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2015/03/20

15年物のNewBalanceM1300Jがリペアサービスで蘇った!!


ちょうど1ヶ月前に2000年に発売されたニューバランスのM1300Jをメーカーが行っているリペアサービスに出したエントリーを書きました。

そう、ついにリペアが完成して手元にM1300Jが戻ってきました。期せずして、2015年モデルのM1300JP2の抽選販売や取り扱い店舗の発表と同じタイミングでした。


ニューバランスでは、フラッグシップモデルに関してはソール交換やライニング交換を受け付けてくれています。1500や996、576。1300、577、1400、1700などが対象です。
修理代は以下です。 
・オールソール交換:8000円(+税)
・オールソール交換+ライニング交換:13000円(+税)

直営店舗などでもリペアのお願いができるようですが、僕の場合は以下の連絡先に電話して書類を送ってもらい宅急便でM1300Jを送付しました。
■連絡先 
ニューバランスジャパンお客様相談室「リペアサービス係」
0120−85−7120
平日の10時〜17時の受付
さて、リペアによって戻ってきたM1300Jの状況です。まずは写真にて。

■Before

送付後リペアサービスから電話がかかってきました。ライニング交換を行うと、ポリウレタン部分がかなり破損しているので危険があるとのこと。リスクはあってもこのままだと履けなくなってしまうので、修理を続行してもらうことにしました。コレクターではなく、履ける靴が欲しくてリペアに出しているわけですから

■After

画像を見てもらってすぐにわかるように、交換したソールとライニング部分が真っ白に! 箱を開けた瞬間、一瞬新品かと思いますが、すぐに見慣れた傷や汚れの全体像から、自分のM1300Jだということがわかります。

以前は、ソールは加水分解し、ライニングはボロボロになっていて履ける状態ではありませんでした。これですっかり実用レベルに復活しました。

一番心配だったのが、送付後に連絡がきたポリウレタン部分ですが、修理の方は相当苦労したと思うのですが、問題なくできあがっています。かなり満足なできあがりです。

−−−
前回のエントリーでも書きましたが、メーカー自身がこのような修理サービスを行っていることは非常に好感が持てます。自信のある定番モデルを長く使えるものとして世の中に出している姿勢は素晴らしいと思います。

使い手側も、長く使える商品を購入したからには、使い捨てにならないように育てていく責任のようなものが生まれます。もちろん、堅苦しい責任ではなく、長く育てることを愉しめる権利です

ノームコアトレンドのおかげもあって、ニューバランスがたくさん売れていますが、その中からこうやって大事にリペアしながら使うという愉しさまで広まってくれたらなぁ、と一ファンとして思っています。

前回のエントリー:New Balanceリペアサービスに、15年前のM1300Jを出してみた。


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2015/03/13

買った後に、お礼のお手紙まで書かずにいられない商品


前回書いた「価値>価格」の話の続きです。

先月、気仙沼ニッティングのセーターを購入しました。漁業の街である気仙沼(宮城県)で、編みを編む女性たちが手編みで作ったセーターを販売している会社です。

気仙沼ニッティングでご注文いただくということは、
もしかしたら、気仙沼にひとり、
遠い親戚ができるようなことかもしれません。

あなたのために心をこめて、
あたたかいセーターやカーディガンを編んでくれる人がいる。
気仙沼にふらりと遊びに行けば、会いに寄れる人がいる。
その人を通して、気仙沼の季節を感じることができる。
そでがほつれたら、そうしたらいいのか相談できる。
カーディガンを着た写真を送って、
「うれしい」を伝えることもできる…。

そんな人が、東北の気仙沼にひとりできる。

気仙沼ニッティングは、
そのための「お店」になりたいと考えています。

僕が購入したのは「エチュード」というモデルで、価格は7万円強。普通に既成品のセーターと比べたら高いと感じるかもしれません。

しかし、作り手の顔が見える商品で、その人が費やした時間を考えると、7万円ってそれほど高いものでもないし、定番的なアイテムは10年ぐらい着ていたりするので費用対効果も悪くありません。さらに自分の出身地宮城の雇用につながるのであれば…。

さらに、本業が“価値の活かし方”を考える仕事なので、話のネタとしても充分元取れそうw

ということで、僕にとっては
気仙沼ニッティングのセーターの価値=商品の魅力(デザイン・クオリティ・耐用年数)+地元への貢献+話すことでの効用>7万円強という価格
という関係になったわけです。



−−−
商品が届いてから、もう一つ動きがありました。

編み手の名前入り(+似顔絵)で商品が届くと、なぜか「あなたの作った商品は、僕に届いていますよ」とこちらも開示したくなったのです。

気仙沼ニッティングにお手紙を出しました。宮城で育って、東京に出てきている僕の手元に同じような境遇のセーターが届いています、というような内容を。

これってすごいことだなぁ、としみじみと思いました。
お金を出して商品と交換する。これで価値の交換は終わっているはずなのに、こちらが払った分が少ないと感じて、メッセージを書いて送ってしまうとは!

子供の頃に、「日本昔ばなし」に感動して(何に感動したのかは今では覚えていません)、母親にお願いしてお礼の手紙を書いてもらったことがありました。TBSのプロデューサーから丁寧なお返事がきたことを今でも覚えています。

こういうやりとりが起こる仕事は、受け取り側・作り手ともに感情の交換まででき、すごく幸せな気持ちにさせてくれます。

僕にとって「日本昔ばなし」や「気仙沼ニッティングのセーター」は、やさしい気持ちにさせてくれるものになっています。


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