2007/11/25

「欲望する脳」 茂木健一郎 集英社新書

集英社新書から出た茂木健一郎さんの新刊
「欲望する脳」を読み終えました。

集英社のPR誌「青春と読者」に
連載されていたものをまとめたものですが、
一気読みすると
大きな流れでメッセージを受け取れました。

脳のことを考えていると
時代の求めているモノ、
動いている方向の理由が一番よく把握できるのかもしれません。
そのことが、僕が茂木健一郎さんの新刊が出ると
すぐに購入して読んでいることの理由です。
blogにアップされている講演の音声ファイルも
すぐに聴いています。

受け取りながら、感じた些細なことをメモしておきます。
・高校生の時に「孔子」と「老子」のどっちが好きがで議論したことはないなぁ。僕は。

・「ある人の価値は、何よりも、その人がどれくらい自分自身から解放されているかということによって決まる」(アインシュタイン)※引用

・現代人は、誰でも、多かれ少なかれ、一人で複数の文脈を引き受けて生きる「多重文脈者」である。このような流動化は、恐らくは高度経済成長時代に次第に顕在化し始めていたのだろうが、1990年代以降の、インターネットや携帯電話、パソコンなどのITの爆発的な発展が、そのような多重文脈の引き受けをさらに進展させた。※引用

・自らの欲望を追求することを肯定する心情は、ニートの若者と億万長者の起業家との間に通底しているのであろう。※引用

・茂木健一郎さんは、人と対談をするという場に自分を追い込んで、そこで問いを強制的にぶつけられることで、自分の考え方をOUTPUTしているように感じた

・インターネットや労働の価値、価値を生み出さないゼロサムなお金儲け主義についても、かなり記述してある

・「学習依存症」に僕もなりたい。というか、すでになり始めているのかもしれない。学習すればするほど次のことが見えてくる。

・「宝くじとは、無知への課税である」※引用

・この値段で、こんだけのpoint of viewが得られるのは、ありがたい!






■茂木健一郎 「欲望する脳」
01 心の欲するところに従うこととは?
02 欲望に潜む脆弱性
03 意識ある存在にとっての倫理
04 主語に囚われずに考える
05 個別と普遍
06 現代の野獣たち
07 現代の多重文脈者たち
08 子供であることの福音
09 「精しさ」に至る道筋
10 私の欲望は孤立しているのか?
11 デジタル資本主義時代の心の在処
12 人間らしさの定義
13 夢の中ではつながっている
14 欲望にの終わりなき旅
15 容易には自分を開かず
16 近代からこぼれ落ちた感情
17 不可能を志向すること
18 アクション映画とサンゴの卵
19 欲望と社会
20 一回性を巡る倫理問題
21 魂の錬金術
22 生を知らずして死を予感する
23 学習依存症
24 一つの生命哲学をこそ