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2012/07/19

消費シーンでも表れる「依存」恐怖症という現代の病。


「依存」が怖いなぁ。


Cut Chair Optical Illusion by Peter Bristol



この時代を生き抜いていくために、自然と身に付いてきているのが、「依存恐怖症」とも言える病なんじゃないだろうか?


自分の帰属意識を、家庭・職場の関係・第三の場所(常連のお店・何らかのコミュニティetc.)へ分散するのも、一つに依存しないための防御策。


個人で収入の分散化を求めているのも、事業や会社でも従来のターゲットなる新市場に出て行くことを求めるのも、海外マーケットに進出するのも、安定が望めない情勢では、一つに依存していることがリスクだからだろう。


もしかしたら、「消費」もそうなのかもしれない。モノを購入するときにも、一度買ってしまうことで、「依存」してしまうような関係を求められるときには躊躇する


住宅やクルマは、金額が高いだけでなく、その後も持ち続けてメンテナンスや税金を払い続けなければならず、他の選択肢をとることを難しくさせるから、二の足を踏んでしまう。


お酒やタバコ、ギャンブルが以前に比べてcoolじゃなく感じる人が出てきているのも、依存するものを増やしたくないからかもしれない。(「飲み会で飲むのはいいけど、家で毎日飲む気はしない」とか)


無料であるSNSでさえ依存症にならないように、気を付けているわけで。。。(無料でも自分の時間と情報を提供しているわけですから)




顧客が躊躇しているのは、「お金を払うこと」よりも、「依存する関係を築く」ことなのかもしれません。


それなのに、企業が「囲い込み戦略」なんて実行しようものなら、巻き込まれないように、ますますガード堅く警戒心が強くするだけ。。。一方で、ちゃんと関係ができて自分の帰属意識が持てるようなサービスやブランドには、お金だけじゃなく「依存」を表明するのも厭わないわけですから、人間って興味深いですね。



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