今年は地方出張が多い年でした。というより、多くしていました。まだまだ12月も続きますが・・・。
その理由が、個人的にいいと思ったものを属人的に紹介している「手書き地図」職人が各地にいるから。皆さんもご存じのように、個人が自分のフィルターを通していいと思ったものを世の中に発信する社会インフラが整ってきています。だれでも作家。だれでもメーカー。だれでも店長の時代・・・。
しかし、もう明らかなのは、「誰でも」はただの環境の話であり、結局「オリジナルで面白い視点」を持った人が、自分に共感してもらえる熱狂的なニッチマーケットを得て成立する話です。
こうやって考えたときに、まだプラットフォームができていない「歪みのあるマーケット」が、手書き地図の世界には残されています。
愛情があり、あくまで自分がいいと思ったものしか掲載しない。自分を通して見たものを情報として盛り込む、あくまで一次情報取材によって作られた濃い情報。
この誰かの「メガネ」を手に入れることで、その土地に行ったときに見えるもの、経験することが変わってくる。こんな素敵なものを認めてもらうための活動を始めました。
その名も「手書き地図推進委員会」。
まずは各地をまわって、地図作者を取材し、実際にその地図を見ながらの自分たちが体験してみることから始めています。一方で、手書き地図の作り方のワークショップ。来年には全国の手書き地図作者の方々を集めて、サミット的なこともやりたいなぁ。
そんなわけで今後ともよろしくお願いします。
以下は、手書き地図推進委員会のサイトにアップした僕の「手書き地図」原体験話です。