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2013/02/15

「インタビュー」は大人のための素晴らしい遊び!



自由大学でやっている脱藩学ですが、無事に第二期が終了しました。脱藩学は5週にわたり、一回1時間半の講義で構成しているのですが、学びの集大成が宿題として講義の時間外にやってもらう「脱藩者へのインタビュー」です。

脱藩学の中でこの宿題を課しているのは、考えてばかりで行動が伴わないとマズイので、「アポを取り、人に会って話を聞き、まとめる」というアクションを組み込みたいかったからです。

実際に、自分で決めた道を歩み始めている人をインタビューしてもらうと、プラスの面だけではなく、苦労している面や悩んでいることも含めて“現実”を知ることができます


さて、前置きが長くなってしまいました。
実は、この脱藩者インタビューですが、受講生が講義が終わった後もハマっており、卒業後も続けるケースが出てきました。

「インタビュー」は、仕事や飲み会以外で、目的を持って人と会う素晴らしい機会となるからです。

■なぜハマるのか?

・インタビューというきっかけで、会いたい人に話を聞ける
・直接会うことで、言葉だけではわからない、人となりを知ることができる
・飲み会ではないので、グダグダにならずに真面目な話ができる
・自分の質問や悩みを相手に直接ぶつけることができる
でも、一番はインタビュイーからインタビュワーに「元気がうつる」からのように感じます。

みどり荘をやっている小柴さんにインタビューしたときの笑顔

株式会社ベビログの板羽さんをインタビューしたときの笑顔

自由大学学長の和泉さん(左)をインタビューしたときもやっぱり笑顔

この写真を見てもらったら、元気がうつるという感じが伝わると思います。テーブルを囲んで、自分の生き方について語り、一緒に笑えるのっていいものです。


インタビューの場合当然のことながら、インタビューを受け手側であるインタビュイーにもメリットがないと成立しません。

今のところ受けて頂いた方に聞いたところ
・「脱藩学」および「脱藩学受講者」に興味があった
・質問者が事前にしっかりと質問を準備していて、真剣さが伝わってきた
話すことで、自分を振り返るきっかけになるから
・自分も同じ立場で悩んでいたことがあったのでお役に立てれば・・・
と協力いただいています。本当にありがたいことです。

今後は、もう少しメリットを感じてもらえるように、脱藩学で行われたインタビューを受講生たちが記事を書いて掲載していく予定です。(今のところ、まだ2つしかアップできていませんが・・・)


なりたい自分になるための「脱藩」Back Packers Japan本間貴裕さん・宮嶌智子さん/空間デザイナー東野唯史さん



自然エネルギーを地産地消できる地域にしたい特定非営利活動法人地域再生機構 副理事長 平野彰秀さん



そんなわけで、自分の人生に主体的に挑戦している大人に、仕事でも飲み会でもなく会いにいける「インタビュー」という作法オススメです

4月10日から始まる脱藩学第三期も募集中です!


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2013/02/07

「ないものねだり」から「あるもの活かし」へ


「ないものねだり」じゃなくて、「あるもの活かし」ができる人はすごく楽しそうに輝いて活動しているなぁ、と感じた出張でした。

遠くにあるものに目標を定めて頑張ることも、もちろん大事ですが、身近にある素敵なものに気づける能力のほうが希少価値になっているように感じます。

世界の最先端のもの・「鉄板」だと言われている方法を追いかけるのではなく、自分たちが独自に持っている素晴らしいものを育てていくことが、結果的に生き残り戦略・差別化戦略になることだってあるのです。

今週も、山形県に伺って、その土地の気質を尊重して、胸を張って地域の魅力を発信することに関わっている方たちに会ってきましたが、すごく輝いていました。

彼らが、「ないものねだり」をするのではなく、「あるもの活かし」ができているのは、一度その土地の外に出て生活していたり、都会のものさしを持つことで、自分たちの地元にあるものを客観的に見る目を持っているからです。

以前、自分の書籍にも「外国人や宇宙人の視点を持つ」ということを書いたことがありましたが、彼らも外の人の目線を持つことで、自分たちの身近にあるものを捉え直し、外の人たちに翻訳することで「あるもの活かし」を行っていました。

「あるもの活かし」は、地域の魅力を発信することだけではありません。自分の未来を考えるとき、会社や組織の今後を考えるときにも当てはまります。

もう一度、自分の身の周りにあるもの・リソースを、「あるもの活かし」の視点で、誇りをもって再評価してみませんか。


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2013/02/03

使命や大義よりも「ほだされる」という自然な動機。



先日聞かれて、ちょっとドキッとしたのが、以下の質問でした。

「どんな使命感で動いているのですか?」

そんなたいそうなことまでは、正直意識していないなぁ。。。

もちろん、今自分がやっていることを大義として、言い換えることはできるけれど、意識していないしなぁ。


大きな組織やブランドでは、このミッションが不可欠です。何を約束して、何を解決しようとしているのか?それは、個人ではなく組織として同じものを提供する必要があるから。

一方、僕のような「法人格=個人」として活動している人にとっては、大義よりも、自分の気持ちを裏切らないほうが結果的に質を担保できると信じています。

そんなに難しい大義ではなく、自分の出会った人や関わったもので、なんとかしなくちゃと意義を感じたことをやる。自分が出会ってしまった素晴らしいもの、お手伝いしたいものに対して、放っておけないという気持ちから自然と動く。

使命というよりも、目の前の人や事象に惚れて、参画したくなるという感覚。「ほだされる」という言葉が一番近いのだと思います。

さて、そんな気持ちで月曜日も朝から山形入りです。自分がほだされたものに、何らかの貢献ができるように楽しんできます。これって、最高に贅沢な仕事の仕方だよなぁ。


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2013/01/25

「量が質に変わる」のは「ものさし」ができて「解像度」が高まるから


輝いて生きている人の、今に至るまでのストーリーを聴けるのは、この上ない喜びです。

昨日も自由大学で「東北復興学」、「東京・日帰り登山ライフ」の教授の大内征さんとじっくり話をする機会が持てました。合計3時間にもわたって。(お互い暇なのかw)

独立して「故郷・地方・地域社会・自然」をテーマにコンテンツ・プロデュースを行っているローカライズ・プロダクションを立ち上げたタイミングでもあり、ちょうどここまでの経緯を振り返るいい時期でした。


インタビュー内容に関しては、今準備している脱藩者インタビューメディアに掲載していくので、ここでは省略します。

ただ、タイトルにした「量が質に変わる」ということについて、インタビューでお話を聞いているうちに、自分の中でしっくりと整理できたことがあるので、ここに書いておきます。

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「量が質に変わる」


小さいころからよく言われた言葉で、ちょっとスポ根的な響がして、あまり好きな言葉ではありませんでした。

質は、あくまで価値で判断されるべきで、そこまでかけた量(つまり時間やコスト、労力)で判断すべきことじゃないよなぁ、と。

しかし、昨日インタビューをしながら、「量が質に変わる」って、質を作るために必要な応用可能な法則をいろいろ省いて説明しているということに今更ながら気がつきました。

省かれているのは、「ものさし」であり、「ものさし」ができることで自分の眼の「解像度」が高くなるというこの流れなんだ、と。

量をこなす
 ↓
自分の中にものさしができる
 ↓
ものさしが増えてくると、良い悪いの違いに気がつける
 ↓
自分が見たものから得る情報の解像度が高まる
 ↓
作るものの質が高まる

この一連の流れを「量が質に変わる」と、課程を省いて説明していたことが、やっと理解できました。

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大内さんもそうですし、僕もそうだったのですが、経験がまだ少ないころには、自分の中に「ものさし」がないから世の中の常識的なルートが絶対だと信じてしまう。

それが、仕事や失敗などを通して、いろいろな「ものさし」ができてくると、自分が重視していること、嫌なことがはっきりと見えてくる。

そうしているうちに、自分の道・自分の社会的な役割が見つかっていく。


未来が見えなかったり、自分の役割や道がわからないと感じている人は、まだまだ「ものさし」づくりの時期なのかもしれません。見つからないと焦らずに、「量が質に変わる」と思って、体験量を増やすことに注力してみることをオススメします。

関連エントリー:僕が、わざわざ現地視察することで得られる3つの理由


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2013/01/17

両方いることで、僕らはシステムとして最適化している


ネット論壇は、対立構造で盛り上がっている。それぞれの意見がぶつかりあうからこそ、面白い。

とはいえ、個人で何かを選択したり、意志決定しなければならないときには、いつまでもこのような議論に振り回されていても時間の無駄なんだと思う。

だって、議論がおこっているトピックスは、まだ答えが見えない分野だから。

共通のものさしが共有されていない中での議論は不毛だ。「何のために?」「何を望んでいるのか?」が握れていないままに、方法論を議論しても仕方がない。


ノマド論争や働き方、生き方、評価経済についての議論は、まさしくこのような不毛な状態に陥っているように思える。


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社会が不安定であるほど、元気になる種類の人間がいる。僕も、間違いなく、その中の一人だ。

このような人間は、ダーウィンの言う

最も強い者が生き残るのではなく、最も賢い者が生き延びるでもない。唯一生き残るのは、変化できる者である

という格言を信じているので、現時点の環境への最適化よりも、未来の環境(予想でしかすぎないのだけど)への最適化を優先する。

一方で、現実派の賢い人たちは現時点の社会システムの中で最適化を優先する。見えているものの枠組みで、勝つ方法を考えて論理的に実践している。

未来予測に基づいている人は、人より先に動いてしまうため、現時点での利害関係でみると最適ではない行動をとってしまう。そしてその説明は未来予測に基づいているため、論理的ではない。

現時点での最適な戦略をとっている人はロジカルだ。議論に向いている思考だ。一方で、未来に基づいて動いている人は「青く」見えるし、議論の土台が未来予測だからふわふわしてしまう。

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結局、どっちが正しいのかは、未来にならないとわからない。

未来に基づいて行動した人が生き残るのか?
それとも現時点に最適化した人が生き残るのか?
どちらも生き残るのか?だれも生き残れないのか・・・。

ただ一つわかっていることは、両方必要だということ。
未来予測に基づいて、群れを離れてチャレンジする変わり者が一定数いないと、新しい環境に適応できない。一方で、全員が奇異な行動をとれば種が全滅する可能性がある

そう考えると、未来派と現実派の論争なんて、どうでもよくて、両方いることで僕らはシステムとして最適化しているだけなんじゃないだろうか



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2013/01/09

「お呼ばれ」される人でいることの「ありがたさ」

空気読み一人シンクタンクの跡部です。先日まで忘年会シーズンだと思ったら、すっかり新年会シーズンですね。写真は自由大学の教授・キュレーター新年会。



僕みたいに、一人株式会社をやっている人間にとって、忘年会や新年会・パーティなどクローズドな場に「お呼ばれ」することは、すごくありがたいことです。

クローズドな場に「お呼ばれ」するということは、コミュニティの一員として認めてもらえているわけであり、「あの人、呼んでおいたほうが、場が楽しくなるよね」と思ってもらっている証です。これは嬉しいですよね。

なによりありがたいのは「ハズレのない出会い」です。

コミュニティの一員であり、同じく「あの人は呼んでおかないと!」という幹事のフィルターを経て集まってきた参加者は、間違いなく興味深い人たちです。

共通の繋がりがあり、面白いネタ(知識・スキル)を持った人と出会える環境にいることは、ビジネス面でも重要な競争優位性です。実際、こういうところから、新しい企みや、事業が始まってきています。

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ちょうど、一年前に「過去の自分の好奇心が、今の自分の武器になっている」というエントリーを書いていました。

この季節になると、過去に自分が作った他人とのつながりが、新しいチャンスを運んできてくれることに感謝の気持ちを抱くようです。

未来の自分に、感謝してもらえるように、「お呼ばれ」する人であり続けるために、今年も頑張ろう!

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2013/01/04

神社で体験、クラウドファンディングの原点

今頃ですが、新年あけましておめでとうございます。今年も飄々と、粛々とやっていこうと思っています。

お正月は実家に帰省していたので、仙台の愛宕神社に初詣に行ってきました。お参りするまで約1時間半並びましたが、おかげでゆっくりと神社について考えることが出来ました。

気持ちよくお祈り(というよりお願い)するおもてなし、お財布を開いて奉納したくなる気分の作り方です。普段のお金の使い方とは違う「晴れ晴れ」とした気分にさせてくれます。


神社で体験するクラウドファンディング

今回、私が気持ちよく「財布を開いた」体験を順を追って写真で説明していきますね。

もともとクラウドファンディングの原点はこういった寄付や支援活動だと思いますが、リアルで体験すると、タッチポイント、説明方法など非常に勉強になりました。


クラウドファンディング英語:crowd funding)とは、不特定多数の人が通常インターネット経由で他の人々や組織に財源の提供や協力などを行うことを指す、群衆(crowd)と資金調達(funding)を組み合わせた造語である。[1][2] ソーシャルファンディングとも呼ばれる。[3] クラウドファンディングは防災市民ジャーナリズム、ファンによるアーティストの支援、政治運動、ベンチャー企業への出資 [4] 、映画 [5] 、フリーソフトウェアの開発、発明品の開発、科学研究 [6] などの幅広い活動の支援において利用されている。via.wikipedia


長く続く参道を登って、神門と呼ばれる天狗の像が両側に奉納された門がやっと見えてきます。しかし、今年は例年と違ってブルーシートがかかっています。昨年は市内の民家でもあちこちでこのブルーシートの屋根を見かけました。「もしや、東日本大震災の影響???」



近づいていくと、やはり東日本大震災の影響で、天狗像は修復工事に入っており山門の中は空っぽ。それにあわせて、この山門の屋根のふきかえをするようです。ブルーシート姿を見ると震災後のことを思い出してしまいます。


そこに、この看板。「なるほど、山門の屋根のふきかえには2000円で一枚の銅板瓦を奉納することができるんだ。せっかくだから、初詣ついでに、屋根のふきかえの支援をしようかなぁ。あのブルーシートを見るのは、やっぱり辛いし・・・」



さらに先に進むと、本殿の屋根のふきかえをしたときの銅板奉納者の名前が掲示されていました。「いままでも多くの人の寄付のおかげで神社が維持されてきているんだなぁ」と、ちょっと感慨深くなりました。



本殿で初詣のお参りが終了して、そのまま足は社務所の銅板奉納受付へ。2000円を納めて、自分が奉納する銅板にマジックで住所と名前を書くという単純な仕組みです。それによって「自分が奉納した銅板がこれから数十年、あの山門として活躍するんだ」と誇らしい気分になります。

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偶然かもしれませんが、上記の一連の流れは、神社に訪れる人の流入導線上のタッチポイント・順を追った説得材料がすごくよく設計されていました。こうやってまとめてみると、よくできた情報商材系の縦長のWebページを思い出させられますねw

初詣という一年分のお願いに来たタイミング(都合良すぎるよなぁと薄々感じているのでなおさら・・・)で、自分も神社に協力することができ、誇らしい気分にさせてくれる素晴らしいリアル・クラウドファンディングの取り組みでした。

あらためまして、今年もこのBlogよろしくお願いします。

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2012/12/31

2012年の振り返り:全体編


すっかり大晦日です。そして僕の誕生日でもあるわけです。現在、実家の仙台へ帰省する新幹線の中で、一年の振り返りであるこのエントリーを書き始めています。

昨年2011年末にBlogで振り返っているものを読んでみました。東日本大震災の年でもあり、緊張感や決意といったあのときの空気を今でも思い出せます。

2012年に取り組んできたのは、以下の3つでした。


1:「楽しくたって仕事はできる」という一人株式会社としての働き方

2:有形資産よりも、信頼などの無形資産に価値を置く古くて新しい価値観

3:コミュニティの複数化、経済基盤の分散化、次の社会に必要となるライフスタイルの追求


自分にとって、これから数年、ブレずに追求することになる3つの方向性です。2012年は、この3つの方向に向かって、着々と進んだ一年でした。

2012年に新たに取り組んだ「自由大学 脱藩学」は、1にあたる固定概念に囚われない働き方を伝え、3のコミュニティ形成を自分でやるということをチャンレジする活動でした。

誰かに依存するのではなく、自分で何か仕掛けてやろうと思う人たちが刺激しあえる場を運営することで、化学反応を起こす。そう思って取り組んできました。(もちろん2013年も引き続き、やりますよ!2013年1月10日から開講です。若干名であればまだ間に合いますよ)

そのためには、多くの人間ではなく世の中の3%ぐらいのターゲットに対して深く・濃くコミュニケーションすることで、自分のアウトプットを最大化するということにシフトしてみました。

ある程度、腰を据えて取り組んでみたことで脱藩同士に出会えて、たくさんのわくわく感をもらえた一年でした。労力がかかるけれども、それを上回るリターンがあったと思います。やって良かった!!脱藩学に参加したおかげで、人生の転機となる決断をしたり、新しい人生を歩み出して輝いている仲間から、本当に多くの勇気を僕がもらえました。

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ちなみに、一年前の自分が書いていたことを読んでいて「面白いなぁ」と思ったのが、「急ぎすぎず、自分のペースで、飄々と続けていく」と明言していること。

“僕らしさ”ってここにあると思うので、飄々としながら、大胆な謀反を仕掛けていきたいですね。


“価値観の変化を感じ取り、それにあったライフスタイルを提示する”

来年も、僕のメインテーマであり、知的好奇心の中心です。このblogもそうですし、脱藩学を今僕がやる意味もここにあります。来年新しく仕掛けようとしていることもここにすべて通じています。

なんだか来年の話が多くなってしまっていますが、2012年は2013年に続く仕込みの年という気分なので、こんな感じの振り返りとなってしまいました。

また、来年もこのBlogをよろしくお願いします。

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2012/12/29

2012年振り返り:海外都市編「経済の成長カーブと都市の歴史・地政学的位置を頭に入れながら、“今”どこに行くべきかを考える」

やっと2012年の仕事も納まり、振り返る時間ができたので、備忘録的に今年行った海外の都市について振り返っておきます。

2月:西安


西安で考えた「この時代の日本だからこそ得られるハイブリッドな生き方の恩恵」


成長著しい中国。沿岸部にはいままでも何度か行ったことがあったのですが、内陸部は始めての訪問。この写真でもわかるように空気と引き替えに経済成長を謳歌しています。

一番印象的だったのは、現地の人たちがこれからの豊かになっていくこと、今までの不自由から解放されて新しいチャンスが生まれていることへの希望でキラキラに光っていたことです。

日本にいると中国経済についてのネガティブな情報にばかり流れてくるように感じますが、ぜひ自分の足で沿岸部と内陸部の違いなどを感じて、「これから」のことを考えて欲しいと思います。

5月:台北

エントリー書いてなかった・・・。関連しそうなエントリーがこれですかね。

「新しいだけ」では、もはや優遇されない。



台北はアジアという目線では、すでに成熟しています。日本と同じトレンド上にあるとすごく感じる都市です。軍需工場やミシン工場跡地を使って、クリエイティブ産業を振興するための「基地」が興味深く、自分のツボでした。

日本人クリエーターが、香港や台北・シンガポールで起こっていることと、彼らとのネットワークをもっておくことがここ数年ですごく大きな価値になると思います。

11月:ポートランド


【ポートランドで考えた】その1:なぜ、ポートランドに興味を持ったのか?


ポートランドは、かなり前から興味があったのですが、いろいろなタイミングが重なって、やっとこの11月に行くことができました。

経済的にも文化的にも成熟した都市なのに、なぜか新しいものが出てくる、「個人が活躍できる土壌」のある都市。ここにこれからの日本の地方都市が参考にできる要素を発見することができました。もちろん、なにが日本の地方都市の「しがらみ」や「壁」になっているかもクリアーに見えました。

魅力的な「人」が「人」を呼ぶ引力をもつことの強さ、全体的な成長ではなくて、個人が自分の欲しているものを求めていくという次の方向性にすごく共感できました。


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「この時代に、どの都市を観るか?」という選択肢


都市を巡るときに、その都市の置かれているポジションについてよく考えます。経済の成長カーブと都市の歴史的・地政学的位置付けを頭に入れながら、“今”どこに行くべきかを考えています。

西安は成長カーブが始まりだした古都としてのポテンシャルと、シルクロードの拠点だったという地政学的にも重要な場所。一方で、ポートランドは経済は成熟期に入り、「個人・自分たちで楽しく暮らす」ことに成功したお手本の都市。そして、台北がその中間で、日本と同じようなポジションにいる都市という捉え方をしています。

自分が今観たいもの、学びたいものは何で、“今”行っておくべき都市はどこなのか?という問いが重要なのだと思います。自分が問題意識を持っていることを明確にし、その問いがあるからこそ、現地で解像度高く、いろいろなものを体験でき、人に会って話を聞くことができます。

上記の位置づけでの僕の2012年の旅は、非常に収穫が大きい旅でした。現地でお世話になった方々、行く前にヒアリングさせていただいた方々に感謝です!

さて、2013年はどんな問いを抱いて、どんな都市を選び、そしてどんな発見をしてくるんだろう。2013年は国内の地方都市とも、もっと向き合っていこうと考えています。



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2012/12/25

今年のベストバイガジェットは、NIKE Fuelband

2012年も沢山のガジェットが出た年でした。特にタブレット系の製品にバリエーションが増えて、多くの人が手にして、話題にしていた印象が強いです。




そんな中で、私的な2012年に購入したガジェットでナンバー1は、NIKE Fuelbandです。正式に日本デビューしている製品ではないので話題に上ることはないですが、「目から鱗」を実感できる商品であり、自分の日々の生活に間違いなく影響を与えた商品です。

NIKE Fuelbandとは?

センサーがついたリストバンドです。手首につけておくことで、自分の活動が記録されていきます。リストバンドに表示されるのは歩数、カロリー、時間とFUELというNIKEが独自に設定した「活動量」です。


FUELはカロリーなどは異なり、人の体型などに関係なく、どのぐらい活動したかを表す単位となっています。このため、動けば動くほどFUELを獲得できます。毎日0時にリセットされるのですが、そこから獲得したFUELが数値と、ゲージとして表示されます。

自分で設定した一日のFUEL量を超えると「GOAL」と表示され祝福してくれます。また、NIKE+というNIKEのサイト(付属のUSBで接続)もしくはNIKE+FuelBandというiPhoneアプリと接続(Bluetoothでシンク)することで、データを保存していくことができます。





毎日のデータが残っていくことで、何日間ゴール達成が続いているのか? 最高記録を抜いたのはいつなのか? 自分の行動として、何時頃よく活動しているのか? などのデータを見ることができます。


Fuelbandが、どう生活に影響を与えたのか?

さて、もともとの趣旨である今年ナンバー1ガジェットがFuelbandである理由がこれです。そう、生活に影響を与えるし、行動に影響を与えてくれました。

帰宅時に、このままだとGOALしないと思ったときには、歩いて帰る距離を増やすことで、活動量を増やしたり・・・。

ランニングするのがめんどくさいと感じることから、ランニングすることで、FUELが稼げると楽しみになったり・・・。(おかげで泳ぎに行く時間が減りましたw 水中ではつけられないので・・・)

逆もあって、FuelBandを付けるのを忘れて家を出てきたことに気がづくと、歩いたり動くのがもったいなく感じます・・・。

現実の世界で動くことで、Fuelが溜まっていくというゲームにどんどんはまってきます。もちろん、健康的で肉体をすごく意識するプラスのメリットの多いゲームです。


Fuelbandで学べたこと・感じたことメモ

いくつか箇条書きで
・店頭で購入するときに、手首のサイズにあわせてS,M,Lの中から選んで購入する。今後、ウェアラブル・コンピューター(wearable computer)の時代になればなるほど、サイズという概念が出てくるよなぁということを認識

・ウェアラブル・コンピューターの時代になると、体型データと運動などのデータ解析の両方が必要になるため、NIKEのようなスポーツブランドやワコールようなブランドが持っているリソースとブランドイメージは有利かもしれない。自分の日々の行動データを「誰にならば、託していいか」という観点は大事かも

・$149払って、Fuelbandを購入して、毎日自分の行動データをNIKEに送っていることを頭では理解しているが、この行為を含めてなぜか誇らしい気分になっている。彼らのブランド・自社サイトへのアクセス接点を、お金出して購入しているわけだから

・毎日送っているデータを元に、目標設定をされて、活動量をストレッチされるようなマネジメントをされることが、心なしか嬉しい

・毎日付けるものだから、ファッション性は大事。そういう意味でFuelBandは良くできている。ウェアラブル・コンピューターはファッション性とバリエーションが必要になってくるだろうなぁ

・時計ブランドにとっては、思ってもいない方向からの競合だろうなぁ。一時期のハイブリッドカーと同様に、高級ブランドの時計よりも、Fuelbandのような時計機能付きリストバンドのほうが健康的なイメージも含めて優位に立つシーンがあるだろうから

・人に話したくなる見せたくなるガジェットで、手首にあるため、沢山の人に紹介してしまう。今だったら日本未発売のガジェットだから、なおさら先行者が口コミで紹介するので、マーケティング的によくできている

・というか、普段ガジェット系の記事をあまり書かない自分が、ついここまで書いてしまう力があるのがびっくり。なんか「未来を感じる」製品です






日本で購入するためには、アマゾンなどで扱っている並行輸入品を購入するなどの入手方法があります。ちなみに僕はSサイズに付属の調整コマを付けて使ってます。普通、日本人女性でSサイズ。日本人男性であればMサイズでいい気がしますよ。





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2012/12/18

ボトルキープって日本が誇る販促&ソーシャル施策!?

先日、お茶しながら話していたことで、自分の中でもうちょっと深掘っておいたほうがいいと感じたことがあるので、ここに書きながら整理してみます。




飲み屋にある「ボトルキープ」という仕組みです。すごく良くできた販促施策であり、日本が世界に誇っても良い素晴らしい仕組みだと思いませんか?(他の国で聞いたことないのですが、あるのでしょうか?)

ざっくり仕組みをおさらいすると、「最初にボトル一本分の価格で注文してしまえば、一杯ごとに注文するよりも安い価格で飲める」という仕組みです。お店によって、細かい決まりはありその辺は置いておきますが、必ず「3ヶ月以内」や「半年以内」という期限が決まっているのがキモです。

ユーザー視点では、一杯毎に頼むのに比べてお得な割引施策となります。また、ボトルを入れることで「常連として扱ってもらえる」という優遇施策。

一方で、お店にとっても、常連客を作る仕組みとなりますし、初期にボトル代をもらえるのでキャッシュフローを改善するメリットがあります。(デメリットとしては狭いお店だと場所が取られるってことぐらい?)


そして、一番良くできているなぁと感じるのが、「心を大きくする効果があること」です。

たとえば、あなたが常連のお店に入れているボトルがもうすぐキープ期間が終わってしまうとします。でも、自分は仕事が忙しくて行けそうにない。そういうときに、知り合いや飲みに行こうとしている人に「あの店になら、オレのボトルがあるから飲んで良いよ」というコミュニケーションが起こります。

自分が一緒に飲みに行く場合でも、「オレのボトルが入っているから」と知人を誘って、ご馳走することがおきます。ちょっとした優越感であり、気持ちを大きくする効果がはたらいています。

つまり、お客さん自身が自分の意志で知人にお店を進めてくれて、かつ割引クーポンも発行してくれるようなものです。

他にも「ボトルが掲示板」となり、コミュニケーションツールになっていることもあります。

知人が勝手に飲みにきて、マジックで一言書いていく。ボトルを見て、誰がお店に来ているのかがわかる。ボトルを入れている常連であっても、なかなか来ないと奥の方に追いやられてしまう・・・などなど。人間が知覚しやすくて、自然とコミュニケーションに繋がるツールとなっています。

この2つは、完全にソーシャルメディア的な働きをしているとも言えます。

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なんでこんな当たり前の「ボトルキープの仕組み」を書いているかというと、web施策やO2Oサービスなどを考えている人こそ、もう一度ベーシックなアナログ時代のうまくできている仕組みをちゃんと理解しておいたほうがいいと思っているからです。

以前もそんなこと(最新技術よりも、現実社会で起きている「人間くさい」コンセプトが大事)書いていますね。

こういったうまく昔から続いている仕掛けには、絶妙な緩さと、人間の感覚に逆らわない肌感があります。ここから、すごくたくさんのヒントが得られると思っています。現実の社会の人間くさい仕組みをよく知っている人は、新しいものを産み出すのにすごく有利ですよ!

せっかくの飲み会が多くなる忘年会シーズン。
こういった視点で飲食店の仕組みから仕事へのヒントを得られるいいチャンスです!大義名分を掲げて、堂々と飲み会を楽しみましょうねw



脱藩学:年明け1月10日から開講します!


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2012/12/13

「$100STARTUP」他人から相談・質問されることが自分の食える分野


ポートランドで買ってきた「THE $100 STARTUP」(クリス・ギレボー著)という本にはまってしまいました。一言で言えば、「自分が提供できることで、マイクロ起業した人たちを紹介した本」です。



著者のクリス・ギレボーがポートランドに住んでいるということもあるのでしょうが、「難しいことを考えるよりも、自分の気持ちに従ってサッサとやっちゃいなよ」というDIY精神溢れる、ものすごく気持ちのいい本でした。


何がこんなに爽快なんだろうと考えてみたのですが、「昔の人が仕事を始めるってこんな感じだったんだろうなぁ」と思えるベーシックな仕事の始まり方が紹介されているからでしょう。カーペット販売や結婚式用のドレスのカスタマイズ販売、3ヶ月で外国語を流暢に話すための教材販売、コーヒーショップなどなど、地に足がついた商いです。

この本には沢山のマイクロ起業事例が出てくるのですが、事例を一つ一つ丁寧に紹介する理由がよく理解できます。「自分が提供する価値」に従ってマイクロ起業をするということは、その人のストーリーでありビジネスモデルではないからです。

その人にどんな特技や、その分野への熱意があるのか?自分が価値を感じていることやどうしても許せないことは何なのか?それを総合して出てきたものが、熱意を持って続けられるその人の「仕事」だからです。



本に登場する人たちは、だいたい起業しようと思って始めたというよりも、会社を首になったので・・・、いつのまにか他の人から頼まれるようになったので・・・という理由でマイクロ起業に入った人たちが多いのもすごくリアルです。

起業プランを練りまくって難しいこと・新しいことをやるよりも、自分が提供できる価値から対価をもらうかをシンプルに始めてしまうということをメッセージしています。

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このクリス・ギレボーが「$100 STARTUP」で訴えているメッセージ、何かにすごく似ているぞ!と思っていたのですが、まさしく自分がやっている「脱藩学」でしたw

他人の選択肢ではなく、自分の選択肢を見つける自分の持っているもの、他人から頼られることを活かしていく。だからこそ、社会のしがらみや社会のものさしから離れて、自分の大事にしているもの、持っているものを活かして生きていく。自分の気持ちに嘘をつかなくても、自分を社会に活かして生きていく方法を見つける。

大きなものから、個人を取り戻していく流れの中で(一部の人向けかもしれませんが)出てきているテーマなんだなぁということを「$100 STARTUP」で再認識できました。

脱藩学:年明け1月10日から開講します!


追記(2013年9月12日):翻訳版として「1万円起業 片手間で始めてじゅうぶんな収入を稼ぐ方法」が発売されました。




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2012/12/03

僕が、わざわざ現地視察することで得られる3つのメリット。



二回続けて、ポートランド滞在から自分が感じたことをBlogにアップしてきました。




よく聞かれるのが、「なんで自腹でわざわざ興味を持ったところに出かけていくの?時間もお金もかかるでしょ。」というもの。文脈としては、「いいよね。旅行というよりも視察出張みたいなものやれる余裕があっていいよね」ということかもしれません。

なかなかわかってもらいづらいのですが、余裕があるわけではなく、特に時間に関しては本当に無理矢理苦労して作っていっています。(もちろん現地でもネット環境を準備して働いているわけですがw)そこまでしてでも「行くべき!」だと思っていているからできているわけです。

ということで、なぜ僕がわざわざ現地に行って、自分の目で体験して感じてくることを重視しているかを書いておきます。


1:一次情報に触れることで、多くの発見が得られる


一次情報とは自分が実際に体験したこと。現地に行く、人に直接会うことで得られるものです。一方で、二次情報は書籍やnetなど誰かが書いたことで得た情報となります。

一次情報にあたることの最大のメリットは、自分の感情が紐付くこと。そして、自分という軸に対してどう感じるかを気がつくことできることです。

例えば、同じ場所に行っても、自分の中の問題意識や興味によって、どこを見るのか、誰に会うのかが異なってきます。撮った写真だってその人の着眼点でぜんぜん違ったものとなります。

これが二次情報となってしまうと、誰かの視点を追体験していることになり、自分の観点ではない情報が集まってしまいます。

問題意識や興味が異なるからこそ、自分で一次情報にあたることで、得られる「発見」は他人のものとは異なってきます。

自分が足で得た情報は五感で捉えているので、情報量が多くなります。映像や音、感情、気温などいろいろなものがあいまって、自分の中に保存されていきます。


2:自分独自の「ものさし」を持つことができる


一次情報がたくさん溜まっていくと、自分の中で比較することができるようになっていきます。こういった「相場観」や「ものさし」を鍛えることはすごく有効なことです。

都市を訪れるという経験で例えると、自分が住んでいる東京のあり方という「ものさし」と、ポートランドで見る物・感じる物を比較できる。さらに、香港、深セン、西安やマニラ、台北といったアジアの都市と比較する。ロンドンやパリ、ニューヨークと比較してみる・・・などなど。

自分の中に一次情報によってできた「ものさし」が溜まっていくことで、見える物、得られる情報、考察の質を上げることができます。

別に都市の比較だけに有効なだけではなく、新しい課題に取り組むときに、いろいろな引き出しを増やすことにつながるのです。僕の仕事にとっては、大きな武器になります。


3:次の仕事やチャンスを連れてきてくれる新しいタグを手に入れられる


自分で時間を投入していたり、コストを掛けて取り組み始めていることを公言すると、チャンスが不思議とやってくるのです。Pay forward!です。

なんとも説明しづらいのですが、コストや時間を掛けてやっている行動は、周囲の人の記憶に残ります。そのため、その人を思い出すときの新しいタグが、付加されることになります。

僕の場合で言えば、今回のポートランドに行っていることや、その前からの地方に行っていることを見た人から、「地域×コミュニティ×DIY」での取り組みについての相談やお声がけをもらうことが増えてきました。


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と3点挙げましたが、リフレッシュという面でも、ときどき無理にでも「人に会う時間」「違う場所に行く時間」をもうけるのは有効です。やっぱり旅というイベントはリフレッシュに不可欠です。

ルーティンから離れる。そのために「無理矢理」を自ら仕掛ける。これって、本当に大事だと思います。

以上をもちまして、1週間の出張によって、いろいろとご迷惑、ご配慮いただきました関係者の皆様へのお礼とかえさせていただきますw

告知:来年1月10日より自由大学で『脱藩学』開講します!一次情報を重視して行動できる習慣も身につくはず。

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