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2012/12/31

2012年の振り返り:全体編


すっかり大晦日です。そして僕の誕生日でもあるわけです。現在、実家の仙台へ帰省する新幹線の中で、一年の振り返りであるこのエントリーを書き始めています。

昨年2011年末にBlogで振り返っているものを読んでみました。東日本大震災の年でもあり、緊張感や決意といったあのときの空気を今でも思い出せます。

2012年に取り組んできたのは、以下の3つでした。


1:「楽しくたって仕事はできる」という一人株式会社としての働き方

2:有形資産よりも、信頼などの無形資産に価値を置く古くて新しい価値観

3:コミュニティの複数化、経済基盤の分散化、次の社会に必要となるライフスタイルの追求


自分にとって、これから数年、ブレずに追求することになる3つの方向性です。2012年は、この3つの方向に向かって、着々と進んだ一年でした。

2012年に新たに取り組んだ「自由大学 脱藩学」は、1にあたる固定概念に囚われない働き方を伝え、3のコミュニティ形成を自分でやるということをチャンレジする活動でした。

誰かに依存するのではなく、自分で何か仕掛けてやろうと思う人たちが刺激しあえる場を運営することで、化学反応を起こす。そう思って取り組んできました。(もちろん2013年も引き続き、やりますよ!2013年1月10日から開講です。若干名であればまだ間に合いますよ)

そのためには、多くの人間ではなく世の中の3%ぐらいのターゲットに対して深く・濃くコミュニケーションすることで、自分のアウトプットを最大化するということにシフトしてみました。

ある程度、腰を据えて取り組んでみたことで脱藩同士に出会えて、たくさんのわくわく感をもらえた一年でした。労力がかかるけれども、それを上回るリターンがあったと思います。やって良かった!!脱藩学に参加したおかげで、人生の転機となる決断をしたり、新しい人生を歩み出して輝いている仲間から、本当に多くの勇気を僕がもらえました。

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ちなみに、一年前の自分が書いていたことを読んでいて「面白いなぁ」と思ったのが、「急ぎすぎず、自分のペースで、飄々と続けていく」と明言していること。

“僕らしさ”ってここにあると思うので、飄々としながら、大胆な謀反を仕掛けていきたいですね。


“価値観の変化を感じ取り、それにあったライフスタイルを提示する”

来年も、僕のメインテーマであり、知的好奇心の中心です。このblogもそうですし、脱藩学を今僕がやる意味もここにあります。来年新しく仕掛けようとしていることもここにすべて通じています。

なんだか来年の話が多くなってしまっていますが、2012年は2013年に続く仕込みの年という気分なので、こんな感じの振り返りとなってしまいました。

また、来年もこのBlogをよろしくお願いします。

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2012/12/29

2012年振り返り:海外都市編「経済の成長カーブと都市の歴史・地政学的位置を頭に入れながら、“今”どこに行くべきかを考える」

やっと2012年の仕事も納まり、振り返る時間ができたので、備忘録的に今年行った海外の都市について振り返っておきます。

2月:西安


西安で考えた「この時代の日本だからこそ得られるハイブリッドな生き方の恩恵」


成長著しい中国。沿岸部にはいままでも何度か行ったことがあったのですが、内陸部は始めての訪問。この写真でもわかるように空気と引き替えに経済成長を謳歌しています。

一番印象的だったのは、現地の人たちがこれからの豊かになっていくこと、今までの不自由から解放されて新しいチャンスが生まれていることへの希望でキラキラに光っていたことです。

日本にいると中国経済についてのネガティブな情報にばかり流れてくるように感じますが、ぜひ自分の足で沿岸部と内陸部の違いなどを感じて、「これから」のことを考えて欲しいと思います。

5月:台北

エントリー書いてなかった・・・。関連しそうなエントリーがこれですかね。

「新しいだけ」では、もはや優遇されない。



台北はアジアという目線では、すでに成熟しています。日本と同じトレンド上にあるとすごく感じる都市です。軍需工場やミシン工場跡地を使って、クリエイティブ産業を振興するための「基地」が興味深く、自分のツボでした。

日本人クリエーターが、香港や台北・シンガポールで起こっていることと、彼らとのネットワークをもっておくことがここ数年ですごく大きな価値になると思います。

11月:ポートランド


【ポートランドで考えた】その1:なぜ、ポートランドに興味を持ったのか?


ポートランドは、かなり前から興味があったのですが、いろいろなタイミングが重なって、やっとこの11月に行くことができました。

経済的にも文化的にも成熟した都市なのに、なぜか新しいものが出てくる、「個人が活躍できる土壌」のある都市。ここにこれからの日本の地方都市が参考にできる要素を発見することができました。もちろん、なにが日本の地方都市の「しがらみ」や「壁」になっているかもクリアーに見えました。

魅力的な「人」が「人」を呼ぶ引力をもつことの強さ、全体的な成長ではなくて、個人が自分の欲しているものを求めていくという次の方向性にすごく共感できました。


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「この時代に、どの都市を観るか?」という選択肢


都市を巡るときに、その都市の置かれているポジションについてよく考えます。経済の成長カーブと都市の歴史的・地政学的位置付けを頭に入れながら、“今”どこに行くべきかを考えています。

西安は成長カーブが始まりだした古都としてのポテンシャルと、シルクロードの拠点だったという地政学的にも重要な場所。一方で、ポートランドは経済は成熟期に入り、「個人・自分たちで楽しく暮らす」ことに成功したお手本の都市。そして、台北がその中間で、日本と同じようなポジションにいる都市という捉え方をしています。

自分が今観たいもの、学びたいものは何で、“今”行っておくべき都市はどこなのか?という問いが重要なのだと思います。自分が問題意識を持っていることを明確にし、その問いがあるからこそ、現地で解像度高く、いろいろなものを体験でき、人に会って話を聞くことができます。

上記の位置づけでの僕の2012年の旅は、非常に収穫が大きい旅でした。現地でお世話になった方々、行く前にヒアリングさせていただいた方々に感謝です!

さて、2013年はどんな問いを抱いて、どんな都市を選び、そしてどんな発見をしてくるんだろう。2013年は国内の地方都市とも、もっと向き合っていこうと考えています。



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2012/12/25

今年のベストバイガジェットは、NIKE Fuelband

2012年も沢山のガジェットが出た年でした。特にタブレット系の製品にバリエーションが増えて、多くの人が手にして、話題にしていた印象が強いです。




そんな中で、私的な2012年に購入したガジェットでナンバー1は、NIKE Fuelbandです。正式に日本デビューしている製品ではないので話題に上ることはないですが、「目から鱗」を実感できる商品であり、自分の日々の生活に間違いなく影響を与えた商品です。

NIKE Fuelbandとは?

センサーがついたリストバンドです。手首につけておくことで、自分の活動が記録されていきます。リストバンドに表示されるのは歩数、カロリー、時間とFUELというNIKEが独自に設定した「活動量」です。


FUELはカロリーなどは異なり、人の体型などに関係なく、どのぐらい活動したかを表す単位となっています。このため、動けば動くほどFUELを獲得できます。毎日0時にリセットされるのですが、そこから獲得したFUELが数値と、ゲージとして表示されます。

自分で設定した一日のFUEL量を超えると「GOAL」と表示され祝福してくれます。また、NIKE+というNIKEのサイト(付属のUSBで接続)もしくはNIKE+FuelBandというiPhoneアプリと接続(Bluetoothでシンク)することで、データを保存していくことができます。





毎日のデータが残っていくことで、何日間ゴール達成が続いているのか? 最高記録を抜いたのはいつなのか? 自分の行動として、何時頃よく活動しているのか? などのデータを見ることができます。


Fuelbandが、どう生活に影響を与えたのか?

さて、もともとの趣旨である今年ナンバー1ガジェットがFuelbandである理由がこれです。そう、生活に影響を与えるし、行動に影響を与えてくれました。

帰宅時に、このままだとGOALしないと思ったときには、歩いて帰る距離を増やすことで、活動量を増やしたり・・・。

ランニングするのがめんどくさいと感じることから、ランニングすることで、FUELが稼げると楽しみになったり・・・。(おかげで泳ぎに行く時間が減りましたw 水中ではつけられないので・・・)

逆もあって、FuelBandを付けるのを忘れて家を出てきたことに気がづくと、歩いたり動くのがもったいなく感じます・・・。

現実の世界で動くことで、Fuelが溜まっていくというゲームにどんどんはまってきます。もちろん、健康的で肉体をすごく意識するプラスのメリットの多いゲームです。


Fuelbandで学べたこと・感じたことメモ

いくつか箇条書きで
・店頭で購入するときに、手首のサイズにあわせてS,M,Lの中から選んで購入する。今後、ウェアラブル・コンピューター(wearable computer)の時代になればなるほど、サイズという概念が出てくるよなぁということを認識

・ウェアラブル・コンピューターの時代になると、体型データと運動などのデータ解析の両方が必要になるため、NIKEのようなスポーツブランドやワコールようなブランドが持っているリソースとブランドイメージは有利かもしれない。自分の日々の行動データを「誰にならば、託していいか」という観点は大事かも

・$149払って、Fuelbandを購入して、毎日自分の行動データをNIKEに送っていることを頭では理解しているが、この行為を含めてなぜか誇らしい気分になっている。彼らのブランド・自社サイトへのアクセス接点を、お金出して購入しているわけだから

・毎日送っているデータを元に、目標設定をされて、活動量をストレッチされるようなマネジメントをされることが、心なしか嬉しい

・毎日付けるものだから、ファッション性は大事。そういう意味でFuelBandは良くできている。ウェアラブル・コンピューターはファッション性とバリエーションが必要になってくるだろうなぁ

・時計ブランドにとっては、思ってもいない方向からの競合だろうなぁ。一時期のハイブリッドカーと同様に、高級ブランドの時計よりも、Fuelbandのような時計機能付きリストバンドのほうが健康的なイメージも含めて優位に立つシーンがあるだろうから

・人に話したくなる見せたくなるガジェットで、手首にあるため、沢山の人に紹介してしまう。今だったら日本未発売のガジェットだから、なおさら先行者が口コミで紹介するので、マーケティング的によくできている

・というか、普段ガジェット系の記事をあまり書かない自分が、ついここまで書いてしまう力があるのがびっくり。なんか「未来を感じる」製品です






日本で購入するためには、アマゾンなどで扱っている並行輸入品を購入するなどの入手方法があります。ちなみに僕はSサイズに付属の調整コマを付けて使ってます。普通、日本人女性でSサイズ。日本人男性であればMサイズでいい気がしますよ。





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2012/12/18

ボトルキープって日本が誇る販促&ソーシャル施策!?

先日、お茶しながら話していたことで、自分の中でもうちょっと深掘っておいたほうがいいと感じたことがあるので、ここに書きながら整理してみます。




飲み屋にある「ボトルキープ」という仕組みです。すごく良くできた販促施策であり、日本が世界に誇っても良い素晴らしい仕組みだと思いませんか?(他の国で聞いたことないのですが、あるのでしょうか?)

ざっくり仕組みをおさらいすると、「最初にボトル一本分の価格で注文してしまえば、一杯ごとに注文するよりも安い価格で飲める」という仕組みです。お店によって、細かい決まりはありその辺は置いておきますが、必ず「3ヶ月以内」や「半年以内」という期限が決まっているのがキモです。

ユーザー視点では、一杯毎に頼むのに比べてお得な割引施策となります。また、ボトルを入れることで「常連として扱ってもらえる」という優遇施策。

一方で、お店にとっても、常連客を作る仕組みとなりますし、初期にボトル代をもらえるのでキャッシュフローを改善するメリットがあります。(デメリットとしては狭いお店だと場所が取られるってことぐらい?)


そして、一番良くできているなぁと感じるのが、「心を大きくする効果があること」です。

たとえば、あなたが常連のお店に入れているボトルがもうすぐキープ期間が終わってしまうとします。でも、自分は仕事が忙しくて行けそうにない。そういうときに、知り合いや飲みに行こうとしている人に「あの店になら、オレのボトルがあるから飲んで良いよ」というコミュニケーションが起こります。

自分が一緒に飲みに行く場合でも、「オレのボトルが入っているから」と知人を誘って、ご馳走することがおきます。ちょっとした優越感であり、気持ちを大きくする効果がはたらいています。

つまり、お客さん自身が自分の意志で知人にお店を進めてくれて、かつ割引クーポンも発行してくれるようなものです。

他にも「ボトルが掲示板」となり、コミュニケーションツールになっていることもあります。

知人が勝手に飲みにきて、マジックで一言書いていく。ボトルを見て、誰がお店に来ているのかがわかる。ボトルを入れている常連であっても、なかなか来ないと奥の方に追いやられてしまう・・・などなど。人間が知覚しやすくて、自然とコミュニケーションに繋がるツールとなっています。

この2つは、完全にソーシャルメディア的な働きをしているとも言えます。

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なんでこんな当たり前の「ボトルキープの仕組み」を書いているかというと、web施策やO2Oサービスなどを考えている人こそ、もう一度ベーシックなアナログ時代のうまくできている仕組みをちゃんと理解しておいたほうがいいと思っているからです。

以前もそんなこと(最新技術よりも、現実社会で起きている「人間くさい」コンセプトが大事)書いていますね。

こういったうまく昔から続いている仕掛けには、絶妙な緩さと、人間の感覚に逆らわない肌感があります。ここから、すごくたくさんのヒントが得られると思っています。現実の社会の人間くさい仕組みをよく知っている人は、新しいものを産み出すのにすごく有利ですよ!

せっかくの飲み会が多くなる忘年会シーズン。
こういった視点で飲食店の仕組みから仕事へのヒントを得られるいいチャンスです!大義名分を掲げて、堂々と飲み会を楽しみましょうねw



脱藩学:年明け1月10日から開講します!


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2012/12/13

「$100STARTUP」他人から相談・質問されることが自分の食える分野


ポートランドで買ってきた「THE $100 STARTUP」(クリス・ギレボー著)という本にはまってしまいました。一言で言えば、「自分が提供できることで、マイクロ起業した人たちを紹介した本」です。



著者のクリス・ギレボーがポートランドに住んでいるということもあるのでしょうが、「難しいことを考えるよりも、自分の気持ちに従ってサッサとやっちゃいなよ」というDIY精神溢れる、ものすごく気持ちのいい本でした。


何がこんなに爽快なんだろうと考えてみたのですが、「昔の人が仕事を始めるってこんな感じだったんだろうなぁ」と思えるベーシックな仕事の始まり方が紹介されているからでしょう。カーペット販売や結婚式用のドレスのカスタマイズ販売、3ヶ月で外国語を流暢に話すための教材販売、コーヒーショップなどなど、地に足がついた商いです。

この本には沢山のマイクロ起業事例が出てくるのですが、事例を一つ一つ丁寧に紹介する理由がよく理解できます。「自分が提供する価値」に従ってマイクロ起業をするということは、その人のストーリーでありビジネスモデルではないからです。

その人にどんな特技や、その分野への熱意があるのか?自分が価値を感じていることやどうしても許せないことは何なのか?それを総合して出てきたものが、熱意を持って続けられるその人の「仕事」だからです。



本に登場する人たちは、だいたい起業しようと思って始めたというよりも、会社を首になったので・・・、いつのまにか他の人から頼まれるようになったので・・・という理由でマイクロ起業に入った人たちが多いのもすごくリアルです。

起業プランを練りまくって難しいこと・新しいことをやるよりも、自分が提供できる価値から対価をもらうかをシンプルに始めてしまうということをメッセージしています。

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このクリス・ギレボーが「$100 STARTUP」で訴えているメッセージ、何かにすごく似ているぞ!と思っていたのですが、まさしく自分がやっている「脱藩学」でしたw

他人の選択肢ではなく、自分の選択肢を見つける自分の持っているもの、他人から頼られることを活かしていく。だからこそ、社会のしがらみや社会のものさしから離れて、自分の大事にしているもの、持っているものを活かして生きていく。自分の気持ちに嘘をつかなくても、自分を社会に活かして生きていく方法を見つける。

大きなものから、個人を取り戻していく流れの中で(一部の人向けかもしれませんが)出てきているテーマなんだなぁということを「$100 STARTUP」で再認識できました。

脱藩学:年明け1月10日から開講します!


追記(2013年9月12日):翻訳版として「1万円起業 片手間で始めてじゅうぶんな収入を稼ぐ方法」が発売されました。




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2012/12/03

僕が、わざわざ現地視察することで得られる3つのメリット。



二回続けて、ポートランド滞在から自分が感じたことをBlogにアップしてきました。




よく聞かれるのが、「なんで自腹でわざわざ興味を持ったところに出かけていくの?時間もお金もかかるでしょ。」というもの。文脈としては、「いいよね。旅行というよりも視察出張みたいなものやれる余裕があっていいよね」ということかもしれません。

なかなかわかってもらいづらいのですが、余裕があるわけではなく、特に時間に関しては本当に無理矢理苦労して作っていっています。(もちろん現地でもネット環境を準備して働いているわけですがw)そこまでしてでも「行くべき!」だと思っていているからできているわけです。

ということで、なぜ僕がわざわざ現地に行って、自分の目で体験して感じてくることを重視しているかを書いておきます。


1:一次情報に触れることで、多くの発見が得られる


一次情報とは自分が実際に体験したこと。現地に行く、人に直接会うことで得られるものです。一方で、二次情報は書籍やnetなど誰かが書いたことで得た情報となります。

一次情報にあたることの最大のメリットは、自分の感情が紐付くこと。そして、自分という軸に対してどう感じるかを気がつくことできることです。

例えば、同じ場所に行っても、自分の中の問題意識や興味によって、どこを見るのか、誰に会うのかが異なってきます。撮った写真だってその人の着眼点でぜんぜん違ったものとなります。

これが二次情報となってしまうと、誰かの視点を追体験していることになり、自分の観点ではない情報が集まってしまいます。

問題意識や興味が異なるからこそ、自分で一次情報にあたることで、得られる「発見」は他人のものとは異なってきます。

自分が足で得た情報は五感で捉えているので、情報量が多くなります。映像や音、感情、気温などいろいろなものがあいまって、自分の中に保存されていきます。


2:自分独自の「ものさし」を持つことができる


一次情報がたくさん溜まっていくと、自分の中で比較することができるようになっていきます。こういった「相場観」や「ものさし」を鍛えることはすごく有効なことです。

都市を訪れるという経験で例えると、自分が住んでいる東京のあり方という「ものさし」と、ポートランドで見る物・感じる物を比較できる。さらに、香港、深セン、西安やマニラ、台北といったアジアの都市と比較する。ロンドンやパリ、ニューヨークと比較してみる・・・などなど。

自分の中に一次情報によってできた「ものさし」が溜まっていくことで、見える物、得られる情報、考察の質を上げることができます。

別に都市の比較だけに有効なだけではなく、新しい課題に取り組むときに、いろいろな引き出しを増やすことにつながるのです。僕の仕事にとっては、大きな武器になります。


3:次の仕事やチャンスを連れてきてくれる新しいタグを手に入れられる


自分で時間を投入していたり、コストを掛けて取り組み始めていることを公言すると、チャンスが不思議とやってくるのです。Pay forward!です。

なんとも説明しづらいのですが、コストや時間を掛けてやっている行動は、周囲の人の記憶に残ります。そのため、その人を思い出すときの新しいタグが、付加されることになります。

僕の場合で言えば、今回のポートランドに行っていることや、その前からの地方に行っていることを見た人から、「地域×コミュニティ×DIY」での取り組みについての相談やお声がけをもらうことが増えてきました。


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と3点挙げましたが、リフレッシュという面でも、ときどき無理にでも「人に会う時間」「違う場所に行く時間」をもうけるのは有効です。やっぱり旅というイベントはリフレッシュに不可欠です。

ルーティンから離れる。そのために「無理矢理」を自ら仕掛ける。これって、本当に大事だと思います。

以上をもちまして、1週間の出張によって、いろいろとご迷惑、ご配慮いただきました関係者の皆様へのお礼とかえさせていただきますw

告知:来年1月10日より自由大学で『脱藩学』開講します!一次情報を重視して行動できる習慣も身につくはず。

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