次の生き方へ向けて、一歩を踏み出している人と出会うことの多い震災後の春です。僕は、その人が決断しチャレンジするのを応援する側にいつでもいたいと考えている立場です。
先日飲み会で、とある人が「みんなフリーエージェントになって大丈夫かな?」という会話がありました。
それを聞いて、ちょっと責任を感じていました。確かに僕らの世代(30代後半)を見て、下の世代(20代)が行動を起こしている事実があるからです。本気でフリーエージェントになったほうが力を発揮できる優秀な人をたくさん見てきてもいます。
しかし、安定した生活を捨てて、やりたいことを始める人の後押しすることはできるものの、自分がその人の生活を守ってあげられるわけではありません。無邪気に背中を押してばかりいるのも良くないと思って、その後いろいろと考えていました。
ゆるくやっているように見えて、我々世代はビジネス経験をそれなりに積んでいるので、結構戦略的だし打算的に安全策も準備してあります。この辺のリスクマネジメント慣れしているのが団塊ジュニア世代の特徴かもしれませんw
若い世代が、勢いで挑戦することは応援したいし、「今なら取り返しがつくだろうから、ガンガンやったほうがいいよ」と言ってあげられます。それは、彼らには「食えなくなったら、また今から会社に入って働けばいい」という選択肢があるからです。この選択肢があるからという覚悟で飛び込むのであれば、問題ないと思っています。
一方、僕らの世代は安全策として、いままで築いてきた有形資産や本業以外の事業をうまく組み合わせることだったり、出会ってきた人脈などがあるはずです。自分なりにこういった有形無形の資産を組み合わせて、リスクが取れる状態をそれなりに作って始めている人が多いと思います。
つまり、若い世代は「若い」ということが大きなリスクヘッジになり、僕らの世代は「安全策」を構築しておくことが、リスクヘッジとなります。
自分にとってのコンティンジェンシープラン(危機管理計画)があれば、リスクを取って大胆に挑戦することができます。結局、自分の頭で考えて、自分の責任でサバイバルしていかなければならない時代です。逆にいままでの場所にいるほうが、リスクが高まるという人だっているでしょうから。
だからといって、完璧なリスクヘッジ策なんて、いつまで経ってもできません。ある程度のところと、踏ん切りを付けて前に進まなくちゃいけません。
今回の震災によって、ある人は「生きているうちに挑戦しよう」と感じただろうし、ある人は「コンティンジェンシープランを準備しておかなくちゃ」と二種類に別れたように思います。しかし、現実には両方うまく組み合わせて、それなりのところで決断して前に進むしかないのです。
といろいろ考えていましたが、やはり今の日本では「その他」である自分で仕事を創って生きる生産者の人たちを引き続き応援しますし、僕もそのロールモデルになれるようにがんばります。
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