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2011/06/06

誰かが、数年後の売上を作っている。

今のマーケティングでの興味関心は「短期的にはまったく評価されないけれども、中長期的な売上に寄与する活動」をどう評価するべきかについて考えています。

ソーシャルメディアに注目されても、このすぐには結果に繋がらない行動を評価しない限り、企業という組織の中では正当化されずに、想いのある担当者がいなくなってしまえば、廃れていってしまう。

評価されずに、やっているのは担当者も辛いでしょう。。。


個人的に、雑誌の編集者時代に感じた違和感から、この「短期的にはまったく評価されないけれども、中長期的な売上に寄与する活動」という問題意識を抱いています。

短期的な売上という指標を重視すれば、雑誌の表紙や中吊りは、どんどん煽り系の文言ばかりになっていきます。そして期待して手に取った読者は記事内容とのギャップを感じて、信頼を失ってしまいます。

また、短期的なコスト削減を重視すれば、読者取材に社員編集者が担当して制作することよりも、アウトソースすることを優先します。しかし、失う物は読者と対峙していろいろな情報を得たり、マーケットの情報を得て次の企画をよりよい物にしていくというループです。

誰かが、売上に直結しなくても心を動かすようなコンテンツや感謝されるようなコンテンツを作っていた場合、数年後の売上を生み出していることもあるはずです。

今、この中期的なユーザーとのつながりを重視している企業のマーケティングの取材を動き始めようと思っています。経営との指標という部分で何か答えが見出せているのか?それとも、やはり短期的な効果を見せながら、続けているのか? ヒントが掴めれば・・・。

書籍としてまとめていますので、しばらく他の仕事の合間を縫いながら、取材&執筆の日が続きそうです。


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