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2010/10/23

グラミー賞受賞アーティストDouglas Purvianceさんとのトークショー運営で学んだ「幸せなキャリアを築く」4つの秘訣。



昨日、ついにトークショーが終了しました。スケジュールを振り返ってみたら、97年卒リクルート同期の小規模な飲み会が6月頭(そのときのエントリーはこちら)。そこから、実際に企画がスタートしたのが6月末。紆余曲折ありながら10月22日の本番をむかえたわけです。4ヶ月で、こんなすごいイベントができたんだと驚いています。
発案者の宮嶋みぎわさん(@MiggyMigwa)の情熱と献身的な働きのおかげです!

本番で、ダグラスが話してくれた自分の経験をもとにした「幸せなキャリアを築くヒント。そのために必要な組織運営のヒント」が、いちいちこのトークショーの開催までに起こったことと重なっていて、なんだかステージ上で一人ニヤニヤしてしまいました。


1:自分の心の声を聞くこと。本当に自分が何がやりたいのかに気づくこと
今回でいうとみぎわさんの「ダグラスの素敵な言葉を独り占めしていてはいけない!多くの人に伝えたい」というのがこの企画のすべての動機ですよね。これに気がついて、本人が情熱を傾けられるものだったからこそ、転がりだした企画だと思います。


2:コンフォートゾーンから抜け出して、リスクをとることを恐れないこと
普通に考えたら、NYからグラミー賞受賞アーティストを呼んできて、さらに演奏じゃなくてトークショーを企画しようって、かなりのハイリスクですよね。「日本公演のときに、MCでちょっと話してもらえばいいや」ということもできたはずです。しかし、「彼の人生哲学を伝えるためにはもう一歩踏み込んだ話をしなくちゃ」ということにこだわり、トークショーというリスクを取って開催にいたってます。


3:リスクを取ったら、やれるところまでやる!でも、「歩み寄る」ことも忘れない
今回のトークショーの主催はビルボードさんです。トークショーをやるときには場所だったりスタッフだったり、集客するための告知媒体だったりといろいろと乗り越えなくちゃいけないことがたくさんあります。そこに11月にThe Vanguard Jazz Orchestra(以下VJO)の公演をやられるビルボードさんという最強の理解者が現れて、実現が現実的になりました。まさにリスクを取ると手助けしてくれる人が現れる、ですよね。とはいえ、進めていくときにすべてが完璧になることはありません。会場を決めたら、終わる時間は決まっているし、本当はサイン会もやりたかったけど。。。などなど「歩み寄る」必要があることはもちろんありました。しかし、目的を実現することに比べれば小さな出来事ですよね。

4:組織として「目的」に背くことはやらない。VJOのボスは「音楽」そして後世に「レガシー」を伝えていくこと
トークショーの後半では、VJOの組織運営について伺いました。その中でも上記の流れと繋がっていたのですが組織には「目的」があり、それがボスだということです。リーダーや社長がボスなんじゃなくて、あくまで「目的」がボスだということです。今回のトークショーのボスは1のところで出た「ダグラスの素敵な言葉を独り占めしていてはいけない!多くの人に伝えたい」がこの企画に関わったすべての人たちのボスでした。この強いコンセプトがあったからこそ、ボランティアでお手伝いに来てくれた人だったり、撮影のプロフェッショナル、通訳のプロフェッショナルだったりと多くの人が一つになって、最後まで進められました。


ダグラスさんの人生哲学を語るトークショー自体が、その人生哲学を活用して産まれた最初の実践例って素敵だなぁと思いこのエントリーを書きました。この企画に関われて、本当に光栄でした。そして二日間もダグラスさんのお話を間近で聞けて、うれしかったです。



最後に打ち上げでいろいろ情熱的にしゃべった後に、眠くなっているダグラスと母親のようにサポートしているみぎわさんの2ショット写真です。



さあ、次はこの素晴らしい言葉をパッケージにして、より多くの人に伝えられるように取り組んでいきます。頑張りますね。そして、楽しみにしていてください。

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2010/10/15

ソーシャルメディアによって我々が手に入れられるのは、長い回り道を経て「商売の原点」「人付合いの原点」を取り戻すことなのかもしれない。

「ソーシャルメディアによって我々が手に入れられるのは、長い回り道を経て『商売の原点』『人付合いの原点』を取り戻すことなのかもしれない。」

もともと商売は物々交換で始まり、その後対面で商品とお金を交換する貨幣経済に入って行きました。しかし、基本は対面での取引だったため、相手の顔もわかり、ズルをするような取引相手は、同じ地域で長期間の取引を続けることは不可能でした。

それがマスマーケットにマスプロダクトを販売する必要性がでてきたのと同時に、「プロダクト(商品)」を「チャネル(販売網)」に「ディストリビュート(配送)」して、販売するというシステムができあがりました。それと同時に最も効率的に多くの商品を同じような手法で誰でも同じ様に販売するために「小手先のマーケティング」必要となったのだと思います。

失ったものは、「直接対面して取引を行う」ために「相手の喜んだ顔が見られる」「商品に対する期待や不満が把握できる」機会。また、取引相手と知り合いになり、 自分が逆に相手の商品を購入する側に回った時にコミュニケーションができる喜び。お互いを自分の人脈に組み込んで、知り合いを紹介し合い広がっていく人脈形成のチャンス。別に安さだけ求めるのであれば、他の売り手から購入するけど、知り合いから買ったほうがうれしいよね、困ったことがあったら、お役に立てることだったら言ってね、という感覚でしょうか。

行きつけの飲食店には、この法則はまだ健在です。「安さ」よりも、相手が自分のことを知っていてくれる喜び、コミュニケーションできる楽しさが心地良さを提供していますよね。英語でも「local」って言いますよね。 I have a local!ってね。

前者は、グランズウェルでよく知られるようになったソーシャルメディアをやるときに重要視されている「傾聴」そのものですよね。

このことが、一番最初に「ソーシャルメディアによって我々が手に入れられるのは、長い回り道を経て『商売の原点』『人付合いの原点』を取り戻すことなのかもしれない。」と書いた根拠です。


CRM(カスタマー リレーションシップ マネジメント)が、江戸時代に進んだ商売方法である「三河屋の御用聞き」の現代版に過ぎなかったように。。。※前回購入したものを把握し、切れた頃にアラームを提示して、次の注文を取る。従来の注文タイミングなどの履歴でそろそろ注文を取りにいくべきかを把握して、訪問する。そして、それを家にいながら注文も配送まで行っているもらえたわけで、ECの非常に進んだ形式ですよね。


これが、私のソーシャルメディアに対する視点です。人間や動物が昔から行っている習性に逆らうことは難しく、DNAに記憶され、生き延びる過程で獲得してきたことはそう簡単には変わらない考えているからです。テクノロジーを使って、人間くさい楽しみを取り戻す!社会的な動物である人間の楽しみを追求する! 人はこれをやりたいだけなんだと思います。

自分が今一番楽しいのが出会った人と知り合いになり、お互いが手伝えそうなことを持ち寄って協力する。そして、その信頼から次の人脈形成につながっていく。ということなので。この手助けをしてくれるソーシャルメディア、使わないわけないでしょう!

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2010/10/13

「くたばれ!就職氷河期」を読んで感じた、自分の社会問題との関わり方

リクルート時代の同期で、今もいろいろと一緒に企てくれている常見くんの最新作をやっと読み終えました。「くたばれ!就職氷河期」。この書名だけでも、そうとう気合い入っています。






読後一番印象に残ったのは、「就職に関わる社会問題」に対して、ここまで熱く、真剣に、解決しようという彼の真摯な姿です。学歴格差・地方格差・女性の就職環境・人気企業と不人気中小企業などの構造課題を、自ら背負ってすべてを解決しなきゃという彼の責任感の強さです。まさしくジャーナリストだなぁ。

ハッ、としたのが、自分との姿勢の差です。私の場合、すべてにおいて、全体を救おうという考えが欠落しているということに気がつきました。つまり、こういうことです。私の場合、一部のルールを変えるような人々を支援して、新しい道を造ることで問題解決をしようというアプローチを好みます。たとえば就職しない道を選ぶ人たちを支援することで、多様な生き方を見せる、など。一部のやる気ある人達を動かすメッセージを作る方法です。上位10%を動かすことで、社会を変えるアプローチと言えばいいのかもしれません。


しかし、本当に社会問題に取り組む人たちは、弱者をどう救うかということに真摯に取り組む必要があります。行政なども、この視点で動いているのだと思います。常に、この弱者も含めた全体を救うために、どう資源を配分すればいいのかを考えているのだと思います。彼は本当に立派だと思います。だからこそ、ジャーナリストなんだよなぁ。



同じタイミングで橘玲さんの「残酷な世界で生き延びるたったひとつの方法」を読了。結局、私もこっち側(リバタリアン)なんだよなぁと再認識しました。



この本の文脈で、上記で書いた「自分の社会問題に対するアプローチ」について書くと以下になります。
すべての人に「頑張れ!」を強制することはできないから、 
問題意識があり能力のある人間と共謀することで、 
 社会問題を切り崩して行きたい。
梅田望夫さんも本の中で、似たようなことを書いていた記憶が。。。なんだか、この二冊をたまたま同じタイミングで読んだことで、自分の嗜好がすごくよく理解できました。

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さて、そろそろ間近になったのでトークショーの告知です。
このイベントに集まった人から、社会を変えるような未来のリーダーが一人でも出てくれたら!それが僕の願いです。グラミー賞受賞アーティストの生き方が直接聴ける貴重な機会ですよ。聴き手の私が一番楽しみだったりしますが。。。よろしくお願いします。

世界的アーティストの歩みを通じて生きるヒントを学べる 
新しいスタイルのトークショー 
~日本を支える未来のリーダー達へ~ 
“超プロ”の生き方・働き方 
presented by Billboard Live TOKYO 
ヒューマン・ケミストリー・プロジェクトVol.1 
2010年10/22(金)  
東京国際フォーラムホールD7 
18:45開場 19:30開演
S席3500円A席2500円
*チケットぴあにてチケットご購入いただけます*通訳あり

*フライヤはこちら→https://www.billboard-live.com/membersarea/info_pdf/bblforum.pdf 



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