しかし、多くの起業家やイノベーターは、現状の体制に反抗しているから、社会の歪みや課題を解決したいから、立ち上がっています。優遇制度があるから、なんて理由じゃイノベーションは起こりません。
僕もそうですが、一人株式会社というコンセプトもお上に対する反抗です。大きな会社を作らなくても、社会に影響を与えることができるということが僕の喜びです。法人格をもって、案件ごとにチームを組んで戦いにいくという新しいワークスタイルを提示しています。
実は、スティーブ・ジョブズ(もちろん僕のヒーローです)が亡くなったときに、マスメディアまでもが彼を賞賛しているニュースを見て、カウンターカルチャーの旗手だった彼の功績がメインカルチャーに乗り込まれて、その文脈で語られちゃうのではないかということを危惧して、悶々としていました。
しかし、以下のようにTwitterでやり取りしている間に、ちゃんと見ている人は、カウンターカルチャーのヒーローとして、人間らしさを取り戻すために、テクノロジーを使って戦った人だとちゃんと認識しているんだと思ってすっきりしました。
ジョブズが死んでから、ジャズとかビートニクとかから始まった20世紀後半のアメリカをひたすら懐かしんでる。
わかります。僕もカウンターカルチャーについて考えてます。RT @oritashinya: ジョブズが死んでから、ジャズとかビートニクとかから始まった20世紀後半のアメリカをひたすら懐かしんでる。
@atobeck やっぱり「一つの時代が終わった」みたいなのは感じちゃいます。脱工業や国家に対する反抗はコミューン、アーツ&クラフツ、ボヘミアン、ビートニク、パンク、ストリートカルチャーって工業化と並行してずっとあるのかもって思ってきました。(つづく)
@atobeck 文字や活版技術とか考えると、情報技術も人類の歴史と同じぐらい前から続いてるんだということも。今、間違いなく一つの転機なので、技術の波(TechWaveですねw)に惑わされないことも重要と思ってきました。
@oritashinya そうなんですよ。人間らしさを取り戻す戦いは続きます。脱工業化はまだ道半ばです。常に、前進させてきたのはカウンターカルチャー側だと信じてます!
@atobeck ですよね。ジョブズもディランやジョンレノン、ヒッピーカルチャーなどから得たビジョンは大切にしてたと思います。「工業化で失ったものを取り戻す」って言葉(湯川さんが言ってました)を大切にしたいですね。
一つの時代が終わったことは確かですが、このカウンターカルチャーの流れを止めちゃいけないという使命感も感じました。
最初のテーマに戻りますが、社会を変えるような起業家やイノベーターは、常にカウンターカルチャー側の人間だと信じています。国が旗を振ってシリコンバレーができるわけでも、スーパーハッカーが生まれるわけでもないのです。
エスタブリッシュメントな社会から低く評価されている異端児が、反発心で社会を変えるようなことを起こすのです。
だから、国や政府は起業家やイノベーターを作りだそうと無駄な努力をする必要はありません。下手に「創業支援・ベンチャー支援」をやらないほうが、起業家やイノベーターは生まれてくるものなのです。
唯一、国や政府にやってほしいことは、既得権益を守るために新興勢力を潰さないことだけです。
お金が儲かるから挑戦するわけじゃない。問題意識や社会を変えたいと思うから、反骨精神で戦いを挑む。このことを理解してもらえれば。。。そして、僕らはこの系譜のヒーローを意識して生きていることを。
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