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2011/12/21
個人にとっても、企業にとっても「コミュニティ」がより重要に
月曜日は出版社ディスカヴァー・トゥエンティワンのパーティ、火曜日はTechwaveのパーティと続きました。どちらも、組織に関係する人々が集まり交流する素晴らしい会でした。
ディスカヴァー・トゥエンティワン・クリスマスパーティには、書店の方々、著者、そしてなんと読者代表まで集まって懇親会が行われ、企業を取り巻く人全プレーヤーが集まった形になっていました。感謝の気持ちとしての「おもてなし」、社員の方々の心遣い、参加する人たちが楽しめる出し物まで徹底されていました。
もう片方のTechWave大忘年会も、執筆している人、取り上げられている人、読んでいる人が集まった形でした。同じ興味や趣旨のもとに集まっているため、ネットワーキングも自然と行われる場でした。スタートは上記写真のように加藤順彦さんによる熱い「アジアのウミガメになれ!」のスピーチで、会場の熱を一気に上げていました。(漫才師もいまどき着ないピンクのスーツでしたが、スピーチの内容はさすが!)
どちらも素晴らしい「場」で感心していたのですが、背景には共通項があることに気がつきました。二社ともコミュニティを意識しているということです。
ディスカヴァー・トゥエンティワンでは「ブッククラブ」という本が好きな人たちが集う会員組織を持っています。著者が来て、読者に講演し交流するというリアルな場を積極的に運営しています。干場社長がスピーチで、オフィスが引っ越しにあわせて、リアルの場を開設されるような話をなさっていました。
一方のTechWaveも「TechWave塾」という場で、講師と塾生が交流する場を運営しています。塾生それぞれが専門分野をもっている人が多いため、最近は塾生自体が講師として発表する勉強会も活発に行われています。同じくTechWaveも来年にはリアルな溜り場の開設を検討しているとかしてないとか…。
この二つの組織だけを見て、「コミュニティ」がより重要になっていくとういのは、無理やり感があるのは重々承知です。しかし、両者とも内に閉じない組織のあり方を志向していて、出入り自由な宗教のような、気持ちのいい同志感が気持ちよかったのです。今後の組織のあり方ってこっちじゃないかなぁという気がしました。まだ、なんとも言語化できていないのですが。
コミュニティは企業にとっては、より自社のファンの顔も見え、内部で働いている人も仕事の喜びを感じやすいというメリットがあります。顧客、関係会社が一緒に協力してくれる外部ブレーンになってくれます。コミュニティが強固になればなるほど、自分たちの安定した基盤になっていきます。
一方で、個人にとっても「コミュニティ」は大きなメリットになります。
「個の時代」になるといわれていますが、僕は「個が複数のコミュニティに属すことで、より大きな力を発揮できるようになる時代」だと思っています。もちろん、企業というひとつの組織だけに属していた時代に比べれば、個の時代です。しかし、個だけで何かやろうと思って成功するのは、相当タフな精神力と能力が求められます。
同じ目的や使命を持ったコミュニティに所属することで、知の共有もモチベーションの継続も行えます。個が複数のコミュニティに所属することで、「これとこれをあわせたらもっと面白いことができるのに!」という化学反応が起きるようになってきます。別に企業に所属していても、他のコミュニティに所属することでリスク分散にもなります。
資本主義の次、信頼ベースの資本主義に移行していく中で、コミュニティはますます注目されていくと思っています。本当にすばらしいパーティに二つ連続でご招待いただいたおかげで多くの発見がありました。ありがとうございます。
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