iPhoneアプリケーションのInstagramをご存じでしょうか?
使えば使うほど、メディア設計やコミュニケーションプランニングなどをやっている方々が忘れてはならない「シンプルであること」の重要性を痛感しています。
簡単に説明すると、撮影した写真にポラロイド風やフィルム風にエフェクトが簡単に掛けられ、web上に写真を公開できるというただそれだけのアプリケーションです。
でも、そこにはスナップ写真を楽しむためのすべての要素が入っています。
写真の楽しさじゃなくて、ついついカメラ自体の物としての機能ばかりに目がいってしまいますが、一番重要なのは「写真を楽しむために重要な要素は何か?」を突き詰めてシンプルなプラットフォームを提供することです。撮影→加工→共有→評価という一連のコミュニケーションが簡単にできることに特化されています。そして、友人たちの「like」評価やコメントをもらうことで、ますます熱中させるというリピート性がシンプルな中にもしっかりと埋め込まれています。
Instagramのような写真を楽しむためのシンプルなプラットフォームを目の前にすると、従来のカメラ+プリントorネットで公開というシステムでは、写真の楽しさを完全には引き出せていなかったと気づかされます。自分の本にもたまたまカメラのコンセプト設計の事例を書きましたが、「そもそも」何をするためのものかを考えて、そこに特化した軸でシンプルにコンセプト設計しないと機能盛り沢山のよくわからないものができあがりますから。
Facebookやtwitterにも写真を公開して楽しめる機能なんてたくさんあるのに、多くの人がInstagramに夢中になる秘密を、ハマってみることで是非体験してみてください。本当にオススメです。
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