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2008/06/29

気の利いたお願いで、印象をアップする?
































東京IT新聞(オフィス配布)に入ってきたチラシです。
アクションが指定されているのがいいですよね。

「人事・採用担当者の方へ
 本紙を優しく(できれば笑顔で)お渡し下さい」

どうやったら、ターゲットする人にメッセージが届くのかを
本気で考えてやった仕組みだと思います。
この「できれば笑顔で」もあえて言ってみることで
印象に残るでしょうし、ちょっと面白いものが入っていたという気持ちで
渡してくれるかもしれません。

最終ターゲットにメッセージを伝えるために
どうするのか?広告担当者はそこまで考えないといけないですよね。
身につまされました。

2008/06/25

フリーペーパーをサンプリングしている人の重要性

衝動的にエントリーあげます。

朝、会社に向かう途中。
フリーペーパーをサンプリングしているはずの女の子が
道を聞かれて、地図を使って丁寧に対応していました。

さて、これを見てどう考えるべきか?と
ふと、思ったのですね。

配布を依頼している企業の立場からすると、
配布するための絶好の時間帯に機会損失をしていると思ってしまいます。
さて、本当に機会損失なんでしょうか?

その瞬間に多くの人が、
サンプリングを止めてまで道を教えてあげているという事実を目にしています。
「口コミ」とか「企業、ブランドへの信頼」とか「イメージ」という意味では
プラスの印象を与えるような気がしています。

うーん。
サンプリングを担ってくれている人のマネジメントや
イメージ戦略は、もっと力を入れるべきポイントとなってきますよ。きっと。

背中に媒体名を背負ってサンプリングしているからこそ、
マスメディアに近い公共の場所でサンプリングしているからこそ
結構強力なツールであり、いい方向にも悪い方向にも流れてしまう怖い存在です。
企業は、ブロガーとかに目を向けてイメージ戦略とかを気にしていますが、
それよりずっと身近で大切な社会との接点だということに気づかされました。

2008/06/24

送別会がOB会。

昨夜のことですが、会社に20年勤めた方の送別会でした。
びっくりすることに、5年前に離れた部署の
その当時のメンツが集まっての送別会です。

すでに、いろいろな会社に、個人にバラバラになっているのに
ちゃんと集まってくるのがすごいよなぁ。

こういう横のつながりが大切なんだと思う今日この頃。
組織でもなく、シナプスのようにつながっている人脈は
本当に不思議ですよね。
これをソーシャル・グラフとして可視化したくなる気分がよくわかります。

2008/06/22

金多楼寿司@三宿と「いい空気」の関係

たまには、こんなネタを。
家の近くで、おいしくて雰囲気の本当にいい
お寿司屋さんを見つけました。

お任せで、ビールと日本酒もいただいて
一人1万円ちょっとでした。
お店の雰囲気も客層も、お店の方々(家族)の出す空気感も
すべて良かったですね。

やはり、こういう「空気」こそが
お店にとってもすばらしいブランドになると思っています。
どうやって、この「空気」を作るのか?
どうやって、客層までもいいものが保てるのか?
今後も、勉強していきたいと思います。

そのいい「空気」が漂っています。
今後も、お邪魔させていただきます。

2008/06/21

日経MJの2008年ヒット番付から「空気読み」

2009年上半期のヒット番付はこちら
2008年下半期のヒット番付はこちら 。

2008年上半期のヒット番付が出ています。
ヒット番付に出ているものは、
すでに売れている、流行っているものなので
ここには顕在化した消費者の心理が表れています。

この奥にある潜在的な欲求をキーワードにしておけば
次のヒット商品や企画を立てるときに使えます。

さて、ここから何を読み取るのかをいくつか今後書いていきますね。
すでに、このblogで触れているものとしては、これですかね?
「お勉強」ブームとその対極としての「おばかタレント」ブーム


2008年上期ヒット商品番付
【東】
横綱:プライベートブランド「トップバリュー」「ゼブンプレミアム
大関:5万円ノートパソコン「Eee PC」「HP
関脇:カーボンオフセット「日本カーボンオフセット」「carbonpass
小結:電球形蛍光灯「パルック」「ネオボール
前頭:三井アウトレットパーク入間
同 :クロスウォーカー(引き締めメンズインナー)
同 :ミルクシーフードヌードル
同 :Wii Fit
同 :クルトガ(とがり続けるシャーペン)
同 :電動自転車「ヤマハPAS」「パナソニックビビ
同 :めぐりズム 蒸気でホットアイマスク
同 :クリアフォース(空気清浄機)
同 :クロレッツアイス(ガム)
同 :夢をかなえるゾウ(書籍)
同 :ケシポン(個人情報保護スタンプ)
同 :ジェロ
同 :篤姫
同 :国内線ファーストクラス「JAL」「ANA

【西】
横綱:糖質・糖類ゼロ「アサヒスタイルフリー」「ゼロナマ」「」
大関:ブランド携帯「アクオス携帯SB」「wooo携帯au
関脇:銀聯「三井住友銀聯」「日経トレンディ
小結:シャワークリーンスーツ
前頭:地下鉄新線
同 :ブラトップ
同 :絶品チーズバーガー
同 :モンターハンターポータブル2nd
同 :ペンズギア(ペン回し専用ペン)
同 :マラソングッズ「NEWBALANCE」「NIKE」「ミズノ
同 :香りつづくトップ
同 :デジタルフォトフレーム「SONY s-Frame
同 :モッフルメーカー
同 :蟹工船
同 :バブリーバブルバス
同 :青山テルマ
同 :おばかキャラ&ピン芸人「羞恥心」「ナベアツ
同 :エアバスA380

ちなみに、上記リンク集はHow to monetize Web 2.0(ウェブマーケティングを考える)さんが作ってくださったものを引用させていただいています。ありがとうございます。

そうだ。
「日経MJヒット番付に見るトレンドの変遷と消費者意識の変化」的な本を書いてみるのも面白いかもしれませんね。もう、あるのかなぁ?

Life=Risk





すばらしいメッセージです。
こういうのって、とても心をくすぐられます。
ああ、チャレンジしてぇ。しよう!

2008/06/20

グランドデザイン&カンパニーのコアコンピタンス

WEB BUSINESS SHUFFLE Vol.31
アップルストア銀座で定期的に行われている
モディファイの小川さんがやっているイベントです。
以前、「アップルとグーグル」の出版記念トークイベントの時にも
参加させていただきました。

今回はグランドデザイン&カンパニー株式会社
小川和也さんの話を聞きたくて参加してきました。

グランドデザイン&カンパニーが
各種通販サイトの運営開発をやっていることで
興味を持っていたのですが、その秘密がわかった気がします。

以下、メモですが特徴は以下です。
■キーワード1:解析手法(ツール)
■キーワード2:ナレッジデータベース
 いかに知見をためていくのか?どういうものが売れるのか?
■キーワード3:知財 権利化
 大手の商社であれば大きなキーワードでは動くけど取り残している物。
 有名な美容師など

■リリースを準備している事例
某有名ファッションブランド×モバイル解析手法&ナレッジデータベース
MD力で=コスメ新商品
はじめてのコスメ商品を開発=知財(自社で開発)
第一弾を10月に実施

某有名音楽プロダクション×アーティスト発掘、プロモーション
=音源(CD等)知財、権利化

キャッシュポイントは別で作っているので、
あくまでモバイルは「吸引源」として使っているに過ぎない。


開発会社が付加価値をつけていくときに、
多くの事例をやっていることによって
「データ分析能力」「打ち手のナレッジ」ができてくるのは
なかなかなかったのかもしれません。
集客力をコアにしたECショップが多い中で
MD力をコアにしたECショップが今後ますます重要になってくるでしょうし。

さらにMD力を活用して、商品開発に出て行くのは
新しい事例だと思っています。
多くのECができていないことをやっているように思えます。
今後も注目させていただきます。

2008/06/19

おいしいつぎ方を指定することで、より参加感が高まる告知例。


























サッポロビール エーデルピルス
「エーデルピルス」というサッポロのプレミアムビールの
パッケージに面白い仕掛けがあったので紹介します。

前提をちょっとだけ説明しておいたほうがいいですよね。
特定のお店でだけ、飲めるビールでした。
今回、数量限定で缶ビールで販売をするようです。

Edelpilsとは「高貴なピルス(ピルスナービール)」を意味し、元来ドイツの名門醸造所が使用していた由緒のある名前でした。いまから20数年前、サッポロビールは、ドイツの正統な製法にのっとってつくったプレミアムビールに、ぜひこの名前を冠したいと申し入れをしました。そして、当時の醸造責任者らに製品を試飲していただいた結果、その品質の高さを絶賛され、名称使用許可を受けたという歴史を持つプレミアムビールです。


どんな意図があって、缶ビールを発売したかは推測ですが
限定でプレミアムブランドを出すことで、認知アップを狙い
お店での注文を増やす戦略なんでしょうね。

なかなかすばらしいのは、お店で出すときにやっている
「つぎ方」をビールのパッケージにいれているんですよね。
プレミアムビールだからこそ、おいしく飲んでもらって
その体験を通して、お店に来て欲しいといういい仕掛けです。

もしかしたら、自分がうまくできなかったので
お店でプロのつぎ方を見てみようという人もでてくるかも?

どちらにしろ、こういうコミュニケーション戦略を
考えられているキャンペーンにちょっと感動したので
アップしました。

追記
こんな体験型イベントもやっていたのですね!

2008/06/18

すごいblog。熱意と継続は力なり「ジャケ弁」












http://jakeben.blog111.fc2.com/

熱意と継続ですごいことを続けているblogを発見しました!
弁当でジャケットを再現しています。
僕がピックアップしたのは思いいれのある2枚。2弁当?
BECKとマイブラです。懐かしい!!

情報発信を続けるお店の看板。続報



















そして、また続編です。
以前のものはこちら。

朝の忙しい時間でもつい目がとまります。
楽しみになるし、習慣になっていく。。。

2008/06/16

「私塾」ブームがやってくる?

「私塾」ブームがやってくる?

梅田望夫さんの「私塾」のすすめが発端なのは間違いないですが
「私塾」がいろいろなところで立ち上がり、ブームの予感がします。
僕も今日、思い切って一つの「私塾」にエントリーしてみました。

さて、「私塾」ブームが来るのでは?と思う根拠のは
実際に行動に移している人が広がっているのを肌で感じるからでsy。
今日、エントリーしたものもそうですし、
金曜日に東大の学生たちと飲んでいたのですが
彼らも「私塾」(自主ゼミ)に参加していました。

自らが、興味のある場で、刺激的なメンバーと一緒に
切磋琢磨していく「風通しのいい場所」にいることが
なによりのご褒美になるのでしょう。


なんだか、シンクロニシティが起きているかのように
日曜日に読んでいた本にも、「私塾」が出てきたので
紹介させてください。

「ビジネス脳を磨く」という小阪裕司さんの本があります。
この本の最終章が「私塾」なのです。
第六章がまさしく、「私塾」のすすめなのです。
読んでみてください。何かこころを振るわせるような力がありますよ。





プロローグ
第一章 ナスの細胞に確かに水があるけれど―「フレーム」を知る
第二章 こぶとりじいさんのこぶはもらわない―プロセスに目を向ける
第三章 価格ではない。付加価値でもない―感性情報をデザインする
第四章 花見はなぜ飽きないのか―人の感性は進化する
第五章 誰の目の前にもリンゴは落ちている―現象・データから何を読み取るか
第六章 パリにも、江戸にも、きっとあった―自分を伸ばしてくれる場

エピローグ

情報発信を続けるお店の看板。


















以前にもここで紹介した看板の続編です。

お店の店主をネタに
ずっと語りかける看板です。
長期にわたって、語りかけているので
以前からの文脈がわかる人にはわかるし
わからない人にとっては「?」なコメントだと思います。

ちょっと説明しますと、
店主はずっと彼女募集中です。
そして、狙っている女の子をディズニーランドに
誘うことを目標としてがんばってきました。
しかし、、、、と、この看板のコメントに続いているわけです。


とはいえ、このコミュニケーションにより
お客さんとお店の橋渡しになっていることは間違いありません。
もし、そこまで計算してやっているのだったら
店主はコミュニケーションの達人かもしれない。。。

2008/06/13

iPhoneの進化系 いつかこうなるの?





WEB上で見つけた画像です。
iPhoneもいつかこうなるのか?
iPhone Air?
でも、風が吹いたら飛ぶな。。。

2008/06/12

体脂肪30%以上、デブのためのウェブマガジン「D30」創刊





制度が変わったタイミングはビジネスチャンスです。
今年の4月から「メタボ健診(正式名称:特定健康検査・特定保健指導)」が始まりました。
そういえば、会社の健康診断でも腹囲測定が加わるそうです。

そんな「メタボ」が盛り上がる中、
かなりのターゲットを限定したweb媒体が創刊しました。
面白いので、メタボな友人ライターにオススメを早速してみました。
なかなか、コンテンツも面白い。
最初にこのインタビューに登場した中西圭三に拍手!

Dライフスタイル創造研究所(D創研)は6月12日、体脂肪30%以上のデブ(D創研は「D」とよぶ)のためのウェブマガジン「D30」を創刊した。“健康で素敵、そして一緒にいると幸せになる太った人”を応援していくという。

 D30では、太った人に関係するニュースが「DeBoo!ニュース」を毎日更新するほか、マンスリーコンテンツとして、Dな人々に優しい旅先を紹介する「D-TRIP」や、ワンランク上のDスタイルを提案するファッションページ「D-FASHION」、全国の肉を食べ歩いたD30編集部が紹介する「今月の肉」などを掲載する。

 また、各界で活躍するDな人々のインタビューページ「D-PEOPLE~太っていても幸せです!~」では、様々な業界のDな人々のライフスタイルを紹介していく。初回は歌手の中西圭三氏が登場する。

 ほかにも、D30ならではの取り組みとして、読者プレゼントやライターへの原稿料などに独自通貨「g」を導入した。これはグラムの略で、仕事量に応じた極上国産牛や高級食材を「g」で支払うというものだ。例えば、原稿料1ページにつき松坂牛100g、撮影費は仙台牛200gなどといった具合になるという。

 さらにマーケティング業界で使われるF1、M1層などのカテゴリーにならい、新たにD1からD3層を設定した。マーケティング調査も請負うという。各層の詳細は以下の通りだ。

D1層(80キロ~100キロ)
周りからはちょっと最近太ってきたのでは?といわれて本人も気にしている。昔スポーツをやっていた人がやらなくなって太っているケースも多い。まだ痩せられると思っており運動も一応やっている。
D2層(100キロ~120キロ)
3桁を越えた瞬間、これまでの緊張の糸は切れて、Dであることを開き直っている層。膝に痛みも出始めている。Dを誇りに思っている。
D3層(120キロ以上)
かなり夏場は汗をかきやすくなっている。Dキャラが自他共に認知され、スポーツは億劫になり始める。

10年後の自分に感謝されたい。

ほぼ日が10周年を迎えました。

当時、WEBサイトで「雑誌のようなメディア」が成立するのか
とても興味をもって見ていました。
いまだと、成立するのもわかるのですが、
昔は雑誌のような共感を得られる場ができるとはまだ思えなかったんですよね。

ニフティのフォーラムのような共感型の場ができることは良く理解できたのですが。。。
それは「雑誌のようなメディア」とも違うような場ですしね。

さて、以下にほぼ日10周年に糸井さんが書いた文章を引用させていただきます。
これを読みながら強く感じていることは、
自分も10年後の自分に感謝されたいってことです。

僕も10年後の自分に感謝されるように行動し続けたい。
そう思って常に、新しい道に一歩踏み出せればと思います。
もう、踏み出しているか。。。
ということで、感動したのでここに書いておきます。
下の文章、すばらしいので長いですが最後まで読んでみてください。

とうとう、10周年を迎えることができました。
1998年の6月6日から数えて、10年が経ったわけです。
いや、なにもしなくても10年は経ったのですけどね。

吉本隆明さんの
「どんなことでも、
 毎日10年やり続けられたら、
 一丁前になれる」
ということばを、いちばん信じていたのは、
ぼくたちだったのかもしれません。
信じるというのは、ばかのようになることです。
利口な方法や、知恵のあるやり方を探そうともせずに、
「毎日10年続ける」ということをやってきました。
いや、考えてみれば、
ばかのようにでなければ続けられませんでしたね。

そして、とうとう待ち望んでいた10年がやってきた。
ほんとうにその日が近づくとなったら、
正直なところ、ぼくはさみしいような気持ちになりました。
たのしみにする「その時」が、
「その時」からは、
なくなってしまうのですからね。
それでも、逃げたり避けたりするわけにはいかないので、
ただただその日を待とうと思いました。

で、10周年の日を迎えられて。
果たして、ぼくらは一丁前になれたのでしょうか。
働き人たちの腕の力こぶのように、
仕事師たちの手の胼胝のように、
目に見えるものがあればいいのですが、
どうやら、そういうものもありません。

でも、さぁこれで一丁前になれた、と
思うことにします。
これからは、
自分らが一丁前であることを信じます。

こうなることを信じて、いわば憧れて生きてきたからなぁ。
さみしいばかりでなく、
力が抜けちゃったりしないかと思われることでしょうが、
わはは、そんなことは産毛ほどもない。
実感として、途中だもの、いつも。

だいたい、その「一丁前理論」の元になった
吉本隆明さんに関係する大きなプロジェクトも、
いまやっと動き出したところですしね。
いつも予告編と本編を並行してつくっているから、
ひとつが終われば、ひとつが始まるという具合に、
まるまる止まるということがないんですよね。
おもしろいですよ、ほんと、こういうの。

先日、「ほぼ日」の全員と、
順番にひとりずつ話すという機会があったんです。
話しているうちに、自分の感じていたことだとか、
無意識で思っていたことがだんだん見えてきたりしてね。

「10年も前に、こういう「ほぼ日」みたいなものを
 怖がらずに始めてくれた自分に、感謝してるんだ」と、
本気で言っていました。

10年前のぼくが始めてくれたから、
いま、こんなふうに、
ああでもないこうでもないと、
おもしろいことをやれるわけです。
そこに集まってくれた仲間もいるし、
なによりも、読みに来てくれたり、
意見や感想をくれたり、買い物を楽しんでくれたり、
イベントに参加してくれたり、投稿してくれたり、
よろこんでくれる人たちが、たくさんいる。

10年前だって、怖れる気持ちは、
ないことはなかったんです。
でも、こっちの道のほうがおもしろそうだ、と、
いまよりは10年分若いぼくは、走りだしたのでした。
それでも50歳でしたから、若くはなかったですかね。

無謀といえば無謀だったし、
年相応の分別も足りなかったとは思うのです。
でも、その足りなさが、
いまのぼくらの場所をつくってくれたのですから。
過去の自分たちに、ありがとうと言うしかないです。

そして10年の一区切りがつきそうなところで、
あらためて思ったのです。
ぼくらは、10年後にどうしているんだろう?

つい半年前までは、考えてなかった10年後のことでした。
しかし、「ほぼ日」の乗組員たちひとりひとりと、
なんのこともない話をしているうちに、
「10年後の自分に、また感謝されるかなぁ」と、
想像してみたのでした。
いま自分が、10年前の自分にありがとうと言ってるように、
10年後の(ずいぶん年老いた)自分は、
この2008年の自分に、
「サンキュウよ!」と言ってくれるか。

またまた、なにかが足りないのでしょうけれど、
またまた無謀なことなのかもしれないのですが、
勇気のある舵を切って、
10年後の自分に、言われてみたいです。
「ほぼ日10周年のころの、ばかな自分のおかげでさ‥‥
 いま、こんなにおもしろいんだよなぁ」と。

いろんなことに飽きっぽいぼくなのですが、
ほんとうにやろうと思ったことには、しつこいです。
だって、ほら、「ほぼ日」だって、
こうして「毎日で10年」やってきたでしょう?
ここから先の10年も、たのしみになってきました。 

これからの10年というのは、
これまでの10年とはちがって、
もうちょっと、生きるための運を
必要とする年月になるかもしれません。
だけど、そこまでは行けるような気がしているので、
余計なことは考えずに、
また10年、行こうと思っています。
ご迷惑かもしれませんが、許してください。

まずは、まず1日、進みます。
それを重ねて来年の今日を迎えるようにします。
こんなふうなくりかえしで、10年先の場所に
立ってみたいと考えています。
あんがい、またおもしろい日々になりそうです。

乗組員のみんな、付きあいのある皆さん、
そして読者として集まってくれた方々、
これからも、どうぞ、いっしょにたのしんでください。

今日まで、ほんとうにありがとうございました。
今日からも、ずっと、ありがとうございます。
こんなふうに、たくさんのあなたに会えて、うれしいです。

2008/06/11

最近、気になるネーミング。「じぶん銀行」「ウノウ株式会社」「サノウ株式会社」

最近、気になるネーミング。
どちらも日本語でやわらかい感じがする語感が
とても親しみやすさを出しているのが特徴。
また、ちゃんと「名は体を表す」のもいいと思います。
僕も会社名は日本語派です。

「じぶん銀行」
 KDDIと三菱東京UFJ銀行は6月9日、両社で設立したモバイルネット銀行準備会社「モバイルネットバンク設立調査」の社名を、「じぶん銀行」に変更した。
 金融庁による銀行営業免許の予備審査が同日終了し、銀行営業免許を申請した。7月中に開業する予定だ。
 じぶん銀行の資本金は200億円で、KDDIと三菱東京UFJが折半出資している。


「ウノウ株式会社」「サノウ株式会社」
 映画情報サイト「映画生活」や写真・動画共有サービス「フォト蔵」などを展開するウノウは、インターネット広告関連の新会社「サノウ」を6月4日付けで設立した。
 資本金は1000万円で、代表取締役社長は石川篤氏がつとめる。ウノウの代表取締役は、引き続き山田進太郎氏とともに当面続ける予定だ。
 社名のサノウは、言語認識や論理的思考をつかさどると言われている「左脳」からとっており、「ウノウの社名が浸透しているのでわかりやすい」(石川氏)点も考慮しつつ、ウノウの役員を中心に全社員で決めた。事業は、この社名の意味にも通じ、最新のインターネット技術を活かして、言語を論理的に解析し、これまでにない新しいインターネット広告の技術やアドネットワークを提供していくことだ。これにより、技術を核としながらも、メディア展開をするウノウ、広告ネットワークを展開するサノウという棲み分けになる。
 サノウの具体的な展開としては第一弾として、6月下旬から7月上旬にモバイル広告のアドネットワークを開始する予定になっている。詳細は発表を待たないとわからないが、コンテンツマッチと行動ターゲティングを合わせたサービスだという。
 石川氏は「もともとモバイル分野は今後も市場が大きく拡大していくと考えていたが、iモードIDがオープンになったことが大きく、これによりユーザーの行動に合わせたモバイル広告が展開できるようになったので、コンテンツマッチの技術をベースとした行動マッチング広告と呼べるようなアドネットワークを構築したい」としている。
 サノウとしては、このほかにも年内にいくつかサービスをリリースする予定だが、「初年度はまだテスト段階の位置づけ」(石川氏)だ。

ポール・ウェラー「成功の秘訣は髪」

以下、BARKSより。
尊敬するポール・ウェラー師匠のお言葉。
なるほど。でも、確かにそうでしょう。
見た目も大事って事ですね。

ポール・ウェラー「成功の秘訣は髪」
Paul Weller : 2008-06-10
トラックバック (1) | コメント (1)
ポール・ウェラーが、ミュージック・ビジネスで長いキャリアを築くための秘訣を教えてくれた。それは髪の毛だそうだ…。彼は、もし自分がハゲていたら、ここまで成功していなかっただろうと考えている。

ウェラーは『Q』マガジンにこう話したという。「まだ髪の毛があって、ほんとにホッとしてる。髪がない俺の姿を想像してみろ。大惨事だ。誰も、禿のモッズなんか真剣にとらないからな」

これにはレッド・ツェッペリンのロバート・プラントも同意しているそうだ。「ロバート・プラントとこのことについて話してたんだ。彼にしても、それが成功の秘訣だって言ってたよ。プラントやジミー・ペイジが禿げてたら、ツェッペリンはリユニオンなんかしなかっただろうよ。あり得ない」

ウェラーは、そういう意味ではローリング・ストーンズのミック・ジャガーにインスパイアされるという。「まだ細いし、髪もある。女の子もいっぱいはべらかしてるだろ」

この発言にはいろいろなリアクションが(とくに中高年の男性音楽ファンから)ありそうだが、確かに、この目で見たウェラー(50歳)は髪はふさふさ、お腹もでておらず、ロック・スターそのものだった。

Ako Suzuki, London

80年代から現在までの時代の捉え方。















時代の変遷や流れを取れた資料の中で
なかなか良くまとまっているものを見つけたので
ここにあげておきます。

大きな時代の変化のフレームを
もっておくことはものすごく重要だと思います。


伊藤忠ファッションシステム株式会社のコラムで紹介されていたものです。
詳しくはこちら。

浮かび上がってきたキーワードのひとつは、“一人内二極化/気持ちの両極化”。まず、一人内二極化とは、一人の人間の中で、お金をかけるところとかけないところ、時間を費やすところと効率化するところ、そのあたりのメリハリを付けるようになってきたことを指す。 

ミラノのマーケティング会社であるPAMBIANCOの消費者調査のディレクターであるベアトさんは、現在、「アルファロメオ」「フェラーリ」「ランボルギーニ」などの高級車を買う人たちの調査をグローバルで行っているという。国によって一概には言えないが、必ずしもお金持ちではなく、クルマが大好きだから、その他の消費をある程度我慢してもお金をかける、消費のメリハリづけが進んでいることがよくわかったと話してくれた。 

一方、気持ちの両極化とは、生活の中で緊張した気分と弛緩した気分、あえて自分にプレッシャーを与える気分と、自分を甘えさせる気分など、一見すると両極にあるような気分を一人の人間が持っている傾向だ。悪く言えば多面的で欲張り、良く言えば多様な使い分けを楽しんでいる。そして、そんな気持ちを拠り所に、少しポジティブに新しいことを始めてみよう――時代の気分は、少しずつではあるが前向きに動き出している

2008/06/10

iPhone出たので、絶対買う!
















http://kuuki-yomi.blogspot.com/2007/06/iphone.html#links

以前、このblogでiPhone出たら絶対買う!と宣言しましたが
7月11日発売らしいので、当然買います。
黒が欲しいので16GB です。
ドコモからソフトバンクにもちろん乗り替えます。

同じ形でも、色違いで違うメタファーに。















「豆型コンセント IDEA Beans Qtap」
ビーンズ型らしいのですが、
緑は確かに、豆型。
でも、黄色はバナナ型に見えませんか?

ただ、それだけなのですが
同じ形の物でも、色が異なるだけで
それぞれ別のメタファーを想像させるということを
認識させられました。

それだけ、僕らの固定概念に
染みついているものがあるのでしょうね。
これを逆に利用する側として発想しなくちゃ。

2008/06/09

「お笑いタレント化」社会




山中伊知郎さんが書いた新書「お笑いタレント化」社会ですが、
この本のNBオンラインの書評で面白いものがあったので紹介します。

 たとえば現在、誰もが当たり前のように“芸人言葉”を使うようになった、という。さらに、お笑いタレントの立ち居振る舞いが若者の憧れにもなっている。

〈KY時代の中で、「自分は、たとえば関根勤のような『空気の読める』人間になりたい」、そんな欲求が、若者たちを中心に数多くの人間たちを「お笑いタレント化」させている原動力なのだろう〉

 なるほど。いまや“お笑い”の素養が、人間をはかる大きなモノサシになっているようだ。だからこそ、屋形船のサラリーマンたちは、海パン一丁で「おっぱっぴー」と叫びながら客間に飛び出していく。

 でも、一般人にまで波及している「お笑いタレント化」は、もしかしたらもっと深刻なものなのかもしれない。「空気を読む=場の“ノリ”に参加する」ため、必死で自分の“キャラ”を模索し、ウンチク話や笑いのネタを収集する。そして、恥ずかしさに耐えながら“ボケ”をかまし、まわりに気をつかいながら“ツッコミ”を入れる。

 そう。「お笑いタレント化」によって、僕らは、お笑いを強制させられているような気がするのだ。屋形船で大騒ぎする裸の男たちの表情に浮かび上がっていた悲壮感は、苦手な酒を飲まされるサラリーマンのそれとよく似ていた。

 そう考えると、「そんなの関係ねぇ!」という言葉が、“空気読め社会”に生きる現代人の福音となって聞こえてくるような気がする。そんな社会の処方箋まで「お笑い」に頼らなきゃいけないというのは、皮肉な話ではあるけれど……。

(文/清田隆之、企画・編集/須藤輝&連結社)



お笑いブームと「空気読み」KYの関係指摘、
空気が読めるタレントとしての「関根勤」さんの存在。
そして、そこに集まる若者の憧れ。
やはり、この辺の「兆し」から何か読み取れそうな気がしてなりません。
この書評ホントに良い指摘だと思ってますよ!

2008/06/08

今、日本人全体に訴求できる唯一のキーワード「eco」













昨日、今日とこの二日間。
NHKも日テレも「eco」をテーマに
ホリデースペシャル形式でテレビをやっています。

もちろん、社会的な背景として
環境問題が切実な問題になっていることがあるとは思いますが、
それだけではなく、今の時代には
日本人全体を共通のテーマが少なくなっているのだと思います。
この流れは、以前にも書きましたが、24時間テレビの変遷に
近いものが根底にあると思います。

社会環境が変わり、一つのことに取り組むと言うよりは
完全に階層によって「課題」が変わってきたのが今の時代です。
単一民族で、中流意識だった頃は、「マス」のとらえ方は簡単でした。

それが、今の時代だと完全に崩れたのでしょうね。
そうなったときに、テレビがどうなるのか?
そういう視点で、番組欄を眺める訓練をしてください。面白いですよ。

そんな中で、「エコ(eco)」というキーワードは
地球人全体で考えられる共通の課題です。
また、クライアントもだからこそ、
マーケティングのキーワードとしておいしいのです。

ということを、この二日間のテレビを見ていて
ものすごく感じました。

2008/06/05

日本愛妻家協会

面白い協会を見つけました。
ネーミングもいいし、企画もいいし
まさしくパブリシティで広まりそうな活動です。


日本愛妻家協会
http://www.aisaika.org/index2.html

妻という最も身近な他人を大切にする人が増えると
世界はもう少し豊かで平和になるかもしれないね。











愛妻の日をつくって、
早く帰って感謝するなど
キャンペーンもやっているようです。

こういう活動や
世の中を変えるために
アイデアやクリエイティブを使うことに
自分の能力を使いたい!

本当に、尊敬します。

2008/06/04

「KY度」がわかる20の質問

かなり面白い「KY」に関しての記事です。
「KY」はついに世界に広がるのかもしれません。
「空気読み」も。。。

日本人の重大な関心事:「KY度」がわかる20の質問
2008年6月 4日

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Lisa Katayama


Photo: Mitchell Haaseth/NBC

「あなたってほんとKY!」――日本では、こう言われることはひどい屈辱だ。

「KY」は「空気読めない」の略語。米NBCのテレビドラマ『The Office(日本語版記事)』でSteve Carrell氏が演じるMichael Scott(写真)を想像してみるといい。

『ワイアード』でわれわれが最初にこの言葉を取り上げたのは、ワイアード誌の6月号に掲載した、「日本インターネット界のBad Boy」西村博之氏へのインタビュー記事(英文記事)においてだった。西村氏は『2ちゃんねる』や『ニコニコ動画』の運営にかかわっている人物だ。[リンクされている記事で、KYが出てくる箇所は以下。「彼は、勘の鈍い、『空気読めない』人々に対して我慢がならない。「彼らは本当に愚かで、インターネットで読んだものをそのまま信じてしまう」]

さて、あなたはKY、つまりジョークに乗れないタイプの人だろうか? 以下の設問に答えてチェックしてみよう。

20項目の問いにそれぞれ「はい」「いいえ」「時々」で答え、その点数を合計すれば、あなたの「KY度」がわかる[点数は「はい」=2点、「いいえ」=0点、「時々」=1点。ただし、問い4、5、9、12は「はい」=0点「いいえ」=2点]。

1. いつも人から「わかっていない」と言われるのだが……わかるって何をだ?
2. 自分はかなり礼儀正しい方だ。
3. 何か大事なことを言いたいと思ったら、ほかの人の話をさえぎってでも言う。
4. 話をするときは、聞き手の表情に注意している。相手が退屈したり、不愉快に感じたりしているように見えたら話題を変えることができる。
5. 誰かが2人で話しているのを横から聞いただけで、その2人の関係を推測できる。
6. 時々、自分のスタンスをかたくなに譲らず、人を傷つけたり怒らせたりすることがある。
7. パーティーでは目立つ服装をするのが好きだ。
8. 自分が人から好かれているのか嫌われているのか、はっきり言われないとわからない。
9. 目だけで人に気持ちを伝えることができる。
10. 大勢の集まりや会合で発言するのが好きではない。
11. 人の話を途中でさえぎることが多い。
12. ブログや掲示板にコメントするときは、スレッドを全部読んで理解してから自分の意見を書き込むようにしている。
13. 他人の意見に影響を受けやすい。
14. 友人と趣味について話すとき、それが公共の場でも、かなりの大声で喋ってしまう。
15. 自分の意見は断固として変えない。
16. 自分が夢中になっている話題については永遠に話していられる。
17. バーやクラブでは、その場の雰囲気にあまり入っていけない。
18. 時々、かっとなって声を荒げることがある。
19. 自分がよく知らない話題のときは会話に加わらない。
20. 会話が途絶え、気まずい沈黙に陥ることがよくある。


点数:
1. はい=2 時々=1 いいえ=0
2. はい=2 時々=1 いいえ=0
3. はい=2 時々=1 いいえ=0
4. はい=0 時々=1 いいえ=2
5. はい=0 時々=1 いいえ=2
6. はい=2 時々=1 いいえ=0
7. はい=2 時々=1 いいえ=0
8. はい=2 時々=1 いいえ=0
9. はい=0 時々=1 いいえ=2
10. はい=2 時々=1 いいえ=0
11. はい=2 時々=1 いいえ=0
12. はい=0 時々=1 いいえ=2
13. はい=2 時々=1 いいえ=0
14. はい=2 時々=1 いいえ=0
15. はい=2 時々=1 いいえ=0
16. はい=2 時々=1 いいえ=0
17. はい=2 時々=1 いいえ=0
18. はい=2 時々=1 いいえ=0
19. はい=2 時々=1 いいえ=0
20. はい=2 時々=1 いいえ=0

結果はどうだっただろうか? 点数が示すあなたのKY度は次のとおりだ。

0〜8点:おめでとう! あなたはKYではない。自分の周囲とその動きにしっかりと注意を払っている。人に陰で笑われたりはしていない。

9〜24点:ややKY気味。といっても、すでに自分でも気付いているだろう。

25〜40点:K-Y Jelly[1904年からJohnson & Johnson社が販売している潤滑剤]くらい、正真正銘のKY。悪気はないのだろうが、人の気持ちを害して、自分自身も困った事態に陥ってしまう。なんとかわかってくれ!

[日本語版編集部注:上記の設問の元になったと思われるページはこちら。「人間洞察力、文脈把握力、空気支配力」などで総合判定しており、ネットで回答した人々の統計も見ることができる。]

[日本語版:ガリレオ-平井眞弓/高橋朋子]
WIRED NEWS 原文(English)

2008/06/03

グーグル副社長が発言「想像力とは筋肉だ」




 マイヤー氏はさらに、「“不可能なことにも前向きに挑戦していく”こと、“制約に戦いを挑み、抗う”ことが重要だ」と、イベントに集まった開発者たちに語りかけた。

 また開発者は、「“想像力は筋肉”のようなものだと、いつも肝に銘じていなければならない」という。グーグルはそうした考えに基づいて「20%の自由時間」コンセプトを打ち出し、「1週間のうち1日は好きな仕事をすることを社員に許している」と、マイヤー氏は説明した。「この自由時間から、いろいろな優れたアイディアが生まれた。20%の自由時間の産物には、“Google News”や“Orkut”」などのサービスがある」(マイヤー氏)




「想像力とは筋肉だ」
とてもいい言葉だと思います。
アイデアや企画力とはセンスだと思っている人がたくさんいますが、
センスとは、いいと思ったことのストックだったり、
自分が感じたことをまとめて抽出した軸だったり
そういうものから成り立っているはずです。

だから、僕はこのblogに
いいと思ったことや、よくできた表現などを
ストックしていくことが
本業への仕込みとなっていると考えています。

2008/06/02

超KY対話術@第三文明














今日、会社帰りに電車の中吊りに
「超KY対話術」というものすごく気になるタイトルを発見。


コピーには、こう書いてあります。

空気を読むことと、言うべきことを言っていくこと。どちらも大切です。


なんだかすごい対談なのかもしれないです。。。
中身が気になりますね。。。

第三文明のホームページには以下のように立ち読み記事が置いてありました。


【特集】超KY対話術
人生を面白くするKY思考の意義
森達也(ドキュメンタリー作家・映画監督)
 異物を見つけだし、みんなで囲んで迫害して排斥する。その過程で「僕たちは一緒だ」と連帯を確認できる。学校で起きているいじめと同じ構造が、社会全体で起きているわけです。社会全体が一方向へと「相転移」しながら、空気を読めない人間がいじめられ、排除されていく。欧米の場合、場の空気に従うかどうかは個々の勝手というところがあります。日本の場合、「空気を読む=場の空気に従属する」という構造になってしまっている。これは決して健全な形ではありません。100人中99人が「右へ行こう」と言うような状況は、どこか怪しいと考えたほうがいい。
 「空気を読む=場の空気に従う」で済ませてしまうのではなく、物事をちょっと違う角度から眺めてみる。すると、世界の多面性が見えてきます。世の中に多面性があることを知ったほうが、人生がおもしろくなる。「世界ってそんなに捨てたもんじゃないな」「人間っていとおしい存在だな」と思える。あえて「場の空気を読まない」ことも、大事だと思いますよ。

2008/06/01

「お勉強」ブームとその対極としての「おばかタレント」ブーム

本で圧倒的に売れているのが、「お勉強」本。
茂木さんの「脳を活かす勉強法」や
和田さんの「大人のための勉強法
本田さんの「レバレッジ勉強法」などなど
書店の店頭で見ていても、動いている感じがする棚になっています。

今後、どうなるかわからない世の中、
さらにスピードが早くなり、
成功法則がどんどん変わっていく。
そんな中で、信じられる確実な投資
=自分への教育
ということだと思います。

その恐怖感を感じている層は、「お勉強」への欲望へと走ります。
もちろん、中には勉強をしていることで安心感を得て
そこで満足している人もいると思いますが。。。

一方で、「おばかタレント」のブーム。
島田紳助が仕掛けているのだから、ちゃんと時代を読んでのことと思います。
片方に行き過ぎると揺り戻しがありますから、そこを狙っていたのかもしれません。
自分より、下の人やできない人を作って笑うことで
自分も安心するという回路が働いているものでしょう。

反応している層が違うのも、面白いところですが、
時代的な背景はまったく同じだと思っています。
先が見えないことの恐怖感から片方は「お勉強」することで安心し、
もう一方は、「おばかタレント」を見ることで安心する。

この二つの層の反応が、
他のヒット商品でも表れてきているのが
この時代の面白いところだと見ています。