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2012/02/13

人間が生存していくために「イケてる・イケてない」の感覚が存在する

写真は梅棹忠夫展で撮影したメッセージ「未来のことをかんがえる場合、いわゆる初期微動に敏感でなければいけません。」

時代によって、「カッコいい」という感覚、「ダサい」と感じるものは移り変わっていきます。環境に適応する種が生き残るといわれているように、この「イケてる」「イケてない」の感覚は、生存するために社会を調整していくための機能なのかもしれません。


今「イケてる」もの
・持たない生活/身軽な生活
・家族や親戚など仕事以外にも貢献する生活
・多様な価値観を理解しながらも、自分の軸を主張できる人
・一つの組織に依存しない自由を持っている人


今「イケてない」もの
・成金もしくは、燃費の悪い金銭感覚で成り立つ生活
・仕事ばかりで、家族や地域をないがしろにする生活
・自分の生きてきたルールのヒエラルキーを他人に押しつける人
・給与をもらっている組織に縛られて、自分の気持ちに嘘をつき続けなければならない人


と、書いてみると今「イケてない」ものは、一昔前に「イケてる」とみんなが憬れたものです。そして、今アジアの新興国に行くと、日本で「イケてない」と感じていたものが「イケてる」ものになります。


あくまで上記の分類は、僕の感覚ですが、やはり自分が置かれている環境でこの「イケてる」「イケてない」の感覚は作られてくると思います。


経済成長が続く環境に置かれれば、その中で最適化するように自分の感覚がスイッチします。そして、今のように先行きが不透明なままだと思えば、生き残るために、節制することが「イケてる」というふうにして適応していきます。


上で書いた分類は、ロスジェネ世代の僕の感覚ですが、下の世代も同じような感覚を持つでしょうし、上の世代になればなるほど異なってくると思います。それと、環境には個人差もありますから、世代論だけでは語れない部分が出てきます。


この美的感覚が、社会を変えていく原動力になっているように思えてなりません。そういう意味では、ファッションやデザインなどの「イケてる」という方向性が未来を示唆してくれています。


パタゴニアがブラックフライデーにやった「Don't buy this jacket」キャンペーンもイケてる感覚の支持者だし、地元を盛り上げるためにデザイナーやアーティストが仕掛け(大学時代からの友人で、一緒によくチーム組んでいるデザイン事務所)ているのもイケてる感覚の実践者だと思っています。


これで、やっと上の写真の梅棹先生の言葉「未来のことをかんがえる場合、いわゆる初期微動に敏感でなければいけません。」に繋がりました。


みなさん、いかがでしょう?



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2012/02/06

「自分だけ得するから、与えることで自分も得する」。ゼロ・サムからポジティブ・サムゲームへのルールチェンジ

via  http://www.flickr.com/photos/wendycopley/2450509351/





■自分の評価・影響力のお裾分けで、貢献できる喜び


先日、Techwaveコミュニティのカジケンがblogを開設し、1記事目を投稿したところ、同日中に1万PVを軽く超えてしまいました。


内容が「今日本で起きていることの傾向と対策。」という多くの人が危機感を抱いていることを俯瞰的に整理して、自分のポジションがどこなのか理解できるという優れた記事であるという要因が大きいのですが、いかんせんBlog開設して一番最初の記事ですからコンテンツ力だけでは、すぐに注目を浴びることは難しいはずです。


数人で分析したところ、やはり最初はFacebookの知人経由で広まっていき、ここの時点で影響力のある個人が多かったため、そのフォロワーに響き、はてブがどんどんついて、いろいろなところで露出されるようになったようです。


この詳細を書きたかったわけではなく、友人がBlogを開設し、そのことを祝ってみんなで記事をオススメしあったときの感覚に何かすごく大きなヒントがある気がして、ずっと自分の中で引っかかっていました。


自分たちの影響力や評価を使って、友人が書いた素晴らしい記事を、自分のフォロワーに対してオススメすることで、評価のお裾分けをする感覚です。


そして、いろいろな人に取り上げられ、紹介されていき、記事が波紋のように広がっていくのを見ていて、自分のことのように嬉しく感じました。


■ポジションが有限で他人を引き上げたがらない、会社組織との違い


では、なぜ会社などの組織では、評価のお裾分けがはたらかないのでしょうか?


それはポジションが有限だからでしょう。


成長している会社・伸長している業界であれば、ポジションが有限だとは感じません。日本の多くの産業のように既存の基盤を守ることに注力している組織では、中にいる人は、どうしてもポジションは有限だと危機感を募らせてしまいます。


頑張っている誰かを応援して押し上げると、自分の敵になってしまう。そういうルールがはたらいてしまいます。


会社に所属する一人一人の個人は良い人なんだけど、会社という器自体がゼロサムゲームになっているため、素晴らしい取り組みをしている個人の足を引っ張り合うような雰囲気が醸成されてしまうのです。




■自分だけ得するルールから、与えることで自分も得するルールへ

資本主義経済から評価経済社会への変化で一番大きな感覚の違いは、ゼロ・サムゲームから、ポジティブ・サムゲームへのルールチェンジなのかもしれません。

そもそも資本主義経済は、有限の物を奪い合うゲームです。アメリカ$は基軸通貨なので紙幣をいくらでも刷れるという話もありますが、通貨価値は相対的に弱くなります。食料も資源もすべては限られているので、このような富を蓄積した人がゲームの勝者でした。

限られた物をめぐって争っているので、戦いに勝って手に入れた物を蓄積しているのが勝ち組で、多くのものを持っていない人が負け組という定義が生まれてしまいました。

一方で、「評価」は相対的にたくさん持っている人と少ない人の違いはありますが、有限ではありません。誰かに評価を与えたから、自分の評価が減るものではありません。


その分、内容が良くないものをオススメすることで、自分の持っている評価を落とすことになったり、素晴らしい物をオススメすることで感謝され、自分の評価を上げることができます。




私は、このポジティブ・サムゲームに未来をすごく感じます。


昨年311の東日本大震災後に、みんなが「自分ができることは?」と行動を起こしていたときの感覚って、このポジティブ・サムゲームでした。奪い合うのではなく、自分ができることを助けあうという気持ちです。


あの時期、間違いなく次の時代の社会ルールが体験できる不思議な期間だったのではないでしょうか?


みなさんも、ポジティブ・サムゲームによって、嬉しかった経験ありませんか?


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2012/01/30

評価経済時代のリーダーのあり方が橋下徹市長なわけ。

先週木曜日、岡田斗司夫さんとTechWave塾OBの公開討論会に参加してきました。議題は「評価経済社会」で、事前に岡田さんの本を読んだ上で質疑応答のみ2時間ぶっ飛ばしの会でした。





非常に刺激的な議論ができ、理解が深まったお陰で、次なる疑問もいろいろと生まれてきました。blogに書くには、多岐に渡りすぎるので、その中で話されたことから、1つだけピックアップして自分の考えを展開しておきます。


視点1:評価経済時代の政治家像=橋下徹市長(以下、岡田さんのコメント※湯川さんの講義メモより)
評価が上がれば、影響力を持つことができる。これまでは資金力などでしか影響力を行使できなかったのが、知名度や評価などの人気投票に近いもののほうが影響力を行使できるようになってきた。 
   橋下徹さんは、大阪府知事から市長になったのはおもしろい動き。普通なら府知事の次は国政を狙う。でも橋下さんは、評価を高めるほうが影響力を持つということを理解している。橋下さんは、絶対に負けないようにしている。負けないためには、勝てる戦場でしか戦わない。なので府知事から市長になった。そこで集まった評価をレバレッジして国政すら動かせることができる、というのが橋下さんの読みだと思う。読みとしてはすごく正しいと思う。 
 ほかの政治家は、政治を評価経済的に考えずに、だれにどのような得をさせるのかを考えている。貨幣経済的に考えている。こんな状態だからほかの政治家は橋下さんには勝てない。


つまり、評価を集めることで、全員のコンセンサスを取ることに時間をかけるのではなく(そもそも確実に答えがあるわけじゃないからコンセンサスなんかとれっこない)、実験をするチャンスを獲得できる。そして、うまく行けばまた次のチャンスを得ることができるということです。確かに、もはや最大公約数を見つけてシステムを作る時代ではなく、新しい仕組みを見つけていく時代には、政治家も評価経済型でなければ、対応できない気がします。


視点2:今の政治に「リーンスタートアップ」を応用する橋下市長
いつもマニラから鋭い視点でblogを書いている所長さんのエントリーより
橋下市長に「ついてゆけない」ひとたち。


ビジネス脳がないと、橋下市長の行動則はたぶん理解しにくいのではないのか。ビジネスをやってる人間からすると、橋下市長のやってることは至ってふつーのことだ。
・カスタマーへフォーカスする。・細部をつめないで前にすすめる。・やりながら最適化する。・手法に執着しない。・状況は変化してあたりまえ。・言ってることも変化してあたりまえ。・やってることも変化してあたりまえ。・目標達成の最短行動をえらぶ。・ぜんぶをコンセンサスとる必要はない。・決定してから手法をかんがえる。
たしかに、こう表現されると「リーンスタートアップ」です。先日のMITメディアラボ所長の伊藤穣一さんの講演でも以下のように話していました。(日本経済新聞より引用)


「BI(Before Internet)の世界では“権威”と呼ばれる組織や人が分厚い仕様書を作り、その後サービスを開発していたが、AI(After Internet)では世界はフラットになり誰でもサービス開発に参加できるようになった」と時代の変化を語り、AI時代には「アジャイル(俊敏)で、アドホック(その都度の対応)な方が勝利を収める」とした。 
 その背景には、サービスを作り、配信し、コラボレーションするためのコストが圧倒的に小さくなったことがある。伊藤氏は、著名人の言葉を引用しながら、「小さいパーツが緩やかにつながる」「モノをあまり持たない」「ざっくりとした合意の上で、動いていくものを見ながら軌道修正する」のがよいとした。これらは、いずれもLean Startupの基本的な考え方になっている。 
 さらに、大企業はビジネスを始める際に事業全体の“地図”を作製、それを俯瞰(ふかん)してリスクを回避しようとするが、「そのコストと時間が惜しい」と指摘する。「社内で会議をしている間に、やってしまった方が安く済んでしまうことがある」(伊藤氏)。


で、再び所長さん(マニラのほうです。メディアラボの伊藤穣一さんではなく)は、以下のように「ついてゆけないひとたち」を表現しています。
反対派は橋下市長の目標値の設定よりもプロセスがどうしても気になるらしく、しきりに「言ったこととちがう!」と唱える。ビジネス脳がない彼らは「先に決定がくる手法」についてゆけないのだ。
薬師院やら香山リカやらの「ついてゆけないひと」は、少数を切り捨てる勇気をもてないかわいそうなひとだ。少数を切り捨てるというだけでおそらく「大問題」になるのだろう。結果、多数の最適化がとれないことになっても、それ自体にも不満をもつのでおんなじだ。これが日本の縮図で、けっきょく、「ついてゆけないひと」というのは「決定できないひと」のことなんだ。決定するための判断軸が多すぎて、しぼりこめないのだ。だから、決定するひとが現れると、「保証」を要求する。「保証」がないと前に進めない人間なんだ。橋下市長があたらしいことを打ち出すだけで恐怖し安全かどうか担保をしろという彼らこそ「モンスター」にちがいない。 
まさしく、そうなんですよね。決定する人が現れると「保証」を要求するけれど、今の時代に「保証」を示せるわけがない。そこで、視点1で書いたように「評価」を「保証」として実験を行なう必要があるのです。政治家に求められるのは、自分の持っている評価をチャンスとして投資して、試すべき仕組みの実験を行うことなのでしょう。


橋下市長の動きは、評価社会経済へ移行する中で、いろいろなことを示唆しています。政治で起こる前に「企業」内でも、この動きは始まっています。リーンスタートアップ的にプロジェクトを進めるためには、プロジェクトリーダーが今まで獲得した評価をテコに、「アイツが実験しながらやっているなら任せてみるか!」と信託をもらうほかありません。


明確な答えが見えない時代の「リーンスタートアップ」と、決定するのに保証がない時代のリーダーシップのヒントが「評価経済」にありそうな件。僕には、ものすごくつながっているように感じてなりません。


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2012/01/24

過去の自分の好奇心が、今の自分の武器になっている

「一人株式会社」という自分にとって働きやすい環境で、生計を立てられているのは、過去の自分がその都度仕入れをしてきたおかげだなぁと、ふと感謝することがあります。

先日も、そのことをtwitterでつぶやきました。

過去の好奇心の動きが、自分の知識の蓄積、実践経験になり、今僕を食べさせてくれている。そう考えると、自分の好奇心の源泉がなんなのかって、すごくすごく重要なことなんだろうな。
痛感するのは、今までの人生で自分の好奇心がやってきたことすべてが、自分個人をラベリングするときの「引っ掛かり」になってくれるということです。まさしく、スティーブ・ジョブズのコネクティング・ザ・ドッツの話です。




過去の自分の好奇心が重要だと思うのは、以下の3つになります。

1:自分の得意分野という「のれん」を掲げることで、知識と経験の集積が起きる
・その都度、目の前の課題に好奇心いっぱいに取り組むことが、未来に活きる

私の場合、得意分野が、メディアを活用した新規事業立ち上げのお手伝いという非常にニッチな分野に絞っているため、クライアントの業種や扱う分野はプロジェクトごとにバラバラです。


しかし、このニッチな分野の経験が蓄積していくことで、他のプロジェクトで起こったことに置き換えたり、共通項や異なっている部分を発見したりということが、どんどんやりやすくなっていきます。自分が過去にどっぷりと、その都度取り組んだことによって、そのジャンルにおける相場観やツボなどを獲得できているからこそ楽になっていくのでしょう。




2:仕事と直接には関係ない分野で、個人として好奇心を持ってやっていることの掛け合わせが活きる

小さな会社や個人において、声がかかるのはたいてい人づてです。相談された人が、「だったらこんな人がいるよ」と紹介してくれたことがスタートになることが多くなります。


さらに、「デザインや建築、音楽好きだしね…」という個人的趣味の掛け合わせ、もしくは、「この分野の書籍書いてるよ…」「blogでこういうテーマ書いてたよ…」という過去のアウトプットが組み合わせになることもよくあります。


3:企業に勤めていた時代の掛け合わせ


過去に、企業で自分が担当していた分野ややってきたジャンルなどは武器になります。だからこそ、企業に勤めている頃から、目の前にある仕事に積極的に取組む好奇心は重要です。その分野に詳しく慣れるチャンスがあるし、あなたの売りになるのですから。




僕の場合は、上記3つでしたが、人によってバリエーションはいろいろあると思います。実家でやっている職業が武器になるかもしれませんし、海外のとある都市にあるネットワークが武器になる場合もあります。アルバイトでやっていた分野が売りになるかもしれません。


今やっていることに夢中になる好奇心と、その蓄積が今の自分の武器です。日々過去の自分の好奇心に感謝して、未来の自分のために、今の好奇心に従っていくことにします。


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2012/01/18

ノウハウやテクニックよりも、歴史を学び自分と向き合うことに惹かれる時代


時代の変わり目には、時代が進んで行く方向や文脈を読むことが重要になってきます。

以前から書いていますが、公文先生が提唱しているように威の時代(国家)→富の時代(企業)→智の時代(智民)と大きく競争ルールと主役(ヴィークル)が移り変わっていっています。今は、まさに富の時代から智の時代への移り変わり始める混沌とした時期です。

このようなタイミングでは、既存の仕組みの中での最適化よりも、前回の時代の変わり目にどんなことが起こり、どうやって対処してきたのか?過去に起こったことを学ぶことで、今後自分たちに起こることを予測することを思考するようになります。

それが今、知的な生活をしている人の興味が、ノウハウやテクニックから、歴史へ動いている理由です。

まさしく、このblogエントリーは、この変化を的確に表現しています。

一方で、知的層ではない多くのフォロワー層に対しては、まるでローマ帝国末期の「パンとサーカス」が行われているようにも感じてしまいます。テレビを見ると、空元気のような、気持ち悪いほどテンションの高いトーンは、逆に不安を覚えてしまいます。

だからこそ、一度目や耳から入ってくる刺激を消して、歴史から学び、自分の頭と心で考えて、今後どうしていくのかを考えるタイミングなんでしょうね。

この流れだと、瞑想とか流行っちゃうのかなぁw


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2012/01/11

大切にしている価値観と自分の生き方がイコールになっていないと、Facebookではツライ




僕がソーシャルメディアが大好きなのは、「自分が外に向けて、主張していたり、提案していることと、自分の生き方がイコールになってないと気持ち悪い」ってことにみんなが自然と気がつける仕組みだから。


ということを、twitterにふと思いついて流しました。よく考えてみたら、実名×リアルな人間関係をベースとしているFacebook上で一番、この仕組が働きますよね。


自分の生き方と、大事にしている価値観がずれていると居心地わるいということに気がつかせてくれるというのは、ものすごくありがたい仕組みです。


「自分らしく生きなさい」とか、「自分が信じるように生きろ」とか抽象的な提言をされるよりも、「Facebookに向かって、自分の大切にしている価値観を表明しよう」ということのほうが、よっぽど実践的なアドバイスです。


ソーシャルメディア上で、大事にしたい価値観と、自分がやっていることのGAPに気がつく。違和感を感じる。これではダメだと思うからこそ、大切にしたい価値観と自分のやっていることを一致させようともがき始めます。


この力が働くことで、いままでは「仕方がない」と我慢していたことでも、見直さずにはいられないと思い始めるきっかけになるでしょう。




ときどき、ソーシャルメディア上でネガティブなことばかりを発信したり、他人や他社の悪口を発信している人を見かけますが、ポジティブに自分の価値観ややりたいことを発信して、共感してくれる仲間を集めたり、今の自分とのGAPをさらしていくほうが得るものが多いと思いますよ。


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2012/01/06

今の時代に求められるキャラクターって「仙台四郎」だ。

「愚直で、まじめに、みんなに好かれて、その人がいると周囲が幸せになる」というのが、ソーシャルメディア時代に求められるキャラクターだとすると、すでに仙台では商売の神様として奉られていたことを思い出しました。


商売繁盛の神様である「仙台四郎」です。実在した人物です。以下、説明の引用です。引用元はこちら


仙台四郎は明治時代に実在した人物で、この四郎さんが立ち寄る店が皆繁盛した事から、「福の神」と言われるようになりました。(上の写真はとても幸せそうな笑顔をしていますが、30歳頃の写真といわれています)
仙台四郎は本名を芳賀四郎といい、江戸末期に鉄砲職人の家庭に4番目の子として生まれました。生家は裕福だったのですが、いわゆる「智恵おくれ」だったため「しろばか(四郎馬鹿)」と呼ばれていたそうです。
しかし、生まれつき智恵おくれだったわけではなく、7歳の頃に川(広瀬川)に落ちて流され、意識不明になった時から知能の発達が遅れたようです。
その後四郎さんは街を徘徊するようになり、箒(ほうき)が立てかけてれば、勝手に店の前を掃いたり、店先にひしゃくを入れたままの水おけがあれば、これまた勝手に水をまく。といった行動をとったようです。
やがて四郎さんが掃除した店は繁盛すると噂されるようになり、「福の神」と呼ばれるようになるわけですが、実際に四郎さんが立ち寄った店は客が入るようになったそうです。
四郎さんが「福の神」と噂されるようになると、わざと店の前に箒(ほうき)を立てかけたり水おけを置き、四郎さんを招き入れようとする店が増えたそうですが、そのような下心のある店には寄りつかなかったそうです。
四郎さんの知能がどれほど遅れていたのかは不明ですが、どうやら、直感的に自分を本当に歓迎してくれる店とそうでない店を見分けていたようです。そして、歓迎してくれる店が繁盛したということらしいです。


いまでは、仙台の商店ではどこでも仙台四郎の写真を商売繁盛のために飾ってあります。


「顧客に愛される会社のソーシャル戦略」で、ソーシャルメディアによって、人と人が向き合う商売の原点に回帰するということを書きましたが、もうすぐこの本で書いてあることが当たり前になる時代がやってきます。仙台四郎キャラが求められるということも、古くて新しい未来がやってきていることの証拠でしょう。


今後、仙台四郎のような愚直で真摯だからこそ、愛されるキャラクターがたくさん産まれてくるでしょう。そして、その先にはお金儲けや自分の利益を優先しないほうが、結果的にメリットが多く集まるようなシステムも構築されてくると思っています。(きっと今は多くの人にとって、きれいごとのように聞こえると思いますが、そのほうがメリットがある社会と言い換えると理解してもらいやすいのかもしれません)


■蛇足
顧客に愛される会社のソーシャル戦略でもらった嬉しい写真を紹介します。




1:ジョブズ本の隣に陳列されている写真(メンバーズの原さんより)

すごく光栄です。アップルチルドレンとして、今後も頑張っていきます!

2:付箋がたくさん貼られた写真(読者の方が送ってくださいました)




読んでいただき、共感いただいてメールをいただきました。著者にとって付箋付きの写真ほどうれしいものはありません。ホントですよ!

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2012/01/04

2012年は「通貨」について考えさせられる年。「有事の時の無形資産」を意識する年




去年の1月最初の自分のエントリーを読み返していたら、デジタルヒッピーが時代を作っているということと、それに対して既得権益者が現実逃避させるためにマスメディアを活用しているという危機感を、松島で撮った写真とともに書いていました。
さらに、国家について考える年にしよう、と。


2011年は、デジタルヒッピーの憧れだったスティーブ・ジョブズが亡くなったことで不思議な損失感を味わい、震災の結果国家について考えさせられる年となりました。


そしてユーロ圏の混乱、中東の動き、金正日死去と、世界中が旧来のシステムが壊れて、新しいシステムを作り出そうとしているように感じます。

振り返ると2002年の1月1日にユーロが導入するタイミングで、どうしても通貨切り替えで起こる状況を体験したくて、パリに行ったことを思い出します。前からわかっているはずなのにフランのままで営業する商店、地下鉄はユーロに切り替わったために窓口は大混乱で人が溢れ、便乗値上げで一夜にしてコーヒーなどの値段が上がっている。それでもニューイヤーとあわせて、花火をあげてお祭りムードが覆っていました。


2012年は、「通貨」についてたくさん考えることになる年だと思っています。ひいては有形資産と無形資産についてより意識することになると思います。「有事の時の金」と言いますが、それよりも「有事の時の無形資産」でしょう。震災でもわかったように、有事に頼れるのは信頼関係、友人関係などの財務諸表にはあらわれないものでした。


奇しくも、今年は世界中で政治トップの交代が予定されている年です。
1月:台湾総統選
3月:ロシア大統領選
5月:フランス大統領選
7月:メキシコ大統領選
10月:中国共産党大会 国家主席交代
11月:アメリカ大統領選
12月:韓国大統領選


相当不安定な一年が続きそうですが、今年もしなやかに時代を読みながら、次の社会システムが良いものになるように兆しを発見し、挑戦していきたいと思っています。


世の中には、僕のように社会が不安定なときほど、元気に活動するタイプもいます。きっとこの混乱の先に、より人間らしい社会が待っていると信じて、今年も一年頑張ります。



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2011/12/31

2011年を振り返って。


2011年は、本当に密度が濃く、いろいろ考えることが多かった一年でした。
いままでおぼろげに感じていたけど、うやむやにしてきたことに対して、目を背けずに真っ向から対応することが求められた年でした。

地元が宮城県ということもあり、当事者としていろいろと対応もしながら、生き方の優先順位を再度見直すことができました。だから、震災は悪いことばかりじゃないですよね。僕は「転んでもただでは起きない」という言葉を信じています。

自分の信じる「楽しくたって仕事はできる」という仕事のやり方、雇わない雇われない「一人株式会社」という働き方。

金銭などの有形資産に重きをおく価値観から、信頼などの無形資産に価値観を置く古くて新しい経済社会。

blogや書籍などを通しての信頼の蓄積と、コミュニティの複数化、経済基盤の分散化を進め、次の社会に求められるライフスタイルの雛形を自分が実験台となって作っていくことに注力してきました。

もちろん、まだまだ途中ですが、来年も引き続き前に進んで行きます。急ぎすぎず、自分のペースで、飄々と続けていくつもりです。


一年で書籍二冊を出版することができました、二冊とも多くの人のご協力の上で実現できました。

よくある感謝の言葉ではなく、文字通り、不思議とチャンスが人に乗ってやってきて、掴んで動き出してみると、また次の人が答えを持ってあらわれるという感じでした。
そういう意味では6月の「前に進む力」。12月の「顧客に愛される会社のソーシャル戦略」の著者は、僕ではなくみなさんなんだと思っています。

本日、12月31日でどうやら37歳になったようですが、相変わらず年齢なんてどうだっていいと思っています。

来年も、いったい何が起こるのかわくわくしていますし、年連を重ねるにしたがって起こることが予想できてしまう人生を求めていません。
「前に進む力」にあった「人生は何があるかわからないから面白い」という言葉通りの気持ちです。

最後にBlogを読んでくさった皆様。本当に今年一年ありがとうございました。
皆さんからの反応をいただきながら、自分の思考をまとめていくのが本当に大好きです。
来年も頑張りますので、今後もご購読よろしくお願いします。




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2011/12/27

「顧客に愛される会社のソーシャル戦略」本日発売。テーマがバラバラの三冊を出版して見えてきた自分のテーマ

やっと三作目の本が無事出版できました。新大阪の駅の書店でさっそく買っていただいた方や、ネットで注文していただいた方からの報告をいただき、本当に感謝しています。


この年末押し迫った時期に、申し訳ございません。。。


出版にあわせて本日、TechWaveに寄稿をしました。書籍の付録に付いている座談会PDFもダウンロードできますので、ぜひTechWaveの記事も読んでみてください。本田さんからの一言紹介もうれしかったです!














書籍を三冊書いてみたことで、自分の著作の背景にある一本の線が、おぼろげながら見えてきた気がします。


■1冊目:「空気読み企画術」日本実業出版


「よい企画がよりよい社会を作る」というメッセージで、調査で見えてくる顕在ニーズではなく、商品が出されたら欲しくてたまらなくなるような潜在ニーズを掴んで企画する方法を書きました。


■2冊目:「前に進む力」ディスカヴァー・トゥエンティワン


「人生は設計できないから面白い」「完璧じゃなくてもいいから、前進しよう」というダグラスさんのメッセージや、人生をポジティブに生きる方法を伝えたかった本です。真摯に生きることで、周囲の人を幸せにし、仕事仲間をファミリーと思える僕にとっての目標のライフスタイルです。


■3冊目:「顧客に愛される会社のソーシャル戦略」技術評論社


ソーシャルメディアの本ですが、真摯に愚直に顧客に向きあう会社や社員が報われる時代が来たということをメッセージしたかった本です。組織のほうや上司を見て仕事をするのではなく、顧客のほうを向いて真摯に仕事する会社が増えれば、中で働いている人ももっと仕事が楽しくなるはずなのに!という想いを込めて書きました。


三冊ともテーマも書店で並ぶ棚もバラバラです。そのため、僕は一つのテーマで執筆している著者と違って、毎回いろいろなテーマで書いている印象だと思います。


しかし、どれもそのタイミングで僕がメッセージしたいことであり根底には一つの共通した流れがあります。僕は仕事も人生ももっと愉しんでいいもので、そうなることがより素敵な社会になる方法だ!ということです。そして、そのために自分ができることをコツコツと提示していこうと思っているようです。


派手じゃなくていいから、真摯に愚直に。
震災があったこの年、僕の中で大きくなった言葉は「真摯に愚直に」でした。
新作にもこの「真摯に愚直に」が貫かれています。


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2011/12/21

個人にとっても、企業にとっても「コミュニティ」がより重要に





月曜日は出版社ディスカヴァー・トゥエンティワンのパーティ、火曜日はTechwaveのパーティと続きました。どちらも、組織に関係する人々が集まり交流する素晴らしい会でした。


ディスカヴァー・トゥエンティワン・クリスマスパーティには、書店の方々、著者、そしてなんと読者代表まで集まって懇親会が行われ、企業を取り巻く人全プレーヤーが集まった形になっていました。感謝の気持ちとしての「おもてなし」、社員の方々の心遣い、参加する人たちが楽しめる出し物まで徹底されていました。


もう片方のTechWave大忘年会も、執筆している人、取り上げられている人、読んでいる人が集まった形でした。同じ興味や趣旨のもとに集まっているため、ネットワーキングも自然と行われる場でした。スタートは上記写真のように加藤順彦さんによる熱い「アジアのウミガメになれ!」のスピーチで、会場の熱を一気に上げていました。(漫才師もいまどき着ないピンクのスーツでしたが、スピーチの内容はさすが!)


どちらも素晴らしい「場」で感心していたのですが、背景には共通項があることに気がつきました。二社ともコミュニティを意識しているということです。


ディスカヴァー・トゥエンティワンでは「ブッククラブ」という本が好きな人たちが集う会員組織を持っています。著者が来て、読者に講演し交流するというリアルな場を積極的に運営しています。干場社長がスピーチで、オフィスが引っ越しにあわせて、リアルの場を開設されるような話をなさっていました。


一方のTechWaveも「TechWave塾」という場で、講師と塾生が交流する場を運営しています。塾生それぞれが専門分野をもっている人が多いため、最近は塾生自体が講師として発表する勉強会も活発に行われています。同じくTechWaveも来年にはリアルな溜り場の開設を検討しているとかしてないとか…。


この二つの組織だけを見て、「コミュニティ」がより重要になっていくとういのは、無理やり感があるのは重々承知です。しかし、両者とも内に閉じない組織のあり方を志向していて、出入り自由な宗教のような、気持ちのいい同志感が気持ちよかったのです。今後の組織のあり方ってこっちじゃないかなぁという気がしました。まだ、なんとも言語化できていないのですが。


コミュニティは企業にとっては、より自社のファンの顔も見え、内部で働いている人も仕事の喜びを感じやすいというメリットがあります。顧客、関係会社が一緒に協力してくれる外部ブレーンになってくれます。コミュニティが強固になればなるほど、自分たちの安定した基盤になっていきます。


一方で、個人にとっても「コミュニティ」は大きなメリットになります。


「個の時代」になるといわれていますが、僕は「個が複数のコミュニティに属すことで、より大きな力を発揮できるようになる時代」だと思っています。もちろん、企業というひとつの組織だけに属していた時代に比べれば、個の時代です。しかし、個だけで何かやろうと思って成功するのは、相当タフな精神力と能力が求められます。


同じ目的や使命を持ったコミュニティに所属することで、知の共有もモチベーションの継続も行えます。個が複数のコミュニティに所属することで、「これとこれをあわせたらもっと面白いことができるのに!」という化学反応が起きるようになってきます。別に企業に所属していても、他のコミュニティに所属することでリスク分散にもなります。


資本主義の次、信頼ベースの資本主義に移行していく中で、コミュニティはますます注目されていくと思っています。本当にすばらしいパーティに二つ連続でご招待いただいたおかげで多くの発見がありました。ありがとうございます。


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2011/12/16

世界同時「お金じゃない動機で仕事をする」ブーム?

グレイトフル・デッドにマーケティングを学ぶが話題ですね。今日もとあるミーティングで話題にのぼりました。今、マーケティングをまじめに考えている人は避けては通れない材料だと思います。


さて、今日のほぼ日に、この本の著者のお一人であるデイビッドさんのコメントが、すごくズシンと来ました。世界同時「お金じゃない動機で仕事をする」ブームですね。
一部を引用します。全文はこちらで。


私は音楽ビジネスで起きていることを追い続け、
独立後の自分の仕事を組み立てながら、共通点を見いだしてきました。
私の「ツアー」は、講演活動です。
この4年は、平均すると年50回のライブ(講演)をしてきました。
今年はオーストラリア、スペイン、スウェーデン、オランダなど
各国に講演にでかけました。
いまも、バーレーンへ向かう道中でこれを書いています。
私の「アルバム」は書籍です。この10年で7冊出版し、
先日あらためて、電子書籍だけの新刊も発売しました。
『ソーシャルメディアの新しいルール
 (New Rules of Social Media)』シリーズのプロデュースもしていて、
こちらでは他の著者のものを5冊出しています。
まあ、私の講演は昼間ですし、会場は明るいですし、
観客はくそまじめで飲んでる人なんてほとんどいないんですが、
それでも私の仕事は音楽の世界と驚くほど似ているのです。
私はグレイトフル・デッドと音楽ビジネスから、
どれほど多くのことを学んだかわかりません。
音楽ビジネスが私におしえてくれたことをいくつか挙げてみます。
 
【粘り】
初めのうちは、講演させてくれるなら無料でもどこへでも出て、
経験をつみ、ファンをつくります。
たとえ講演料が無料だったり、タダ同然であっても、
まず何百本かやる覚悟が必要です。
それがないなら、収入につながるほど上手になれるはずがないので、
はじめからあきらめた方がいいです。
何か技術を本格的に身につけるには1万時間必要だと言われています。
まずその1万時間をやりとげることです。
 
【動機】
お金じゃないんです。
本1冊の印税なんて1ドルか2ドルだし、
講演料も、はじめたばかりのころにはほとんどもらえない。
お金のためだったら、いまでも大企業で勤めていますよ。
 
【クリエイティビティーの発揮】
私はロックスターになりたいけれど、音楽の才能がないんです。
でも幸せなことに、毎週、数百人、時には千人の聴衆の前でステージに立ち、
クリエイティビティーを発揮できるすばらしい機会を頂いています。
麻薬みたい。いや、麻薬よりいいですね。
 
【ファンとの交流】
ライブの後は観客との時間を大切にします。
最後のお客様が帰るまで残って、名刺交換し、
一緒に写真をとり、本にサインします。
 
【コンテンツを大量に創ること】
本を出すだけではなく、
ブログ、動画、ソーシャルメディアでの交流はマストです。
無料コンテンツは有料コンテンツへとつながり、ファンの拡大は講演依頼、
特に、フィーをしっかり頂ける企業向け講演につながります。
例えば私は、今年の始め、
ビースティー・ボーイズやレディオヘッドをまねて、
「クラウドソース」の動画を制作しました。
観客が撮ってくれた私の講演の動画を集めて編集したのです。
一工夫加えて、公演中に聴衆が発信したツイートも数百入れ込みました。
この動画のおかげで、世界中から講演依頼をいただいています。
これも、元は音楽の世界のアイディアです。
※動画のダイジェスト版はこちら。
 
【流通】
ビジネス書を出版するには、自費出版、インディーの出版社から出す、
メジャーの出版社から出すという3通りがあります。
私は3つとも経験していますが、著書7冊のうち最近4冊は、
アメリカ最大のビジネス出版社であるワイリー社から出しています。
なぜか? お金ではありません。儲けなら自費出版のほうがいい。
メジャーを選ぶ理由はただひとつ、流通です。
数ヶ月前アムステルダムで本屋にふらっと入ったら、
私の著書の英語版、オランダ語版を両方おいていました。
これは自費出版ではまず無理でしょうね。
 
【成功の秘訣】
ひたすら働くことです。
講演依頼は迷ったら受ける。飛行機に乗ってでも行く。
狂ったようにブログを更新する。次々出版する。
メディアのインタビューを受ける。
セス・ゴーディンやトム・ピータースなどが各地で講演を続けるのはなぜか?
それが大好きだからです。
彼らが成功しているのはなぜか?
一生懸命働いているからです。
ビジネス誌で頻繁に引用され、熱心なファン向けに
ブログで新しい話題を次々提供しているのです。
──以上のように、音楽ビジネスからはたくさんのことを教わりました。
今の自分があるのは、十代の頃から音楽が大好きで、
何十年もにわたって毎月数本のライブをみてきたからこそだと思います。
本当に幸せなことです。
往年のロックスターのように、
私も今の仕事を70歳を超えてもずっと続けていきたいのです。
そうなるように、今はこのペースでがんばらないといけないと思っています。
なぜでしょう? 僕も同じくできたら一生働きたいという欲求があります。でも、自分の提供するもののクオリティが低くなれば、続けることはできないと認識してもいます。


きっとこの感覚はアーティストや職人も同じなんだと思います。給料を得るための仕事ではなく働いている人は、社会に対しての信用や喜んでいる人からのフィードバックを糧に生きているんだと思います。


僕の場合には、オリジナルの「視点」や「編集」、「切り口」を提案することで、社会に影響を与えたり、問題を解決する。今スポットがあたってないけれど素晴らしい物を掘り起こす。「もうちょっとこうしたら、俄然良くなるよ!」ということを実現する。これが仕事のモチベーションなんだと思います。


本を書く、ブログを書く、講演をする。確かにこれが僕のツアーなんだと気づきました。


P.S.今夜は来日しているThe Vanguard Jazz OrchestraのBillboard Tokyoでのライブに行ってきます! そうか。僕もVJOというビッグバンド組織を元に「生き方」の本を書いたわけだから、このデイビッドさんと考え方が共通しているのも当然かもしれないですね。




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2011/12/09

一人で考える時間がないと、面白い人間にならないよ。

本日のChikirinのエントリー「もうひとつのゼロベース思考」がすごくいいなぁ。要は、この一文です。


せめて自分の業界、自分のビジネス、自分が所属する組織に関してくらいは、「自分がゼロから設計できるならこうする!」という意見を持っておいてほしいです。
ああ・・・僕が話が面白くない人に会ったときに、感じる原因ってこれだ・・・と気付きました。相手の話がもの足りなく感じる場合って、結局「この人自分の意見で話しているんじゃないんだ・・・」という場合です。


逆に言えば、一度自分で徹底的に考えていることだったり、自分が身をもって体験した話とかは、引き込まれるんですよね。


そのためにも、一人でじっくりと考える時間を持ったほうが面白い人になれると思います。僕もfacebookのタイムライン画像は以下のような画像設定にしていますが、「考える時間」って本当に大事です。






 everybody needs a place to think.
ロンドンのサウスバンクにあるベンチに貼ってあったフレーズです。提供はBBCいいですね。BBCっぽいフレーズ!


自戒もこめて、12月は忘年会などで人と絡む時間が多くなります。だからこそ、貴重な「一人で考える時間」も確保するように心がけなくちゃ。つながる時代だからこそ、孤独に考えたり、何かを産み出す時間がますます希少価値が出てきます。


■
そういえば、先日上げたエントリーの『嫌いな生き方をしないための「働き方」再構築』も、ずっと自分が考えてゼロから作ってきた働き方です。

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2011/12/07

嫌いな生き方をしないための「働き方」再構築

昨日のTechWaveCafeという勉強会で話をしてきたスライドを公開しておきます。




なぜ、僕が「働き方」にこだわっているのかの背景をじっくりと説明してきました。
・一人株式会社(マイクロ企業)
・案件ごとにチーム編成
・法人と個人事業
・職業定義が難しいスタイル


すべては、自分が嫌なこと、我慢できないことを避けるために、このような「働き方」を構築してきました。ご機嫌に生産的に、自分の価値を最大限貢献するためのスタイルを模索して今の「働き方」に至っています。


・前向きな人と働きたい
(後ろ向きな人を嫌々働かせるのにパワーを使いたくない)
・やり方まで決まっていることに情熱を持てない
・固定概念や既得権益者によって、進化が妨げられていることを許せない
・社会に貢献している人が報われない仕組みが嫌い
・無駄に会議などで、自分の時間を浪費することが許せない
といった我慢できないことが明確にあったからです。


そのため、自分が「知的好奇心」を大切で仕事ができ、「右肩上がりを目指さない」でも許される一人株式会社という形式をとってきています。社員がいなければ、収益を確保しなくちゃ…と無理してやりたくない仕事を取る必要がなくなります。




折しも、時代は「富の時代」(資本主義社会)から「智の時代」(評価社会)への移行が始まっています。だからこそ、自分が最先端に身を置きながら実験台として「働いて」いきたいのです。
 
富の時代の基本スタイルが「一つの会社」で「一つの職業」だったとしたら、智の時代には「複数のプロジェクト」で「複数の職業」という形ができてくるかもしれません。


なんでも一つに固執すると変化にもろくなります。国、職業、コミュニティ、収入を分散化しつつ、仕事や仲間、著作などの評価を蓄積していく。これが智の時代のノマドスタイルなんだと思っています。


タフじゃないとできない生き方だといわれるかもしれませんが、僕にとっては「嫌いなこと」や「我慢できないこと」をやっているよりは、ずっとずっと生きやすいスタイルなのです。

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2011/12/05

12月末発売「顧客に愛される会社のソーシャル戦略」の内容紹介 が昨年の自分のblogに書いてあった!

少し前に、無事に今年二冊目、自分にとって三冊目の書籍が発売できそうだということをblogに書きましたが、内容は紹介していませんでした。今日、ふと昨年の年末って、どうだったんだろうと思い、blogを見返していたら昨年の10月15日のエントリーに「顧客に愛される会社のソーシャル戦略」の趣旨が書いてありました!





この短い文章を背骨として、肉付けして一冊にするまでに、時間を必要としたんでしょうね。以下、そのエントリーを転記しておきます。



もともと商売は物々交換で始まり、その後対面で商品とお金を交換する貨幣経済に入って行きました。しかし、基本は対面での取引だったため、相手の顔もわかり、ズルをするような取引相手は、同じ地域で長期間の取引を続けることは不可能でした。

それがマスマーケットにマスプロダクトを販売する必要性がでてきたのと同時に、「プロダクト(商品)」を「チャネル(販売網)」に「ディストリビュート(配送)」して、販売するというシステムができあがりました。それと同時に最も効率的に多くの商品を同じような手法で誰でも同じ様に販売するために「小手先のマーケティング」必要となったのだと思います。

失ったものは、「直接対面して取引を行う」ために「相手の喜んだ顔が見られる」「商品に対する期待や不満が把握できる」機会。また、取引相手と知り合いになり、 自分が逆に相手の商品を購入する側に回った時にコミュニケーションができる喜び。お互いを自分の人脈に組み込んで、知り合いを紹介し合い広がっていく人脈形成のチャンス。別に安さだけ求めるのであれば、他の売り手から購入するけど、知り合いから買ったほうがうれしいよね、困ったことがあったら、お役に立てることだったら言ってね、という感覚でしょうか。

行きつけの飲食店には、この法則はまだ健在です。「安さ」よりも、相手が自分のことを知っていてくれる喜び、コミュニケーションできる楽しさが心地良さを提供していますよね。

前者は、グランズウェルでよく知られるようになったソーシャルメディアをやるときに重要視されている「傾聴」そのものですよね。

このことが、一番最初に「ソーシャルメディアによって我々が手に入れられるのは、長い回り道を経て『商売の原点』『人付合いの原点』を取り戻すことなのかもしれない。」と書いた根拠です。


CRM(カスタマー リレーションシップ マネジメント)が、江戸時代に進んだ商売方法である「三河屋の御用聞き」の現代版に過ぎなかったように。。。※前回購入したものを把握し、切れた頃にアラームを提示して、次の注文を取る。従来の注文タイミングなどの履歴でそろそろ注文を取りにいくべきかを把握して、訪問する。そして、それを家にいながら注文も配送まで行っているもらえたわけで、ECの非常に進んだ形式ですよね。


これが、私のソーシャルメディアに対する視点です。人間や動物が昔から行っている習性に逆らうことは難しく、DNAに記憶され、生き延びる過程で獲得してきたことはそう簡単には変わらない考えているからです。テクノロジーを使って、人間くさい楽しみを取り戻す!社会的な動物である人間の楽しみを追求する! 人はこれをやりたいだけなんだと思います。

自分が今一番楽しいのが出会った人と知り合いになり、お互いが手伝えそうなことを持ち寄って協力する。そして、その信頼から次の人脈形成につながっていく。ということなので。この手助けをしてくれるソーシャルメディア、使わないわけないでしょう!

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ということで、まだ発売は先ですがアマゾンや楽天ブックスで予約がスタートしています。よろしくお願いします。


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2011/11/28

[書評]ジェフ・ジャービズ「パブリック」。猜疑心や駆け引きが入り乱れた時代から、正直に包み隠さずの世界へ



NHK出版の木村さんから献本していただきました。ありがとうございます。

すでに、僕らはこっち側の世界で暮らし始めているので、「パブリック」で紹介している自分を曝していく世界観には驚きはありません。しかし、ジェフ・ジェービズが書籍として、新しい社会にルールを垣間見せてくれることで、この流れが理解されるきっかけになると思います。

いくつか気になった部分を以下に引用しておきます。

■パブリックとプライベートについてのザッカーバーグの言葉
「インターネットやフェイスブック以前の世界では、誰もが無名であるがゆえに膨大なプライバシーが存在した」

「人は生産者か消費者のどちらかでしかなかった。そのふたつがはっきり分かれた社会、ある意味で自然に反する社会だった」。<パブリック>というツール、たとえばメディアは少数の手に握られていた。今ではそれがみんなの手のなかにある。「だから、問題は『完全にプライベートかどうか』じゃない。『何をシェアし、何をシェアしたくないか』だ」
たしかに、僕らは何をシェアするかによって、パブリックな顔を作っている。一方で、シェアしないことによって見せない顔も存在している。

■パブリック時代の企業のあり方
企業は、自社の価値を、所有物の値段ではなく、つながりの質で測るようになるだろう。つながりは企業秘密より大きな価値をもつようになるだろう。四半期収益よりも、つながりが企業の将来性を表すだろう(つながりが真の長期的価値を海、ライバルへの参入障壁を築くからだ)。ブランドはつながりそのものだ。


物事を公開しオープンに議論すれば、ライバルにも秘密が漏れ、良いアイデアが盗まれると恐れる企業があると聞く。自分たちの価値は製品のなかだけに存在し、隠すことに意味があると思っているなら問題だあなたの会社が顧客と協力し、彼らの欲しいものを提供する企業として知られれば、忠実な顧客が増えるだろう。もしあなたが顧客なら、コラボレーションを通じてより良い製品をつくる企業、あなたに耳を傾ける会社を選ぶのではないだろうか?
来月出版する本でも、このソーシャルメディア時代のそもそもの企業のあり方について書いています。個人以上に、企業はより透明性を求められます。もう企業が裏の顔を持つことや隠し立てをする時代に逆戻りすることは難しくなるでしょう。

■全員がパブリックになる必要はないのかもしれない
パブリックな存在になることでのみ、人はこの世界に足跡を残せる。政治思想家のハンナ・アレントは、人間はパブリックでなければ、森の中で誰にも聞こえず倒れる木と同じだ、と言う。プライベートであることで、「人生そのものよりも永遠に続く何かを手に入れる機会を奪われる・・・・・・。プライベートな人は、表に現れない。だから存在しないようなものだ」と。
自分の名前で主張していくこと、作品を出していくことで、ネガティブな面も当然あります。でも、主張したいのであれば、パブリックにならざるをえません。一方で、主張もなにも必要なく市居の人として一生を全うすることも悪いことではないと思います。

さきほどの企業のあり方と同様に、より影響力を持つものほどパブリックにオープンにならざるをえない時代になります。一方で、これから影響力を持つようになる人や企業は、オープンにしていくことで支持を得て、影響力を持つようになっていく時代です。

結果的に、「正直は最大の戦略」の世界に向かっています。猜疑心や駆け引きが入り乱れた時代から、正直に包み隠さずの世界へ。ちょっと飛躍しますが、日本の外交はそういう意味で先を行っているのかもしれません。

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2011/11/27

【近況】なんとか12月に新作出版できそうです。



やっと三冊目の書籍がほぼ終了しました。再校も戻し、後は念校を見るだけです。たぶん、表紙もこんな感じで確定です。「顧客に愛される会社のソーシャル戦略」12月中旬から下旬にかけての発売です。よろしくお願いします。

まだ、今年を振り返るのは早いですが、一年で2冊も書籍を出すことができました。ただ、自分は多作のスタイルは向かないなぁと認識しています。こだわりもそうですが、一冊にかけるパワーを考えると、同時に複数冊という器用なことはできません。

他の方がどうなのかわかりませんが、企画書から実際に書き始めると、その間に新しい発見や出会いがあり、中身が変わっていくのです。一本筋の通った核である主張は変わらないのですが。。。よく彫刻家とかがいうように、掘っているうちに形が見えてきたり、自分が本当に言いたいことがわかってくるという感覚です。そうすると、一冊にかかる時間も長くなってしまいます。

ということで、やっとBlogを書く時間も戻ってきます。僕の場合、Blogを書く時間=考える時間ですから、とても嬉しい! 2011年も残1ヶ月、忘年会と今年の仕上げを頑張ります。


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2011/11/16

Monocle編集長タイラー・ブリュレ氏講演より。「ネットがあるからこそ、実際にその場に行って人と会うこと大事」



昨日のエントリーで紹介したMonocle編集長タイラー・ブリュレ氏の講演「ポスト・ラグジュアリーの時代」の感想続きです。

いくつか個人的に刺さった部分をピックアップして紹介しておきます。

1:年間200日以上海外にいる理由

・ジャーナリストとしての自分の役割。ネットサーフィンでわかったように思っているのではなく、外に出て人と会うことで意見を形成していく。同僚なども世界へ出かけて行って、経験したことを共有していくことが大事

・実際に「その場」にいることが大事。ネットがあるからこそ、実際にその場に行って人と会うことが重要。目に見える形で、そこにいることが大切


2:日本のアピール下手・マーケティング下手な点

・海外のハイストリートに日本人建築家が設計した大使館を設置すれば、日本ブランドをアピールできる。中にいる人達は、どんな人達なんだろう?と興味を持ってもらうことができる

・311以降、日本で国際的な会議を行なっていない。ダボス会議などを招聘したらいいのに

・日本ブランドは、海外でも日本の文脈でマーケティングを行なっている。いい商品やいいサービスを持っているのだから、それを表現していく必要がある


3:メディアに関して

・monocleが創刊したときに、「物理的なものを提供する」ということに重点をおいた。物質、紙であることのフェティッシュ

・台割はAffairs/Business/Culture/Design/EditsのABCDE。読者に対してハードルの高い国際情勢から始め、徐々にデザインなどの楽しいものへ

・雑誌の価格も高く、WEBも購読しないと読めない作り+podcastで提供。リテール(リアルショップとウェブショップ)を準備し、コラボ商品を販売
※僕が感じたのは、雑誌じゃなくてMonocleというコミュニティを作っている。価格が高くても、このブランドの世界観・セレクトが好きなのでお店やコラボ商品を買って参加したくなる

・新しく始めたのがmonocle24=ラジオプログラム。ソーシャルメディアでは、多くの人が叫んでいる。小さなディナーテーブルに親しい数人と、良い料理を囲んで楽しい会話をしているようなリラックスした雰囲気をみんな欲っしている。だからこそ、ラジオというメディアを選んだ。本当のインタラクションができる贅沢な場

・国営ラジオなど、ちょっと古いけれど上品なブランディングがされている雰囲気を参考にした

・メディアには「いい目利き」が必要。よい編集者がいて、ちゃんとした目を通してみないと間違ったことを信じてしまう

・マスメディア/ソーシャルメディアには、それぞれの位置づけがある。レガシーメディアの課題は、適切な編集がされていないもの、いいプロデュースがされていないものが多すぎる。ファッション業界では、いいバイヤーを探しているのと同じ。優れた編集者やジャーナリストが必要。ストーリーテーラーが必要。大きなメディアは、方向性を示す力を持っているのだから。


と、非常に考えさせられるのと、編集者出身である自分が共感できる内容でした。ネットで会議がすんでしまう時代だからこそ、現地に行くこと、人と会うことの重要性は増しています。ものすごいスピードで玉石混交な情報が溢れているから、落ち着いて温かみがあり信頼のおける情報が必要ですね。


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