なんだかんだいっても、雑誌は大好物なもので、POPEYE(ポパイ)のリニュアル号、買って読みふけりました。
リニュアル前のPOPEYEは、時代とのGAPで辛そうだったのですが、創刊当初のコンセプトである「Magazine for City Boys」に戻ったPOPEYEは、なんだかすごく元気があります。今まで無理してたんだね。
・見た目だけのファッションから、背景にあるカルチャー/蘊蓄まで含めた切り口
・個人が長く付き合っているモノ×ストーリー
・リュックなどの定番を、自分らしくカスタマイズする記事
・開高健や伊丹十三など過去の粋な人たちへのリスペクト
・今のカルチャー系連載人
などなど、やりたいことがすごく伝わってきます。
こんなにも響いてくるのは、もちろん作りが今回のリニュアル号に気合いが入っているからだと思うのですが、2010年代と「POPEYE創刊時の時代(正確には、憬れの対称となった70年代西海岸)」が同時代性を持っているからだと気が付きました。
共通点は「DIY精神」です。70年代西海岸と2010年代に共通して影響を与えている雑誌は「ホールアースカタログ」で間違いないでしょう。
環境への意識、自分たちで工夫して何とかしようという精神、ハッカー精神などが、ホールアースカタログの影響で強く当時の若者に影響を与えました。そして、その文化がiPhoneやGoogleと脈々と繋がっていることは、ご承知のとおりです。
政府や大企業などに頼るのではなく、欲しいものがあったら自分たちで作ろうという精神は、今盛り上がりつつある動きとリンクしています。(参照記事:新しい社会ムーブメントを担う人たちを、「C世代」ではなく「DIYピープル」と表現したほうがいいと僕が思う理由)
そして、そのホールアースカタログの影響を受けて、当時の平凡企画センターが出版した「メイド・イン・U.S.A・カタログ」が「ポパイ」の創刊に繋がっています。
と考えると、コンセプトを原点回帰し、今の「DIYピープル」である「シティボーイ」のための雑誌が、魅力的に見えないわけはありません。
最後に一つだけわがままを。POPEYEになくて、greenzにあるもの。この差があれば最強だと思うんですよね。きっと「DIYピープル」のコミュニティ感や「人気(ひとけ)」あたりに物足りないものの答えはあると思います。あ、でもリニュアルポパイ応援してます。
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