8月26日に渋谷にルミネ初のメンズ館がオープンしました。
場所もタワーレコードの隣で、いままでの「ターミナル駅近」とは異なる立地での取り組み。テーマは「渋カジ復活」で、10代後半〜20代前半の男性をターゲットにMDしているとのこと。
実は、まだ見に行けてないのですが(情けない。)、視察に行った人からは、今のところあまりいい評価を聞いていません。しかし、「ルミネマン」というネーミングは秀逸ですね。奇をてらわず、ストレートです。そして、キャッチー。
さて、本題はこの「ルミネマン」の広告です。
私が見つけたのは以下の2パターンありました。
ファッション男子の夜明けぜよ。坂本龍馬
買い物でちょっと遅れます。宮本武蔵
どちらも歴史上の人物を登場させて、コピーのみで勝負しています。烙印には「八月二十六日(水)男のルミネルミネマン 渋谷にオープンタワレコの隣」と書かれています。場所までも言葉だけで伝えられるのがスゴイですね。
しかし、気になるのは、10代後半〜20代前半の男性をターゲットにしたときに、登場させる大人の男性が歴史上の人物で良かったのかということ。いろいろなファッションジャンルテイストがある中で、テイストの色が付かずにメッセージできたのが、歴史上の人物ということなのでしょう。だからこそ、ビジュアル要素を廃して、テキストのみで構成したのかもしれないですね。でも、ターゲットの若い男性のアテンションは得られたのだろうか?
さらに、もう一つ。「ファッション男子の夜明けぜよ」「買い物でちょっと遅れます」。この二つともコンテキストとして二人の登場人物の物語を知っている必用があります。もしかして、ここに響いたのは、コンテキストを共有していた人々だけったのでは?
ちょっと技巧的に凝っているがために、通には刺さった広告ですが、ターゲットの認知は得られなかったのでは?と見ています。
どうなんでしょう。ファッションビル=広告の時代はとっくの昔の幻想で、今は売り場勝負の時代なのでしょうか? ここ数年、渋谷が元気がないので、そろそろ起爆剤が欲しいので、頑張って欲しいのですが。。。