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2011/01/07

ルネサンス三大発明から考える現代の三大発明は?

ルネサンスについて、最近妙に心が惹かれるのですよ。歴史の教科書で習ったときには、いまいち理解できなかったことが、やっと理解できるようになったのが理由だと思います。

なぜ、急に「人間らしさ」とか「昔の人間関係」に郷愁を感じて文芸運動や芸術復興運動が起きたのか? 2009年のリセッションの時に我々が感じたのと同じなのかなぁと。行き過ぎてしまった経済的に合理的で効率的な活動が急に色あせる瞬間です。それによって、価値観が変わっていく時期なんでしょうね。だから、歴史の教科書でも無視できない出来事なんでしょうね。芸術の話じゃなくて、価値観が転換していくタイミングを教えてくれているのでしょう。

で、もう一つ気になることが、このルネサンス期にそれまでの社会の仕組みを大きく変えるきっかけとなる三大発明が起きてますよね。

  1. 羅針盤→大航海時代へ。新大陸に目線を向け、国の競争ルールが変わっていく
  2. 火薬→騎士階級の没落へ。国力のルールが変わり、力を持っていた層が没落していく
  3. 活版印刷→教会の地位が低下。聖書をもって世界中に思想を拡大することができるように


既得権益層が崩れ、新しい職業が出てきて、世界に打って出る価値観ができた時代だったのでしょう。(もちろん、ヨーロッパにおいてですが。)で、こういった「CHANGE」の始まりが人の価値観の変化から始まって、芸術や文芸文化から起こり、徐々に政治や企業(=国)にも影響していくのが面白いなぁ、と。

で、翻って同じように価値観転換が起き始めている今。2010年代の三大発明って何になるのかなぁということを考えていました。自分的には社会構造に与える影響という意味で以下の三つになるのかなぁと漠然と考えています。

  1. ソーシャルメディアプラットフォーム(ex.Facebook,twitter,セカイカメラ)
  2. ソーシャルレンディングプラットフォーム(ex.kiva,kickstarter,maneo)
  3. 検閲を受けない情報可視化メディア(ex.wikileaks,Ustream)

ソーシャルメディアプラットフォームは、同士を見つけたり、プロジェクトを立ち上げるときの人的ネットワーク形成に革命を起こしてくれます。いままでどこかの団体に所属しなければならなかったのが、在野から優秀な人が自主的に集まって、コトを起こせるプラットフォームとなってきました。どこに所属するかよりも、どんな意見を持っているか、何をやろうとしているかが重要になってくる社会に変わってきています。
=権威ある組織に属している価値が相対的に低下していく

ソーシャルレンディングプラットフォームは、簡単に個人が、賛同するプロジェクトに融資したり、募金することができる仕組みです。これが一般化していけば、大資本じゃなければできなかったこと、配当が見込める事業じゃなければ資本が集まらなくてできなかったという制約から解放されます。「やったほうがいいよね!」にお金を集めて、実行することができる下地になってくれる仕組みです。
=資本主義の利益至上主義、配当指向のマネーゲームからの脱却

検閲を受けない情報可視化メディアは、権力者の情報コントロールをできなくしていくことになるります。Wikileaksはわかりやすいですが、Ustreamなどの編集を伴わずに検閲が入らないものもこれに当たります。それによって、1や2で紹介したことがより活発化していくきっかけになっていくと思っています。国家という幻想や、利益至上主義に疑問を持つ人を増やすきっかけになっていくだろうから。
=既得権益者(国や政府)による情報コントロールから自由に

物事は急には変わらないので、時間をかけながら変化していきます。方向といしては国や政府の力が相対的に低下して、個人の力が相対的に高まってくることになると信じています。ルネサンス期にヨーロッパでできたことだから、できないわけがない。

革命好きの自分としては、この渦中で楽しまなくちゃどうする!って感じなんですよね。気分的に。power to the people!




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