解決策をいろいろと考えていると、最終的には絶妙の「間合い」に行き着くことが多い。バランスや距離感と言ってもいいのかもしれないが、ニュアンスが何か違う。
間合い ま あい(大辞林より)
①物と物とのへだたり。「適当に—を詰める」②動作をするのに適当な時機。ころあい。また、あいま。ひま。「—をはかる」
距離感とタイミングの両方を「良い具合」にすることを「間合い」という一言で表現できるなんて、なんて便利な言葉なのだろうか。
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もとい、なぜ「間合い」に行きつくことが多いのか?
いろいろな課題をお手伝いするような働き方をしていると、すごく感じることがこの「間合い」。なぜなら、現場に近ければ近いほど「現実」に引っ張られる。一方で、解決策を議論している人たちは「理想論」になりやすい。
でも、だいたいの解決策は、「現実」と「理想」のグラデェーションの間にある。一気に理想にチェンジすると危ないが、絶妙の「間合い」を取りながら、順番に地道に詰めていくしかない。
働き方議論もそうかもしれない。理想の働き方があるのであれば、絶妙の「間合い」で現実と折り合いを付けながら、一つ一つシフトしていくしかない。問題はいろいろと絡み合っているのだから。
昨日も出張で山形県にロケハンに行ったときに、自然と共生して暮らしている人々と話しながら、理想としての「良いとこ取り」を妄想していた。地方での豊かな暮らしと仕事の両立だって、絶妙のバランスと絶好のタイミングという「間合い」で実現することができるかもしれない。。。
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理想と現実の狭間にあるときに、この「間合い」に知恵を捻ることが解決策の糸口になる。
どっぷりつかりすぎると、外からどう見えるのかがわからなくなる。だからといって、対象物から離れすぎていると、起こっていることを掴むことができない。
だから「間合い」が大事なんだよな。
世界の多くの問題だって、いろいろこんがらかって、繋がって、複雑になってしまっている。だからこそ理想論だけじゃなく「間合い」を提示して解決に進めて行ける人に価値がある。
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