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2011/04/04

今、直面しているのは「世間体」との戦い。



今後、震災後の世界に住むわれわれに襲い掛かってくるのは
「世間体との戦い」という自分との戦いになるのかもしれません。
震災後、いままで薄々対応しなくちゃいけないと気付いていたことに
いよいよ、取り組まざるをえない状態に追い込まれました。

・エネルギーを大量に消費するライフスタイルとの決別
・日本国内市場だけの経済成長がもはや期待できず、海外マーケット進出の決断
・ホワイトカラーの一つの場所に集まって仕事をするという働き方
・巨額の国債と、その引き受け先としての国民。そして通貨の弱体化の影響

さらには「身の安全」まで真剣に考えなくちゃいけなくなりました。
いつかはやらなくちゃいけないと思っていたことが
すべて緊急対応が必要な状況になった状態です。
個人で何ができるのか?
この困難な局面でのサバイバル能力が問われています。
上記に対応すると、以下が今必要なことですよね。

・省エネルギーライフスタイル
・住む場所/稼ぐ場所/納める場所のアンバンドル化(ワンセットで考えない)
・在宅ワーク/ノマドワークスタイル/プロジェクト型ワークスタイル
・円だけでなく、各国の通貨での資産形成

みんなたぶん頭ではわかっていると思います。
しかし、私たちには見えない大きな壁があります。それは「世間体」という壁です。

例えば、省エネライフスタイルのためには、夏は涼しく冬は厚着で過ごさないと無理です。みんなで一斉ならできるのかもしれませんが、率先してやりはじめた「最初の一人」は後ろ指を指されるでしょう。クールで快適な職場環境から汗かいて、泥臭く働かなくちゃいけません。今までの世間体にこだわり「スーツじゃなくちゃ!」なんって言ってられません。
住む場所と稼ぐ場所、納める場所と組み合わせを考えて動こうとすると、「日本を捨てるのか!」と非難を浴びることになるでしょう。日本を見捨てるわけじゃなくて、海外も含めて今まで当たり前だと思っていたことを変化させていくだけです。特に三番目の「納める場所」。税金を払う場所ですよね。ここが一番非難が集まる部分だと思います。
プロジェクト型ワークスタイルやノマドワークスタイルだって、一人だけでやろうとしてもブラブラしている変な人扱いです。また関係者が理解を示してくれなければ、うまくいきません。新しい仕事の進め方のルールですから。
結局、今までもわかっていた課題に真剣に取り組む時期なのです。
最初に動くと「世間体」と戦うことは必須でしょうが、逆にこのすばらしい日本人気質を有効に利用して「みんなで一緒に最初の一人」になることで前進できます。

一旦は、国内産業でも空洞化することは避けられませんが、世間体から自由になった人たちなら日本を復興できます!震災前の日本じゃなくて、本来の希望あふれる日本に。


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