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2009/12/10

個人情報“過保護”は止めて、自分の情報や知識を本気で公開しましょう!

情報への過保護化、漏洩への過敏化によって、
企業が安全策を取るにあまり、アクセス制限や個人情報への教育が進んだために
「自分を世の中に対して開示する」という機会をロスしているように思います。


個人情報の過保護によって日本の大手企業、および大手企業内部にいる個人が
ソーシャルネットワーク上に実名で出てこない弊害になっているように思えます。

もちろん、企業が厳しく情報過保護しているだけでなく、世の中の雰囲気として
個人情報をオープンにすることに非常に過敏になっているようです。

しかし、これもいつまで続くのでしょうか?

個人情報法が制定されたのが平成15年。
当時、雑誌の編集部にいたということもあり、このときのことをよく覚えています。
それまでも、預かった個人情報は決して雑に扱っていたことはなく、
内規として、アンケートハガキの施錠管理などかなりきちんと運用されていたと思います。

しかし、法律ができたことで、アンケートなどのときには
長ったらしい注意書きを入れることが求められました。
また、アンケートを記入する読者側が非常に過敏になり、アンケートの戻り数が減少しました。
さらに、ハガキという手書きで相手の顔のみえるようなコミュニケーションから
情報を管理しやすく個人情報を管理しやすい「WEBアンケート」などのデータでの管理へと移行していきました。

はっきりと、当時感じたことは以下二つ。
・ハガキによる一部のファン層の支持を重視した雑誌作りが衰退していく
・個人情報に過敏になるために、「誰が」言っているのかというがわからなくなること

当時は、本気でそのことを危惧していました。
とくに二つ目のほうは、WEBでの掲示板などの「無記名」コミュニケーションが主流だったため
より一層、ネガティブな批判のみの文化になってしまうのではないかと考えていました。



現実は、私の危惧していたようにはなりませんでした。

海外でのWEBの「実名」文化が伝わってきたことと
「実名」で情報を公開し、有益な情報や自分の意見を発表し続けてきた人が
注目を集め、そのことで人脈やネットワークをでき、
そこから次のステージが開けるのが見えてきたことが大きかったと思います。

そもそも、WEB文化のすばらしいところは、自分から情報を公開することで
その何倍もの情報や有益なネットワークが得られることです。
なのに、実名を出さなかったり、自分の持つ情報を出さない人は
ますます、それに見合った情報しか得られないことが続きます。

そのことによって、「twitterって何が楽しいかわからない」というような反応だったり
「blog書いて何がおもしろいの?」という態度となるのです。

ものすごくもったいないことだと思います。
自らの「増幅装置」となるWEBというツールを活用しないままにみすみすチャンスを逃してしまっているのです。

個人情報を保護することは、当然企業としてとるべき姿だと思っています。
とはいえ、現状の多くの大手企業がやっているようなWEBへのアクセス制限だったり
個人が情報発信することへの制約は「個人情報過保護」であっていきすぎが多いと感じます。

WEBツールによって自らを「増幅」することで、得をするのは個人だけではありません。
個人が増幅装置によってパワーを増すことで、組織自体も多くの「知」を抱えることになります。

メリットとデメリットで判断しているというよりは
減点主義でリスクがあると手を出さないという判断を下しているように見えます。

個人情報だって、隠されているから情報の価値が高まるのであって
公開されている個人情報の価値は低くなるはずです。

もう一度言います。
「世の中に対して、自分を開示しましょう!」
そして、自分の持っている知識を公開しましょう。
興味がある人がいたら、フットワーク軽く会いに行きましょう。
知識を交換しましょう。

これこそが、今後の必須スキルです。
恐れないで、どんどん実名で情報発信しましょうよ。

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