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2010/12/31

2010年を振り返って、今年自分の世界を広げてくれた4つの機会。

2010年大晦日。かつ、自分の誕生日。新幹線に乗って仙台に帰省する車中で今年という年を振り返ってみます。こうやって書いてみると、ずいぶん自分の世界が広がった拡張の一年だった気がしています。本業でももちろん面白いプロジェクトにたくさん関われた一年でした。なので、本業以外の出来事で振り返ってみます。

■出版したことで、世界が広がった
3月に「空気読み企画術」を出版したお陰で、自分の考えていることをカタチにできたとういことと、読んでくれた方にたくさんお会いすることができました。お陰で新しい仕事をいただけたりもしました。

本を出すことは、自分の代理人ができるような感じです。自分の代わりに自分の考えを語ってくれる人。出版はものすごくパワーがかかることですが、丁寧に全力で向き合う価値のあることだと思います。お金のためじゃなくて「伝えたい!」という純粋な熱意がないと厳しいです。自分の持っている経験やノウハウはどんどんシェアしていく。そのためにも書籍なり、コンテンツ化して発信していくということは今後も続けていこうと思います。

来年も、より面白い社会になるために、知識や世の中の見方をどんどんシェアしていきます。

■ソーシャルメディアのお陰で、素晴らしい人に沢山出会えた
twitterのお陰で、今まで出会えなかったような人に沢山会えました。同じ興味・関心の人。「その他」の生き方をしている人たち。近所に住んでいながら、知らなかった人たち。はじめての人に会いに行くことに対して、フットワークがものすごく軽くなりました。

そして、ものすごく感じたことは、個人と個人で出会ってみると、悪い人はいないし、みんな自分の立ち位置で社会を良くしようと頑張っている人ばかりです。人に対しての「性善説」。そして「正直は最大の戦略」ということ気持ちに本当になれたのもソーシャルメディアのお陰です。

飲み会参加からいつの間にか仲間にいれていただいたTechWave。さらに音楽つながりから、ソーシャルメディアの最新情報交換になりつつあるメンバーズ、ANA、無印良品さんなどの人好きマーケッターの皆さんとの出会いなど。本当に恵まれた時代にいると思います。


■英語で仕事をする機会が増えた
10月にグラミー賞受賞アーティストのDouglas Purvianceさんとのトークショー。その後、インタビューしながら本を作っているのが最たるものです。見出しは「英語で仕事をする」としたものの、これもやはり人と人のつながりで、一緒に使命をもって仕事ができるということを実感した年です。SkypeもメールもFacebookもあるのですから。

それと、今年も忙しい中ニューヨークとベトナムに行けたし。それぞれ現地で出会った人とはfacebookでkeep in touch な時代になりましたしね。他にも東京に一年滞在しているロスから来たメディアコンサルタントと知り合えたり、アーティストやキュレーターなどの方とお話することができた年でした。

来年1月24日にあるTechWaveさん主催の「1000 English speakers」というイベントもお手伝いしています。言語はあんまり得意じゃないけれど、コミュニケーション大好き!って感じです。

■independentな生き方を広めなくちゃという意識になった
もっと自由にみんな生きればいいのに、ただし、自己責任で。ということをメッセージしたくなっています。というのも周囲にいるindependentな生き方をしている人たちが、幸せそうで元気なんですよね。前に書いたこのエントリーも今年一番アクセスの伸びた人気記事でした。

一つ前のエントリーにも書きましたが、今年は新しい生き方のロールモデルとして体を張って示せる一年にできればと思っています。


最後に、今年も本当に多くの人の支えがあって、楽しく過ごすことができました。出会えた方々、本当に感謝してます。(と、思えるように僕もなりました。こういう時代です。)
また、来年も面白くするために、引き続き悪巧みしましょう!






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生き方が問われる時代〜「ハーブ&ドロシー」というロールモデル

2010年もほぼおしまい。そんな中、今年10月の国際フォーラムでのトークショーの打ち上げを兼ねてピアニスト宮嶋みぎわさん、就職ジャーナリスト常見陽平くん、僕の三人で今年最後の忘年会をしてきました。

打ち上げのはずだったのですが、結局ネタは「新しい生き方のロールモデルになる」という話で盛り上がりました。カウンターカルチャー大好きで生きてきた私個人で言えば、国家や既得権益者への対抗方法は、「自分が幸せに生きることが最大の復讐」だと思っています。もちろん、ポジティブな意味でですよ。新しい働き方をすることが、国に頼らない生き方のロールモデルになるという位置づけで。


さて、今年最後に見た映画は「ハーブ&ドロシー」になりました。そして、今年見た中で一番自分に影響を与えた映画だと思います。


郵便局員のハーブと、図書館司書のドロシー夫妻がNYで長年に渡って収集してきた現代アートの作品が、気がついてみたら歴史的コレクションになっていたというドキュメンタリーです。

仕事での収入が少ないのに、ドロシーの給与で生活し、ハーブの給与でコレクションを買い続ける。アーティストと向き合い、すべての作品や作風の変化をいろいろ聞きながら、最終的にアパートにおけるような小さな作品を交渉して手に入れる。

そのため、いつしかアーティストとも交友関係ができていく。映画の中でも「彼らはただのアートコレクターではなく、フレンドコレクターだ」と言われていた記憶があります。誰からも愛されるNYの特別な存在に彼ら自身がいつしかなっていきます。

最後に、さすがに狭いアパートで暮らせないほどのコレクションになり、ナショナル・ギャラリーに寄贈するのですが、それでもその後もコレクションを続けてしまう。そして、どれだけコレクションを価値を持とうとも、一切売ってお金を稼いだりはしないという姿勢。

この二人は、今のアートシーンの投機的な一面に反旗を翻してくれたと思います。そして、自分が好きなものをずっと続けて、アーティストたちからも好かれて、気がついてみたら有名コレクターになっていたという新しいロールモデルを示してくれました。「お金持ちじゃなくちゃアートコレクターになれない」という固定概念を壊してくれました。かっこいい生き方です。こういう人たちにもっとスポットがあたって、多様な幸せな暮らし方があることが認識されるといいのに。

来年は、もっとこういうカウンターカルチャーな仕掛けをやっていこうとぼんやり考えています。




ハーブ&ドロシーのiPhoneアプリもありました!
http://itunes.apple.com/jp/app/id399613213?mt=8



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2010/12/18

「繰り上がり算」の教え方が日本人のメンタリティを作っている。

昨日、i-morleyのpodcastを聞いていて面白いトピックスがありました。ちょうど、執筆中の書籍の中に「Progress not perfection」というテーマがあります。完璧じゃなくてもいいから、前に進めようよ、というメッセージです。

確かに、日本人には細かいところまで完璧に仕上げるというメンタリティがありますよね。もちろん、長所でもあるのですが。ただし、完璧に出来るまで挑戦しなかったり、人の前で披露せずにもったいないことが起きていますよね。

社会人になってから、よく思ったのが人によって、ものすごく細かいところから一個一個丁寧にやりはじめて、結果的に納期までに仕事が終わらないという人をよく見ました。「全体から初めて、細かいところ後でもいいのに。。。」という感覚です。例えばプレゼン資料でも、まずは全体像作ってから、最後に細かい見せ方とかアニメーションとかやろうよ、的な感覚ですが、わかりますかね。


で、これが「繰り上がり算」の教え方の影響もあるんじゃないのか?というのがi-morleyで話されていました。日本では何行にも渡る繰り上がり算を右から(つまり1の位から)足していきます。そうすると、全体の数字が出てやっと答えがわかります。桁が多くリストが多くなればなるほど途中で嫌になったりわけがわからなくなりやすいですよね。


一方で、大きな位・一番左の桁だけ足せばざっくりと全体の答えのボリューム感は掴めるわけです。もちろん繰り上がりによってちょっとは数字に変化がありますが、全体感はちゃんと掴めます。手っ取り早く、そして途中で脱落することもなく。だから、学校教育で繰り上がり算を教えるときに左から足すことを教えることで、抜本的に考え方が変わっていくのではないかという提案でした。例1なら350+450とざっくり考えたり、例2なら40×8とざっくり考えたりね。

そうかもなぁ、と共感したことでした。昔、新入社員の頃に先輩に「力の抜きどころを覚えると仕事がうまくできるようになる」と言われたときと同じような目から鱗の考え方だなぁと思ったのでした。そうそう、潔癖すぎるのも善し悪しですから。






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2010/12/17

違和感を感じた広告。無邪気すぎる写真は今じゃないのかも?

昨日田園都市線で移動しているときに、どうも違和感を感じてしまった広告です。フレシネの広告です。

もともとこの広告のキャンペーン、「楽しいことは、つくればいいよ。」というポジティブなメッセージを、Leslie Keeが撮るこれまたポジティブな写真と組み合わせて展開されていて気になっていたシリーズだったので(写真へのリンク)。

元気のない時代にポジティブに個人の気持ち次第で、自分の周囲を楽しくすればいいじゃない?といった感じで。




でも、なんだかこのクリスマスシーズン向けと思われるこの1枚だけなんだか違和感を感じました。たぶん、「無邪気すぎる感じ」が違うんだろうと思います。逆に、それぞれが不安を抱えていて、ここに集まっているときは楽しんでいるというニュアンスが出ている写真はしっくりくるんですよね。ちょっと影がある感じだと。このコピーもそういった文脈だと思うので。

人間って、感覚で本当に多くの情報を処理して、好きとか嫌いとか決めています。なので、こういった違和感もその場では感じるんだけど、後から考えてみないと理由がなかなかわからないですよね。ふと、思ったので軽めにエントリー。




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2010/12/13

地域によって新聞の雑誌広告もカスタマイズしてたのね。

久々に広告系のことをちょっとメモ的に。先日出張で仙台に行ったときに河北新報を読んでいたら、POPEYEの雑誌広告がちゃんと仙台向けのコピーに変更になっていることに気が付きました。細かいオペレーションをいつもやっているのでしょうか?親戚とか友達とかも反応しますよね。これだけ名前が堂々と出ていたら。



昔昔、カーセンサーの関西版を担当していたときに、ラジオCMのために関西版に掲載する目玉中古車5台の価格を収録していました。確か、こんなスケジュールだったと思います。

土曜日:中古車物件の掲載データfix+ラジオCM原稿作成
日曜日:ラジオCMスタジオ収録 (月曜の早朝にやっていたときもあった気が。。。)
水曜日:ラジオCMon air開始+印刷会社から雑誌出荷
木曜日:雑誌発売

で、これを毎週繰り返す、と。


今は広告ってテクノロジーでコンテンツマッチとかできるし、商品なども閲覧履歴や購入履歴からリコメンドが出せたりとどんどん進んでいます。しかし、アナログの媒体でも手間暇かけてコンテンツマッチをやっていた人がいることを忘れちゃいけないなぁと思ってます。機械がやってないからこそ、広告を見た側が「我々の地域のために!わざわざ」とか感じるインパクトがあると思うんですよね。

ちょっと懐古主義的でしたが、新聞広告見てちょっとうれしくなったので。各地のキャッチコピー見てみたい。。。




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2010/12/10

日経MJ2010年ヒット商品番付から読み取る「ヒット商品二つの傾向」

このblogでも恒例となった日経MJのヒット商品番付が出ましたので、紹介しておきます。






2010年のヒット商品番付を見ると二つの傾向が浮かび上がってきます。
一つが「物が売れない時期にいかにして勝ってもらうのか?」
もう一つが「エンターテイメントとして受け入れられるものは何か?」です。


こういうランキングになったということは、2010年は消費者の意識が変わっているタイミングのために、深層心理で求めているものにあったものが、登場してこなかったということでしょう。「せめて買ってもらうためには・・・」と「エンターテイメント部門」のものが多くランクインしているように見えます。

個人的に総括すると「説明責任」が消費にも求められすぎた年です。

キーワード1:「消費する言い訳をあたえてくれるもの」
倹約ムードにも飽きたんだけど、一度慣れてしまうと、「消費癖」がなくなるのでお財布を緩くするのは至難の業です。だって、今の物で特に困ってないですし、新しい物を購入するがカッコイイという気分じゃもはやないのですから。そこで出てきたのが「言い訳商材群」です。

ex.スマートフォン、エコポイント、3D.LED、トップナノックス、GOPAN,オールフリー、CR−Z

別に買わなくてもいいんだけど、今の物でも満足しているんだけれど、「○○」が違うから。「環境にいいから、節約できるから」とロジカルに消費を説明できるものたちです。ここでも説明責任が求めれている気がします。

でも、きっと本当に消費者が思っているのは、「別に買わなくてもいいんだけど。。。」のほうが大きそうです。もう消費じゃない方法はないのかな?だと思います。きっと「シェア系」のものはもっとくると思いますよ。買うよりシェア。モノからコトへのお財布シフトがより進みそう。


キーワード2:「エンターテイメント部門もわかりやすい凄さ!感動。共有できるもの」
わかりやすさの池上さんにしろ、K-POPにしろ、AKBにしろ、「みんなで語れる」ということが大きいようです。少なくとも、自分だけのひそかな楽しみ系は今の気分じゃなさそうです。坂本竜馬にしろ、ゲゲゲにしろ、ポイントはわかりやすい「凄さ」が語れて、友人や知人と共有できたものが口コミで広がる。そしてソーシャルメディアなどを遠しいて会話されるってことですよね。もともとアイドル系は宴会の出し物で・・・、カラオケで・・・とみんなでネタを共有化できるからこそ、楽しめたものですからね。社会が難しくなったし、それぞれの働く境遇も変わってきたし、共通の話題がどんどんなくなるなか、わかりやすい凄さのものにはマスが殺到した感じです。

ex.サンデル教授、ドラッカー、本田圭佑、ゲゲゲ、K−POP、AKB、坂本竜馬、東京スカイツリー、ワンピース

今回は、ランキングに入ってませんでしたが、「事業仕分け」や「海老蔵謝罪会見」にしても、俺たちにもわかりやすくしろよ!って熱が高まっている気がします。隠そうとしてしていることに対して、「わかりやすく、本質部分を提示してよ。説明責任があるでしょ!」とみんなが言っているようです。なんかそろそろ、この「説明責任」部分も折り返し地点が来そうな気がしています。徐々に「直感で」「なんとなくこれがいい!」
的なものに心がひかれはじめてくると思います。



2010年日経MJヒット商品番付
【東】
横綱:スマートフォン
iPhoneやアンドロイド携帯が人気で10年度の販売台数は前年比でほぼ倍増

大関:エコポイント
薄型テレビの年間販売は前年比8割増。エアコンと冷蔵庫も好調だった。住宅版も話題に

関脇:猛暑特需
ロッテアイス「ザクリッチ」やユニクロ「サラファイン」などアイス・冷菓や機能性肌着などが爆発的に売れた

小結:200円台牛丼
大手3社が相次ぎ牛丼類を200円台に値下げしたり、同水準の新商品を発売したりした。デフレの象徴に

前頭:ドラッカー
「もしドラ」の発行部数が170万部を突破。本家のドラッカー氏の著書も押し上げた

同:銀座
松坂屋にフォーエバー21、ラオックスが出店。三越も1.5倍に増床し、街を訪れる人が増えた

同:食べるラー油
エスビー食品「ぶっかけ!おかずラー油チョイ辛」などメーカーや小売り各社が相次ぎ発売

同:本田圭佑
6月のサッカーワールドカップで日本はベスト16入り。本田選手の無回転シュートが話題に

同:これからの「正義」の話をしよう(早川書房)
マイケル・サンデル氏の書籍は60万部を超えた。関連本や電子書籍のダウンロード件数も伸びている

同:ゲゲゲ
NHKドラマ「ゲゲゲの女房」が高視聴率を記録。鳥取県の水木しげるロードに観光客が殺到

同:α NEX-5/NEX-5
レンズ交換式デジカメ。一眼タイプで高画質だがコンパクトカメラ並の小ささで、女性も支持

同:電子タバコ
10月のたばこ値上げで禁煙を決断する人が増加。コンビニなどでは一時品切れになるほど人気に

同:iPad
9.7型の大型液晶を使った多機能携帯端末。操作が簡単で子供や高齢者がパソコン代わりに利用

同:AKB48
ファンを巻き込む「総選挙」や握手会などの仕掛けも奏功しブレイク。18枚目新曲は初のミリオン

同:お料理簡単グッズ
小林製薬の「チンしてこんがり魚焼きパック」など電子レンジで手軽に料理ができる商品が人気

同:池上彰
わかりやすく親しめるニュース解説がテレビで引っ張りだこ。著書もヒットし、出版界の救世主に
同:ビッグアメリカシリーズ(日本マクドナルド)
価格もボリュームもビッグなバーガー。第一弾のテキサスバーガーは発売4日間で当初計画比約2倍の販売

同:ファー小物
ふわふわ毛皮を使ったアクセサリーやマフラー、耳当てなどが女性の人気アイテムに

【西】
横綱:羽田空港
10月に32年ぶりに国際定期便が復活。国土交通省によると、経済効果は約1兆円。格安航空など空の話題が尽きない1年に

大関:3D
パナソニックなど大手家電メーカーが相次ぎ対応テレビを投入し話題に。映画興行も好調

関脇:LED電球
電球全体に占める販売額シェアが過半を突破。エコポイントの交換商品としても人気を集める

小結:坂本竜馬
福山雅治さん主演のNHK大河ドラマを機に人気が沸騰。長崎県や高知県の旅行者が増えた

前頭:トップナノックス(ライオン)
従来の液体洗剤の二分の一の量で汚れを分解して落とす。すすぎが1回で住み節水や節電にも貢献

同:東京スカイツリー
東京・墨田の自立式電波塔、12月に500メートルを突破し、周辺は建設風景を見る観光客でにぎわう

同:ONE PIECE(ワンピース)(集英社)
最新巻の60巻の初版発行部数は340万部と史上最多を記録。単行本累計発行部数は2億部超

同:K−POP
韓国の女性グループ「KARA}や「少女時代」がブレイク。高い実力で女性ファンを獲得

同:低価格均一居酒屋
ワタミなどが相次ぎ開業。280円均一店の鳥貴族の09年度の売上高は二年前の約二倍に

同:オールフリー(サントリー)
アルコール度数だけでなく、カロリーや糖類をゼロにした。年間販売目標を当初の2倍の200万ケースに

同:専科(資生堂)
大手企業では珍しい1000円未満の基礎化粧品。発売から累計出荷本数が250万本を突破、台湾でも販売

同:B級グルメ
9月に開催した「B−1グランプリ」は43万5000人が来場。メーカーとのコラボ商品も続出

同:クーポン共同購入サービス
制限時間内に申込者が集まれば商品を安く買えるサービス。高い割引率が支持されサイトが乱立

同:CR-Z(ホンダ)
販売台数は2万台を突破。ハイブリッド車ながらデザインに優れ、スポーツ型では割安なのが人気

同:ポケットドルツ(パナソニック)
若い女性の電動歯ブラシという新市場を買いたく。今春の発売から約半年で100万台を販売

同:山ガール
「山スカート」に代表されるおしゃれな専用ファッションを楽しむ女性の山登りがブームに

同:ミルミル(ヤクルト本社)
整腸作用があるとされるビフィズス菌を1本あたり100億個含むという。5年ぶりに発売

同:スターバックス ヴィア(スターバックス、AGF)
お湯を注ぐだけで店頭に近い味が楽しめると人気。売上は当初想定の2倍のペースで推移


殊勲賞 はやぶさ せんとくん
技能賞 GOPAN 時短家電
話題賞 中国人観光客 上海万博
残念賞 横浜ベイスターズ HMV渋谷




関連記事:考察有り
日経MJ2010年上半期ヒット商品番付
日経MJ2009年ヒット商品番付
日経MJ2009年上半期ヒット商品番付
日経MJ2008年下半期ヒット商品番付
日経MJ2008年ヒット番付から「空気読み」







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2010/12/06

「シェア <共有>からビジネスを生み出す新戦略」に見る3つの消費者の空気。

12月1日にNHK出版の木村さんにご招待いただき「シェア」発刊イベントに参加してきました。発売は12月14日。出版関係者というよりはソーシャルメディア関連の皆さんにたくさんお会いする会となっていました。


「日々の音色」で一躍有名になったSOURのライブもありましたよ。あのPVって、世界とソーシャルメディアで繋がって共同で一つのものを創るという今の空気を体現していましたよね。このblogでも取り上げています
SOUR「日々の音色」PVに感じる”One nation under a groove"な世の中の空気

■本題



「シェア」という概念が、今の気分と非常にリンクしたムーブメントだと注目しています。さっそく週末に読み終えましたので、ちょっと感じたことをまとめておきます。本の内容は買って読んでもらったり、他のblogでチェックしてみてください。あくまで空気読みの観点でピックアップしています。

1:所有・消費嫌悪の気分。これ以上めんどくさいことを増やしたくない!
次から次と新しいモノを消費することへの罪悪感。そして、疲れ。捨てるよりも誰からに使って欲しい!自分が使ってないんだから、有効活用してくれたほうがうれしい。そんな気分が僕も強いです。モノを購入することに飽きているのと、何か嫌悪感が出てきていますから。そこに、カーシェアリングやモノのレンタル、カウチシェアなどは、当てはまっています。エコという大目的ともちょっと違うのですよ。こんな感じです。
所有欲<所有して管理しなくちゃいけないことへの面倒臭さ=シェアを選ぶ

2:経済的メリットよりも、誰かに喜んでもらえるほうを優先する気分
ソーシャルレンディング(個人対個人の融資)も心理的には利率などの経済的な見返りよりも、シンプルに自分の貸したお金が誰に何の目的で使われるかが把握できるほうに大きな魅力があると思います。また、自分の能力を誰かに直接提供するようなサービス(Skillshare,Davezillion)なども同じ理由だと思います。直接、誰かに喜んでもらえる。自分の価値を認めてもらえるということが、今の時代には逆に新鮮になっているのだと思います。

3:独り悦に入るコトよりも、みんなに共感してもらえるコトのほうがカッコイイ
所有欲は、やはり一人で悦に入る時間だったり、人からの羨望が価値だったと思います。みんな持っているものであれば悦には入れません。しかし、今は価値が異なり同じコミュニティに属していること、同じモノを持っていることのほうが「うれしい」ことなのです。気分が変わっているのです。同じトライブ(族)の人を見つけて共感できることのほうが、所有欲の何倍も価値が高いのです。

だからこそ、このシェアで取り上げられているサービスなどは、上の3つの消費者の空気、時代の空気を満たして支持を受けています。みんな気が付いているのですよ。これ以上マーケティングに踊らされて、消費地獄に入るのは嫌だってね。

■さっそく読み終わったシェアをシェアしてみました。

↑読了した本はシェアコードを入力した後、日本愛妻家協会の@ryutak2009 さんへシェア。今後、このバーコードでどうシェアしていったからがサイトで確認できます。どう動いていくのかちょっと楽しみ。








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【業務連絡】Douglas Purvianceさんの書籍執筆中です。

blog更新、ご無沙汰してます。言い訳ですが(!)、10末にトークショーをやったグラミー賞受賞アーティストでVanguard Jazz Orchestraのリーダーであるダグラス・パーヴィアンスさんとの本を執筆中です。

丁度11月末にはバンドで日本に来日していたので、ビルボード東京でのライブを見てきたのと、追加インタビューの機会をもらってたくさん話をしてもらってきました。

この状況で行けば、年内に再度Skypeで追加インタビュー。年末年始に集中して執筆。それをもとに年明けには再度ダグラスさんとMTGと進めていきたいと目論んでおります。



Vanguard Jazz Orchestra@Bliiboard Live Tokyo 開演前のステージ

ライブの感想も書きたかったりするのですが、シンプルに考えたことだけ触れておきます。あまりにも感動して、開演前に貧血になったぐらいですから。。。
1:パーソナリティと選ぶ楽器、演奏スタイルの相関性
2:演奏者自体がリラックスして楽しむことで、その空気が客席にも感染していく様子
3:ビッグバンドの音圧。そして人間関係の見えるステージの醍醐味

さて、本はどんな内容になるのか、ご期待ください。ダグラスさんのいままでの経験から来る人生哲学やコツが語られています。これから社会に出る方や自分のキャリア形成に悩んでいる方などが読むと本当に勇気づけられる内容になると思っています。

インタビュー中に、感極まって涙を流すダグラスさんを見ていると、僕自身書き手としてこのメッセージを読者の皆さんに伝えなきゃという使命感にかられています。そして、このような機会を持ってきてくれた宮嶋みぎわさんに感謝しています。みんなのために、がんばろう。そして、今年の仕事の仕上げ的な意味も来年の最初の仕掛け的な位置づけでもあります。

どんな内容になるのか、どうして僕が書くことになったのか、などなどはこちらの過去エントリーを参照ください。本当に人が運んできてくれるご縁は不思議な物です。では!
グラミー賞受賞アーティストDouglas Purvianceさんとのトークショー運営で学んだ「幸せなキャリアを築く」4つの秘訣。




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