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2012/11/28

【ポートランドで考えた】その1:なぜ、ポートランドに興味を持ったのか?

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先週一週間、アメリカオレゴン州のポートランドに行ってきました。そこでの考察をBlogに残しておきます。


■なぜ、ポートランドに興味を持ったのか?


・クリエイティブ都市の成り立ちを探ってみたかった


リチャードフロリダの『クリエイティブ都市論』に興味を持ったのがスタートだったと思います。クリエイティブ都市論でのキーノートは以下のようなものです。
トーマス・フリードマンが「世界はフラットになった。どこに住んでいようと、グローバル経済に参加できる」と主張する。それに対して「世界はフラットではない。世界は鋭い凹凸があって『スパイキー』だ」 
グローバル経済の波とテクノロジーの発展をもってしても、なお「住む場所」が人生、つまりは職業・職業的成功、仕事の人脈、快適な暮らし、伴侶を見つけることに影響を与えている
この本を読んでから、世界のあちこちを見に行きながら、人が集まってくる都市、競争力が高い都市とはどうやってなりたっているのかを見に行くのが、自分にとっての研究開発という位置付けになっています。

・「DIYピープル」が地域社会に与える影響を見てみたかった 


以前このBlogにも書いたように「DIYピープル」と呼ばれる種族が、もはや右肩上がりの経済成長が期待できなくなった都市の活性化や地域経済の担い手になるのではないかと考えているからです。

DIYピープルの特徴を自分なりにまとめると以下になります。
・自分たちで、自分の周りの課題を解決しようと動く人たち
・自分ごとである身近な課題を、喜んで解決する人たち
・どんなに社会に課題が溢れていても、未来は明るくなると信じている人々
以前の「DIY」が自分の生活に必要なものを、自分で作るという意味合いの色が付いてしまっていたのに対して、ここでいう「DIY」にはもうちょっと「自分ごと」と思える範囲の「公共性」が入ってきています
そのため、眉間にしわを寄せた社会活動とは捉えず、素直に自分として「あったほうが楽しいから」「自分ができることだから」という気持ちで動いているのが、大きな特徴です。
このDIY精神が根付いている都市の代表がオレゴン州のポートランドだったということがあります。

※吹田良平さんの書かれたポートランドのDIY精神溢れる都市の成り立ちを書いた『GREEN Neighborhood-米国ポートランドにみる環境先進都市のつくりかたとつかいかた』。雑誌Spectator 21号『From Oregon with DIY特集』。雑誌PAYPER SKY38号『TRAIL オレゴンのランナーたちとトレイルを走る旅』。この3冊がお薦めです。





さて、本題の考察ですが・・・。このエントリー長くなりそうなので、次の記事に分けて書きます。なぜなら地域経済に与える影響の大きい大企業の存在についても、ちゃんと触れないと小規模でもバランスの取れた街づくりは説明できないと感じたからです。次のエントリーまで、もう少々お待ち下さい。

【ポートランドで考えた】その2:小さな都市でも、地政学的強みを活かした生態系が絶妙!



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