、人たらし、
その陰で努力していたことを感じさせる。

気になった言葉がいくつかあるので
後ほど、アップしておきたい。
この本は、何度か読み返す必要がありそうだ。

2007/08/16

ギルバート&ジョージ テートモダン

























なんだか急に、GWにテートモダン@ロンドンで見た
ギルバート&ジョージの展示のことを思い出した。
写真は二枚とも、ロンドンに行ったときの写真です。

この人たちを純粋に動かすモノってなんだろう。
ボクらには、こんなに強いモノがあるのだろうか?
マイノリティのほうが、社会に憤りを感じるからこそ、
それを浄化した上ですばらしいモノをoutputできるのだろうか?

急にそんなことをボーっと考えました。
自分の「憤り」。それを浄化される手法ってなんだろう?
それがないと、空っぽな気がします。

「プロ」として生きるための10話 ビジネス・プロフェッショナル

ビジネス・プロフェッショナル—「プロ」として生きるための10話  大久保幸夫著

世間が夏休み中ということもあって、
集中して本が読める時期ですね。
何より、外はものすごい暑さですし。

そんな中、
自分のあり方を考えさせられる刺激的な本に出会いました。
リクルートワークス研究所の大久保幸夫さんが書かれた本です。

特に揺さぶられたところが2つあります。

1つめは以下の部分です。
「筏下り」から「山登り」に切り替えるタイミング
 筏下り期間の目安はざっといって10〜20年です。年齢にすると35歳前後でターニングポイントに到達するはずです。そのときの判断基準は、仕事がこなれてきて「楽になってきたな」と感じるときです。最初はきつい筏下りも、一心不乱に続けているうちに力がついてくるので、10年もするとどんな激流も楽に乗りこなせるようになってくるはずです。現在の仕事が物足りなくなり、成長意欲がぐぐっと頭をもたげてきたら、そろそろ山登りに切り替える時期だと見ていいでしょう。つまり、自分の専門性を決めて、その専門性を極めるための、さらなる修行の道に進まなければなりません。
 少なくとも一年に一度は、自分自身のこの一年を振り返り、自身が成長しているかそうでないかをじっくり考えてみるといいでしょう。もし、一年を振り返ったときに成長実感がなかったら、筏下りをちょっと長期にやりすぎているかもしれません。

プロフェッショナルの成長5段階
第一段階 専門領域の仮決め ←入門の壁
第二段階 ロールモデルをめざしての見習い
第三段階 専門領域の本決め ←決断の壁
第四段階 オリジナルティの開花 ←自立の壁
第五段階 無心
で、第三段階以降ではじめて「プロ」と呼ばれる領域

2つめは、以下の部分
「同業者」コミュニティ
コミュニティには情報源としての意味があります。卓越した一次情報はその道のプロに集中しますので、プロ同士が集まれば情報収集の力が相乗します。また一人ではできない大きな仕事や、別のプロの助けが必要な複雑なプロジェクトを請け負ったときのパートナーになります。さらに、ライバルとしての機能もあります。



僕自身、会社に入り10年が経ちました。
編集、カスタマーマーケティング、戦略立案、メディア設計などなど
筏下りと山登りを繰り返しながらキャリアを作ってきました。
次の10年のことを考えると、プロフェッショナルとなる領域も見えてきています。
そのために、磨くべき部分も認識してきました。
一方で、「同業者」コミュニティにもっと働きかけるなどの
部分が不足していることも今回本を読んで再認識しました。

自分がどの位置づけにいる人も、この本を読んでみると
自分のタイミングで気がつくことができると思います。


ビジネス・プロフェッショナル—「プロ」として生きるための10話  大久保幸夫著
第1話 プロフェッショナルの起源
第2話 誕生!ビジネス・プロフェッショナル
第3話 プロへの5ステップ
第4話 プロの三つの意識
第5話 プロに不可欠な知識・技術・人脈
第6話 プロがつくる人間関係
第7話 プロの日常学習
第8話 プロの職業倫理と哲学
第9話 プロフェッショナル人事制度
第10話 プロが活躍する未来

映画「カート・コバーン」about a son






カート・コバーンがなくなった時のことをよく覚えている。
NHKにニュース速報のテロップが出た。NHKと、カート・コバーン。
まったく、相容れないもののように思えた。
そんな環境では、本人が病んでいるのもしかたがないように感じた。


27歳で、カート・コバーンがなくなる前の
インタビューをもとに、イメージ映像をつけて
約90分間の構成で作られたのがこの映画だ。

もちろん、見に来ているのはコアなファン。
もしくは、なんらかの影響を受けた人々だろう。
渋谷のアミューズCQNで見たのだが、もちろん観客はまばらだった。

内容的には、本人の痛々しいまでの告白で
追い詰められていたことが伺える。

意外によかったのが映像だ。
期待していなかったが内容に沿いながらも、綺麗で澄み切っていて、
だからこそ寒々しい感触を見ている人に提供してくれていた。

「ブレーク前の瞬間が一番楽しかった。」
バンドだけじゃなく、すべてそんなものかもしれない。
ベクトルが上に向かって急上昇している瞬間が一番幸福感があるのかもしれない。


2007/08/14

「発想する会社」を考える上でのヒント。Googleが発見した10のこと

Never settle for the best
http://www.google.co.jp/corporate/tenthings.html

これはスゴイ。
こんなことを「会社の理念」部分に掲げる勇気。

この10個について考えてみてください。
「発想する会社」というキーワードで最近考えているのですが
なかなか刺激的です。

<Googleが発見した10のこと>
Ten things Google has found to be true

・ユーザーに焦点を絞れば、「結果」は自然に付いてくる。
1. Focus on the user and all else will follow.

・1 つのことを極めて本当にうまくやるのが一番。
2. It's best to do one thing really, really well.

・遅いより速い方がいい。
3. Fast is better than slow.

・ウェブでも民主主義は機能する。
4. Democracy on the web works.

・情報を探したくなるのは机に座っているときだけではない。
5. You don't need to be at your desk to need an answer.

・悪事を働かなくても金儲けはできる。
6. You can make money without doing evil.

・世の中の情報量は絶えず増え続けている。
7. There's always more information out there.

・情報のニーズはすべての国境を越える。
8. The need for information crosses all borders.

・スーツがなくても真剣に仕事はできる。
9. You can be serious without a suit.

・すばらしい、では足りない。
10. Great just isn't good enough.

2007/08/13

「フィードとフリーペーパー」 フィードがグーグルの世界を阻止する!を読んで

情報誌からフリーペーパーになったときの利点は、
「流通」をターゲットにあわせて決められる自由度だった。

情報誌は、コンビニや書店などの流通網に頼るため
そこにいかない人たちにはリーチができなかった。
ターゲットを特定しても、本の流通網が行き届いていない場所には
配本できないし、置くわけにはいかない。

HTMLからXMLの世界へ
WEBからフィードへと変わっていく。
これは、上に書いた
「情報誌とフリーペーパーの使い分け」と同じようなものだと捉えた。

フィードは、新しく更新されたときに
そのターゲットに配信が可能になる。
広域向けから狭域向けに変更してもメディアが成り立つようになるということだ。

一方で、紙の世界ともっとも異なるのが
フィードによって、受け手側が自分向けのメディアを
たくさんのフィード情報をセレクトすることで作ることになるということ。
自分で情報源を選び、それをまとめて読んでいるフィードリーダーやRSSリーダーが
カスタマイズされたメディアとなってくる。

そうなってくれば、
同じような情報源を選んでいる人同士を
つなげることで共感が生まれたり、
新しい知の創造ができやすい環境をつくることができるかもしれない。


以上のようなことをこの本を読んで考えていました。
もうちょっと未来を読む必要がありそうですね。思考メモでした。

フィードがグーグルの世界を阻止する!
ウェブからリアルへの逆流が始まった
小川浩

まえがき
序章フィードなしにはウェブ2.0は進化しない
第1章ウェブ2.0とは何だったのか
第2章多様化するウェブの世界
第3章ウェブ2.0からフィード2.0へ
第4章2007年はフィードビジネス元年
第5章グーグルはフィードでも覇者であり続けるか
第6章もっと深くフィードを理解するキーワード
第7章フィード2.0時代のビジネスモデル
第8章新しいパラダイムの誕生


2007/08/12

インフォメーション × セレクトショップ

情報が大量にあふれる中で、
本当に価値のある情報を知っている目利きが必要になる。

情報があふれればあふれるほど
ガイド役が必要になってくる。

この情報洪水の中を
うまく余裕をもって楽しんで泳げる人は
「誰にきけばいいのか?」という
know howよりもknow whoな知識を持っている人だと思う。

まちがいなく、そろそろ
洋服だけではなく、
情報やライフスタイルセレクトショップが必要とされる時代が来る。
「情報のセレクトショップ」が求められる時代です。

誰かの目利きで準備されたものが
そこに行けばあって、その中から選んでいれば間違いないという状況。
さて、どっから手をつけたらいいかなぁ?
しばらくこの構想についていろいろと考えてみようと思います。

今後の先行きが暗いポータルサイトという位置づけは
本当はこっちを目指すべきなのにね。


■浜野安宏さんのblogに「セレクトショップの時代」という書き込みがありました。
セレクトショップの時代

■この方のblogの「情報の目利き」というエントリーがあり、秀逸です。
情報の目利き

「前傾姿勢」メディアと「後傾姿勢」メディア

先日、某サイトの編集長といろいろと
お互いのメディアについて、語っていたときに出た話を
考え方として整理してメモしておきます。

「前傾姿勢」メディア
自ら目的を持って調べる。
検索条件を自らが考えられる。
自分が探している基準が明確になっている。
=webでも情報誌でも向かうときに前傾になることより命名
・検索軸のある情報誌
・検索軸のあるnetメディア
・検索軸のあるmobileメディア
・検索エンジン
・オークションサイト
→PULL型メディア

「後傾姿勢」メディア
なんとなく見ているうちに触発される。
もしくは、ひまつぶしとしてのメディア
=ソファに座ってテレビを見ていたり、姿勢が後傾きになることより命名
・TVCM
・TVでの通販番組
・チラシ
・フリーペーパー
・友人などから聞いているうちに洗脳される口コミ
→PUSH型メディア

で、議論していたのが
自分が得意なもの、軸がある物に関しては「前傾姿勢」メディアを
みんな手軽に活用している。

一方で、無気力層やよくわからないものに関しては
「後傾姿勢」メディアですましてしまっている。

気になるのは、「後傾姿勢」メディアで選んだとしても
満足できる人が若年層を中心に増えてきているような気がすること。
たくさんの情報があふれる中で育った世代で、
豊かになったことで情報選択をすることで、大きな失敗を経験する必要がなくなった世代だ。

このような世代に対応したメディアの作り方を考える必要があるんだろうな。

一方で、「後傾姿勢」メディアは
以前にもこのblogに書いたように、「自分の時間」と交換している可能性が高い。
ダラダラと「後傾姿勢」メディアを選択することは
実は危険なことだと思っている。
でも、こんな熱いことを言ってしまうのも、ジェネレーションの違いなんだろうか?
そう考えてしまう32歳の僕。


この流れでもう一つすごいと思っているのが
「後傾姿勢」メディアである通販番組のPUSH力のすごさだ。
通常、その気になっていない人を動かす「後傾姿勢」メディアは
コンバージョンレート(CVR)が低い。
しかし、深夜の通販番組はCVRが高い。
なぜだろう。展開の仕方。人を動かすポイントがいくつかある。
数を限定にしてあせらせることで、アクションを促す。
などなど、実はメディア作りをやっている人にとって
勉強すべき表現技術がぎっしりとつまっている。

やはり通販番組を「前傾姿勢」で見て研究する側にならないとまずい。

2007/08/08

南国日本で印象に残った一文。悪い週間との決別

「テレビの影響力は思った以上にある。
無料でもない。
じつは、自分の時間や考え方と引き換えているのだ。」

これ、すべての無駄な習慣にあてはめてめましょう。
もう一度、自分の生活をリストラクチャリングすべきですね。

「○○の影響力は思った以上にある。
無料でもない。
じつは、自分の時間や考え方と引き換えているのだ。」

さあ、考えよう!

2007/08/07

20万円ガンダムTシャツに考えるアパレル業界に起こっていること。

ものを考える思考をかなり訓練しているが、
以下のシナリオはまさしく、ものごとをとらえるすばらしい表現だと思います。

以下、昨日紹介した高城剛さんの
「南国日本」からの引用です。

地球温暖化→ファッションの春夏化→秋冬ものが売れない
→単価の高い冬物コートが売れない→春夏もので高単価を実現する工夫が必要
→スワロフスキーのクリスタル付きの高級Tシャツでブームを仕掛ける
→スワロフスキーのクリスタル付きの高級ジーンズでブームを仕掛ける
なんて流れが起きています。

Tシャツなどのデイリーウェアの高級化が進んでいます。
これは、自然発生的なブームではなく、アパレル業界の苦境から
起死回生のために仕掛けているブームなのかもしれないですね。

そんななか、高級Tシャツとの組み合わせではかなり意外なのが
ガンダムTシャツですね。20万円です!
マスターマインドが出しています!
そして、スワロフスキーのクリスタルがついてます。
WIREDVISON
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My life is XXX

そうか、こういうTシャツ1枚から
われわれを取り巻く世界でどんなことが仕掛けられているかを
考えることが大事なんだなぁ。

2007/08/05

サヴァイブ!南国日本 高城剛

スタジオボイスで高城剛の大穴イッパツ (SV books)を連載していたころから
どうも、この人の影響は多大に受けています。
なにより、ちゃんと今起こっていること、なんかおかしいと感じることから
未来予測をちゃんとたてられる貴重な人物だと、ホンキで尊敬してます。

その高城剛さんの新刊が出ました。
「サヴァイブ!南国日本」という温暖化という現象から
我々、日本人にどんな影響があるのかを一気に描いています。

宝島社から出ていた「ひきこもり国家」日本―なぜ日本はグローバル化の波に乗り遅れたのか (宝島社新書 238)に続き
さっそくもう出たの!?という感じで
同じタイミングでかかれていることからも
主張が一貫しています。

世界という単位で自分の位置づけを俯瞰して見て
今おかれている危機的状況を把握する。
その上で、未来に向けてどんな行動をしなければならないかが書かれています。

本当に、読んだほうがいいですよ。
僕はこの二冊を読んで、ホンキで自分の生活をシフトすることを決めました。
経済、環境どちらから考えても
結局、変えなければならないのは自分のライフスタイルと時間の使い方です。

僕は、この炎天下の中
公園で横になりながら読んでいたので
なおさら温暖化を肌で感じ、ジリジリとする皮膚感覚の中で
危機感を覚えながら、考えてしまいました。

わくわくすると思いますよ。
1時間ぐらいで集中して読めてしまうと思いますので
ぜひ一読ください。今後の10年が変わると思います。



サヴァイブ!南国日本 高城剛 集英社
・はじめに
第1章 新しい世界を見つけた喜び
・消費社会のパワーユーザーだった僕が、温暖化にもの申す理由
・2001年9月、バーチャルとリアルの世界は逆転した
・未来に対する新しい考え方とは
・「ちょいケミカルのほうが安全」なのでは?
・本当のアル・ゴアの姿とは
・温暖化を機に、生活をより良くバージョンアップ!
・「日本南国化」に向けての警告
第2章 地球温暖化の現在
・未来の良いシナリオと悪いシナリオ
・「日本南国化」の実態
・海外マネーが日本の土地を狙っている!
・世界マグロ会議に食料難を見よ!
・エンゲル係数が5倍になる時
・「大きい物語」とは?
・コンビニに行く回数を減らし、車に乗る日を決めてたっぷり楽しむ
・世界中のウォーター・マフィアは、日本の水を狙っている
第3章 流行や文化は、南からやってくる
・冬でもノースリーブ、ランジェリー・ファッションが当たり前
・元気のいいスペインのメーカーと、働くようになったラテン系たち
・音楽は南下し、スペイン領イビザがダンスミュージックの流行発信地に
・南米の「昼ドラ」人気と、ハリウッドで躍進するラテン系
・デザインの主流は北欧からブラジルへ
・次なるリゾートブーム地は?
・国内のリゾートの傾向と、沖縄に学べ!
第4章 南国化時代の日本、そして日本人
・高城式「やっってできないことはない10のこと」
・1.決断
・2.体力づくり
・3.装備
・4.装備の使用
・5.ライフスタイルの見直し
・6.所有物の処分
・7.日本版ダーチャ
・8.時間の使い方
・9.世界の中の日本、そして世界の動向を知る
・10.エコブロダクツへの買い替え
・おわりに


ちなみに、神保町の三省堂書店では、以下のような場所に展示してありました。
たしかに、この本。どのジャンルにおいてもらうのか大事ですね。


2007/08/04

「これから10年愛される作家になるために」セミナー

本日は、エリエスブックコンサルティングが主催する
「これから10年愛される作家になるために」というセミナーを受講してきました。

エリエスブックコンサルティングといえば、
元アマゾンのカリスマバイヤー土井英司さん。
多くのビジネス書などを仕掛けてきている土井さんが
どんなことを考えているかに興味をもって参加してきました。

気になったことをメモしておきます。
ちょっとメモなので、わかりづらいところも多いと思いますが。

1.なぜ本を書くと人生が加速するのか?
自分のキャラを理解しているか?
自分が誰に好かれるのかを認識すること。
自分と同じ価値観、理念に共感する人がどのくらいいるのか?

出版することが目的ではない。
本を出すことで、その世界のオピニオンリーダーになる。
だから、本を出すと人生が加速する。セルフイメージが上がる。

人は「影響力」がほしい。
だから「人を動かす」は売れ続けている。

オピニオンリーダーは、情報や人脈を求め続けている。そこに入れるかどうか。

メッセージが重要。
別に本じゃなくても、CDでも、映像でもWEBでもいい。

Y(売り上げ)=a(コンテンツ力)x(マーケティング)+b(おまけ。販促キャンペーン)
だから、コンテンツが大事。
本を読んで、どれだけの人が動くのか?影響を持つのか?
だからaが重要。

ネットの時代にとって、「表現の技術」は重要。
ネット上では、絶対にものにふれられない。だから、表現が重要。
それによって売り上げが変わる。
逆に、人に会う、触れ合うなどの行為が非常に高級なものとなっていく。

「言葉」も「人間」もメディア。
コンテンツは自分自身。「何を言うのか?」の時代から「誰が言うのか?」の時代
結局、人の話題になるのは「人」か「物」の話。
話題の大半は「人」についてのはず。

2.作家になるために求められること
・自分を知ること
 自分を外から見れること
 茂木健一郎さんの言う「自己反省文」のようなトピックス
 自分の人から思われていて、なかなか指摘できないようなことを自分で言ってしまう。
 そうすると、周囲は言っていいということで一気に広まっていく。
 みんなつがっているから、あっという間に広がっていく。

・言語化の技術
 インタビューを受けるときにも、言語能力によって
 露出に大きく差が出る。
 小泉元総理は、トピックスを15秒に収まるように露出していた。

・ブランディング
 人は変わっていっても、ブランドは固定化されやすい。
 間違ったブランドを行わないこと。特に手段をブランド化すると
 時代が変わったときや、手段が変わったときに影響を受けやすい。
 ex.石炭王の○○、そろばんの○○、ポジティブシンキングの○○

・良いパートナー選び
 出版社や編集者を選ぶときには慎重に。
 編集者は最初の読者。一緒に仕事をやり通せる人だけ仕事をすること。
 出版社の特徴や色に注意。自分のテーマと合っていないと本が売れない。

・マーケティング
 出版流通をキチンと学ぶこと。
 地味だが非常に重要。

・メディア戦略 
・ふさわしい人格とセルフイメージ
 信用を大切にしているか?出版は狭い世界。

・継続力(探求心、情報、人脈)
 間違ったブランドを創ってしまうと、、、
 常に世の中の状況をウオッチして、自分の位置づけを知っておくこと。

3.作家志望者のカン違い
 創作物を書いていたとしても、自分の価値観は文章に入る。
 物の見方や作り手の人間性。
 江藤淳さんは「作家の作品はその時代の影響を受ける」と言っていた。
 その時代や、その人の見方によって、物事を見る目は変わってくる。
 いかに、人は正しく物を見ていないか。

4.売れている本はすべてフィルターで売れている
 「国家の品格」はノウハウを得るために売れているわけではない。
 あくまで、物の見方、藤原さんの意見に共感して売れている。
 だから、自分のフィルターを明確にしておく必要がある。
 どんな主張、どんな意見、どんなことで共感させられるのか?

5.自分自身のフィルターを知るためにどうするべきか
 他人の視点と比較してみる。
 注意しているものが違うはず。
 すべての物を「好き」と「嫌い」で分けてみる
 そして、その違いがどこから生まれているか一段上から考えてみる。

 一流の人間に触れることで、自分のグレード、スケールがわかる。
 一歩上の視点から見ると、発言の説得力が違う。

6.これからは書籍が求められる時代
 netで情報がますますあふれてくる
 →まとめたものがほしい
 →整理して、理解するためのものがほしい
 だから、「ものの見方を売る」=親書がやっていること。
 今、新書が売れているのはこれが背景としてある。

7.ノンフィクション→フィクションの時代「虚にして虚あらず、実にして実あらず」
 お金、ビジネスにかかわるものが売れている。
 書籍=教養の時代から、実用にシフトしてきている。
 
 今までは、「職業作家」「職業芸能人」「職業アナウンサー」の時代だった。
 今後は、情報を持っている人やその分野の専門家で話がうまい人がメディアに出る時代へ。
 すでに、話のうまい「弁護士」「医者」などがタレント化している。

 今後、TVが他チャンネル化してくると相対的にギャラが下がり、
 しゃべりのうまいプロフェッショナルが重宝がられる。

8.売れる作家になるために 出版マーケティングの視点
 マーケットのグループを理解する
 信念のグループ、自分の主張に共感するグループはどのぐらいいるのか?
 どの表現に共感し、どの表現に共感しないのか?
 たとえば、「魔法」というワードは女性にはいいが、男性にはNG

 出版社によって、どのジャンルにおかれるかが決まってくる。
 
 出版は、早ければ早いほど効果が大きい。なぜなら効果が持続するから。
 ファンがつく。実績があると初版の部数が上がるから。
 本田健さんは「初版を上げ続けられる著者になりたい」と語っているそう。



土井英司さんは、自分自身のフィルターが「影響力」というだけあって
人脈は「数ではなく、質」や、自分が一日動いたことによる話題にあがる
影響の循環の話など、自分のまわりで起こることをわかりやすく話していただきました。

2007/08/02

web3.0型社会リアルとネットの進化、融合、淘汰 神田敏晶×橋本大也














web3.0型社会リアルとネットの進化、融合、淘汰
神田敏晶×橋本大也
@webマーケティングROI day 国際フォーラム

対談形式で3つのテーマに関して
それぞれが感じていることを発表される形で行われた。
50分と時間は短かったが、逆に内容が詰め込んであったため
非常に濃いヒントが得られる場だったと思います。

3つのテーマは
1.technologyの未来予想
2.communityの未来予想
3.businessの未来予想

■気になったコメント
1.techonology
skypeやwebカメラを使って、買い物に行っている場で
仮想空間の知恵を借りることができる(神田)

「人海知能」テクノロジーではできないことを
多くの人が感覚や複雑な判断でタグづけや評価を行う(橋本)

2.community
同期され、共有された空間によって
高感度な人や同じ嗜好の人が何をやっていることのほうが価値を持つ(神田)

web→メルマガ→blog→チャット
・文章は短くなる傾向にある
「空気嫁」分極化し、ハイコンテクスト化するコミュニティ
・ソーシャルキャピタル。信頼。与信装置としての人間関係(橋本)

先祖のblogがある時代。自分の小さいころのlogが残っている時代。(神田)

3.business
ニュースよりも自分のまわりの高感度な人の情報(神田)
JOOST:TV画面にCGM情報が満載↑

グローバル アービトラージ
・規模の経済→差異の経済
・文化の差異、社会の差異
ex.各国のYOUTUBEのTOP画面が文化ごとのおもしろさを表現しているとしたら?(橋本)

限られた24時間をもっと濃密に生きるために
寝ている間に別人格が情報収集、経験をしてくれ、そのおもしろい部分だけを
ピックアップしてリアルな自分に紹介してくれるセカンドライフなどが理想(神田)


と、自分の中では
この辺のやりとりの中からいろいろヒントをもらえました。

のちほど、当日使われたファイルが
神田さんのサイトにUPされるということなので
UPされたら、掲示しておきますね。


と書きましたが、リンクはっておきますね。
こちらからダウンロードしてください!!
KandaNewsNetwork