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2008/10/31

自分で手を加えることで愛着を高める BMW6シリーズのエンブレムをデコレーション

ケータイとか、フリスクケースとかデコレーションしたものをいろいろと見てきましたが、東南アジア以外でクルマにデコレーションはあまり見ませんでした。見たとしてもいわゆる地方×ヤンキー文化でのこれ見よがしのカスタマイズだったのですが。。。

写真は、BMWの6シリーズのエンブレムをスワロフスキーでデコレーションしたものです。そうか、考えてみたらスワロフスキーのデコレーションって、もともとヤンキーとは遠くあるわけで、むしろセレブ系の文脈で流行しているものなわけです。それがクルマに転用された瞬間に、東南アジアのクルマをデコレーションする派手な文化とか、ヤンキーのVIP系のクルマやデコトラを思い起こして、ちょっとひっかかるわけです。




さて、本題。デコレとは、大量生産の同一プロダクトを「自分だけのもの」にするために手をかけることで愛着がわくものです。なので、サイコグラから分類すると「履き込んだジーンズ」「長年使っている革製品」などと同じ分類なわけです。そう考えると、この愛着×自分だけのもののカテゴリーを、購買傾向としてオススメする方法もありそうですよね。アマゾンのリコメンドエンジンとか、通販系の媒体のリコメンドエンジンに組み込まないかな?そろそろ、ただの「傾向分析」から一歩出た本当の人の心が読めるリコメンドエンジンが提案できる気がするんだけどなぁ。
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2008/10/30

格付けのビジネスを活用。ぐるなび、飲食店の常連度に応じ「称号」もらえるサービス。

ちょっと前 に、格付けをやっているような「ものさし」を提供する側が実はおいしいという話をblogに書きました。覚えてますか?

で、今日ニュースで流れていて気になったのは、ぐるなびです。飲食店の利用頻度に合わせて「称号」をユーザーに与えるサービスだそうです。吉とでるのか、定着するのかは微妙ですが、これが一般的な価値・共通言語になってきたら「ものさし」提供側としてのうまみが出てくるはずです。








ぐるなびは2008年11月4日より、全国の飲食店に設置しているおサイフケータイ向け電子クーポン配信端末「ぐるなびタッチ」を使って、利用者がどのくらい店舗の常連になったかなどを「称号」として記録するサービス「ぐるまー」を始める。
 ぐるなびタッチは、同社と協力する約7000店舗に設置してあり、おサイフケータイをかざすと、食事代の割引や追加メニューなどの電子クーポンを受け取れる。
 新サービスでは、例えば任意の店舗でぐるなびタッチを3回利用すると、その店舗の「顔なじみ」といった称号を得られる。これに加え「和食大好きっ子」「伝説の大食漢」など利用履歴に応じた称号が付く。履歴をもとにした自分の「グルメ度」などの評価も見られる。いずれも携帯電話のWebサイトから閲覧できる。また一度ぐるなびタッチを利用すると、その店舗の場所を自動的にサイト上の地図帳に記録し、あとから確認を行える。
 これに加え、ぐるなびタッチを利用するごとに「メダル」をためることができ、それを使ってスロットゲームなどを遊べる。ゲームでは賞品として、サイト上のアバター(自分の分身となるキャラクター)が身につけるアイテムを取得できる。メダルはサイト上でクイズに答えてためることもできる。
 このほか、サイト上でほかの利用者を「ぐる友」として登録し、相手のグルメ度や地図帳を見られる。利用者がどの店舗をどのくらい訪れているかなどのランキングも表示される。
でも、名称がダサイのが気になります。共通言語となることを目指すなら、ここががんばりどころだったのに。。。いつの間にか定着したクレジットカードの格付け「ブラック」「プラチナ」「ゴールド」のような基準を仕掛けられると面白いですよね。

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短期間でこんなに名称を変えたものって銀行以外にあっただろうか? 「オレオレ詐欺」→「振り込み詐欺」→「振り込め詐欺」

ここのところ、ニュースで連日「振り込め詐欺」の報道が続いています。ふと気がついたのですが、いままで「振り込み詐欺」って言ってませんでしたっけ?

さっそくGoogle trends で調べてみました。青色の折れ線が「オレオレ詐欺」、黄色の折れ線が「振り込め詐欺」詐欺となっています。比率は「オレオレ詐欺」を1とすると、「振り込め詐欺」が3.8。「振り込み詐欺」は0となっています。「振り込み詐欺」はあまり検索されていなかった=浸透した呼び方ではないということですかね。よくよく見てみると、ニュースでは出だしの第一期に続いて、大きなビックウェーブが来ているようです。


経緯を調べてみると、警視庁が名称統一を行い、その表記ルールに従ってマスコミが「振り込め詐欺」と伝えるようになったようです。「オレオレ詐欺」のままだと、「オレオレ」以外の詐欺に注意が向けられなくなるので、「振り込め詐欺」に名称を統一したようです。なるほど。ネーミングによって犯罪防止をしようとしたわけですね。


しかし、いたちごっこで「振り込め」ではない「エクスパックで送付しろ」という手法も使い始めているらしいので、またネーミングが変更になるかもしれないですね。でもネーミングには注意を喚起する効能もあることを認識させられた事例でした。
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2008/10/29

参加型ゲームにして広告掲出先を、無料で募集してしまう方法。角川文庫ミステリー「松山ケンイチ」容疑者編

渋谷で妙に目立つポスターを見つけました。赤にWANTED。言っていることは「角川ミステリー」のみ。「?」と思わせるポスターでした。明らかに情報が少なく、何かゲームが隠されているのでは?と業界系の人は気になってしまうものです。


僕が見つけたのはこの写真です。



後から、NETで検索してみると、やはりゲーム型のキャンペーンでした。松山ケンイチが扮する容疑者を捜すというゲームです。何種類のパターンがあるのかわかりませんが、変装パターンをバリエーションとしてポスターを作っているようです。そのため「収集する」楽しみをゲーム性として取り入れています。blogなどでも共有されるでしょうから、AIDMA→AISASのシェアの要素をちゃんと取り込んでいます。このキャンペーンでは、文庫本の帯についている応募券に秘密のキーワードを書いて送ると3枚セットのオリジナル図書カードが抽選で当たるというものでした。その秘密のキーワードがポスターに書いてあるアルファベットがヒントになっているという仕掛けです。

で、関心した仕組みは以下のものです。公式blogからの引用です。つまり、このポスターを貼ってくれる掲出先を無料で募集しちゃっているのです。発見感をさらに高めるために、飲食店や美容室などの話題になるそうな場所を募集しています。対価は「松山ケンイチのポスター」です。従業員やアルバイトにファンがいたら、成立しそうですね。こういう無料で広告掲出枠まで募集してしまうアイデア、好きです!


E_B3_1016.jpg
角川文庫では10月25日より「発見。角川文庫のミステリ」フェアを開催いたします。このミステリフェアでは松山ケンイチさんが“容疑者”として様々な変装をします。このフェア開始にあたり、角川文庫では容疑者を一緒に捜査していただく「捜索協力者」を緊急募集します。あなたも是非ご一緒に松ケン容疑者を捜してください。容疑者手配のこのポスターを特別に最大100名様までお分けいたします。

ポスターをお分けする条件は松ケン容疑者の「捜査に協力」していただける方。カフェ、ショップ、美容室、あなたの職場や食堂、学校、病院などに、松ケン容疑者のポスターを貼って“容疑者発見。”に力を貸してください。
応募には
1)ポスターを2週間以上貼り出していただけること。
2)ポスターを貼り出す場所の写真と、貼り出した後の写真を弊社までお送りいただくこと
が条件です。

「捜査協力希望者」は
あなたの氏名、住所、電話番号、ポスターを貼っていただける施設名、その住所と電話番号、
ポスターを貼る場所の写真(2枚)を同封のうえ、下記までお送りください。

〒102-8177 東京都千代田区富士見2-13-3
(株)角川グループパブリッシング ミステリフェア「私も容疑者捜します!!」係 まで

応募締め切りは10月31日(金)到着分まで。厳選なる審査のうえ、最大100名にポスターを進呈させていただきます。尚、協力者の方々には薄謝を進呈させていただきます。
※ご注意※
注1)ポスターは協力者の皆様ご自身の責任のうえで貼り出しをお願いいたします。
また、協力者自身の所有地・貸借地以外での貼り出しは必ず当該施設の責任者・または管理者に貼ることの許可を得たうえで応募ください(※許可なくポスターを公共の場所、私有地等に貼った場合、罰せられる場合があります)。
注2)場所は基本、室内に限定させていただきます。
注3)協力者の方には審査および確認のため、お電話にてお話を伺う場合があります。 また担当者が直接ポスターの貼り出し伺う場合があります。
注4)貼り出したポスターの写真を角川文庫のHPに掲載させていただく場合があります。また、その他ポスター貼り出しに関する諸条件は、選出した協力者の方々に詳細をご説明させていただきます。
注5)容疑者は多数存在するため、ポスターの種類は画像の容疑者と同じものとは限りません。またポスターの種類は選べません。
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フリーペーパーのビジネスモデルを年賀状にも。無料で送れるお得な情報付き年賀はがき「tipoca」

ついに広告が入ることによって無料でもらえて、無料で送れる年賀はがきが登場しました。WEBで必要枚数を申込をして、自宅に届く仕組みです。

 
tipoca というサービスです。広告と効果測定できるようにクーポンがつき、お年玉付きの年賀状となっています。すでに2万枚以上の申込があるようです。フリーペーパーのモデルを年賀状に転用したビジネスモデルですね。


ちょっと抵抗があるのが、年賀状というお歳暮、お中元のような「お礼」や「改まった」モードのものを広告によって無料にするというのは、送る相手に失礼なように感じてしまいマスまでは広がりづらそうです。友人やこういったネタに敏感な人に送るにはいいですけどね。そこを考えて「お年玉」付きにして、送られてきた人にもメリットがある仕組みを導入していると思います。




ただ、広告媒体と見た場合には、一年に一回で「年賀状」だったら閲読率もあがり、利用シーンがあったクーポンであれば結構効きそうです。ジャストアイデアですが、宅配ピザの広告なんかはおせちとかに飽きてきた頃に1月3日ぐらいに届く年賀状とかならマッチングがよさそうに思えます。ちなみに、サービス対象エリア外に配送される年賀状とかはどうするんだろう。都市圏網羅型のサービスを展開しているようなクライアントしか対象にしないんだろうなぁ。

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2008/10/28

アクションさせるツボがよくわかって、ツボを伝えることに特化した中吊り。ニュートンの「虚数」特集

いやぁ。やられました。この中吊りにやられて、初めてニュートンを購入しました。

普通、雑誌の中吊りは、特集記事を興味をひくようにたくさんのとっかりを見せることで購入を訴求してきました。この目次型中吊りは一定の効果があり、他の中吊りに比較してもニュースがあり、読んでいる人にとっても新しい情報が得られる「疑似立ち読み」効果があるので、閲読率が高くなります。見出しの一つでも引っかかれば購入につながる可能性があり、電車から降りた駅売店などが流通チャネルなので速攻性があります。

しかし、このニュートンの中吊りは、訴求ポイントをほぼ一つに絞っている。そうです。「虚数がよくわかる」です。電車で良くある「自己破産」や「消費者金融」の広告と違って、普段から悩んでいたり興味を持っている人が少ない分野です。さらに、雑誌は「ニュートン」。僕もそうですが、ほとんどの人は、科学系の雑誌を購入しようとは普段考えないと思います。そこに「虚数がよくわかる」で一点突破です。
ある疑問に答えを出すために編み出された魔法の数、それが「虚数i」。
2乗して-1になる“想像上の数”だが、現代の科学技術には不可欠な存在だ。
その誕生物語から、「どう役に立つのか?」まで、なるほどよくわかる特集!
このボディコピーを読んで、ものすごく知的好奇心をくすぐられました。科学や数学に興味がない人でも、誕生物語やなぜ役立つのかとかなら知りたいですよね。
いままで取り込めていない新規ユーザーを狙いに行くときに、雑誌の特集自体を新規ユーザー向けに組むことはよくあることです。ただし、既視感のある媒体、手垢がついた媒体になればなるほど、狙おうと思っているユーザーは表紙なども読んでくれませんし、手にとってもくれません。だから、プロモーションが重要になってくるのですが、そこが首尾一貫していると、この中吊りの事例のようにスイッチが入ります。



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2008/10/27

カタチを作っても、運用でダメになる事例。セブンイレブンレジの荷物置き場。

以前 に、セブンイレブンのレジの荷物置き場もほんのちょっとした出っ張りなのに、お客さんに対しての思いやりが現れているいい事例というふうに紹介しました。

しかし、やはりカタチ作っても、運用でダメになる例でした。。。都心の店舗は狭いので、どうしても他のものに転用して使っちゃいますよね。このお店では残念ながら、おでんのお品書き置き場となっておりました。




ただ、このお店。本部のチェーンオペレーションを無視して、店長がレジやっていると夜など、「お帰り。」とか「おつかれさん。」と声をかけてくれるお店なので、こんな荷物置き場よりも接客で「おもてなしするぜ!」ということなんでしょうか?僕は、この人間味あふれる接客オペレーションを応援してますよ。
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2008/10/25

「永井荷風Tシャツ」に思う、かつて人気があったものを再評価する発想の視点。

この永井荷風Tシャツ 。売っているのを見てびっくりしました。いろいろ調べてみると、JJこと植草甚一Tシャツ、坂口安吾Tシャツに続いての第三弾の企画のようです。個人的には中学の頃に植草甚一にものすごく影響を受けたので植草甚一Tシャツが欲しい。



話がそれました。
本題に戻ると、有名でみんなが知っているけれど最近使われていないモノを掘り起こすというのも発想術の王道です。なんだ、そういう有名人や「あの人は今?」みたいな企画として使うってことねぇ、と思っている人。もっと深いですよ。糸井重里さんもよく言っていますが、「世の中で、本来の価値より低く評価されているモノを再評価する」が重要です。

僕の思考法だと、Wiiのコンセプトもこれで作られたと思っています。ゲームを「お茶の間」に取り戻すのだ!!ってね。これも、もともと大人気だった「お茶の間」がいつの間にが消滅していて、いつの間にかリビングなんてスマしているけど本当は「お茶の間」を再度フューチャーできないかという問いと、ゲームのカスタマーを掘り起こすという問いがぶつかって、科学反応が起きたものだと思っています。

だからこそ、ちょっと手垢がついて古くなったモノでも、手法を変えて再評価するというのは結構使えると思いますよ。それで思い出しました。先日、スタバの缶コーヒーの考察 を書きましたが、これも同じです。

もう一つ、過去の成功事例で言えば、ハーゲンダッツのアイスです。
「アイス=子供のための食べ物」と低く評価され、大人にとっては心理的なバリアが存在していたところを、「大人のためのアイスクリーム」とコンセプトを置き直し、利用シーンも「おやつ」から「夜のゆっくりした時間」と置き換える。さらに、「食べることで幸せな気持ちに浸れる」と価値も変えていったのが好例です。こういうリポジショニングの例は、勉強すればするほど、自分のアイデアを考えるときの元になりますよ。


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2008/10/23

iPhoneでパノラマ写真が撮れる「Pano」 視点を変えるツール

iPhoneはシャッター音がなく撮影できるすばらしいツールだということを書きましたが、そのツールをさらに強化するアプリケーションが登場しました。書かずにいられません。

Panoというアプリケーションです。横に四枚撮影して、一枚の横長の画像を生成するという仕組みです。試しに、事務所スペースとして契約した六本木ヒルズのアカデミーヒルズ六本木ライブラリーのカフェスペースをパノラマにしてみました。ちなみに、これコーヒーを買うのに並んでいる間に撮ったものです。そのぐらい手軽です。




ダウンロードはこちらです。これがたった350円!

このツールを使うことで、俯瞰の視点とは異なる「パノラマ」の視点を手に入れることができます。googleのストリートビューを見ていても感じると思うのですが、「ここの横ってこんなものがあったんだ!」という並んでいるものの関係性を発見できます。

人の本棚を見たり、レコード・CD棚を見るときの発見の面白さはこれですよね。会社のオフィスをレイアウト変更するたびに撮影しておくと時系列で人間関係を思い出せたりするかもしれません。自分が住んでいる商店街をパノラマで撮影するのも有効そう。

あ、もちろん縦に使って高いものを撮影することで「階層」の視点を得ることもできそうです。ちょっと自分なりにこの新しい視点を使い倒してみようとワクワクしてます。


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