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2010/12/31

2010年を振り返って、今年自分の世界を広げてくれた4つの機会。

2010年大晦日。かつ、自分の誕生日。新幹線に乗って仙台に帰省する車中で今年という年を振り返ってみます。こうやって書いてみると、ずいぶん自分の世界が広がった拡張の一年だった気がしています。本業でももちろん面白いプロジェクトにたくさん関われた一年でした。なので、本業以外の出来事で振り返ってみます。

■出版したことで、世界が広がった
3月に「空気読み企画術」を出版したお陰で、自分の考えていることをカタチにできたとういことと、読んでくれた方にたくさんお会いすることができました。お陰で新しい仕事をいただけたりもしました。

本を出すことは、自分の代理人ができるような感じです。自分の代わりに自分の考えを語ってくれる人。出版はものすごくパワーがかかることですが、丁寧に全力で向き合う価値のあることだと思います。お金のためじゃなくて「伝えたい!」という純粋な熱意がないと厳しいです。自分の持っている経験やノウハウはどんどんシェアしていく。そのためにも書籍なり、コンテンツ化して発信していくということは今後も続けていこうと思います。

来年も、より面白い社会になるために、知識や世の中の見方をどんどんシェアしていきます。

■ソーシャルメディアのお陰で、素晴らしい人に沢山出会えた
twitterのお陰で、今まで出会えなかったような人に沢山会えました。同じ興味・関心の人。「その他」の生き方をしている人たち。近所に住んでいながら、知らなかった人たち。はじめての人に会いに行くことに対して、フットワークがものすごく軽くなりました。

そして、ものすごく感じたことは、個人と個人で出会ってみると、悪い人はいないし、みんな自分の立ち位置で社会を良くしようと頑張っている人ばかりです。人に対しての「性善説」。そして「正直は最大の戦略」ということ気持ちに本当になれたのもソーシャルメディアのお陰です。

飲み会参加からいつの間にか仲間にいれていただいたTechWave。さらに音楽つながりから、ソーシャルメディアの最新情報交換になりつつあるメンバーズ、ANA、無印良品さんなどの人好きマーケッターの皆さんとの出会いなど。本当に恵まれた時代にいると思います。


■英語で仕事をする機会が増えた
10月にグラミー賞受賞アーティストのDouglas Purvianceさんとのトークショー。その後、インタビューしながら本を作っているのが最たるものです。見出しは「英語で仕事をする」としたものの、これもやはり人と人のつながりで、一緒に使命をもって仕事ができるということを実感した年です。SkypeもメールもFacebookもあるのですから。

それと、今年も忙しい中ニューヨークとベトナムに行けたし。それぞれ現地で出会った人とはfacebookでkeep in touch な時代になりましたしね。他にも東京に一年滞在しているロスから来たメディアコンサルタントと知り合えたり、アーティストやキュレーターなどの方とお話することができた年でした。

来年1月24日にあるTechWaveさん主催の「1000 English speakers」というイベントもお手伝いしています。言語はあんまり得意じゃないけれど、コミュニケーション大好き!って感じです。

■independentな生き方を広めなくちゃという意識になった
もっと自由にみんな生きればいいのに、ただし、自己責任で。ということをメッセージしたくなっています。というのも周囲にいるindependentな生き方をしている人たちが、幸せそうで元気なんですよね。前に書いたこのエントリーも今年一番アクセスの伸びた人気記事でした。

一つ前のエントリーにも書きましたが、今年は新しい生き方のロールモデルとして体を張って示せる一年にできればと思っています。


最後に、今年も本当に多くの人の支えがあって、楽しく過ごすことができました。出会えた方々、本当に感謝してます。(と、思えるように僕もなりました。こういう時代です。)
また、来年も面白くするために、引き続き悪巧みしましょう!






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生き方が問われる時代〜「ハーブ&ドロシー」というロールモデル

2010年もほぼおしまい。そんな中、今年10月の国際フォーラムでのトークショーの打ち上げを兼ねてピアニスト宮嶋みぎわさん、就職ジャーナリスト常見陽平くん、僕の三人で今年最後の忘年会をしてきました。

打ち上げのはずだったのですが、結局ネタは「新しい生き方のロールモデルになる」という話で盛り上がりました。カウンターカルチャー大好きで生きてきた私個人で言えば、国家や既得権益者への対抗方法は、「自分が幸せに生きることが最大の復讐」だと思っています。もちろん、ポジティブな意味でですよ。新しい働き方をすることが、国に頼らない生き方のロールモデルになるという位置づけで。


さて、今年最後に見た映画は「ハーブ&ドロシー」になりました。そして、今年見た中で一番自分に影響を与えた映画だと思います。


郵便局員のハーブと、図書館司書のドロシー夫妻がNYで長年に渡って収集してきた現代アートの作品が、気がついてみたら歴史的コレクションになっていたというドキュメンタリーです。

仕事での収入が少ないのに、ドロシーの給与で生活し、ハーブの給与でコレクションを買い続ける。アーティストと向き合い、すべての作品や作風の変化をいろいろ聞きながら、最終的にアパートにおけるような小さな作品を交渉して手に入れる。

そのため、いつしかアーティストとも交友関係ができていく。映画の中でも「彼らはただのアートコレクターではなく、フレンドコレクターだ」と言われていた記憶があります。誰からも愛されるNYの特別な存在に彼ら自身がいつしかなっていきます。

最後に、さすがに狭いアパートで暮らせないほどのコレクションになり、ナショナル・ギャラリーに寄贈するのですが、それでもその後もコレクションを続けてしまう。そして、どれだけコレクションを価値を持とうとも、一切売ってお金を稼いだりはしないという姿勢。

この二人は、今のアートシーンの投機的な一面に反旗を翻してくれたと思います。そして、自分が好きなものをずっと続けて、アーティストたちからも好かれて、気がついてみたら有名コレクターになっていたという新しいロールモデルを示してくれました。「お金持ちじゃなくちゃアートコレクターになれない」という固定概念を壊してくれました。かっこいい生き方です。こういう人たちにもっとスポットがあたって、多様な幸せな暮らし方があることが認識されるといいのに。

来年は、もっとこういうカウンターカルチャーな仕掛けをやっていこうとぼんやり考えています。




ハーブ&ドロシーのiPhoneアプリもありました!
http://itunes.apple.com/jp/app/id399613213?mt=8



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2010/12/18

「繰り上がり算」の教え方が日本人のメンタリティを作っている。

昨日、i-morleyのpodcastを聞いていて面白いトピックスがありました。ちょうど、執筆中の書籍の中に「Progress not perfection」というテーマがあります。完璧じゃなくてもいいから、前に進めようよ、というメッセージです。

確かに、日本人には細かいところまで完璧に仕上げるというメンタリティがありますよね。もちろん、長所でもあるのですが。ただし、完璧に出来るまで挑戦しなかったり、人の前で披露せずにもったいないことが起きていますよね。

社会人になってから、よく思ったのが人によって、ものすごく細かいところから一個一個丁寧にやりはじめて、結果的に納期までに仕事が終わらないという人をよく見ました。「全体から初めて、細かいところ後でもいいのに。。。」という感覚です。例えばプレゼン資料でも、まずは全体像作ってから、最後に細かい見せ方とかアニメーションとかやろうよ、的な感覚ですが、わかりますかね。


で、これが「繰り上がり算」の教え方の影響もあるんじゃないのか?というのがi-morleyで話されていました。日本では何行にも渡る繰り上がり算を右から(つまり1の位から)足していきます。そうすると、全体の数字が出てやっと答えがわかります。桁が多くリストが多くなればなるほど途中で嫌になったりわけがわからなくなりやすいですよね。


一方で、大きな位・一番左の桁だけ足せばざっくりと全体の答えのボリューム感は掴めるわけです。もちろん繰り上がりによってちょっとは数字に変化がありますが、全体感はちゃんと掴めます。手っ取り早く、そして途中で脱落することもなく。だから、学校教育で繰り上がり算を教えるときに左から足すことを教えることで、抜本的に考え方が変わっていくのではないかという提案でした。例1なら350+450とざっくり考えたり、例2なら40×8とざっくり考えたりね。

そうかもなぁ、と共感したことでした。昔、新入社員の頃に先輩に「力の抜きどころを覚えると仕事がうまくできるようになる」と言われたときと同じような目から鱗の考え方だなぁと思ったのでした。そうそう、潔癖すぎるのも善し悪しですから。






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2010/12/17

違和感を感じた広告。無邪気すぎる写真は今じゃないのかも?

昨日田園都市線で移動しているときに、どうも違和感を感じてしまった広告です。フレシネの広告です。

もともとこの広告のキャンペーン、「楽しいことは、つくればいいよ。」というポジティブなメッセージを、Leslie Keeが撮るこれまたポジティブな写真と組み合わせて展開されていて気になっていたシリーズだったので(写真へのリンク)。

元気のない時代にポジティブに個人の気持ち次第で、自分の周囲を楽しくすればいいじゃない?といった感じで。




でも、なんだかこのクリスマスシーズン向けと思われるこの1枚だけなんだか違和感を感じました。たぶん、「無邪気すぎる感じ」が違うんだろうと思います。逆に、それぞれが不安を抱えていて、ここに集まっているときは楽しんでいるというニュアンスが出ている写真はしっくりくるんですよね。ちょっと影がある感じだと。このコピーもそういった文脈だと思うので。

人間って、感覚で本当に多くの情報を処理して、好きとか嫌いとか決めています。なので、こういった違和感もその場では感じるんだけど、後から考えてみないと理由がなかなかわからないですよね。ふと、思ったので軽めにエントリー。




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2010/12/13

地域によって新聞の雑誌広告もカスタマイズしてたのね。

久々に広告系のことをちょっとメモ的に。先日出張で仙台に行ったときに河北新報を読んでいたら、POPEYEの雑誌広告がちゃんと仙台向けのコピーに変更になっていることに気が付きました。細かいオペレーションをいつもやっているのでしょうか?親戚とか友達とかも反応しますよね。これだけ名前が堂々と出ていたら。



昔昔、カーセンサーの関西版を担当していたときに、ラジオCMのために関西版に掲載する目玉中古車5台の価格を収録していました。確か、こんなスケジュールだったと思います。

土曜日:中古車物件の掲載データfix+ラジオCM原稿作成
日曜日:ラジオCMスタジオ収録 (月曜の早朝にやっていたときもあった気が。。。)
水曜日:ラジオCMon air開始+印刷会社から雑誌出荷
木曜日:雑誌発売

で、これを毎週繰り返す、と。


今は広告ってテクノロジーでコンテンツマッチとかできるし、商品なども閲覧履歴や購入履歴からリコメンドが出せたりとどんどん進んでいます。しかし、アナログの媒体でも手間暇かけてコンテンツマッチをやっていた人がいることを忘れちゃいけないなぁと思ってます。機械がやってないからこそ、広告を見た側が「我々の地域のために!わざわざ」とか感じるインパクトがあると思うんですよね。

ちょっと懐古主義的でしたが、新聞広告見てちょっとうれしくなったので。各地のキャッチコピー見てみたい。。。




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2010/12/10

日経MJ2010年ヒット商品番付から読み取る「ヒット商品二つの傾向」

このblogでも恒例となった日経MJのヒット商品番付が出ましたので、紹介しておきます。






2010年のヒット商品番付を見ると二つの傾向が浮かび上がってきます。
一つが「物が売れない時期にいかにして勝ってもらうのか?」
もう一つが「エンターテイメントとして受け入れられるものは何か?」です。


こういうランキングになったということは、2010年は消費者の意識が変わっているタイミングのために、深層心理で求めているものにあったものが、登場してこなかったということでしょう。「せめて買ってもらうためには・・・」と「エンターテイメント部門」のものが多くランクインしているように見えます。

個人的に総括すると「説明責任」が消費にも求められすぎた年です。

キーワード1:「消費する言い訳をあたえてくれるもの」
倹約ムードにも飽きたんだけど、一度慣れてしまうと、「消費癖」がなくなるのでお財布を緩くするのは至難の業です。だって、今の物で特に困ってないですし、新しい物を購入するがカッコイイという気分じゃもはやないのですから。そこで出てきたのが「言い訳商材群」です。

ex.スマートフォン、エコポイント、3D.LED、トップナノックス、GOPAN,オールフリー、CR−Z

別に買わなくてもいいんだけど、今の物でも満足しているんだけれど、「○○」が違うから。「環境にいいから、節約できるから」とロジカルに消費を説明できるものたちです。ここでも説明責任が求めれている気がします。

でも、きっと本当に消費者が思っているのは、「別に買わなくてもいいんだけど。。。」のほうが大きそうです。もう消費じゃない方法はないのかな?だと思います。きっと「シェア系」のものはもっとくると思いますよ。買うよりシェア。モノからコトへのお財布シフトがより進みそう。


キーワード2:「エンターテイメント部門もわかりやすい凄さ!感動。共有できるもの」
わかりやすさの池上さんにしろ、K-POPにしろ、AKBにしろ、「みんなで語れる」ということが大きいようです。少なくとも、自分だけのひそかな楽しみ系は今の気分じゃなさそうです。坂本竜馬にしろ、ゲゲゲにしろ、ポイントはわかりやすい「凄さ」が語れて、友人や知人と共有できたものが口コミで広がる。そしてソーシャルメディアなどを遠しいて会話されるってことですよね。もともとアイドル系は宴会の出し物で・・・、カラオケで・・・とみんなでネタを共有化できるからこそ、楽しめたものですからね。社会が難しくなったし、それぞれの働く境遇も変わってきたし、共通の話題がどんどんなくなるなか、わかりやすい凄さのものにはマスが殺到した感じです。

ex.サンデル教授、ドラッカー、本田圭佑、ゲゲゲ、K−POP、AKB、坂本竜馬、東京スカイツリー、ワンピース

今回は、ランキングに入ってませんでしたが、「事業仕分け」や「海老蔵謝罪会見」にしても、俺たちにもわかりやすくしろよ!って熱が高まっている気がします。隠そうとしてしていることに対して、「わかりやすく、本質部分を提示してよ。説明責任があるでしょ!」とみんなが言っているようです。なんかそろそろ、この「説明責任」部分も折り返し地点が来そうな気がしています。徐々に「直感で」「なんとなくこれがいい!」
的なものに心がひかれはじめてくると思います。



2010年日経MJヒット商品番付
【東】
横綱:スマートフォン
iPhoneやアンドロイド携帯が人気で10年度の販売台数は前年比でほぼ倍増

大関:エコポイント
薄型テレビの年間販売は前年比8割増。エアコンと冷蔵庫も好調だった。住宅版も話題に

関脇:猛暑特需
ロッテアイス「ザクリッチ」やユニクロ「サラファイン」などアイス・冷菓や機能性肌着などが爆発的に売れた

小結:200円台牛丼
大手3社が相次ぎ牛丼類を200円台に値下げしたり、同水準の新商品を発売したりした。デフレの象徴に

前頭:ドラッカー
「もしドラ」の発行部数が170万部を突破。本家のドラッカー氏の著書も押し上げた

同:銀座
松坂屋にフォーエバー21、ラオックスが出店。三越も1.5倍に増床し、街を訪れる人が増えた

同:食べるラー油
エスビー食品「ぶっかけ!おかずラー油チョイ辛」などメーカーや小売り各社が相次ぎ発売

同:本田圭佑
6月のサッカーワールドカップで日本はベスト16入り。本田選手の無回転シュートが話題に

同:これからの「正義」の話をしよう(早川書房)
マイケル・サンデル氏の書籍は60万部を超えた。関連本や電子書籍のダウンロード件数も伸びている

同:ゲゲゲ
NHKドラマ「ゲゲゲの女房」が高視聴率を記録。鳥取県の水木しげるロードに観光客が殺到

同:α NEX-5/NEX-5
レンズ交換式デジカメ。一眼タイプで高画質だがコンパクトカメラ並の小ささで、女性も支持

同:電子タバコ
10月のたばこ値上げで禁煙を決断する人が増加。コンビニなどでは一時品切れになるほど人気に

同:iPad
9.7型の大型液晶を使った多機能携帯端末。操作が簡単で子供や高齢者がパソコン代わりに利用

同:AKB48
ファンを巻き込む「総選挙」や握手会などの仕掛けも奏功しブレイク。18枚目新曲は初のミリオン

同:お料理簡単グッズ
小林製薬の「チンしてこんがり魚焼きパック」など電子レンジで手軽に料理ができる商品が人気

同:池上彰
わかりやすく親しめるニュース解説がテレビで引っ張りだこ。著書もヒットし、出版界の救世主に
同:ビッグアメリカシリーズ(日本マクドナルド)
価格もボリュームもビッグなバーガー。第一弾のテキサスバーガーは発売4日間で当初計画比約2倍の販売

同:ファー小物
ふわふわ毛皮を使ったアクセサリーやマフラー、耳当てなどが女性の人気アイテムに

【西】
横綱:羽田空港
10月に32年ぶりに国際定期便が復活。国土交通省によると、経済効果は約1兆円。格安航空など空の話題が尽きない1年に

大関:3D
パナソニックなど大手家電メーカーが相次ぎ対応テレビを投入し話題に。映画興行も好調

関脇:LED電球
電球全体に占める販売額シェアが過半を突破。エコポイントの交換商品としても人気を集める

小結:坂本竜馬
福山雅治さん主演のNHK大河ドラマを機に人気が沸騰。長崎県や高知県の旅行者が増えた

前頭:トップナノックス(ライオン)
従来の液体洗剤の二分の一の量で汚れを分解して落とす。すすぎが1回で住み節水や節電にも貢献

同:東京スカイツリー
東京・墨田の自立式電波塔、12月に500メートルを突破し、周辺は建設風景を見る観光客でにぎわう

同:ONE PIECE(ワンピース)(集英社)
最新巻の60巻の初版発行部数は340万部と史上最多を記録。単行本累計発行部数は2億部超

同:K−POP
韓国の女性グループ「KARA}や「少女時代」がブレイク。高い実力で女性ファンを獲得

同:低価格均一居酒屋
ワタミなどが相次ぎ開業。280円均一店の鳥貴族の09年度の売上高は二年前の約二倍に

同:オールフリー(サントリー)
アルコール度数だけでなく、カロリーや糖類をゼロにした。年間販売目標を当初の2倍の200万ケースに

同:専科(資生堂)
大手企業では珍しい1000円未満の基礎化粧品。発売から累計出荷本数が250万本を突破、台湾でも販売

同:B級グルメ
9月に開催した「B−1グランプリ」は43万5000人が来場。メーカーとのコラボ商品も続出

同:クーポン共同購入サービス
制限時間内に申込者が集まれば商品を安く買えるサービス。高い割引率が支持されサイトが乱立

同:CR-Z(ホンダ)
販売台数は2万台を突破。ハイブリッド車ながらデザインに優れ、スポーツ型では割安なのが人気

同:ポケットドルツ(パナソニック)
若い女性の電動歯ブラシという新市場を買いたく。今春の発売から約半年で100万台を販売

同:山ガール
「山スカート」に代表されるおしゃれな専用ファッションを楽しむ女性の山登りがブームに

同:ミルミル(ヤクルト本社)
整腸作用があるとされるビフィズス菌を1本あたり100億個含むという。5年ぶりに発売

同:スターバックス ヴィア(スターバックス、AGF)
お湯を注ぐだけで店頭に近い味が楽しめると人気。売上は当初想定の2倍のペースで推移


殊勲賞 はやぶさ せんとくん
技能賞 GOPAN 時短家電
話題賞 中国人観光客 上海万博
残念賞 横浜ベイスターズ HMV渋谷




関連記事:考察有り
日経MJ2010年上半期ヒット商品番付
日経MJ2009年ヒット商品番付
日経MJ2009年上半期ヒット商品番付
日経MJ2008年下半期ヒット商品番付
日経MJ2008年ヒット番付から「空気読み」







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2010/12/06

「シェア <共有>からビジネスを生み出す新戦略」に見る3つの消費者の空気。

12月1日にNHK出版の木村さんにご招待いただき「シェア」発刊イベントに参加してきました。発売は12月14日。出版関係者というよりはソーシャルメディア関連の皆さんにたくさんお会いする会となっていました。


「日々の音色」で一躍有名になったSOURのライブもありましたよ。あのPVって、世界とソーシャルメディアで繋がって共同で一つのものを創るという今の空気を体現していましたよね。このblogでも取り上げています
SOUR「日々の音色」PVに感じる”One nation under a groove"な世の中の空気

■本題



「シェア」という概念が、今の気分と非常にリンクしたムーブメントだと注目しています。さっそく週末に読み終えましたので、ちょっと感じたことをまとめておきます。本の内容は買って読んでもらったり、他のblogでチェックしてみてください。あくまで空気読みの観点でピックアップしています。

1:所有・消費嫌悪の気分。これ以上めんどくさいことを増やしたくない!
次から次と新しいモノを消費することへの罪悪感。そして、疲れ。捨てるよりも誰からに使って欲しい!自分が使ってないんだから、有効活用してくれたほうがうれしい。そんな気分が僕も強いです。モノを購入することに飽きているのと、何か嫌悪感が出てきていますから。そこに、カーシェアリングやモノのレンタル、カウチシェアなどは、当てはまっています。エコという大目的ともちょっと違うのですよ。こんな感じです。
所有欲<所有して管理しなくちゃいけないことへの面倒臭さ=シェアを選ぶ

2:経済的メリットよりも、誰かに喜んでもらえるほうを優先する気分
ソーシャルレンディング(個人対個人の融資)も心理的には利率などの経済的な見返りよりも、シンプルに自分の貸したお金が誰に何の目的で使われるかが把握できるほうに大きな魅力があると思います。また、自分の能力を誰かに直接提供するようなサービス(Skillshare,Davezillion)なども同じ理由だと思います。直接、誰かに喜んでもらえる。自分の価値を認めてもらえるということが、今の時代には逆に新鮮になっているのだと思います。

3:独り悦に入るコトよりも、みんなに共感してもらえるコトのほうがカッコイイ
所有欲は、やはり一人で悦に入る時間だったり、人からの羨望が価値だったと思います。みんな持っているものであれば悦には入れません。しかし、今は価値が異なり同じコミュニティに属していること、同じモノを持っていることのほうが「うれしい」ことなのです。気分が変わっているのです。同じトライブ(族)の人を見つけて共感できることのほうが、所有欲の何倍も価値が高いのです。

だからこそ、このシェアで取り上げられているサービスなどは、上の3つの消費者の空気、時代の空気を満たして支持を受けています。みんな気が付いているのですよ。これ以上マーケティングに踊らされて、消費地獄に入るのは嫌だってね。

■さっそく読み終わったシェアをシェアしてみました。

↑読了した本はシェアコードを入力した後、日本愛妻家協会の@ryutak2009 さんへシェア。今後、このバーコードでどうシェアしていったからがサイトで確認できます。どう動いていくのかちょっと楽しみ。








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【業務連絡】Douglas Purvianceさんの書籍執筆中です。

blog更新、ご無沙汰してます。言い訳ですが(!)、10末にトークショーをやったグラミー賞受賞アーティストでVanguard Jazz Orchestraのリーダーであるダグラス・パーヴィアンスさんとの本を執筆中です。

丁度11月末にはバンドで日本に来日していたので、ビルボード東京でのライブを見てきたのと、追加インタビューの機会をもらってたくさん話をしてもらってきました。

この状況で行けば、年内に再度Skypeで追加インタビュー。年末年始に集中して執筆。それをもとに年明けには再度ダグラスさんとMTGと進めていきたいと目論んでおります。



Vanguard Jazz Orchestra@Bliiboard Live Tokyo 開演前のステージ

ライブの感想も書きたかったりするのですが、シンプルに考えたことだけ触れておきます。あまりにも感動して、開演前に貧血になったぐらいですから。。。
1:パーソナリティと選ぶ楽器、演奏スタイルの相関性
2:演奏者自体がリラックスして楽しむことで、その空気が客席にも感染していく様子
3:ビッグバンドの音圧。そして人間関係の見えるステージの醍醐味

さて、本はどんな内容になるのか、ご期待ください。ダグラスさんのいままでの経験から来る人生哲学やコツが語られています。これから社会に出る方や自分のキャリア形成に悩んでいる方などが読むと本当に勇気づけられる内容になると思っています。

インタビュー中に、感極まって涙を流すダグラスさんを見ていると、僕自身書き手としてこのメッセージを読者の皆さんに伝えなきゃという使命感にかられています。そして、このような機会を持ってきてくれた宮嶋みぎわさんに感謝しています。みんなのために、がんばろう。そして、今年の仕事の仕上げ的な意味も来年の最初の仕掛け的な位置づけでもあります。

どんな内容になるのか、どうして僕が書くことになったのか、などなどはこちらの過去エントリーを参照ください。本当に人が運んできてくれるご縁は不思議な物です。では!
グラミー賞受賞アーティストDouglas Purvianceさんとのトークショー運営で学んだ「幸せなキャリアを築く」4つの秘訣。




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2010/11/19

ウェブから雑誌に逆参入!DECOLOG(デコログ)の光山さんにお会いして再認識したこと




ずっと隠れた優良メディアとして注目してきたDECOLOG(デコログ)の光山さん(ミツバチワークス株式会社)にお会いしてきました。TechWaveで三橋さん(@yukari77)が書いているデコログの取材記事を読み、三橋さんと飲み会でお会いしたときにお願いして実現しました。三橋さん感謝です。

ご存じない方のために説明しておくと、ビジュアルコミュニケーションを重視する若い女性向けのモバイルブログサービスです。普通ブログサービスって、本来プラットフォームサービスなので、メディアとは異なるのですが、デコログの場合完全にメディアになっています

■プラットフォームサービスじゃなく、メディア
ここに注目していたのです。自分の「住所」がある場所で、ブロガー同士のコミュニケーションが設計されている。メールのやりとりが盛んに行われる。彼女たち向けの商材を販売している企業がいたり、広告を行っている企業がいる。しかし、彼女たちに喜ばれるカタチで広告も情報として提供できている「場」となっています。となると、「メディア」です。ちゃんと不適切な広告がでないように管理し、デコログ内で人気ブロガーになった子たちに、悪い大人が近づかないための施策をとっていたりとメディアを運営するための取り組みをちゃんと行っています。なんだか、お話を聞いていてうれしくなりました。

■ウェブだけでなく、リアルまで繋げるイベント
また、今年からリアルイベントとしてデコログ会員を集めて、大阪・福岡・東京でフリーマーケットイベントを実施しています。撮影された動画を見せてもらったのですが、普段ブログでやりとりしている人たちがリアルの場で会っている姿を見ていると、メディアの介在意義の大きさを実感できるイベントでした。

ソーシャルメディアで出会って、リアルでMeetUpという流れは都市に住む一部のweb業界界隈では一般的になりましが、本当にこういったマス層に対して「動かす」ことができているのケースはまだまだ少ないと思います。マス層を動かさないと、社会を変えられないですから、これができているのは本当に重要だと思います。

■念願の雑誌創刊。雑誌コードも自社で取得!
社長の光山さんとお会いしたのが11月18日。そして、自社媒体である雑誌を創刊したのが前日の11月17日でした。なんと、驚くべきことにこのご時世に新規で雑誌コードを取得し、各取り次ぎと契約して、雑誌を創刊するところまで漕ぎ着けたそうです。
さらに、驚くことに雑誌を出すために必要なことも知識もなかったけれど、「出したい!」という強い意志があったので、いろいろな人に聞いて紹介してもらった人に相談しながら、次々と出てくる課題を一つ一つ解決して創刊を迎えたそうです。

自分も雑誌を作っていた側なので、流通のルールなど業界のしきたりなどいろいろ経験しているのですが、光山さんが言っていた「全く知らなかったから、できたのかもしれません。」という言葉が目から鱗でした。

このDECOLOG PAPER(デコログペーパー)ですが、季刊で発行していくとのことです。雑誌だけでも楽しめるのですが、デコログとのメディア連動もすごく良くできていました。目次はケータイサイトのほうにあり、地域別などで雑誌に登場しているブロガーを検索して番号連動で雑誌を確認できるようにもできています。






■まとめ
ウェブ時代は、みんなが媒体を持てるし、紙時代と比べて参入障壁が低くなったと言われてきたけど、「メディアを運用する力」を持った人にとっては紙メディアに逆参入することも可能だということを光山さんが証明してくれる気がします。

そして、ユーザーとコンテンツを重視して、ウェブ+リアル+雑誌と「素晴らしい場」を創って行っている姿には、本当に刺激されました。ベンチャーから始めたって、こんなに素晴らしい場を運営できるし、ユーザーの顔が見えて生活を変えるサービスを創れるんだと勇気をもらいました。




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2010/11/05

【Instagram使用感想】写真の楽しさを、やっと完成させた驚くべきアプリケーション!

iPhoneアプリケーションのInstagramをご存じでしょうか?
使えば使うほど、メディア設計やコミュニケーションプランニングなどをやっている方々が忘れてはならない「シンプルであること」の重要性を痛感しています。


簡単に説明すると、撮影した写真にポラロイド風やフィルム風にエフェクトが簡単に掛けられ、web上に写真を公開できるというただそれだけのアプリケーションです。

でも、そこにはスナップ写真を楽しむためのすべての要素が入っています。

写真の楽しさじゃなくて、ついついカメラ自体の物としての機能ばかりに目がいってしまいますが、一番重要なのは「写真を楽しむために重要な要素は何か?」を突き詰めてシンプルなプラットフォームを提供することです。撮影→加工→共有→評価という一連のコミュニケーションが簡単にできることに特化されています。そして、友人たちの「like」評価やコメントをもらうことで、ますます熱中させるというリピート性がシンプルな中にもしっかりと埋め込まれています。




Instagramのような写真を楽しむためのシンプルなプラットフォームを目の前にすると、従来のカメラ+プリントorネットで公開というシステムでは、写真の楽しさを完全には引き出せていなかったと気づかされます。自分の本にもたまたまカメラのコンセプト設計の事例を書きましたが、「そもそも」何をするためのものかを考えて、そこに特化した軸でシンプルにコンセプト設計しないと機能盛り沢山のよくわからないものができあがりますから。

Facebookやtwitterにも写真を公開して楽しめる機能なんてたくさんあるのに、多くの人がInstagramに夢中になる秘密を、ハマってみることで是非体験してみてください。本当にオススメです。




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2010/11/03

人生って何が役に立つのかわからない。役に立つときが来てはじめて「あのときの経験は、自分にとって意味があったんだ」と気がつく。

10月末に国際フォーラムで、グラミー受賞アーティストのダグラス・パーヴィアンスさんとのトークショーをやって、ふとタイトルのように「過去にやったことで今の自分に役立っている」ことに思いあたることがあり、このエントリーを書いています。自分の中ですっかり忘れていた過去の経験だったので。

高校生の時に、1ヶ月に一度、FM仙台(現在はDate fM)で30分番組「飛び出せ! 高校生諸君」の出演+企画をやらせてもらっていました。番組の企画から取材、出演までを自分たちでやるという自由な枠でした。もちろんサポートにディレクターさんがついていただきましたが、ここまでやらせてもらっていいのかというぐらいの恵まれた機会でした。

番組のスポンサーが予備校だったので、ターゲットとなる高校生に聴いてもらうためには、高校生自体が出演したら友達も含めてターゲット聴衆者が獲得できるはず。という背景があったからだと思います。事実、出演は予備校のターゲットとなる進学校のみでしたので。


企画作ってどんなテーマで番組を作るのかという一通りのことを勉強できたのですが、特に鍛えられたと思うのが、フリートークの技術です。毎回、スタジオで話すのですが聞いている人を意識して話すという初めての経験。説明することを意識しながらも、普段のおしゃべりのようにテーマに沿って会話することの難しさ。適切な言葉で即時に相手に返さなくちゃいけない瞬間芸的な頭の使い方まで、ここで鍛えられたように思います。さらに、スタジオの時間がありますから無限に時間が使えるわけではないという切迫感もありましたから、必死でした。

よくよく考えてみると仕事をしているときに重要なのはこういったコミュニケーションスキルだったりします。特に話すスキルって、忙しいときに磨くのは困難ですから、高校時代に実践で勉強できたのは本当に恵まれていました。普段の仕事だけでなく、いまだに急に司会やトークショーを頼まれても、なんとか対応できているのも、この時の経験のおかげです。

こういうことって、高校生の時にはまったく気がつかなかったよなぁ、と。でも、あのときの自分とその経験を与えてくれた大人に感謝しています。そういえば「夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです 村上春樹インタビュー集1994-2009」のあとがきにこんな文章がありました。もっと俯瞰的に人生を捉えると、こういった過去の自分に感謝することがたくさん出てくるのでしょう。

そんなに簡単にあっさり括ってしまっていいのかどうかよくわからないが、人生とはたぶんそういうものなのだろう。あとになってみれば「ああ、そうか、そういうことだったのか」と腑に落ちるのだが、その時点では何がなんだかわからない。でもよくわからないからこそ、人生にはきっと意味があるのだろう。よくわけがわからないこらこそ、これからどうなるのか先が見えないからこそ、人は必死になってそこから何かを吸収していくのだ。









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2010/10/23

グラミー賞受賞アーティストDouglas Purvianceさんとのトークショー運営で学んだ「幸せなキャリアを築く」4つの秘訣。



昨日、ついにトークショーが終了しました。スケジュールを振り返ってみたら、97年卒リクルート同期の小規模な飲み会が6月頭(そのときのエントリーはこちら)。そこから、実際に企画がスタートしたのが6月末。紆余曲折ありながら10月22日の本番をむかえたわけです。4ヶ月で、こんなすごいイベントができたんだと驚いています。
発案者の宮嶋みぎわさん(@MiggyMigwa)の情熱と献身的な働きのおかげです!

本番で、ダグラスが話してくれた自分の経験をもとにした「幸せなキャリアを築くヒント。そのために必要な組織運営のヒント」が、いちいちこのトークショーの開催までに起こったことと重なっていて、なんだかステージ上で一人ニヤニヤしてしまいました。


1:自分の心の声を聞くこと。本当に自分が何がやりたいのかに気づくこと
今回でいうとみぎわさんの「ダグラスの素敵な言葉を独り占めしていてはいけない!多くの人に伝えたい」というのがこの企画のすべての動機ですよね。これに気がついて、本人が情熱を傾けられるものだったからこそ、転がりだした企画だと思います。


2:コンフォートゾーンから抜け出して、リスクをとることを恐れないこと
普通に考えたら、NYからグラミー賞受賞アーティストを呼んできて、さらに演奏じゃなくてトークショーを企画しようって、かなりのハイリスクですよね。「日本公演のときに、MCでちょっと話してもらえばいいや」ということもできたはずです。しかし、「彼の人生哲学を伝えるためにはもう一歩踏み込んだ話をしなくちゃ」ということにこだわり、トークショーというリスクを取って開催にいたってます。


3:リスクを取ったら、やれるところまでやる!でも、「歩み寄る」ことも忘れない
今回のトークショーの主催はビルボードさんです。トークショーをやるときには場所だったりスタッフだったり、集客するための告知媒体だったりといろいろと乗り越えなくちゃいけないことがたくさんあります。そこに11月にThe Vanguard Jazz Orchestra(以下VJO)の公演をやられるビルボードさんという最強の理解者が現れて、実現が現実的になりました。まさにリスクを取ると手助けしてくれる人が現れる、ですよね。とはいえ、進めていくときにすべてが完璧になることはありません。会場を決めたら、終わる時間は決まっているし、本当はサイン会もやりたかったけど。。。などなど「歩み寄る」必要があることはもちろんありました。しかし、目的を実現することに比べれば小さな出来事ですよね。

4:組織として「目的」に背くことはやらない。VJOのボスは「音楽」そして後世に「レガシー」を伝えていくこと
トークショーの後半では、VJOの組織運営について伺いました。その中でも上記の流れと繋がっていたのですが組織には「目的」があり、それがボスだということです。リーダーや社長がボスなんじゃなくて、あくまで「目的」がボスだということです。今回のトークショーのボスは1のところで出た「ダグラスの素敵な言葉を独り占めしていてはいけない!多くの人に伝えたい」がこの企画に関わったすべての人たちのボスでした。この強いコンセプトがあったからこそ、ボランティアでお手伝いに来てくれた人だったり、撮影のプロフェッショナル、通訳のプロフェッショナルだったりと多くの人が一つになって、最後まで進められました。


ダグラスさんの人生哲学を語るトークショー自体が、その人生哲学を活用して産まれた最初の実践例って素敵だなぁと思いこのエントリーを書きました。この企画に関われて、本当に光栄でした。そして二日間もダグラスさんのお話を間近で聞けて、うれしかったです。



最後に打ち上げでいろいろ情熱的にしゃべった後に、眠くなっているダグラスと母親のようにサポートしているみぎわさんの2ショット写真です。



さあ、次はこの素晴らしい言葉をパッケージにして、より多くの人に伝えられるように取り組んでいきます。頑張りますね。そして、楽しみにしていてください。

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2010/10/15

ソーシャルメディアによって我々が手に入れられるのは、長い回り道を経て「商売の原点」「人付合いの原点」を取り戻すことなのかもしれない。

「ソーシャルメディアによって我々が手に入れられるのは、長い回り道を経て『商売の原点』『人付合いの原点』を取り戻すことなのかもしれない。」

もともと商売は物々交換で始まり、その後対面で商品とお金を交換する貨幣経済に入って行きました。しかし、基本は対面での取引だったため、相手の顔もわかり、ズルをするような取引相手は、同じ地域で長期間の取引を続けることは不可能でした。

それがマスマーケットにマスプロダクトを販売する必要性がでてきたのと同時に、「プロダクト(商品)」を「チャネル(販売網)」に「ディストリビュート(配送)」して、販売するというシステムができあがりました。それと同時に最も効率的に多くの商品を同じような手法で誰でも同じ様に販売するために「小手先のマーケティング」必要となったのだと思います。

失ったものは、「直接対面して取引を行う」ために「相手の喜んだ顔が見られる」「商品に対する期待や不満が把握できる」機会。また、取引相手と知り合いになり、 自分が逆に相手の商品を購入する側に回った時にコミュニケーションができる喜び。お互いを自分の人脈に組み込んで、知り合いを紹介し合い広がっていく人脈形成のチャンス。別に安さだけ求めるのであれば、他の売り手から購入するけど、知り合いから買ったほうがうれしいよね、困ったことがあったら、お役に立てることだったら言ってね、という感覚でしょうか。

行きつけの飲食店には、この法則はまだ健在です。「安さ」よりも、相手が自分のことを知っていてくれる喜び、コミュニケーションできる楽しさが心地良さを提供していますよね。英語でも「local」って言いますよね。 I have a local!ってね。

前者は、グランズウェルでよく知られるようになったソーシャルメディアをやるときに重要視されている「傾聴」そのものですよね。

このことが、一番最初に「ソーシャルメディアによって我々が手に入れられるのは、長い回り道を経て『商売の原点』『人付合いの原点』を取り戻すことなのかもしれない。」と書いた根拠です。


CRM(カスタマー リレーションシップ マネジメント)が、江戸時代に進んだ商売方法である「三河屋の御用聞き」の現代版に過ぎなかったように。。。※前回購入したものを把握し、切れた頃にアラームを提示して、次の注文を取る。従来の注文タイミングなどの履歴でそろそろ注文を取りにいくべきかを把握して、訪問する。そして、それを家にいながら注文も配送まで行っているもらえたわけで、ECの非常に進んだ形式ですよね。


これが、私のソーシャルメディアに対する視点です。人間や動物が昔から行っている習性に逆らうことは難しく、DNAに記憶され、生き延びる過程で獲得してきたことはそう簡単には変わらない考えているからです。テクノロジーを使って、人間くさい楽しみを取り戻す!社会的な動物である人間の楽しみを追求する! 人はこれをやりたいだけなんだと思います。

自分が今一番楽しいのが出会った人と知り合いになり、お互いが手伝えそうなことを持ち寄って協力する。そして、その信頼から次の人脈形成につながっていく。ということなので。この手助けをしてくれるソーシャルメディア、使わないわけないでしょう!

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2010/10/13

「くたばれ!就職氷河期」を読んで感じた、自分の社会問題との関わり方

リクルート時代の同期で、今もいろいろと一緒に企てくれている常見くんの最新作をやっと読み終えました。「くたばれ!就職氷河期」。この書名だけでも、そうとう気合い入っています。






読後一番印象に残ったのは、「就職に関わる社会問題」に対して、ここまで熱く、真剣に、解決しようという彼の真摯な姿です。学歴格差・地方格差・女性の就職環境・人気企業と不人気中小企業などの構造課題を、自ら背負ってすべてを解決しなきゃという彼の責任感の強さです。まさしくジャーナリストだなぁ。

ハッ、としたのが、自分との姿勢の差です。私の場合、すべてにおいて、全体を救おうという考えが欠落しているということに気がつきました。つまり、こういうことです。私の場合、一部のルールを変えるような人々を支援して、新しい道を造ることで問題解決をしようというアプローチを好みます。たとえば就職しない道を選ぶ人たちを支援することで、多様な生き方を見せる、など。一部のやる気ある人達を動かすメッセージを作る方法です。上位10%を動かすことで、社会を変えるアプローチと言えばいいのかもしれません。


しかし、本当に社会問題に取り組む人たちは、弱者をどう救うかということに真摯に取り組む必要があります。行政なども、この視点で動いているのだと思います。常に、この弱者も含めた全体を救うために、どう資源を配分すればいいのかを考えているのだと思います。彼は本当に立派だと思います。だからこそ、ジャーナリストなんだよなぁ。



同じタイミングで橘玲さんの「残酷な世界で生き延びるたったひとつの方法」を読了。結局、私もこっち側(リバタリアン)なんだよなぁと再認識しました。



この本の文脈で、上記で書いた「自分の社会問題に対するアプローチ」について書くと以下になります。
すべての人に「頑張れ!」を強制することはできないから、 
問題意識があり能力のある人間と共謀することで、 
 社会問題を切り崩して行きたい。
梅田望夫さんも本の中で、似たようなことを書いていた記憶が。。。なんだか、この二冊をたまたま同じタイミングで読んだことで、自分の嗜好がすごくよく理解できました。

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さて、そろそろ間近になったのでトークショーの告知です。
このイベントに集まった人から、社会を変えるような未来のリーダーが一人でも出てくれたら!それが僕の願いです。グラミー賞受賞アーティストの生き方が直接聴ける貴重な機会ですよ。聴き手の私が一番楽しみだったりしますが。。。よろしくお願いします。

世界的アーティストの歩みを通じて生きるヒントを学べる 
新しいスタイルのトークショー 
~日本を支える未来のリーダー達へ~ 
“超プロ”の生き方・働き方 
presented by Billboard Live TOKYO 
ヒューマン・ケミストリー・プロジェクトVol.1 
2010年10/22(金)  
東京国際フォーラムホールD7 
18:45開場 19:30開演
S席3500円A席2500円
*チケットぴあにてチケットご購入いただけます*通訳あり

*フライヤはこちら→https://www.billboard-live.com/membersarea/info_pdf/bblforum.pdf 



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2010/09/24

「複数タグ」の付く「はみ出し者」のポジショニングを取る

自分がこだわっていることは、この「はみ出し者」であることをkeepすることだと認識しています。

よくよく考えてみると、小さい頃から僕の気になるロールモデルの人々はカテゴライズできない職業の人たちでした。

糸井重里さん、桑原茂一さん、イームズ夫妻、高城剛さん、ポールウェラー、タイラーブリュレ、伊丹十三さん、橋下徹さん(アプレミディや元Bounce編集長のほうです)、ニーハイメディアのルーカスB•B、ナガオカケンメイさんなどなど。通常の職業枠から越えたところで活躍している方々です。

もちろん、それぞれに軸となる分野があるのですが、そこから広げて行くところで緊張感というか面白みが出て来ているように感じます。

複数の職業タグが付いており、いろいろな分野に越境し続け、結果的に新しい職業を作りだしているように思います。(だからこそ、スーツを着ない職業にもともとこだわっていたり、高校の選択基準が制服がないことだったりしたのも潜在的に関係している気がします。)

私も気が付いてみたら、複数タグが付く越境者のはみ出し者にどんどんなってきています。喜ばしいことに、はみ出しが増えてきています?!

「空気読み」というコンセプトで起業したこと自体が通常の枠組みではない「ナナメの切り口」を意識していました。メディアの立ち上げやコンセプト設計という職業。書籍などのコンテンツを産み出すという職業。インタビューやトークショーを通して新しい生き方を紹介して行く職業と広がってきました。

と越境するに連れ、私の肩書きをなんと表現すればいいのかが難しくなってきます。よく一言で自分を表現しなければならないと言いますが、一言で表現する肩書きがないのですから。しかしこれは歓迎すべきことだと最近は捉えるようにしています。表現すべき肩書きがないということは、自分が新しい職業を作り出しているということですから。

結局、「空気読み」というコンセプトでいろいろなことに取り組んで行く。それが新しい職業になり、新しい道を作り続ける。そんなはみ出し者活動を今後も続けて行ってやろうと思っています。ありきたりな肩書きで表現できる職業には不安定さも危なっかしい感じもなくてつまらないですよ!自分で新しい肩書き分野を開拓していきましょう!

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2010/09/20

同じターゲット層を持つ他社と相乗りマーケティング。MONOCLE×TOMORROWLAND

雑誌MONOCLEがTOMORROWLAND丸の内店でショップインショップを行うということで見てきました。創刊時からこの雑誌のファンなので、見るだけのつもりでも買っちゃうわけですよ。完全に狙い通りです。(冷静になって考えてみると、ロンドンの雑誌サイトでポンド建てで購入したほうが安かったはずだよね?)



まさしく、「相乗りマーケティング」です。同じターゲット層のブランド販促に協力することで、そのブランドの顧客を自分の顧客にするというマーケティング手法です






以下、引用。 
プレミアムメディア"MONOCLE"が展開する"THE MONOCLE SHOP"が9月17日(金)から26日(日)までの間、期間限定でトゥモローランド 丸の内店にショップ イン ショップとして登場します。
"MONOCLE"が世界各国の厳選されたブランドとコラボレーションしたアイテムが揃います。
〈about...MONOCLE〉
ロンドンを拠点にスタートした"MONOCLE"は、雑誌、ウェブサイト、さらにリテール機能をあわせもつ既存の枠を超えたプレミアムなメディアです。雑誌とデジタルの連動によって、男女を問わず世界90カ国以上の知的で好奇心旺盛な読者にオリジナリティあふれる最新情報を提供し続けています。世界情勢、ビジネス、文化、デザインに焦点をあて、常にその動きをウォッチすることが"MONOCLE"の使命なのです。
issue 35.volume 04 JULY/AUGUST 2010
MONOCLE Official Site


〈EDITOR in CHIEF Profile:TYLER BRULE〉
"MONOCLE"編集長/クリエイティブディレクター カナダ生まれ。
1989年にイギリスに渡りBBC番組Reportageにてジャーナリストとしての経験を積む。1996年、雑誌『Wallpaper』を創刊し、その手腕で瞬く間にその名を有名にし、そのデザインと内容を高く評価され数々の賞を受賞。また2000年、彼自身も編集者として最高栄誉と謳われるThe British Society of Editor's Lifetime Achievement Award(功労賞)を受賞した。
2007年2月、"MONOCLE"を創刊。
[日程]
9月17日(金)~26日(日)
で、ショップの方に話を聞いたところ、実際MONOCLE編集長のタイラー・ブリュレをはじめとしたMONOCLEチームがよくTOMORROWLAND丸の内店に買い物に来るそうです。本当はマーケティングどうこうじゃなくて、そこからショップインショップが始まったのでしょう。そのぐらいの、力の抜けた企画スタートのほうが意外とうまくいくんですよね。


DEFRAGでのタイラー・ブリュレのインタビュー映像
http://mediadefrag.jp/people/profile027tylerbrule/

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2010/09/18

アーティストSarah Tseさん講演@東洋美術学校での気付き。

東洋美術学校副校長の中込さん(@dconcert)にご招待いただいて、学生向けの講演に参加させていただきました。香港出身でロンドンのセントマーチンを卒業し、アーティストとして活躍しているSarah Tse(サラ・ツェー)さんの講演です。



いろいろと気がついたことがあったのでblogに記録しておきます。

■AIR:アーティストインレジデンスという化学反応を起こさせる仕組み
今回日本には、アーティストインレジデンスと呼ばれる地域にアーティストが滞在し、地域の人や環境の影響を受けながら作品を作るプログラムで別府を訪れたそうです。そこで、別府に住む8人の宝物とそのストーリーをインタビューし、ドローイングの作品を完成させています。

別府という地域の持つ特異なコンテキスト(過去には新婚旅行に訪れるような観光地。温泉が地域のコミュニティの中心にある土地。港町で外から移ってきた人が多い地域。そして、衰退してしまった地域)が、香港出身のサラにどんな化学反応を起こさせるのかという仕掛け自体が興味深いです。

■クリエイターを育てる学校で、年齢の近いロールモデルを見せること
東洋美術学校という日本のアートスクールで、未来のアーティスト候補である学生たちに、ロンドンのセントマーチンを卒業して活躍し始めたアーティストを引き合わせる。そして、彼女の口から今回の初めての個展のことや今の表現に行き着くまでの紆余曲折を語ってもらう。これ以上に刺激的な授業はないと思います。

講演の最後に未来のアーティストである学生に対して、サラは以下のメッセージを送っていました。
「アーティストになること。それは一日ではなれないし、長い期間がかかります。強い情熱で常に取り掛からなくてはなりません」
とても大切なメッセージだと思います。これは別にアーティストだけのことだとは思いません。全ての個人名で勝負している人たちに共通したメッセージです。自分のブランドが簡単に形成できるような風潮が最近横行しているように感じますが、長く時間をかけて築いて行くものです。人との繋がりだって同様です。うまく言えませんが、だからこそ大人になればなるほど、年齢を重ねれば重ねるほど楽しくなってくる。そして、何かを成し遂げようとしたときに、やりやすくなっていきます。

このことをすでに気がついていて、学生へのメッセージとして提供できるのはすごく深いです。。。

■学生をさらに巻き込む次に繋ぐ仕掛け
最後に面白いなぁ、と感心したのがサラの東京での個展準備を手伝ってくれるボランティア学生をこの場で募うという仕掛けです。これは、きっと副校長の中込さんから学生への更なる機会のプレゼントだと思いました。

話を聞けるだけでなく、一緒に個展設営を手伝うことで多くのことを学べるし、何より擬似体験ができるのではないでしょうか。アーティストとしても人手が必要でしょうし、学生としては機会が得られる。いい仕組みだと感じました。

今回、学生に混じって講演を聞けにいけたお陰で、いろいろなことに気が付けました。中込さんご招待いただきありがとうございました。

■サラ・ツェーさんの中落合ギャラリーでの個展情報




2010年9月25日(土) ~ 10月9日(土)
人も物も、すべてゆかしき、奇妙な驚きの物語り 展
http://www.nakaochiaigallery.com/jp/index.html


Tokyo Nakaochiai Gallery
Sarah Tse (サラ・ツェー)
期間中の開廊日時 : 木曜日 / 金曜日 / 土曜日 12:00‒17:00
上記以外の日時でご覧になりたい方は、ギャラリーまでお問い合わせください。




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2010/09/14

男性にとっての「武器」の移り変わりと共通項。

最近、難しいことばかり考えている気がしているので気分転換。
ふと、思ってつぶやいて。そしてなるほど!と感動した記録です。

武器として、自己顕示の象徴になるものたちって時代は変わっても共通項があるなぁ、と。

確かに!RT @deeji_muller: 共通項は「ツヤ」? RT @atobeck: ふと、思ったこと。男性にとって「武器」のポジションのもののニーズの変化。鎧・刀→クルマ・時計・カメラ→ケータイ・PC。でもいつでも自分と一緒に移動出来るもので相手を威嚇するためのツールだよねless than a minute ago via Echofon



そこに、「ツヤ」という回答をもらって目が覚めました。
そうか。鈍い「ツヤ」だ。靴だって、鞄だって。鈍い「ツヤ」系のものは自己顕示アイテムだ!
しばらく「ツヤ」系の男性アイテム写真を並べて考え見ようっと。

一見どうでもいいことに思えますが
僕にとっては、このひらめきがのちのち役に立つ重要な情報になるので。


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