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2010/12/18

「繰り上がり算」の教え方が日本人のメンタリティを作っている。

昨日、i-morleyのpodcastを聞いていて面白いトピックスがありました。ちょうど、執筆中の書籍の中に「Progress not perfection」というテーマがあります。完璧じゃなくてもいいから、前に進めようよ、というメッセージです。

確かに、日本人には細かいところまで完璧に仕上げるというメンタリティがありますよね。もちろん、長所でもあるのですが。ただし、完璧に出来るまで挑戦しなかったり、人の前で披露せずにもったいないことが起きていますよね。

社会人になってから、よく思ったのが人によって、ものすごく細かいところから一個一個丁寧にやりはじめて、結果的に納期までに仕事が終わらないという人をよく見ました。「全体から初めて、細かいところ後でもいいのに。。。」という感覚です。例えばプレゼン資料でも、まずは全体像作ってから、最後に細かい見せ方とかアニメーションとかやろうよ、的な感覚ですが、わかりますかね。


で、これが「繰り上がり算」の教え方の影響もあるんじゃないのか?というのがi-morleyで話されていました。日本では何行にも渡る繰り上がり算を右から(つまり1の位から)足していきます。そうすると、全体の数字が出てやっと答えがわかります。桁が多くリストが多くなればなるほど途中で嫌になったりわけがわからなくなりやすいですよね。


一方で、大きな位・一番左の桁だけ足せばざっくりと全体の答えのボリューム感は掴めるわけです。もちろん繰り上がりによってちょっとは数字に変化がありますが、全体感はちゃんと掴めます。手っ取り早く、そして途中で脱落することもなく。だから、学校教育で繰り上がり算を教えるときに左から足すことを教えることで、抜本的に考え方が変わっていくのではないかという提案でした。例1なら350+450とざっくり考えたり、例2なら40×8とざっくり考えたりね。

そうかもなぁ、と共感したことでした。昔、新入社員の頃に先輩に「力の抜きどころを覚えると仕事がうまくできるようになる」と言われたときと同じような目から鱗の考え方だなぁと思ったのでした。そうそう、潔癖すぎるのも善し悪しですから。






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