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2007/09/30

サッドヴァケーションで気づいたなぜ今「北九州」なの?









いろいろあって
サッドヴァケーション見てきました。

複雑な登場人物が多数登場している物語なのに
ちゃんとテーマが語られているのがスゴイですね。
キャラが濃すぎて、正直疲れる重たさです。

でも、この映画の場所が
北九州であることは大きな意味があると思っています。
大ヒットの東京タワーも
小倉の話と東京とのギャップとも読み取れます。

そして、村上龍の「半島を出よ」も
九州が外部(北朝鮮)から狙われるという物語でした。

今、いろいろ考えると
日本のおかれているテーマが北九州を部隊にすると
一番描きやすいのかもしれません。
直面していると言えます。

まず、中国や、韓国、北朝鮮といった
外の国と位置的に非常に近い。
実際に、行き来しやすいし、人の交流も多い。
外部と接することが多いため、
いまだに外交の下手な中心部の考え方とは別に
現実レベルでの問題に常にさらされています。

小倉などがそうだとよく言われますが、
アジア的に、定職を持たずに流れ者として
生活している人が親戚にいても驚かないメンタリティがある。

タイやインドネシアでも
昼間から道ばたに座り込んでいる
いい年の男性をたくさん見ますが、
もともとの日本にもあった価値観かもしれません。

サラリーマンとは別の価値観がその土地には
生きているのです。
今の日本がぶつかっている問題が
過去からずっと受け入れられいたのでしょう。

親戚や、友人、親、兄弟、近所なども含めて
人とのつながりの濃さ、一緒にご飯を食べることでの
コミュニティ的なものがある。

多くの人があこがれるコミュニティが
存在していた土地なのでしょう。

以上3つの観点から
北九州を舞台に設定して
物語を書くと、今の日本の課題を
浮き上がらせることが
やりやすいのかもしれないというのが
僕の見方です。どうでしょうか?