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2009/11/16

「世界名作劇場」も「日本昔ばなし」も、すでにないんだよね。

ふと番組欄とスポンサー枠の推移とか、時系列で追ったら、世の中の流れが大枠で捉えられるかなぁと考え始めました。そして、今後どうなっていくんだろうと。

そこで、気がついたのですが、子供の頃ゴールデンタイムにやっていた「世界名作劇場」も「日本昔ばなし」もすでにないのですね。多くの親はどうやって、この手の物語から教訓として得られるような倫理感や道徳を教えているんでしょうね。


私(1974年産まれ)と同じ世代は、第二次ベビーブームの団塊ジュニアですから、ある意味マスターゲットだったわけです。だからこそ、ゴールデンタイムにハウス食品や教材メーカーなどがスポンサードしてこういった子供向けのアニメ番組を流せていたわけです。


今後この時間帯のターゲットが誰向けになるかですが、この力学で行けば団塊世代向けの番組が増えていくことになるでしょう。ゴールデンタイム(呼称もターゲットにあわせてシルバータイムとなっているかもしれませんが)に、テレビを見ているターゲットは、団塊世代になってくるはずですから。


一方で、今までF1世代をターゲットにしていたものは、よりテレビから他の媒体に移行していくでしょうし、テレビでも深夜枠などでしか成立しなくなってくるんでしょうね。団塊世代をターゲットにしたドラマが求められてくると、題材も今とはずいぶん変わってくるかもしれません。ノスタルジーが満たされるような昭和を舞台にしたものが増えてきたりして。


ぐるっと回って、団塊世代が孫の教育のためにスポンサードするか、団塊世代が孫と一緒に番組を見て購買することで「世界名作劇場」や「日本昔ばなし」が復活してたりするかもしれませんが。。。


まだまだつらつらと考えている段階であまりまとまっていないのですが、テレビというマスメディアは今後団塊世代と相性のいいターゲットメディア化していくのではないか?という仮説を持ってウォッチしています。いつまでもマスであることにこだわり続けるよりも、購買意欲の高い特定のターゲットと相性がいいことを強みとして再構築する方法もあるんじゃないかなぁと考えています。


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