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2011/03/06

物欲の減退の行き着く先は、次の新しいライフスタイルへの準備

年々、物欲が減退しています。個人差はあるとは思いますが、きっと皆さんも同じ傾向はあるのではないでしょうか?

個人的な消費傾向について説明しておきます。
もともといろいろと新しいモノが出るとチェックしておかなくちゃと感じる傾向があったのですが、今ではすっかり、消費の中心は交際費や旅行、書籍代、服飾費ぐらいです。

テレビも買い換える気が起きないため、随分前に購入したFORIS TV(地デジ対応する気もナシ)で満足してるし、他の家電も買い換えるのが正直めんどくさい。よりいいものが出ていることは知っていますが、消費意欲が起きません。

正直、明確に欲しい物がないのです。誕生日に何が欲しいと聞かれたことで、「別に何もないなぁ。。。」と改めて感じた人もいると思います。

一つだけ例外があるとしたらアップル製品。iPadやiPhone、MacBookAirなどについては、真っ先に購入します。新しいライフスタイルの可能性に対して、お財布を開く感じです。つまり、モノじゃなくて可能性に対してお金を払っています。

書籍も金額的には月2万円ぐらいですが、コンスタントに買い続けています。
全部を読むかどうかは別としても、書籍も「可能性」に対してお金を払っている気がします。この本を読むことで、得られる知識や、それによって変わる自分に対してお金を払っています。

この観点で考えていくと、旅行も交際費も服飾代の消費理由も同じです。
旅行することで、得られる経験や見識の可能性に対して消費します。
飲み代も、その場に行くことで出会える人や会話に対しての消費。
服も、その服を買うことによって、自分がどう見えるかという可能性への消費です。

もともと物欲って、物が欲しかったわけじゃなくて、自分や生活が変わるかも?という「可能性」に対して産まれてくるものだったのでしょう。

家電だって、昔はライフスタイルを変える可能性にあふれたものでした。
しかし、今ではほとんどの分野の物には、自分を変えてくれる可能性を秘めた分野が少なくなってきています。

しかし、こうやって考えてみると、今の時代にも消費意欲がわく分野が残されているのが見えてきます。自分のライフスタイルを変えてくれる分野とは、ジャック・アタリが言う「オブジェ・ノマド」達です。以前、「ノマドワーカーにならなければ、死が待っている」という記事にも書きましたが、iPhoneやMacbookAir。リモワのスーツケース。カメラ。移動の時に便利な着心地のよくていろいろな状況に使える服達etc.

つまり、移動しながら暮らしていくために必要な物に関して、触手が動くのです。実際、ノマドワーク仕様の物であっても、そこまでの機能が必要じゃなくても「可能性」が大切なのです。

いつの間にか、長い記事になってしまいましたが、物欲の行き着く先は、次の新しいライフスタイルです。次の新しいライフスタイルを手に入れるための、トレーニングや商品には触手が動きます。

だから、企業の方々。今の消費者は物欲がないって嘆かないでください。我々は、次に必要なライフスタイルに進化するために準備をしているのですから。

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