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2015/02/13

共通の成功体験にあてはまるものは合意を得やすいが、本当にそれでいいのだろうか?


再び米ドル/円が120円になりましたね。(Blog構想時点)

今の経済政策にどうこう言うつもりはないのですが、ちょっと自分の立場からどんなふうに見えているのかを備忘録として書いておきます。

アベノミクスで行われたことは、あるターゲットに合意を得やすかったのかなぁ、と。そのターゲットとは経済成長時とともに自分たちも成長し、そのメリットを享受した人達である団塊世代およびその上の層です。

自分たちの成功体験という共通のものさしは、合意が得られやすいのでしょう。

今行われていることは、ざっくり言うと。
円安誘導→製造業の雇用を各地方につくる(地域創世)=輸出産業でがんばろう!&国内の消費余力を取り戻そう
というふうにとれるのではないか、と。
参考:日本・製造業:広がる国内回帰 円安で逆輸入製品採算悪化(毎日新聞)


これって、まさしく昔の日本の成功体験をなぞる政策のように思えてなりません。

団塊ジュニアの自分たちからすると、一時的にはいい思いができたとしても、大きな流れは変えることはできないという経験をもっています。

ネットという不可逆の流れと共に、自分たちの成功体験を積んできた我々世代とは見えているものが異なるということです。(これが今後、自分たちにとってのマインドブロックになるかもしれないw)

僕らから見えると、通貨安で海外市場に安く見せて産業を育てるということではなく、価値が高いものを作る(各市場で、もしくは価値が高くなる市場を設定する)ことのほうがずっと本質的だと信じています。

本当に価値があって欲しいものはお金を出して買うし、お金があっても価値が低いもの、自分にとっては必要がないものには支出しないのだから。

とつらつら考えてしまうほど、共通の成功体験って怖いものなんだよなぁ。自分も歳を重ねるごとに、過去の成功体験によって判断を誤る危険性があるから、気をつけなくちゃ。


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