昨日、イケダハヤトさん(@IHayato)のBlogに
私と会ったときに感じたことを紹介していただきました。
「誰のための拡大路線か」と
「損益分岐点の低い生き方」という二つの記事です。
この記事への返答として、もう少し自分の思想を書いておきます。
以前にも「『右肩上がり』を疑えれば、楽しい会社は創れる」
という記事で書いていますが、
なぜ拡大を目指す必要があるのか?を疑っています。
「拡大再生産」は資本主義の大前提ですが、僕には気持ち悪いのです。
なぜ、毎年毎年事業を拡大し、売上と利益を
どんどん膨らませなくちゃいけないのでしょうか?
個人商店を例にとって説明すると。
最初は自分たちが好きなものを選んで、
喜んでもらえるお客さんに気持ちよく商売ができていたお店が、
拡大するにつれどんどん忙しくなり、
店員やネットショップ要員を雇うようになります。
売れれば売れるほど、人件費などの固定費が増えていきます。
もちろん調子の良いうちはいいのですが、
急に主力商品の売上が伸び悩んできたときに、
壁にぶつかるようになります。
雇ってしまった人件費のために、
売上をキープするか利幅を確保する必要が出てくるのです。
気がつくと、売れるからという理由で、
自分たちが好きでもない商品を扱うことが出てくる。
もともといたような、
好きで買ってくれるお客さんではなくなってしまう。
考えてみたら、
小さく個人商店でやっていたころが一番楽しかったなぁ。。。
ということが起こります。
ある程度のところで、
拡大を止めておけばよかったという後悔が出るはずです。
もちろん、拡大していくに喜びを感じる人も多いと思います。
また、現在の社会では拡大してもらって、
たくさんの人を雇ってくれて
多くの税金を国に収めてくれる企業は
もっと尊敬されてしかるべきだと思います。
右肩上がりで人のためになる事業をやることを
否定しているわけではありません。
でも、小さい企業として考えたときに、
別に右肩上がりの経営をやる必要もないし、
だったら人を雇わないという選択をして、
事業設計をすることも可能なわけです。
「何のために働くのか?」の根幹に関わる考え方です。
自分の知的好奇心が満たされる業務を
信頼しあえて、刺激しあえるプロフェッショナルたちと
一緒にやっていきたいのです。
だから僕は雇われずに雇わず会社を経営しようと決めています。
そのため、できる限り変動費化しています。
プロジェクト単位で、スペシャリストを集めて業務にあたります。
プロフェッショナルなので、お互いが学べることも多いし、
案件単位でお願いするので変動費化できます。
そして、雇わないために、徹底的なアウトソースも必要です。
経理業務や税務業務、出張時の新幹線の予約チケット受け取りとか
徹底的にアウトソースしています。自分の時間は貴重ですからね。
現在の会社法では一人でも法人は作れますし、
パートナーたちと四六時中一緒にいなくても
協働するためのツールがたくさん揃っています。
もしかしたら、
次の社会ルールでの会社のあり方なのかもしれません。
こういった新しい会社のあり方を、
僕自身が人柱となって選択肢を提示できればと思っています。
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